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シナストリーのアスペクト 月と土星

あの子には優しかったのに、僕には厳しかったんだ。

こちらのアスペクトはソフト以外は要注意アスペクトです。月はとても無垢な惑星で深窓の令嬢でしたり、純粋無垢な子供のようであったりします。こちらのアスペクトでは月は子供に返ります。そして土星は厳しい先生や父親、または告解を聴く穏やかな神父のようでもあります。ソフトでは優しく諭してくれる存在でしょう。月は無防備ですので、時に何をするか分からないことがあります。ネイタルで月がハードだらけでしたりディグニティが悪かったり、要素は多いですが反抗期の子供のように手に負えないことが多々あるでしょう。そのような場合、こちらのソフトアスペクトは、とても役に立ち、関係性の安定にも役立ちます。正に優しく厳しい先生、甘えられる父親、全てを許し導き手を差し出す神父にように。ソフトはとても良い相性です、対人でも恋愛でも特に月にメリットが多いでしょう。

ハードは一転して要注意アスペクトとなります。安定性はピカイチですが、いったい誰が、監獄の看守と恋愛する気になれるでしょうか?土星はとても厳しく辛く月側を突き放し、厳しく躾けます。月は土星側といると緊張するでしょうし、全く心を許せません。土星側には冗談も、軽口も通用しません。月側の純粋な子供っぽさは最も嫌悪されるべき特徴で、最初からお互いに自立が求められます。月は甘えが一切許されないのです。お互いに必要としているのは、深刻で真面目な関係です。土星は常に監視の目を怠りませんし、月はその隙間から逃げ出したいと常に感じます。直接的な感情の交わりや月の繊細な深い感受性はカットされてしまいます。単純に言えば開放的な精神的な交流が不可能となります。最も注意すべきはスクエアくですが、オポジションも強いです。非常にパワフルなアスペクトでホロスコープ上でかなり強い働きをするのも特徴です。関係性は浮つかず長引きますが、恋愛向きとは言えません。

こちらのハードアスペクトには原因があります、本来はソフトよりもお互いの愛情は強いのです、ただ行き過ぎてしまっているだけで、まるで子育ての苦手な頑固な父親のように子供に愛情を素直に注げないだけなのです。本来は2人とも心の底から仲良くしたいだけなのです。そこに気づけば、お互いに歩み寄り激しい情熱すら湧くでしょう、ただ大きな壁を乗り越える必要性があるのは確かです。とても人間らしい悩ましいアスペクトとも言えましょう。対人では上司が土星でしたりすると月側は心を休ませる暇がなくストレスを抱えるでしょう。

コンジャンクションはソフトハードどちらにも転びます。時には優しい先生、懺悔を聴く神父、厳しく行動を監視する看守、甘えられる普段は仏頂面の父親等、土星側の様々な顔を見る事が出来るでしょう。2人の関係性によりますが、ハードアスペクトよりは扱い易いことは確かでしょう。

月が自由過ぎるのは確かに問題なのですが、厳し過ぎても上手くは行かない、とても良い例を提示するアスペクトでしょう。

シナストリーのアスペクト 金星と土星

そこにかけて、ごゆっくりお寛ぎ下さい。

こちらのアスペクトは正に結婚向きのアスペクトです。強いアスペクト程そうです。が、そうでない場合は、合、ソフト以外はやや扱い辛く、ハード特にスクエアに至っては注意喚起のアスペクトとなります。

合、ソフトでは、こちらはまずお互いに一緒にいてとても落ち着きます。恋愛関係ですと、非常に絆も強く、お互いにリラックスできて、関係性も即座に安定する、まさに結婚向きのアスペクトなのです。

が、土星はとても冷酷で厳しく、強く、規律を重んじる星です。それをそのまま金星側にぶつける事となります。ソフトなど、可愛い関係であれば、土星側は金星側に執着や嫉妬をし易く、自分達のテリトリーを作りたいと思い、金星側も愛されていると感じ穏やかに従います。とても良い関係です。

合ですともう結婚するかしないかといったような相性です。土星側は金星側を自分達の世界から出ないようにしたいですし、金星側も土星側の深い愛情に気づき、従いたいと思うのです。関係性の安定性は非常に増すのですが、唯一、退屈さがウィークポイントとなります。このアスペクトは少々小惑星ジュノーの性質に似たところもありますね。

ハードですと、惑星同士行きすぎた面が出てくるので一気に注意喚起のアスペクト となります。土星側の執着は束縛や重さに変わり、自由が失われ、金星側に昔の習慣を全て捨て狭い世界で生きていく事を一方的に望みます。金星側はそれに対し、10代の子供が親の愛のある躾に反抗するかのように、窮屈さ、つまらなさを感じ不満のみが募っていきます。土星側も金星側が要求に従わなければ、甘やかされた感謝のない魅力のない存在と感じやすいです。

またはハードですと単純に恋愛対象から外れやすい事もありえます。本能的にそういった全てを見越してか、お互いに興味がない、と行った立場をとりやすいです。

特にスクエアは非常に扱い辛いアスペクトとなります。不自由さを乗り越えることができれば、こちらのアスペクトは恋愛でも、その他の関係性においても非常に強固な絆を繋ぐことができます。単純には金星側は土星側の固い愛情に感謝し、土星側は金星側の自由な気持ちを尊重すれば良い関係が築けます。

金星と土星はあまりに対照的すぎて、やはりギャップが混乱を生み出します。冥王星ほど土星は許容力も強さもないのでそのようになりますが、そもそもは、悪い相性ではありません。永遠の約束か束縛か、それは双方の取捨選択によるのかもしれません。

ネイタルのアスペクト 火星と土星

二進も三進も 

注意 こちらのアスペクトは非常にネガティブな解釈ですので、苦手な方は読むのをお辞め下さい。

こちらはソフト以外いわゆる、かなり扱い辛い、大げさに言いますと要注意のアスペクトです。合と衝が特に厳しいです。こちらでは注意喚起のアスペクトとしたいと感じます。例えばホロスコープには、全てポジティブに変えてくれるような素晴らしいアスペクト(例えば金星と木星)もございます。こちらはその真逆なのです。火星が牡羊座、蠍座、山羊座、また土星が山羊座、水瓶座、天秤座の場合はかなり緩和されます。逆に火星が天秤座、蟹座、また土星が蟹座、獅子座の場合は扱いづらさが増しますので、気を付けて下さい。

こちらのアスペクトは基本的に精神面をネガティブ思考に、同時に自信過剰にもなりやすく、更に女性ですと異性運が良くなく、男性ですと、生殖器に問題がある事も多いです。更には全体的な運として不運や苦境を招きやすいです。よって、精神面でかなりの疲弊を抱え込み易く病みやすいと言えます。もともとの内面には他者を無理やり押しのけてでも、自分が1番前に出たいと言った我の強さも持ち合わせています。そしてそれを実行に移してしまいます。それはあまり他者に好かれる行為ではありません。

他人と自分を比べやすく、ナルシシズムと劣等感が同時に存在し吐け口の捜索を余儀なくされます。常に誰よりも自分が優っていないと気が済みません、また、更に自分の為、または他者を陥れる嘘をつく事にも罪悪感がありません。

単純にはブレーキとスタートが同時または綱引き、またはぶつかる印象ですがそれは精神面や、状況で起こりやすいので、葛藤が起き避けられません。そこからフラストレーションが起き無理な自己主張をし易くなります。とても個人に影響の強いアスペクトで中々緩和しづらいのも注目すべきです。こちらをお持ちの方はとにかくおおらかに、自己中心的な考えや思い込みの強さを捨て、一生の中で本当の謙虚さを身につける必要があります。

合は内面に鍵のついたシャッターがあります。鍵を見つける事が重要です。衝は棘のついた盾を常に持っていて、他者を遮ります。時にそれを自分に向ける事もあります。気をつけましょう。

ソフトのみあまり気にする必要がありません。少々遠回りな意地の悪い考え方をしやすいと言った程度でしょうか。ソフトですと良い面もあり精神的な耐久力に優れ手に入れた自分の立場を巧妙に維持する能力に長けています。

こちらのアスペクトは合とハードはトランジットでもシナストリーでも良い意味はありません。最も嫌なアスペクトですらあるのです。更に冥王星、海王星、天王星が絡むと特に厄介となります。お持ちの方は注意喚起のアスペクトと理解して頂ければと思います。

❤️例えば、ネイタルで恵まれたアスペクトとこちらを同時に持っていた場合は、残念ながらこちらが強いです。しかし上の方で記述しましたサインの配置によってはかなりの緩和は可能です。後はトランジットの動きを見ます。トランジットでの良いアスペクトが強い場合は一時的には良いでしょう。こちらに悪いトランジットが重なると倍になりますのでまた注意が必要となります。

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シナストリーのアスペクト 木星と土星

君になら譲りたい、あれもこれもそれも?

こちらはネイタルですと、相続ですとかに関わるアスペクトです。いわゆるグレートコンジャンクションでもありますね。。

シナストリーで見ますと合、ソフトですと木星側の所有物を土星側が譲られ易いです。またはプレゼントが多いでしょう。金星と木星も似ていますが、こちらは主に所有物です、すでに持っているものを提供する事が多いでしょう。合となりますとかなり大きな物を貰うかもしれませんし、その価値も大きい事でしょう。珍しい相性ですので、お互いに特別視するでしょう、なかなか、自分の大事にしているものを人に渡そうとはそうそう思いませんからね。オーブはタイトに見ます。

ソフトも似た形になりますが規模は小さくなるでしょう。しかし仲の良い2人である事でしょう、この両者で奢る奢らないなどで揉める事は少ないでしょう。

ハードでは、こちらは少々面倒臭く同性ですと、木星の手柄を土星側が貰ってしまったり、恋愛ですと好きな相手をめぐりトラブルにもなりやすいですね。オポなどですと話は大きくなり遺産関係の揉め事なども考えられます。少しトラブルが起きやすい関係でしょう。また、木星側が土星側を気に入れば、特にスクエアでは一方的な贈り物が多くなるかもしれません。総じてハードのこの相性では穏やかにあげる、譲るというよりも、土星側に取られたという感覚が強くなりますので木星側がとても警戒しやすいでしょう。

木星と金星のアスペクトとの違いは、木星側はお金自体をあまり使わない所です。プレゼントといってもあくまでも個人の所有物であり、個人の手柄であったり、個人の大事にしているものであったりします。大きなものですと土地や家、遺産などですね。これらは多岐にわたり、まあポケットに入っていた大事な飴をあげるだとかも含まれます。

こと恋愛においては合ソフトの絡みであれば、お互いに利益ばかりの関係でしょう。このアスペクトのみでは恋愛は盛り上がりませんが笑、あると頼もしいアスペクトです。ハードが絡みますと厄介ですがその場合大抵は木星側が嫌がって距離を置く事が多いでしょう。

💫面白いのは合とハードの絡みですね。合で男性側が木星の場合沢山大事なものを女性にあげますし、プレゼントもとても多いでしょう。しかし同時に女性が木星のハードを持ってる場合、なぜか食事だけ割り勘だったりします、合は圧倒的にパワーが上ですので、そちらをメインで見て良いのですが、そんな変わった関係になる事もあるでしょう。


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シナストリーのアスペクト 水星と土星

気づくと言いなり、気づかなくても。

こちらのアスペクトは割と地味というか、見逃しやすいアスペクトかなと感じますが、重要です。因みにこのアスペクトの上位交換的なものは水星と冥王星になります。こちらは土星側が行動や知識などの面で水星側を誘導します。ソフトですと水星側は為になるなあと穏やかに従う感じでしょうか。まあ2人でいますと同じような行動をしやすいので仲が良いなあと思われるでしょう。

問題は合とハードですね。合ですと水星側は気づくと土星の言いなりになっていて抵抗できません。水星は単純に神経や知性を司り、土星はモラルや上位者、命令を司りますが遅延、という意味も持ち合わせます。つまり合やハードですと、土星のパワーの方が遥かに上回りますから水星の知識を鈍化させます。基本的に決定権は土星にあり水星側は振り回されるでしょうが、大抵気づきませんし、気づいた所で何をするという事もないでしょう。合になるとその位置付けがお互いに当たり前のように感じるでしょう。

海王星などは絡む惑星を混沌の渦へと惑わしますが、また真逆の方法で土星や冥王星は絡む惑星を頭から支配します。土星は大抵モラルに強い星ですが個人の性格にもサインや品格によりますから、そう言った意味でマレフィックとされるのもわかりますね。ですので相性でこの関係がある場合は多少思い当たるところなど考えると良いかもしれません。

恋愛関係では、土星側の誘いに水星側は非常に弱く断れません。ソフトなどですと割とお互いに納得した関係が築けるでしょうけど。合ですと完全に言いなりです、土星側の望み通りに水星側は動くでしょう。ハードですと合に似ていますが違和感も出てくる事でしょう。ですがやはり、なんとなく抗えず流されてしまうでしょう。しかし基本的にそれだけで、この相性のアスペクトの相手は魔性や危険性などは全くないのですが他に恋愛がらみの強いアスペクトもある場合は一気に要注意な関係となります。

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シナストリーのアスペクト 土星と海王星

現実と空想の狭間で、2人きり、又は虐める虐めない?

こちらは扱いづらいアスペクトの1つです。単純には虐めに関係の深いアスペクトです。ハードとソフトで全く解釈が変わります。基本的には、土星側が海王星側を軽く見下すような関係性になります。がアスペクトにより、その程度や状態が変わります。土星は現実主義で海王星は夢見がち幻想的です、土星側は嫉妬心もあり苛々して、海王星側にいたずら心を持つようになります。合ですと2人は中が非常に良いです。土星側が海王星側に憧れに似た可愛さを感じ素直に甘やかします。海王星側は少し土星側の硬さや生真面目さに苦笑しつつも、ルーズに甘えるだけ甘え2人で大らかに過ごす事が出来ます。土星側の生真面目さ海王星側の夢見がちな可愛さは正反対で隙間を埋めるかのように非常にお互いに魅力的に映るのです。土星側が年上ですと尚良いです。そもそも理解し合うのに困難がある相性ですので両者はかなり年が離れている方がより仲良くなれます。つまりギャップがある方が良いのですね。お互いにそのギャップが魅力的に見えるでしょう。ソフトも少しの努力で合と同様に仲良くできるでしょう。問題はありません。むしろ世界観が広がる良いアスペクトです。お互いに甘えてしまい易いのが難点でしょうか、カップルも親密になり易いでしょう。

問題はハードです。土星側は海王星側の甘さにルーズさにイライラします、海王星側は土星側の生真面目さを単純に窮屈に感じ不自由と思います。お互いに合わない、関わりたくないと感じるでしょう。月と太陽や金星と木星などのソフトアスペクトがあるとかなり緩和されるでしょう。ない場合は、特にスクエア、オポジションですと土星が海王星を虐める事がありえます。軽くでは嫌味を言う程度でしょうが、妙に嫌悪感を抱いたり、酷い場合は虐めにまで発展するでしょう。

⭐️水星と火星のハード(口論)や太陽、月と火星のハード(喧嘩)、火星と冥王星の合とハード(暴力)、土星と火星の合とハード(陰湿)などが絡むとより顕著でしょう。相性判断で特に気をつけるべきアスペクトの1つです。カップルでは仲良くなるにつれて不仲になりやすいかもしれません。

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