シナストリーのアスペクト 太陽と太陽

大丈夫、一蓮托生ってわけじゃないんだから

こちらのアスペクトはスクエア以外はとても相性のいい前向きなアスペクトです。特に合とオポジションが引き合う力が強いです。太陽とはつまり端的には自我の象徴ですから、合となりますと自我と自我が溶け合い似た者同士のような、方向性が同じのような行き着く先を知っているような気になるでしょう。しかし自我とは強いもので勿論衝突は起きます。しかしそれは同じ方向性を向いているので、人生の新しい突破口のヒントともなり得るでしょう。とても良い関係性であり、異性間でも非常に仲の良い相性でしょう。

オポジションも同様に非常に惹きつけ合う力が強いです。こちらは真逆の価値観ですが、お互いにお互いを同等の存在とみなします。太陽は大変プライドの高い惑星です、そしてホロスコープでは自我そのものです。太陽は本来合とオポジションしか同等の存在とみなしません。合はわかりやすいでしょう。同じ、ですから、オポジションはまた逆の価値観で同等なのです。お互いに非常に魅力的に映ります。例え立場がどんなに違っていても気になる存在であり、負けたくないと思います。異性間では、自分に相応しい存在と感じるでしょう。実際にこの関係はお互いに欠かせない存在となり易いでしょう。自我の衝突は合よりも少ないかもしれません。別の物として同等という意味で素晴らしい関係性が築ける事でしょう。

トライン、セクスタイル、ソフトは問題のない相性で、合や衝に比べればインパクトは弱いですが友人関係などには最適ですし、異性間でも兄弟のように仲が良いでしょう。自我の衝突も少ないでしょうし、あってもすぐに解決するでしょう。お互いにエネルギーを活性化させる非常に良い相性と言えます。

問題はスクエアです、こちらは注意換気のアスペクトとなります。自我と自我は認め合わず、同調もせず、協力もし合わずただ対立します。一方が承諾すればもう一方は承諾せず、と行った関係性になり易いです。太陽はプライドの塊ですので、常に上から目線で物を言います。この相性では、お互いに、そうすべきであると主張します。そしてその対象はお互いの意思に反する事が多いでしょう。そういった討論はこの関係では最も避けるべき議題となります。そのような葛藤を乗り越えれば、強固な絆を築けるでしょう。

太陽と太陽とはプライドとプライド、自我と自我の関係性です。アスペクトがなければお互いに記憶に残らないかもしれません。単純に見えて深い相性診断となります。マイナーアスペクトの関わりもとても面白いでしょう、キンタイルは自我と自我がお互いの空想の世界で調和し夢のような時間が過ごせるでしょう。セミセクはやや存在感が薄くなるでしょう、セミスクエアはスクエアと同様です。セスキコードレイトは、病的にお互いの存在を意識するでしょう、深い関係や犯罪に繋がりやすいでしょう。クインカンクスは、異様にお互いをライバル視するでしょう、お互いにないものを持っているからです。交わる事はありませんが、良きライバルとなる事でしょう、異性間では、非常に刺激的な相手となるでしょう。例えば、漫画などの定番の眼鏡を取ったら好みの美人などはクインカンクスの相性にぴったりです。

こちらのアスペクトの問題点はとにかく、どのアスペクトも自我の衝突です。近づきすぎる離れすぎる、ぶつかる、色々とありますが、そこに気をつけるだけで、鏡を見るように客観的な視点を与えてくれる素晴らしい関係性と言えるでしょう。

シナストリーにおける太陽 ハウス別編

相手の太陽が在住するハウスとは

こちらではシナストリーにおいてお相手の太陽がご自分のどのハウスに入るか、そしてその影響について解釈いたします。
ハウスにライツの配置はシナストリーを読み解く上で非常に重要です。ご自分のハウスは正に自分のプライベートな分野に関する様々な意味を持っています。そして太陽はお相手自身、そのものを表します。果たしてどこにお相手の太陽が入っているのでしょうか?
アスペクトだけではわからないホロスコープに隠された関係性をゆっくりと紐解いていきましょう。

1室に太陽

こちらは人格の承認の部屋です。自分自身のお部屋ですから、そこにお相手を招き入れる事となります。とても素晴らしい配置です。何故ならば、自分と相手の一体化が望めます。お相手の全てを許すことが出来ます。そしてお相手もあなたに全ての身をゆだねます。お互いに個人を認め合い、許し合い、純粋に愛し合うことの出来る唯一の配置です。相性としては最高のお部屋と言えるでしょう。
注意点は最終的には全てを曝け出す事になる為、時にエゴの衝突が起きるでしょう。甘え甘やかす関係の中でわがままになりすぎるのは確かに問題ですね。それだけ居心地が良いという事ですが、正に親しき仲にも礼儀あり、のお部屋でもあります。

2室に太陽

こちらは欲求と所有の部屋です。太陽側はあなたを確かに好きになりますが、標的として見易いでしょう。あなたは簡単に手に入ると思われ易いです。そして事実あなたはすぐに太陽側以上に太陽側に夢中になるでしょう、ハウス側はそもそも太陽を元々自分のものだと思い込み易いです。しかし太陽側はあなたを手に入れると、非常にドライかもしれませんし、太陽側はあなたの愛情が永遠に続くだろうと楽観視し易いです。ハウスの所有者が裕福である事も多く、または太陽側に必要なものを提供し易いでしょう、太陽が女性ですと玉の輿であったりする事も多いでしょう。ハウスの所有者がどんなに愛情を示しても、太陽側は愛情深さよりも利害関係が最終的には焦点となる相性になり易いでしょう。

3室に太陽

こちらは社交、コミュニケーション、旅の部屋です。こちらの太陽はハウス側に対しとても友好的です。こちらの2人の交流は大概がとてもスムーズです。太陽側は異性的にはハウス側にとても惹かれます、しかしハウス側は深い関係になろうとはしません、試す事はあるでしょう。あくまで旅の途中なのです。この関係性の完結は表面的という言葉が最もしっくりくるでしょう。ですからとても美しく、乱れることがありません。社交の面では最も良い関係ですから、友人でしたら最高でしょうし、仕事関係でも素晴らしいでしょう。ただ恋愛関係でのみ、こちらの太陽はハウス側に素の自分をなかなか見せないでしょう。スマートな関係においては完璧な配置です。ですのでこちらのハウスの太陽に関しての真意は詳しくは御自分の太陽のハウス、またはお互いの月の在住ハウスを見る必要性があります。気本的には交流に関し何も問題のないハウスです。

4室に太陽

こちらは家族と親密性の部屋です。こちらに入った太陽はハウス側に対して庇護欲が掻き立てられます。無性に守りたい、保護したいとまるで使命のように強く思うでしょう。そして、肉親のような深い愛情をハウス側に感じる事でしょう。相性としてはとても良いです。親密にもなり易く、お互いに直ぐに心を許せます。太陽側が年上ですと、庇護欲は更に高まり常時放って置けないと感じるでしょう。ドライな関係には向きませんね。恋愛に発展もし易いです。特にハウス側は依存し易く甘えっきりになる事も多いです。太陽側の暖かい包み込むような優しさと愛情は非常に心地が良く、ハウス側が太陽に最も甘え易い部屋と言っても良いかもしれません。まるで生家で親の手料理を食べ、ソファーでゴロゴロ寛ぐ気分しょうか。ただ太陽側の依存心も非常に強くなりますので、1度縁ができますと別れづらいお部屋です。またはどちらかが居なくなると喪失感が強く寂しくなり易いでしょう。多少の自立が求められます。

5室に太陽

こちらは恋愛、快楽、趣味、子供の部屋です。こちらの太陽は非常にわがままです。ハウス側に自分が1番楽しみを与えられる存在だと主張するでしょう。いわゆる恋愛においてはこちらの太陽は構ってちゃんですね、ハウス側にとってのみですが。ハウス側が可愛いと思えば長続きするでしょうし、気楽で明るい関係でしょう。それから、こちらは子供の部屋でもありますので、シナストリーにおいて、ご自分の太陽がお子様の5室に入っている事も多いでしょう。単純に恋愛関係となりますと、子供を2人で作りたい!と思うお部屋でもあります。こちらに入った太陽はハウス側を束縛しやすく嫉妬も感じやすいです。なぜなら自分が1番ハウス側を喜ばせることが出来ると信じているからです。しかしまあこちらはハウス側に太陽は勝てませんので、ご自分がハウス側の喜びの対象であり、悪く言いますと道具である事を認識し、2人で楽しく関係を育むのが最も良いでしょう。土星がどちらかのホロスコープに絡みますと子供に関する問題が起きる事があります。お気をつけください。友人関係ですと問題なく楽しいはしゃげる関係でしょう。

6室に太陽

こちらはお仕事と義務や上下関係の部屋です。こちらの太陽はやや注意となります。ハウス側の行動を逐一観察して、まるで連絡を取るのが仕事のように、義務化されます。ハウス側は少々重荷に感じることが多くなるでしょう。とにかくこの太陽はハウス側の行動をよく見ています。もちろん好きだから、なのですが。また、太陽側はハウス側よりも立場が下になる事が多いでしょう、それは環境かもしれませんし、または単純に関係性に上下関係が出来易いのです。不公平感を感じやすいでしょう。そして太陽側の愛情はただ無条件の愛情というよりはしっかりと見返りを求めるものなので更にハウス側は重苦しく感じ易いです。太陽側もそのような愛情の提供の義務感に疲れる事が多くなり易いので、両者肩の力を抜くアスペクトが必要となるお部屋となります。または太陽側が自分の愛情を自由に表現する必要性があります。対人ですと、特に上下関係が太陽側のストレスになり易いでしょう。

7室に太陽

こちらは正に人生のパートナー、結婚相手の部屋です。1室と並びパートナーとしての相性としては最高の部屋となります。ハウス側は最初から太陽側を運命の人と思うでしょう、自分のそばに常にいて欲しいと望むでしょう。太陽側も最初からハウス側を特別な存在だと感じます。2人が仲良くなるのに時間が必要がなく、いつのまにか、深い関係になっている事も多いでしょう。親密になるのになんの苦労もない関係性です。問題があるとすればそこで、気づくと親友であったり、恋人であったり、仕事のベストパートナーであったりするのでお互いに感謝を忘れやすく、有り難みがなくなり易い点でしょうか。また、太陽側はハウス側の深刻さを忘れてはいけません。ハウス側は2人の関係に誰も加えたく有りません。束縛よりももっと強い絆です。太陽側がそれに気づかないか忘れてしまうと途端に破綻する、余りにも力強い関係性であることを理解する事が必要不可欠と言えます。非常に恵まれた配置です。大切にしましょう。

8室に太陽

こちらは他人の所有物、遺産また官能の部屋です。他人の所有物、つまり対人に当てはめると人そのものを磁石のように惹きつけるお部屋となります。こちらに入った太陽はなぜかハウス側に異性的な魅力を感じてしまいます。そして良いも悪いもなく惹きつけられて知らずに虜になってしまうでしょう。最もハウス側の魅力に無条件で抗えないお部屋となります。ハウス側は逆に太陽側に余り興味を示さないかもしれません、が太陽側の強いアプローチで関係が進む事が多いでしょう。ハウス側が望む望まないに関わらず贈り物も多いでしょう。そういうわけで深い関係になり易いのですが、関係性は安定し易いわけではありません。2人ともなぜそのような関係になったのかわからない、といった風で対象が必ずしも恋愛相手に限らない事も問題となるでしょう。ただ縁は切りづらく、仲も良く、腐れ縁のようになる事も多いでしょう。

9室に太陽

こちらは高度な知識と、獲得の部屋です。異国という意味合いも持ちます。こちらの太陽はハウス側に出会うと、まだ何も知らないのでは?それとも熟知しているから落ち着いているのか?と非常に興味を抱きます。知的好奇心が、勝る部屋で、例えば恋愛相手の知性を重視する場合この配置は最高の配置となります。ハウス側が太陽側よりも学歴等が高いことも多々あります。しかしハウス側は太陽の専門とする事柄にほぼ無知です。が興味はすぐに沸きいくらでも吸収して、更に超えることも可能です。太陽側が与える知識は新しく、刺激的で、抗えないものとなるでしょう。恋愛関係においては激しく盛り上がる相性ともなり得ます、なぜならハウス側は無知で、太陽側はよく知っている、のですから。最終的にハウス側が太陽側よりも詳しくなってしまうような相性です、太陽側が教えてくれた様々な世界や価値観はハウス側にとって有形無形の財産となるでしょう。2人は大抵仲が良くお互いに尊敬し合う相性です。知識の交換がスムーズに行けばいつまでも有力な友人である事でしょう。新たな価値観を得ることに至っては右に出るもののない配置でしょう。

10室に太陽

こちらは成功者、社会的地位の確立の部屋です。こちらに入る太陽は、悪い言い方をしますと完全にハウス側の肩書に魅力を感じています。正にトロフィーワイフやガールフレンド的な関係のお部屋です。なぜならハウス側もそのような色眼鏡で太陽側を見ます。いえ、太陽側以上にでしょうか。ハウス側の厳しい審査に通れば太陽側とハウス側の関係性は長引くでしょう。太陽側は常にハウス側を満足させる必要があります。それは美しさでしょうか、内面でしょうか、経歴でしょうか、なんでもいいでしょう。太陽側にないもの、手にできないものをハウス側は持っていて、太陽側はそれに惹かれ、ハウス側は厳しい審査を太陽側に課せます。2人の関係は太陽側の努力や価値にかかっていると言えます。上下関係がありそうでない、少々俗物的な関係性と言えるでしょう。友人や対人でも同様です、肩書に踊らされるでしょう。別にその事自体に悪い意味はございません。

11室に太陽

こちらは友情と、友愛、幸運獲得の部屋です。こちらの太陽はハウス側と快楽や遊びを共有するには最適な存在です。仕事関係は少々仲が良すぎるでしょうか、悪くはないでしょう。この2人の関係は公平、平和の一言に尽きます。2人の間に口論は必要ないですし、お互いを批判的な目で見る事も、何かの利益を求める事もありません。ただそこに居て、楽しい時間を一緒に過ごしたいと切に願える相手である事でしょう。非常に美しい関係です。

精神性の高い関係が自然と望める相性となります。そしてそこには問題も生まれます。例えばどちらかが、大概は太陽側ですが、もっと親密になりたいと願った時点で関係はほつれ出します。ハウス側は友情以外の愛情を基本的に太陽側に抱くことができませんから。自分の太陽の配置を見るのがその突破口になるか、関係性の膨らみになるか、混乱の入り口となるかはわかりませんが、こちらのハウス側には基本的には太陽側に友情しか抱けない事をよく知るのは稀な体験であり、残念ではなく良い事であり、友愛というものは非常に幸運で貴重でかけがいのないものだ!と知る素晴らしい相性である事も納得で来るのではないでしょうか。期待にそぐわずとも大切にしましょう。

12室に太陽

こちらは秘密と隠された心理、深い精神の昇華の部屋です。こちらに入る太陽は注意となります。なぜならば、1室が最初に開かれた部屋だとすると一周回ってこちらは終局、オープニングとクローズの関係のお部屋です。といって関係が終局するわけではございません。ただハウス側は幕を閉じた後ろ側にいるという事です。太陽側は必然的に、ハウス側の姿がハッキリと見えなくなります。ハウス側はアンコールに応えるようにチラチラ顔を見せるでしょうから、太陽側はミステリアスで興味深いと感じ惹かれます。がしかし、幕は降ろされたままですので、太陽側は肩透かしを食らうでしょう。そして、誤解や不信感が産まれてしまいます。これは誰が悪いという話ではございません。太陽側はなぜ幕は開かないのだろうと思い続けますので、なんとか理由をつけて自身を納得させようとしますから益々ハウス側を信用しなくなります。太陽側はハウス側のカーテンの奥に隠された深層心理に惹かれた事を理解する必要性があるでしょう。この関係は継続するにあたり様々な犠牲を払うでしょう。困難を乗り越える必要性があります。このお部屋は対価を支払うお部屋でもありますから、特に言えば隠された関係を続けなければいけない、など心痛を伴うものとなるでしょう。しかし、もし乗り越えられたならば、12ハウス中最も非常に精神性の高い世界での交流が可能となります。貴重な関係性でしょう。ハウス側は太陽側が望むものを見せること、太陽側はハウス側の隠された事実を歪曲しない事が重要となります。

シナストリーのアスペクト 太陽と月

そして2人は幸せに暮らしましたとさ、その後は誰も知らないよ。

こちらのアスペクトはコンジャンクションが最もパワフルで、素晴らしいです。ヒーローはヒロインの元へ、陰と陽は対になり、朝日が昇り、夜になると月が眩しく光ります。まさに完璧なパートナーシップのアスペクトです。基本的に月が全面的に太陽を支える形となり、月は女性、太陽が男性であれば最高の関係が築けるでしょう。月は陰となり、後ろ盾となり、太陽に憧れ支え続けます。太陽はそんな月の元で癒しを得て大空へ羽ばたいていくことでしょう。月は太陽に甘え太陽は月を守ります。友人として夫婦として素晴らしい相性です。男女間では恋人というよりも夫婦の相性でしょう。夫を立てる妻の理想像、であります。

注意点は月側は太陽に従う立場ではありません。支える立場であるという自負を持つことが重要です。更に、月が男性の場合は少々厄介で、太陽側を力強くサポートするという意識がありませんとうまくいかなくなる場合が多々あります。支える事と従う事は似て非なる事であるのを理解する必要性があります。男性側が女性側に従っている、と感じると男性は反発する事が多々有りますし、例えばこれは自活力のある女性、特に現代的な女性にも良く言える事です。このコンジャンクションは素晴らしいもので完全な円形の関係を作り上げますが、そう言った要素から上手くいかないこともよくあるでしょう。従うのと支えることの違いをよく認識しましょう。それ以外の問題は何もありませんから。

ソフトアスペクトもとても美しく良好です。お互いに惹かれ合い、月は太陽の後ろ盾となり、太陽は月を守り、月に力を与えます。月の甘えや依存心は太陽にとってとても心地が良く、月もこの人ならと支え続けたいと感じますし太陽といるだけで元気が出るでしょう。お互いにとても良い相性ですし扱い易いアスペクトです。

問題はスクエアです。注意換気アスペクトとなります。前述しました、協力と主従関係が混同し易く、太陽側は月の甘えや依存心を可愛く思う事が出来ません、嫌悪感すら湧くほどです。月も太陽側に圧迫感や主従関係を感じ易くストレッサーになります。こちらのアスペクトで唯一ネガティブな解釈が強いものとなります。

オポジションはスクエアの要素をやや含みますが、それよりもお互いに引き合う力の方が強いですので、特に問題にならないでしょう。月は太陽に強い憧れを感じ従う事も辞しませんし、太陽は甘えん坊で依存心の強い月を自分のものにしてしまいたいと思うでしょう。立場によりけりではありますが、欲望が絡む情熱的なアスペクトとなります。

こちらのアスペクトはスクエアのみを除き、正に幸せなお伽話の体現のようです。極めて美しくホロスコープ上で強力に働き、ネガティブなアスペクトもほぼポジティブに捉える事が可能となります。月が女性であればお相手の太陽が自身の1室又は7室にあると尚素晴らしい配置となります。巡り会えましたらその縁を大事にしましょう。

シナストリーのアスペクト 月と土星

あの子には優しかったのに、僕には厳しかったんだ。

こちらのアスペクトはソフト以外は要注意アスペクトです。月はとても無垢な惑星で深窓の令嬢でしたり、純粋無垢な子供のようであったりします。こちらのアスペクトでは月は子供に返ります。そして土星は厳しい先生や父親、または告解を聴く穏やかな神父のようでもあります。ソフトでは優しく諭してくれる存在でしょう。月は無防備ですので、時に何をするか分からないことがあります。ネイタルで月がハードだらけでしたりディグニティが悪かったり、要素は多いですが反抗期の子供のように手に負えないことが多々あるでしょう。そのような場合、こちらのソフトアスペクトは、とても役に立ち、関係性の安定にも役立ちます。正に優しく厳しい先生、甘えられる父親、全てを許し導き手を差し出す神父にように。ソフトはとても良い相性です、対人でも恋愛でも特に月にメリットが多いでしょう。

ハードは一転して要注意アスペクトとなります。安定性はピカイチですが、いったい誰が、監獄の看守と恋愛する気になれるでしょうか?土星はとても厳しく辛く月側を突き放し、厳しく躾けます。月は土星側といると緊張するでしょうし、全く心を許せません。土星側には冗談も、軽口も通用しません。月側の純粋な子供っぽさは最も嫌悪されるべき特徴で、最初からお互いに自立が求められます。月は甘えが一切許されないのです。お互いに必要としているのは、深刻で真面目な関係です。土星は常に監視の目を怠りませんし、月はその隙間から逃げ出したいと常に感じます。直接的な感情の交わりや月の繊細な深い感受性はカットされてしまいます。単純に言えば開放的な精神的な交流が不可能となります。最も注意すべきはスクエアくですが、オポジションも強いです。非常にパワフルなアスペクトでホロスコープ上でかなり強い働きをするのも特徴です。関係性は浮つかず長引きますが、恋愛向きとは言えません。

こちらのハードアスペクトには原因があります、本来はソフトよりもお互いの愛情は強いのです、ただ行き過ぎてしまっているだけで、まるで子育ての苦手な頑固な父親のように子供に愛情を素直に注げないだけなのです。本来は2人とも心の底から仲良くしたいだけなのです。そこに気づけば、お互いに歩み寄り激しい情熱すら湧くでしょう、ただ大きな壁を乗り越える必要性があるのは確かです。とても人間らしい悩ましいアスペクトとも言えましょう。対人では上司が土星でしたりすると月側は心を休ませる暇がなくストレスを抱えるでしょう。

コンジャンクションはソフトハードどちらにも転びます。時には優しい先生、懺悔を聴く神父、厳しく行動を監視する看守、甘えられる普段は仏頂面の父親等、土星側の様々な顔を見る事が出来るでしょう。2人の関係性によりますが、ハードアスペクトよりは扱い易いことは確かでしょう。

月が自由過ぎるのは確かに問題なのですが、厳し過ぎても上手くは行かない、とても良い例を提示するアスペクトでしょう。

シナストリーのアスペクト 火星と火星

もっと、もっとフルパワーが必要だよ!

こちらのアスペクトは力や攻撃、衝動、本能の方向性の相性です。マレフィック同士のアスペクトですので、金星同士のように簡単に理想の相手!とはいきません。特にハードは要注意のアスペクトとなります。そして、ハードでもソフトでもこのアスペクトがありますと喧嘩になりやすいことには変わりません。お互いにすぐに頭に血が上りハイテンションになる相性で、もちろん討論も口論もなにもかも白熱します。そこはなんにせよ、気をつけなければなりません。

最も良いのはソフトです。友人でしたら良い戦友となり頼もしくエナジーの交換ができます。異性でしたら相性は抜群に良く、痒いところに手が届くでしょう。怒りの方向が同じですので、同じ事に怒り、結束感が増すでしょう。とても良い相性です。

合ですと、お互いに本能的に惹かれ合い、一緒になれば力が有り余るでしょう。この火星の合同士の集会がもしあるとすれば、極端な力の暴走でとんでもない事が起きるのではないでしょうか。2人でいるとエナジーは常に満タンです、同じゴールも目指せます。2人の力は強力です。友人間では良いライバルにもなることでしょう。異性間では、これ以上ない相性かも知れません。しかしお互いに譲る事を知りませんので、自分本意となりがちですから、緩和するアスペクトは必要です。月金星や太陽月のソフトなどが良いでしょう。

問題はハードです。こちらは注意喚起のアスペクトとなります。まず、お互いに怒りの攻撃対象が異なります。ですからエネルギーがぶつかったり、最悪にはお互いを攻撃します。更に2人でいるとすぐにイライラする事でしょう。とどのつまりはお互いにライバルなのか敵なのか、全くわからなくなる事でしょう。エネルギーの流れが違う事を理解して、妥協する必要性があります。異性間ですと、どうもしっくりこないでしょう、いわゆる肌が合わないといった関係になりやすいです。緩和するアスペクトが必要です。

総じて、エナジーの交換はとても容易な関係で、エンジンをフル稼働させたいならば合です。程よく気持ちよく運転したいならばソフトです。ハードですと、エンジントラブルが起き易く、車は止まってしまうか壊れます。ハードでは緩和するアスペクトの有無によって、かなり変容できるアスペクトではあります。コントロールする後ろ盾のようなアスペクトを探しましょう。

とにかくエナジーは満タンなのです。