アセンダント軸とリリスの合
リリスと惑星の相性も興味深いものばかりですが、さて、では軸はどうでしょうか?
ネイタルでは、はっきりと隠れていたリリスの悪い面が現れやすくまた、惑星とはまた一味違う強い絆とご縁をシナストリーでは与えます。
リリスの隠された本質は変わりませんが、軸ではそれがより顕著に主張します。
リリスの世界観をより深く追求していきましょう。
リリスは剥き出しの異性的魅力を表すので、とても魅力的で蠍座アセンダントのようなミステリアスな雰囲気、冥王星が強い磁力がある強い存在感を持ちます。ですので、その面ばかりが取り上げられることが多いように感じますが、リリスの単純なキーワードは天罰、復讐、報復、嫉妬、自由、革命、恐怖です。
アセンダントとディセンダントとは
基本的にリリスのシナストリーにおけるルールとしては、惑星とリリスの場合、リリス側に惑星が執着して振り回されるケースが多いです。
軸はというとこちらは相互補完のような形で、お互いに惹きつけ合いリリスを引き出します。ですのでアセンダントとの方がより強くリリスの悪い面と戦う事となります。お互いに性的魅力が強く惹かれ合うのはACもDCも同じですが、運命の女性でもあるリリスを素直に受け止められるのはDCです。アセンダントでは2人は前を向いているのでより自由にリリスが暴れ回り易いのです。ディセンダントではリリスはある意味抑えられますので、そうなります。
以下やや閲覧注意を含みます。
ネイタルにおけるリリスとアセンダント合
周りがどんな目で私を見てるかわかってるわ
リリスは悪い感受点ですので、ホロスコープで目立つ配置にあって余り良い事はありません。異性的魅力は非常に強く、異性のみから関心を、子供の頃から惹きつけやすく、外見的にも目立ちますがそれが本人が望む形である事は少なくまた、特にアセンダントはリリスの粗野で攻撃的な部分も目立つので、他者に受け入れられづらいか対立し易いでしょう。
子供の頃にとても嫌な思いや経験を抱えている方が多い配置となります。また1室でアセンにタイトであれば出生時に何か問題があったかもしれません。
自由である事や女性の強さを求めるので、窮屈な環境では生きづらく、それは過激な行動へと自分自身を駆り立てる事となります。精神的にはとても強く自分らしい方法で全てに立ち向かおうとします。
しかしそのようにどこか風変わりな行動が周囲の注目を集め易くもありそのせいで、外見に自信を無くしたり、そもそも自分がとった行動が精神的な不安を煽り苦しめることにもなり易いです。
総じてリリスとアセンダントの合は幼少期から恥ずかしい思いや周囲からの疎外感、世界の闇を見せ付けられやすく、辛い経験をしている方が多いでしょう。また人生を通して他者から受け入れられ辛いことを基本的には指します。ですので人生と戦う武器が異性的魅力を使用することにもなりやすく、弱々しい色気と言ったものではなく、もっと荒々しい異性的な強さを持ちます。ですので、ユニセクシャルな雰囲気の方が多く、攻撃的で闇をのぞくような行動をとり易くなります。
リリスは他者を怖がらせる星ですので、そうなりますが、過去や現在の内面の辛さも隠す事が上手く、非常に惹きつけられる魅力的な方が多いです。
シナストリーにおけるリリスとアセンダント合
本当はずっと会いたかった。
シナストリーでは強烈な異性的な惹きつけあいを示します。お互いがお互いを一瞬で魅了し、訳がわからなくなり易いです。まず理性が無くなります。リリスは野生的な異性的魅力が強くそれを内側に閉じ込めていますが、2人が出会うとその瞬間に解き放たれてしまいます。モラルを簡単に破り易い2人です。しかしネイタルからもわかる通り単純な関係では終われません。一度関わればリリス側の全てをアセンダント側は受け入れなければなりませんし、2人は一体化します。しかしリリス側の傷や痛みを受け止め、一心に愛情を注いでもお互いに傷つけ合い苦しむことが多いでしょう。喧嘩やトラブル、別れも多いでしょう。ただ絆が深くご縁は断ち切り辛いでしょう。単純に2人の関係はリリス的な禁断の関係である事も示唆します。お2人の絆は深淵にあり、断ち切れない絆です。お互いにどんなに怒っていても最終的に許すでしょう。どんなに冷静でいようとしても、嫉妬心がすぐに湧き上がるでしょう。また2人はどんなに一緒になりたくても、その願いは叶わないかもしれません。もしくは何もかも捨てて一緒に逃げ出すことも出来るでしょう。お2人は自由でパワフルです。さまざまな恐怖に一緒なら打ち勝つことができます。この相性は、狂ったように愛し合い、薄いガラスが何枚も割れるように傷つけ合い、酸素が枯渇したかのように苦しみながら別れ、そして何事もなかったかのようにまた、お互いを受け入れる事が自然にできるでしょう。解き放たれた動物的な本能は誰の手にも負えません。
※友人、同性間ですと、リリス側をAC側は不快に感じやすくお互いに嫌がらせや不愉快な態度をとりやすくもなります。
シナストリーにおけるディセンダントとリリスの合
あなたが求めていたものはあなたを満足させられた?
ディセンダント側はリリスの危うい異性的魅力に惹かれます、と同時に怖くもあり、また嫌悪感も感じます。誰もが心の中に悪い面と良い面を持つかと感じますがこの相性はお互いの、特にリリス側の良くない性格の部分を気にいってしまうので、2人の関係はは葛藤が起きやすく動揺が生じ易いでしょう。悪い面を引き出し、それをお互い求め合います。
またアセンダントと合との大きな違いはディセンダント側は自身の異性的な魅力や欲望を恥じており、リリス側に隠そうとすることが多い部分でしょう。
しかしそのディセンダント側が隠そうとする苦手な部分こそがリリス側が持ち得ている魅力です。そしてその部分がディセンダント側にとって最も完璧でパートナーとして自分が相手に求めている要素でもあります。
ですから、惹きつけ合う力はとても強いです。ただ、リリスは良くない感受点でありアングルも星ではないのでお互いのエネルギーをその空間に充填するような関係になります。お互いにお互いのリリス的な面を満たすことで関係が成立します。
リリス関係のシナストリー全般に言えることですが、禁断、秘密、公にはできないパートナー関係も強く示唆します。こちらはしかしアセンダントとの合が最も強いです。
お互いの隠された欲望は同じで、ある意味理想的な運命の女性でしょう(リリス側が女性であれば。)異性的な相性もとても良いです。しかし扱いやすくはありません。基本的には苦手である事柄ですので、問題も生じやすいでしょう。乗り越えるたびに過去を振り返ることになります。パートナーとしての2人の理想の姿がリリスと重なるので有れば、アセンダントとの関係よりも非常に穏やかに調和する事は可能ではあります。
必要なものを補う関係だからです。
続きます。