ネイタルにおけるVT(バーテックス)軸とは
VT軸のアスペクトはシナストリーですと宿命的にそのお相手が自分に何をしてくれるのかわかります。(i.g.金星合ですと愛を与えてくれる。)ではネイタルですと、基本的な構造は同じですが、宿命の出会いというよりも、宿命的にしなくてはならない事がAVT(アンチバーテックス)、宿命的にされる事VT(バーテックス)となります。最も重要なのは合する惑星や準惑星、小惑星、恒星などの意味です。VTではそのような人々が周囲に集まり易いとも読めます。AVTはほぼ使命のようになるので、社会に発信していく立場です。よって、悪星は要注意となります。
ネイタルにおけるVT軸の解釈は、星の合が最も重要で、次にサイン、真逆のサインの軸ですから、どの軸でも重要なように、VT軸でも乗り越える宿命的な課題として扱われます。ハウスはその際の強いヒントとなります。
合する星ですが、惑星は何もない場合、小惑星をよく見られると良いと感じます。惑星ではわからない多様で奇妙で、魅惑的な世界が延々と広がっていく事でしょう。
こちらでは小惑星をメインに解釈していきます。
大体オーブは2度まで3度でワイドです。恒星は0度。合のみです。
では考察していきましょう。こちらではVT、AVTをしっかりと分けて解釈します。またわかり易い小惑星の解釈も混ぜます。
※以下要注意を含みます。苦手な方は読まないようにお気をつけ下さい。
VT軸とNessus
要注意
こちらはとても解釈がわかり易いです。加虐の星ですので、VTに合の場合自分が害を加えられ、AVTの合は自分が他者に害を加え易いです。
ホロスコープは多様性が大きいですので、例えば、セレス(両親)、とNessusの合がVTに合だとすると親から害を受け易いと読めますし、ラム(弱者)とNessusの合ですと害を受けた弱い人々が周囲に集まり易いとも読めます。混ざる星との相互関係も柔軟な解釈が必要となります。
VT軸とジュノー
ジュノーはパートナー、結婚相手ですが、愛情面で言うと忠誠心の高い、深い愛情です。ですのでVTに合ですとそのような愛を受け易い、その様な人々が集まりやすい。となり、AVTでの合は忠誠的な愛情を社会で与えるとなります。
VT軸とキロン
要注意
こちらはやや複雑で、強い精神力が必要な配置です。VTに合では傷を受けやすく癒しも受け易いです、また癒しを求める人々が集まり易いです。問題はAVTとキロンの合です。VTとオポジションなわけですから、VT軸で受ける事全ては深い傷となります。宿命的な軸であり、生来その傷は逃れられません。それらを全て何度も乗り越え、AVTで社会に還元します。この配置の方は他者を助ける、癒す、カリスマティックな使命を背負っている方と言えます。傷を受ける場所はキロンが入るハウス、その原因はVTの星々となります。
VT軸とキルケ
こちらは分かりづらい小惑星との合との例ですが、キルケは基本的に最恐の悪女の星ですので、VTに合なら悪い魔法でも他者からかけられるのかと思いますが、キルケは諸説ありますが、好みの男性を全員弄んでから動物に変えた魔女ですがオデュッセウスには負けています。そして最終的に動物に変えられた男性もオデュッセウスに命令され皆元に戻っています。その後皆をワインや美味しい食事でもてなしたと言われます。つまり、こちらの小惑星はもう1つ価値を認められもてなされるという意味も持ちます。ですのでVTに合ですとおもてなしを受けることが多くまた、有能なアシスタントが周囲に集まりやすいとも読めます。AVTに合ですと素晴らしいアシスト能力があるか、誰かの手助けをしたり、おもてなしをするのが好きなタイプでしょう。
※ホロスコープは総合的に解釈して下さい。
続きます