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ネイタルにおけるVT軸 惑星とのアスペクト

バーテックス軸とは

特別な運命を力に変えて

バーテックス軸は第3の軸、宿命軸の一つで、位置的にはディセンダント側に来る軸で、その180度向こう側、アセンダント側にはアンチバーテックスが存在します。

在住ハウスが非常に重要です。どこで何を行うかがわかるからです。

また夢が叶う軸であるので、人生に於ける様々な成長を促す機会に恵まれる場所を示唆します。

バーテックス軸は生きる上での自我の成長などに大きく影響を与える為ネイタルチャートを基盤から深く読み解く上で非常に重要な軸と言えます。

バーテックスが活発になるのは、シナストリーで惑星が絡む、トランジットで惑星が絡むなど。

未だ神秘に包まれている軸の1つでもあるので、どのようにそれが明らかになるのかはベールが解かれていくのをゆっくり眺めているのみと言った所でしょうか。

ただ非常に重要な何かが占星術的にそこにあるのは事実です。

シナストリーやトランジットではVTに絡む惑星が行動を起こし、良くも悪くもバーテックス側に影響を与えます。

さてではネイタルで惑星が乗る場合はどうなるのでしょうか?

ネイタルにおけるVT軸

VT軸は夢が叶う軸とも言われます。というのも、欲しいものを手に入れる事とそのために学ぶ必要がある事を示唆しているからです。VTがスイッチで学ぶべきことを知りエネルギーを蓄積、AVTでエネルギーを放出し還元、最終的に欲しいものを手に入れることができます。在住ハウスは大きなヒントとなります。惑星も大きなヒントです。

単純にシナストリーでVTと金星が合だと運命の恋人との出会いを示唆する訳で、望みは半分叶っています。ただ巡り会えるのか、会う機会がない人々とそのアスペクトがあってもあまり意味がないように感じますね。しかしきっとその相手に会えても会えなくても、あなたは好意や興味を抱くでしょう。現実的な関係であっても、本当の愛や美について考え、学ぶ、愛情について教えてくれるスイッチになり得ます。トランジットで速い惑星で言える事ですが、何かを学び取るチャンスは人生で何度も巡って来ているのです。それを掴み取れるかは本人次第と言えるでしょう。

そんなVTに惑星が元々絡んでいる場合は、常にボタンが押された状態となります。そのチャンスをガッチリ掴み取る方々です。興味深いですね。チャンスに恵まれた人々と言えるでしょう。

VTと火星の合

常に火星のボタンが押された状態であるので、火星的な機会が来れば掴み取る。準備万端な状態の火星とVTです。他者は本人となんらかの形でも火星とアスペクトを取る事が多いでしょうから、他者によって火星の与える学びの機会が多い方です。それは困難に繋がる事も多いでしょう。しかし機転や異性的魅力も強い方なのでそれらを持って乗り越えてエネルギーを得ます。

またVTが活性化していると言う事は火星的な人々を惹きつける力が強いでしょう。攻撃的で好戦的な人々です。しかしこの軸ではVTはエネルギーを得る事を思い出して下さい。活性化された状態で、惹きつけた人々からは全てのエネルギーを奪うことが可能です。勿論、簡単ではなく、それらにいかに上手く対処するかが宿命的な学びです。その後エネルギーを貰います。そのエネルギーは還元され人々の役に立ち、自身の希望や欲しいものを手に入れる事でしょう。

在住ハウスにもよりますが、警察官や、スポーツ選手、危険なものを扱う人々に多いアスペクトとも言われます。

続きます。

小惑星ネメシス 見えない敵は自分? 閲覧注意

小惑星ネメシスとは

鏡のジグソーパズル残りのピースは後ひとつ

小惑星ネメシスの由来はギリシャ神話の義憤の女神です。

諸説ありますが闇の神ニュクスが1人で産んだ多くの子供達の1人で、闇の女神の名に相応しくとても力強い神々が生まれています。例えば不和の女神エリス、催眠の神ヒプノス、運命の女神モイラなど。

母親であるニュクスは世界が出来上がる前に生まれたとても古い神の1人で、その時世界にはカオス(混沌)のみしか存在せず、また、光はありませんでした。光を生み出したのはニュクスです。ニュクス以外には同時にガイア(大地)、エレボス(夜)、エロス(愛)、がおり、エロスの力でエレボスとの間に初めて子供が生まれました。昼の光の女神と、空の神です。

闇が先で光が後というのも興味深いですが、そんなわけでニュクスの娘であるネメシスはとても強い立場にあります。ゼウスですらニュクスには気を使ったので調停の女神とも呼ばれます。

しかしネメシスはとても美しい女神でゼウスが放っておくわけはなく当然目をつけます。最終的に鵞鳥になって逃げますが、白鳥になったゼウスとの子供が2人卵から産まれます。

占星術的な意味は、見えない敵、報復、嫌がらせ、虐めです。これは、ネメシスは思い上がった人間に制裁を下す神であるからですが、思い上がった?と疑問に感じる方もいるでしょう。そもそも神々の贈り物パンドラの瓶に関しても、入っていたのは沢山の苦しみで、たった一つの希望が残ったというのも、不思議です。ゼウスはプロメテウスが人間に火を与えた事を酷く怒りますし、ギリシャ神話では人間が神々から酷い目に遭う事も多いです。

神話では根源的に人間は道徳を守らず、贅沢で思い上がりやすい生き物とされているようです。

そんなわけで、ネメシスは人間に対して義憤と制裁を司る女神であり、機嫌が悪くならない為に常に多くを持つものは供物を捧げる必要がありました。

ネメシスとNessusの違い

さて、虐めというと代表的なNessus(加虐)がいますが、こちらはとても対照的な星です。

能動的で見える敵、虐待をしたいというコントロール不能な欲望、わかりやすい虐めや我儘をするのがNessus。

受動的で見えない敵、報復としての制裁、虐めを行うのがネメシスです。その報復は自分自身の弱点を守る為のものであるからです。自分が正しいのに注意された、だから上からやり返すという被害妄想と逆ギレのようなよくない星です。治さなくてはいけない部分ですが難しいです。

ただ、Dejaniraが目立つ個人にこの星達が絡むといじめが起き易いというのは共通です。

またズレますがNessusは冥王星のケンタウロスなので、8番目の部屋、冥王星、蠍座も同時に見ると良いです。

明らかに虐めが起きていてNessusはチャートで目立たず、ネメシスが目立つというのもよくある事です。(特に同年代だと配置が近いので、その場合はネメシスを見るといいです。)

ネイタル、シナストリーにおける小惑星ネメシス

ネメシスが受動的というのはそもそも、占星術的な解釈ではネメシスは自分自身の弱点を示すからです。ネイタルで個人惑星や軸と絡む場合、そこは自分自身の弱点となります。絡まなくとも入っているハウスの事柄も自身の弱点ですのでチェックすると興味深いでしょう。

シナストリーではこれが複雑になります。絡む個人惑星や軸はネメシス側の弱点を無意識に指摘する存在となり、ネメシスは強く、他者の上に立つ女神なので、その惑星や軸側を制裁という形で激しい攻撃をします。これがネメシスイコール見えない敵の裏側です。自分が攻撃されていると感じ、相手を攻撃する。更に相手にとってはわかりづらい方法である事が多く嫌がらせのようなものが多いです。Dejanira(被害者)が絡むとはっきりとしたわかりやすい虐めになる事が多いです。

ネメシスの示唆する弱点は正にアキレス腱のようなものですが、アキレス腱の由来であるアキレスという神話の登場人物の名を冠する小惑星が示す深い悲しみやトラウマとは少し違う、人生を通して上に立ちにくい部分であり、克服しようとは思っていません。神聖な天罰を与えようと考える過剰な誇りと思い上がりであり、見えない敵そのものそれがネメシスなのです。

ネイタルチャートの解釈

小惑星ネメシスとDCの合

要注意

最もよくない配置です。

個人惑星との合だと解釈は割と楽で、火星と合なら男性や行動力、怒りなどが弱点です。そこを直さなくてはいけませんが本人は自分は悪いと感じないので気づきづらいです。とてもシンプルです。

しかしDCの場合はそもそもACの反対で自分の苦手な影の自分であり、過去であり、カルマでもあります。基本的に他者を通して表現する部分です。例えばここにアポロ(崇拝)が合だと、他者は何かにつけて挑んで来るのですが(他者がアポロなので)、勝手に怯んで逃げていくでしょう。そして敬うでしょう。崇拝者が沢山寄ってくるでしょう。自分が、ではなく、他者が代弁する軸であるからです。ネメシスの場合は単純に他者(特に異性、パートナーの軸なので)の扱いが苦手です。笑顔で敵がワラワラ寄ってきます。特にサインが重要になり、そのサインの強い方々には気をつけましょう。制裁したりされたりと人生でパートナーとは問題がとても多いでしょう。

シナストリーチャートの解釈

ネメシスと太陽の合

要注意

ネメシス側は性格などにおいて、惑星側を気に入らない、嫌いだと感じます。惑星側は無意識にですが何かネメシスを怒らせる事、弱点をつく事、そこは良くないと指摘してしまうのでしょう。ネメシスは自分が上ですから惑星側にチクチク攻撃を開始するので気をつけましょう。無意識なのでなぜ嫌われるのかはわからないでしょう。特にネメシスが1室在住(性格対性格)であるとより強力です。太陽側がネイタルでネメシスと個人惑星との合などがあれば関係性はより悪くなります。

続きます

小惑星パラス 見えざる刃 ハウス別編

小惑星パラスとは

敵を味方にしたら楽園が広がるわ

4大小惑星の中で最も大きな星です。由来は知恵と戦の女神パラスアテナ、機織りの名人であった事から芸術的才能も指します。戦略の天才、知識の泉であるパラスは、私たちの人生におけるすべての知略や管理能力、問題解決能力に関与します。ネイタルではどんなアスペクトでもアスペクトがある方が良い星で、パラスが強ければその惑星の能力を最大限まで引き出し飼い慣らす事が可能です。知性のみに焦点を当てれば水星にもやや似ています。シナストリーでは言い方は悪いですが関わる惑星を掌で転がす事が可能です。簡単に自分の事を好きにさせる事ができます。またハウスのオーバーレイではその事柄において相手はノーと言えません。パラスは人間関係においても非常に器用で、人心掌握術に長けていると言えます。

キーワード:中年女性、父親離れできない、同性愛

パラスの神話

諸説ありますが、パラスはゼウスの頭を打ち破って産まれました。最初の妻である知恵の女神メティスがパラスを孕っている事を知ったゼウスがメティスごと飲み込みましたが、ものともせずゼウスの体内で育ち産まれた、非常に力強く才能豊かな娘でした。あまりロマンティックとは言えない出生の話ですが、戦いの女神としては完璧な登場シーンであったのかもしれません。

また産まれてすぐに異母兄弟であるアレス(火星)とライバル関係になります。

アレスはゼウスからも疎まれる凶暴な血を好む争い、混沌、戦いの神ですが、パラスは同じく勝利をもぎ取る戦いの女神であっても全て知略で戦を助け、様々な英雄を補佐し勝利に導き、ゼウスからとてもとても贔屓され可愛がられました。処女神でもあり、占星術では父親との関係性も示唆します。

また機織りの名人でパラスは特に芸術的才能も強く表します。最初の人間の女性であるパンドラ(こちらもとても面白い小惑星)に機織りの技術を与えたのもパラスです。

パラスが関わる神話は数多く、機織り対決で人間の機織りの達人アラクネと競い、最終的に神を冒涜している作品だと、アラクネを蜘蛛にした話や、アテナ神殿の女主人であり、強い中年女性の象徴でもあるパラスは美しく若い無知な女性であったメデューサへ熾烈な対応をします。因みに神話でよく見かけるペガサスはメデューサとポセイドンの子供です。そのペガサスをベレロポン(悪い小惑星の1つ)に与えるなどなど。

上記のように、パラスアテナはとても人気で目立つので、話題に尽きず、沢山の神話に登場し活躍します。

パラス自体、アフロディーテとジュノーと張り合うとても美しい女神の1人でもあります。(不和の女神エリスの金のリンゴの話から)

チャートにおけるパラス

占星術的にはパラスは常にチャート上で関わる事柄を勝利に導きます。とても頼りになる星です。シナストリーではアスペクトをとった相手(惑星側)がパラス側を好きになるように巧妙に働きます。他者との円滑な関係性を生み出します。

ネイタルでは他者に対してどの才能が特に秀でているのかを指し示します。

パラスは人生に勝利を呼び込む女神です。その勝利は火星が追うものと同じ目的地ですが、火星とは真逆の勝利であり、頭脳を駆使し戦略と知略で他者に知られずに圧倒します。そこに不公平はなく、最終的にパラスは欲しいものを必ず手に入れるでしょう。それがパラスのやり方であり、お互いに納得するパラス側の完全勝利です。敵に回せばある意味とても怖い星ですね。ただパラスは占星術では表立って敵対はせず周囲とバランスを保ちながら勝ちます。パラスがチャートで惑星と沢山アスペクトを取ると良いのはそういった点で、非常に生きるのにおいて便利な星でもあります。

今回は在住ハウスを見ていきます。どこでパラスが最も優遇されるのか、力を発揮するのかを教えてくれます。そこでは皆がパラスの言いなりのようでもあります。しかしパラスはただ静かに勝利を納めているだけなのです。

解釈はひとつではなく他の在住惑星やアスペクトにもよりますのでチャートは全体的に読んで下さいませ。

1ハウスのパラス

あなた自身の行く道、目指すゴールをサポートしてくれる人を難なく引き寄せます。彼らはキャリアの手助けをしてくれるでしょう。他者があなたのなりたい理想のイメージを自然と応援するようにパラスが動いてくれます。

2ハウスのパラス

金運の良いパラスです。他者が金銭獲得のサポートに回るようパラスが力を注ぎ誘導します。精神的にも物質的にも安定しているパラスです。金銭的に援助してくれる、または裕福な人々を巧妙に惹きつける才能があります。人脈作りに恵まれやすいでしょう。

3ハウスのパラス

非常に優れた他者を魅了する文筆の才能があります。教育環境やしたい事を練習する時間に恵まれ自己表現がとても上手でしょう。

4ハウスのパラス

家族を自分の味方につけ自己を守らせる事が得意です。また家族間でなんらかの切磋琢磨する関係、芸術一家であるとか、そういったプロフェッショナルな生業を代々受け継ぐ家系に生まれる事も多いでしょう。

5ハウスのパラス

遊びの天才で、冗談やユーモアが上手く、あなたが誘えば、みんなが集まり素晴らしい時間を共に過ごすことでしょう。他者を楽しませる能力に長けます。この方といると皆ついつい一緒に遊んでしまうでしょう。

しかし勉強したい時に誘われたりすれば、ある意味困った人でもあります。

6ハウスのパラス

他者にアドバイスをする能力全般に優れています。特に健康管理や食事に関するアドバイスに秀で、誰もが納得して従うでしょう。カウンセラーなども向きます。みんながあなたにどうすれば良いか質問するでしょう。

金星と合なら美容関係のアドバイザーなど、海王星なら芸術、水星なら教師など色々と解釈可能です。

7ハウスのパラス

7室のパラスの方に誘惑されると他者はほとんど断る事ができません。これは恋愛以外にも言えることで、あなたがこれはどうですか、と言えば相手は断ることが何故か難しいです。あなたの提案はとても相手の興味を惹くのです。営業のような仕事も非常に向いています。

8ハウスのパラス

他者はあなたが助けて、と一言いうと断ることはできません。どこまでも助けてくれるでしょう。

9ハウスのパラス

他者はあなたの意見や人生経験に基づく哲学的な考え方を全面的に否定できません。

異国の文化とも馴染みやすく外国の方に好かれやすいでしょう。

10ハウスのパラス

歳上の方と仕事で上手に付き合うコツを生まれながらに知っています。上司から簡単に信頼を得て、家族ぐるみの付き合いとなることも多いでしょう。

11ハウスのパラス

あなたが辛い時友人は絶対に助けてくれます。またグループ内の問題を解決する能力に優れ、皆はあなたの考えに期待するでしょう。

12ハウスのパラス

最も崇高でカリスマ性の高いパラス、精神性の高い考えや教えに他者は感化され頷くしかありません。夢を見やすく、第六感に優れます。

小惑星Hebe あなたの虜

小惑星Hebeとは

頭を優しく撫でて、微笑む

由来となる神話によると諸説ありますが、Hebeはヘラ(ジュノー)とゼウスの娘で若さと青春の女神として生まれました。非常に美しい女性で、全身が光り輝いていたと言われています。

ただ、彼女はそれだけというと失礼ですが他に目立って出来ることはなかったようです。しかしその見目麗しさからゼウス達、神々の集いで不死の飲み物、ネクターを皆に注ぐ役目を仰せつかっていました。

後にhebeは、ヘラクレスの妻となり、その役目は、余りの美しさから地上でも一際目立ちゼウスが一目で気に入り連れ去ってきた人間の王子、Ganymedが引き継ぐ事になります。

神話ではそのように彼女は特に目立って活躍する事はないのですが、占星術的には様々な意味を持つ興味深い星の一つです。分類的には悪い、弱い星とされ、注意しなくてはいけない星です。

基本的な意味合いは、他者に従い助ける星です。特に食事に縁が深いです。異性的魅力も示唆します。地位の高い人々と関わりも深いともされていますが、余り良い意味ではありません。

上下関係の要素が強い星で、立場的に無条件で下につく事になりやすいからです。

こちらはシナストリーで用いられることが多く、惑星や軸と絡むと、相手の言いなりになる。支配される。抵抗できない。となり、恋愛ですとまさに身動きの取れない虜のような状態に置かれ易くなります。

青春の女神由来から、ネイタルでは10代がどんな風であったか、青春時代の危なっかしさ、過ち、異性的な感情の芽生え、親の庇護の元で従順であったか、上下関係から、他者からの被虐、いじめ、異性的被害も示唆します。

また若さと青春の象徴であり、輝かしい美貌の持ち主ですので、ネイタルでアセンダントや金星、太陽に絡むと外見の美しさも強く示唆します。母親であるジュノーも絶世の美女であり、毎年の禊で常に若返る為、金星を超え、無垢で穢れのない赤ん坊のような純粋さ、美貌と年齢不詳の若さをアセンダントや太陽に与えます。こちらはまた違い、所謂10代の瑞々しい若々しさを与えます。同時に強い異性的魅力も加わりますので、あどけなさの残るそれは非常に儚く魅惑的でしょう。

今回はネイタル、シナストリーとアスペクトを考察していきます。

シナストリーにおける小惑星Hebe

どちらかがどちらかに無条件で従うような関係になりやすいので注意が必要です。合ハードですと、弱い星ですので相手に抗えない事からトラブルに発展しやすくなります。例外的に親子関係では、Hebeとのアスペクトがあるとハッキリとした上下関係が出来上がるので良い関係が築けます。

アセンダントとHebe

注意

アセンダント側はHebeを自分に気があり、自分のものだと思いやすいです。またHebe側も同様に強く惹かれます。お互いに外見を酷く気に入り、贔屓にすることもあります。一度結び付くと、どちらかがどちらかの虜になり、トラブルが起きても離れられず、虐げられ困窮してもずっと側にいるような状態になりやすいでしょう。お互いに注意が必要な関係です。合やハード(DCは別途記述)はどちらかの力が強すぎて、奴隷のようになり易いです。トラブルに気をつけましょう。バレンタイン(良い人過ぎる星)などが同時に強く絡むと更に抗えない為、感情が爆発するケースもあります。

続きます

小惑星Dejanira 被害者の星 ハウス別編 閲覧要注意

小惑星Dejaniraとは

ダイヤモンドを拾い集めて

Dejaniraは完全なる被害者です。それ以上でもそれ以下でもありません。由来となる神話では、彼女はヘラクレスの妻でしたがNessus(加害者の星)に騙され虐げられた挙げ句、心から愛する夫のヘラクレスをNessusの策略によって殺めてしまいます。彼女にはなんの落ち度もありませんでした。災難は降って湧き、彼女は支配されて、何もかも奪われてしまったのです。彼女は、か弱く脆く優しく、運が悪かったというだけで、全ては狂ってしまいました。

こちらの星は他の星同様全ての人のチャートに平等に存在します。悪い星、弱い星は色々とありますがこちらは特に分かりやすく被害を受けるのみ、酷く悲しい星です。星の元では何も変えられないかもしれませんが、弱点を知り守ることで助けられる希望が沢山見つかるかも知れません。

そして完全無欠に見える誰にでも、耐えられない敵がいるという事です。

今回は在住ハウス別解釈をしていきます。ここで重要なのは、Dejaniraの表す事柄はハウス内で変化しませんが、もし同時に個人惑星や軸に触れれば、威力は非常に強くなり、チャート上で目立つ事となります。その場合個人惑星や軸とのアスペクトの解釈も併せてより強い注意が必要となります。逆に言えば、ただ在住しているだけならば、そこまでの大事には至らない事を示唆します。他例外的に1室在住はそれだけでも注意が必要です。生まれたての自分が最初に見る世界の部屋であるからです。

最も危険なのはチャート上でDejaniraとNessusと火星がアスペクトを取る場合です。

《緩和について》

良く効く緩和は木星(運が良くなる)かPOF(富と幸運)が同室に在住する事、Dejaniraが冥王星(強くなる)と合かソフト(援助)、または同室である事です。木星がDejaniraの関連するハウスに在住するのも良いです。

木星は特に12室に入るのがオールマイティに良い緩和となります。敵の部屋ですから敵を減らす、失くすことが可能だからです。
御守りのような良い木星の配置です。

また、同室内でDejanira自体は目立つことはなく、他の良い星が軸に乗る、惑星と合を取るなどすると、複雑な解釈にはなりますが、強く緩和されます。

火星とDejaniraのアスペクトは男性が持つと男性に虐げられる、つまり勝てない、男性社会で生きて行くには弱いだけでなく非常にフラストレーションが溜まるアスペクトです。

女性が持つともっと被虐的な意味合いが酷くなりますが、火星(男性の星)は強く反撃が可能です。よって火星とのアスペクトは女性にとって緩和ともなり得ます。

※以下全て閲覧要注意となります。

1ハウスのDejanira

要注意の配置です。特にアセンダント(人生の目的や体現)と合ですと理不尽な被虐、暴力沙汰に巻き込まれやすいチャートですので、自身の身を守る術を人生において真っ先に、確実に身に付けなければなりません。また1室Dejaniraはとてもか弱く優しいので流され易く、他者に簡単に支配権を渡してしまいます。単純には自我の主張と形成、自立に邪魔が入り易く人生で乗り越えるべきものが大きいでしょう。緩和には冥王星との合、ソフトがとても良いでしょう。

2ハウスのDejanira

詐欺や窃盗、大きくなると強盗、各種投資詐欺に遭いやすい配置です。基本的に他者から金銭、所有物を狙われて奪われやすいので常に防犯面で注意する必要が有ります。また、容姿について弄られ易く外見にコンプレックスを感じやすいでしょう。

3ハウスのDejanira

悪口を言われ易い配置です。噂話の格好のネタとなりやすいでしょう。また特に幼少期、学校の友人や兄弟から被害を受けやすいでしょう。基本的には身体的にというより、他者との会話、コミュニケーション、考え方の違いなどで相手に負けやすく、自信が持てず精神的に追いやられ被害を受ける事が人生で多いでしょう。水星の格式が良いと強い緩和になります。

4ハウスのDejanira

典型的な家庭内で被害を受けやすい配置です。ICと合なら特に幼少期、両親から虐げられやすいでしょう。また家、家族そのものが被害にあうとも考えられるので、泥棒や、侵入者、家庭の崩壊に繋がる事件などにご注意ください。1室に木星、また水星の格式がよく、9室が目立つと強い緩和となるでしょう。

5ハウスのDejanira

5室は趣味や子ども、ギャンブル、また目立つ部屋です。この配置のDejaniraは何かを成し遂げても評価されづらいです。ユーモアのセンスが悪趣味と捉えられやすく、他者が離れて孤立して行きやすいでしょう。また子供の部屋でもあるので自分の子供などへの多角的な被害なども示唆します。ギャンブルや投資はお勧めできません。

6ハウスのDejanira

仕事場での上下関係、特に目下から被害を受けやすい配置です。基本的には他者を助ける部屋ですので、他者を良かれと思って助けても、恩を仇で返されたり、正直者が馬鹿を見るといったことが多いでしょう。また身体に良くない偏食傾向が強い方が多いでしょう。ペットを飼うのもあまりお勧めできません。ペットに依存しやすくペットに支配されやすい配置です。10室に木星やMCに冥王星が合などですと、強い緩和となります。

7ハウスのDejanira

結婚相手や結婚生活、親密な交際相手から様々な被害を受けやすい典型的な配置です。社交術、ビジネスの部屋でもあるので対人面で害を受けることも多いでしょう。裁判にも負けやすいので、避けるのが賢明です。
DCや個人惑星と合の場合、1、2、10室に木星など入っているのなら、結婚をしないというのも1つの選択です。

8ハウスのDejanira

要注意幼少期から、大人に至るまで様々な異性的、暴力的な被害を受けやすい典型的な配置です。

9ハウスのDejanira

哲学的な多種多様な個人の信念、自由を主張する事において差別的な被害を受けやすい配置です。違う文化、外国の人々などとの関係、海外旅行にはご留意下さい。高等教育の部屋でもあるので、大事な学びの場を奪われるなどの被害にも注意が必要です。

10ハウスのDejanira

社会に出る事に壁があります。資格試験に受かり辛いなど、社会的地位を伴う仕事の場において苦境に立たされやすいです。社会に出ない、仕事をしない方も多いでしょう。ただ6室に木星が入ると仕事の環境や人間関係にはとても恵まれます。そして2室や8室に木星が入ると金銭取得に関する問題はないでしょう。

11ハウスのDejanira

友人や集団に恵まれず被害を受けたり、仲間はずれにされやすいでしょう。マスメディア、SNSの部屋でもあるので、そういった場で中傷などをされやすいでしょう。あまり深入りしないようにすべきです。

12ハウスのDejanira

12ハウス中最も要注意の配置です。12室は深層心理、秘密の部屋ですから、Dejaniraは被害者である事を表には決して出しません。被害者である事を否定する部屋です。その否定が強く出ると不安に駆られ逆にスケープゴートを作り出そうとします。何故なら単純に自分が虐める側になれば自分が虐められる心配がなくなるからです。被害者が窮鼠猫を噛むように加害者に転換しやすい怖い配置です。またそれは自身の知らない無意識下で行われるので誰かが気づき注意しなくては本人は何もわかりません。ご留意下さい。

嫌われ易いネイタル 閲覧要注意

悪目立ちしやすいネイタルとは

敵のお面をつけて落ちている小枝を見つめる

好かれる星があるのなら残念ながら嫌われる星廻りがあって然りです。

また、少なからず人は集団で浮く、そんな人間をめざとく見つけ突き回してしまう悪趣味な面があるものです。

他者に煙たがれる、または嫌われ易い、また、目をつけられていじめられ易いまたは逆に虐めるアスペクトをまとめて行きます。

惑星、小惑星色々と絡めて見て行きましょう。

弱い星は当然ターゲットとなり易いですが、それらを守るはずの強い星も狙われるのが興味深い所です。特に惑星では迫力があり、大きな権力を持つ冥王星が要注意となります。例えば戦略的な要素の強いゲームなどではチームの中で最も強いエースが集中攻撃で相手チームから最初に落とされる事は多いと感じます。つまり目立てば目立つほどそれだけ対人面で脅威に映り嫌われ易くもあるのでしょう。

ただ冥王星が絡みますと、異性的磁力、カリスマ性、大きな援助運が合とソフトでは付きますので、自身も傷つけてきて守りもしないハードは特に要注意となります。ただリカバリー能力は全て優れています。合はしかし最も強く迫力が出ます。目立つのは1番でしょう。

何が普通なのかは、わかりませんが、それを決める他者がいて、振り回されるのは堪りません、しかし誰が何に振り回されているのかが最もわからないのが1番の問題なのかもしれません。

星廻りはそのヒントになるかもしれません。

対処法は様々です。明らかな被害者デジャニーラ(被害者)はまた別にハウス別ポストを致します。

ハウスで見る場合

基本的には11ハウス、3ハウス、9ハウス、10ハウスをよく見ます。11ハウスは集団、友人のハウスで、3ハウスは幼少期の学校生活、または幼馴染、9ハウスは学校、特に高等教育の場、10ハウスは社会とざっくり対人関係に絞りよみます。以下全て上記のハウスに入った場合の解釈となります。

冥王星入室

様々な集団生活で浮き易いので、馴染みづらくターゲットとなり易いでしょう。7室入室、DC合も含みます。

キロン入室

様々な集団生活でターゲットにされ易く、トラウマになるような事が起こりやすいでしょう。

ブラックムーンリリス、小惑星Lameia(248)、小惑星priapus (h22)入室

上記全てリリス関連(Lameiaはリリスと同意の小惑星、Priapusは男性版のリリス、アフロディーテとデュオニソスの息子)ですので攻撃性がでますので、反抗的で集団には馴染みづらいでしょう。こちらは1、7室入室も含みます。

火星入室

どうしてもそのハウスで、攻撃性が強く、戦いや問題が起こりやすく、単純に考えれば、集団に馴染みづらく虐められやすいでしょう。ただ火星は強い能動的な凶星ですので、問題行動を起こすのは火星自身である事が多いです。こちらは7室入室も含みます。

続きます。

アスペクトで見る場合

※こちらでの目立つというのはアセンダント、MC、個人惑星に合という意味です。

冥王星が目立つチャート

単純にどうしても目立ってしまうため、嫌われ易くターゲットにされ易いです。しかしそれだけ強い魅力やカリスマ性があるという事です。

月が目立つチャート

こちらは繊細で脆すぎて弱くターゲットになり易いです。そのままですね。

冥王星と太陽のハードと合

冥王星が絡みますので支配的な強さが出ます。相手に簡単には従いません。相手が誰であっても態度は同じですから、生意気に見られ易いでしょう。基本的に傲慢だと感じられやすいです。特にハードは自身の人生も冥王星によってすでに虐められているようなものですので、周囲からは弱くも見え、扱い辛く感じ易いでしょう。

水星と冥王星のハードと合

コミュニケーションの星が強い星に痛めつけられますので、支配下に置かれやすい、つまりいじめられやすいです。ただ特に合は援護の意味も大きいので逆にいじめっ子にもなりやすいです。頭が非常に良いですのでどちらの可能性も大きいアスペクトです。

ブラックムーンリリス、小惑星Lameia、小惑星Priapusが目立つチャート

好き嫌いがはっきり分かれます。異性的魅力が非常に強い方が多いです。そしてそこが好悪が分かれる点となります。

準惑星エリス (136199) が目立つチャート

不和の女神エリスは他者との関係を不協和音によって成り立たせようとする性質があります。口論も大好きです。よって他者をイライラさせ易いでしょう。

 小惑星toro (1685)が目立つチャート

虐める、虐められる星です。いじめっ子はいじめられっ子と紙一重ですので正にそのようなものです。

小惑星nemesis (128) が目立つチャート

こちらはニコニコしながらこっそり相手に嫌な事実を湾曲して伝える星です。いじめっ子、いじめられっこどちらにもなり得ます。とても嫌われやすい星で、目立つタイプですが、巧妙に周囲に嫌われないよう立ち回る事も可能で自分を守るのもうまい非常に強かな星です。

チャートルーラーと冥王星のハード

チャートルーラーは人生とその人そのものを表しますので、そこが冥王星から傷をつけられた状態になりますと、人生は苦しいものとなりやすく全体的に扱いづらい人格を作り出します。

蠍座のステリウム

蠍座のルーラーは冥王星、火星ですので、冥王星が目立つチャートと同意となります。

小惑星リリス(1181)が目立つチャート

女性の主義主張を通すので、男性から嫌われやすいです。よって男女間でのいじめに注意が必要です。非常にパワフルで前向きな強い女性の星です。

金星と冥王星のハード

美しい優しい愛情の星が強い星に痛めつけられますので、また支配下に置かれますので愛情面で他者からの傷を負いやすいです。異性的魅力も非常に強いのですが、陰性のものとなります。

月と冥王星のハード、合

合はどう転ぶかわかりませんが、ハードは脆い月が強い星に痛めつけられますので要注意と言えます。弱った月を他者は見逃しません。乗り越える力がありますのでカリスマ性は強いです。

小惑星Prey(6157)が目立つチャート

こちらは獲物を追いかける星ですので、どちらかというと他者にちょっかいや、いじめをし易いです。逆にターゲットになる事もあります。

小惑星Lambが目立つチャート

か弱く可愛いのでターゲットにされ易く、いじめられ易いです。しかし他者に守られやすくもあります。

続きます。

小惑星ハトシェプスト 栄華を極める

小惑星ハトシェプスト(2436)とは

エジプトで有名な女性というとやはりクレオパトラやネフェルティティかなという印象ですが、諸説ありますが実は1番女性で権力を持っていたのはこちらのハトシェプスト、五人目のファラオです。

歴史的に女性で2番目のファラオとはなりますが、ハトシェプストは他者とは比べ物にならない権力と地位を得ていました。全ての者が傅く名声、正にそのようなものを手に入れた女性の1人です。男性主権の時代にあって、20年以上もの間その地位を守り続けました。よって、彼女は常に男装をしていたとも言われています。

なぜかクレオパトラなどの影に隠れがちで余り目立ちません、彼女たちよりも圧倒的に影響のあった人物なのに、です。

また彼女の死後もミステリーに満ち満ちています。

彼女の存在した記録は一度抹消されており、その後再度発見されることとなります。

このように非常に魅力的で謎に満ちた人物ですが、こちらの小惑星が占星術的に象徴するのは、

成功、富、崇拝、女王、平和を維持するもの、栄華、自己アピール能力です。

また男装のくだりからも察するように、異性的な差別も示唆します。

こちらが目立つ(アングル、個人天体との合)人物は非常に素晴らしい名声を博している方々が多いです。億万長者、女王、成功した芸術家など、多岐にわたります。

偶然か必然かは分かりかねますが、そのような星の元に生まれた人物がどのように人生を積み重ね、名を広めて行くのか興味深くもありませんか。またはご自身がそうであるなら、今もしそうでなくとも可能性は無限大です。

今回はアスペクトを考察していきましょう。

小惑星ハトシェプストとMCの合

企業して成功したり、芸能活動、芸術で成功したり、特に女性ですが、男性含みそのような方が多いです。成功も小さいものではなく、社会的地位の確立、莫大な富に繋がり名誉得るものが多いです。

小惑星ハトシェプストと金星の合

こちらは特に金運が強くなります。成功運と共に強く、元々そのような家系に生まれることも多いです。また芸術家や芸能活動でも多くの成功例が見られます。ルーラーやハウスも見なくてはいけませんが水星、金星は特にその傾向が強いですね。また女性ですと金星はそのものを表しますので特に家柄がそうである事も示唆します。

小惑星ハトシェプストと太陽の合

こちらは家柄が非常に恵まれて良いことが多いですが、それらを引き継ぎ名誉を守る方々もとても多いです。こちらの星は大きな建築物も示唆しますので大概が豪邸や広い広い家に住むか、そう遠くない未来に住むようになることでしょう。

小惑星ハトシェプストと月の合

ハトシェプストと月の合は母親が非常に成功しており権力があるか、またそのような女性を母親の理想像として捉える事が多い事を示唆します。また精神的にとても強い、女性のリーダー的存在になる性格を生来的に持つ事を示します。成功は蟹座の在住ハウスの事柄で実り易いです。その場合、女性、子供、大衆の人気を得易いでしょう。

小惑星ハトシェプストとテイルの合

過去生で、栄華を極めたことを示唆します。
今生でどのように消化し生かされるのかはその方次第ですが強い成功運とエネルギーを秘めた方です。

小惑星ハトシェプストとDCの合

DCは対人のポイントですから、対人面で女性から強く支持される配置となり、世の中には様々な成功の形がありますが特に女性ファンが多い配置でしょう。非常に影響力があり、パワフルな女性として女性の目に映るでしょう。

小惑星ハトシェプストと火星の合

こちらは分かり易い例があり、マリリンモンローが火星と合で8室在住です。今でもそのようなシンボルである彼女ですが、つまりはとても異性的魅力に溢れそのアピール力は、力強くまた名声、カリスマ、富、そして深い謎に繋がるものであることでしょう。

小惑星ハトシェプストとヘッドの合

潜在的且つ運命的にそのような能力を得る才能を持ちます。使いこなすには時間がかかりますが、成功者の潜在能力としては抜群の配置と言えるでしょう。

続きます

写真提供:soufiane

アセンダント軸とブラックムーンリリス

アセンダント軸とリリスの合

リリスと惑星の相性も興味深いものばかりですが、さて、では軸はどうでしょうか?

ネイタルでは、はっきりと隠れていたリリスの悪い面が現れやすくまた、惑星とはまた一味違う強い絆とご縁をシナストリーでは与えます。

リリスの隠された本質は変わりませんが、軸ではそれがより顕著に主張します。

リリスの世界観をより深く追求していきましょう。

リリスは剥き出しの異性的魅力を表すので、とても魅力的で蠍座アセンダントのようなミステリアスな雰囲気、冥王星が強い磁力がある強い存在感を持ちます。ですので、その面ばかりが取り上げられることが多いように感じますが、リリスの単純なキーワードは天罰、復讐、報復、嫉妬、自由、革命、恐怖です。

アセンダントとディセンダントとは

基本的にリリスのシナストリーにおけるルールとしては、惑星とリリスの場合、リリス側に惑星が執着して振り回されるケースが多いです。
軸はというとこちらは相互補完のような形で、お互いに惹きつけ合いリリスを引き出します。ですのでアセンダントとの方がより強くリリスの悪い面と戦う事となります。お互いに性的魅力が強く惹かれ合うのはACもDCも同じですが、運命の女性でもあるリリスを素直に受け止められるのはDCです。アセンダントでは2人は前を向いているのでより自由にリリスが暴れ回り易いのです。ディセンダントではリリスはある意味抑えられますので、そうなります。

以下やや閲覧注意を含みます。

ネイタルにおけるリリスとアセンダント合

周りがどんな目で私を見てるかわかってるわ

リリスは悪い感受点ですので、ホロスコープで目立つ配置にあって余り良い事はありません。異性的魅力は非常に強く、異性のみから関心を、子供の頃から惹きつけやすく、外見的にも目立ちますがそれが本人が望む形である事は少なくまた、特にアセンダントはリリスの粗野で攻撃的な部分も目立つので、他者に受け入れられづらいか対立し易いでしょう。

子供の頃にとても嫌な思いや経験を抱えている方が多い配置となります。また1室でアセンにタイトであれば出生時に何か問題があったかもしれません。

自由である事や女性の強さを求めるので、窮屈な環境では生きづらく、それは過激な行動へと自分自身を駆り立てる事となります。精神的にはとても強く自分らしい方法で全てに立ち向かおうとします。

しかしそのようにどこか風変わりな行動が周囲の注目を集め易くもありそのせいで、外見に自信を無くしたり、そもそも自分がとった行動が精神的な不安を煽り苦しめることにもなり易いです。

総じてリリスとアセンダントの合は幼少期から恥ずかしい思いや周囲からの疎外感、世界の闇を見せ付けられやすく、辛い経験をしている方が多いでしょう。また人生を通して他者から受け入れられ辛いことを基本的には指します。ですので人生と戦う武器が異性的魅力を使用することにもなりやすく、弱々しい色気と言ったものではなく、もっと荒々しい異性的な強さを持ちます。ですので、ユニセクシャルな雰囲気の方が多く、攻撃的で闇をのぞくような行動をとり易くなります。

リリスは他者を怖がらせる星ですので、そうなりますが、過去や現在の内面の辛さも隠す事が上手く、非常に惹きつけられる魅力的な方が多いです。

シナストリーにおけるリリスとアセンダント合

本当はずっと会いたかった。

シナストリーでは強烈な異性的な惹きつけあいを示します。お互いがお互いを一瞬で魅了し、訳がわからなくなり易いです。まず理性が無くなります。リリスは野生的な異性的魅力が強くそれを内側に閉じ込めていますが、2人が出会うとその瞬間に解き放たれてしまいます。モラルを簡単に破り易い2人です。しかしネイタルからもわかる通り単純な関係では終われません。一度関わればリリス側の全てをアセンダント側は受け入れなければなりませんし、2人は一体化します。しかしリリス側の傷や痛みを受け止め、一心に愛情を注いでもお互いに傷つけ合い苦しむことが多いでしょう。喧嘩やトラブル、別れも多いでしょう。ただ絆が深くご縁は断ち切り辛いでしょう。単純に2人の関係はリリス的な禁断の関係である事も示唆します。お2人の絆は深淵にあり、断ち切れない絆です。お互いにどんなに怒っていても最終的に許すでしょう。どんなに冷静でいようとしても、嫉妬心がすぐに湧き上がるでしょう。また2人はどんなに一緒になりたくても、その願いは叶わないかもしれません。もしくは何もかも捨てて一緒に逃げ出すことも出来るでしょう。お2人は自由でパワフルです。さまざまな恐怖に一緒なら打ち勝つことができます。この相性は、狂ったように愛し合い、薄いガラスが何枚も割れるように傷つけ合い、酸素が枯渇したかのように苦しみながら別れ、そして何事もなかったかのようにまた、お互いを受け入れる事が自然にできるでしょう。解き放たれた動物的な本能は誰の手にも負えません。

※友人、同性間ですと、リリス側をAC側は不快に感じやすくお互いに嫌がらせや不愉快な態度をとりやすくもなります。

シナストリーにおけるディセンダントとリリスの合

あなたが求めていたものはあなたを満足させられた?

ディセンダント側はリリスの危うい異性的魅力に惹かれます、と同時に怖くもあり、また嫌悪感も感じます。誰もが心の中に悪い面と良い面を持つかと感じますがこの相性はお互いの、特にリリス側の良くない性格の部分を気にいってしまうので、2人の関係はは葛藤が起きやすく動揺が生じ易いでしょう。悪い面を引き出し、それをお互い求め合います。

またアセンダントと合との大きな違いはディセンダント側は自身の異性的な魅力や欲望を恥じており、リリス側に隠そうとすることが多い部分でしょう。

しかしそのディセンダント側が隠そうとする苦手な部分こそがリリス側が持ち得ている魅力です。そしてその部分がディセンダント側にとって最も完璧でパートナーとして自分が相手に求めている要素でもあります。

ですから、惹きつけ合う力はとても強いです。ただ、リリスは良くない感受点でありアングルも星ではないのでお互いのエネルギーをその空間に充填するような関係になります。お互いにお互いのリリス的な面を満たすことで関係が成立します。

リリス関係のシナストリー全般に言えることですが、禁断、秘密、公にはできないパートナー関係も強く示唆します。こちらはしかしアセンダントとの合が最も強いです。

お互いの隠された欲望は同じで、ある意味理想的な運命の女性でしょう(リリス側が女性であれば。)異性的な相性もとても良いです。しかし扱いやすくはありません。基本的には苦手である事柄ですので、問題も生じやすいでしょう。乗り越えるたびに過去を振り返ることになります。パートナーとしての2人の理想の姿がリリスと重なるので有れば、アセンダントとの関係よりも非常に穏やかに調和する事は可能ではあります。

必要なものを補う関係だからです。

続きます。

小惑星Swindle アイデンティティと盗み

小惑星Swindleとは

だってあれは僕のものだったから。

こちらの小惑星は主に犯罪レベルの大きな嘘や詐欺を指します。と言ってもそう単純な星ではなく、盗むという意味が最も強い星です。ここで問題になるのは、何を盗み何を盗まれたかです。
何かを失くした事はありませんか、財布、鞄、アクセサリー、きっと慌てた事でしょう。そして大事であればあるほど忘れる事はできないでしょう。いつまでも返してほしいと願うでしょう。
こちらの星は主にアイデンティティを盗む星です。ホロスコープ上では12室全てで自己の確立が行われますが、ネイタルでこちらの星が入るハウスはその肝心な自己を証明する部分が盗まれてしまい易いと読みます。私達にできる事は取り返す事です、よってそのハウス関連で強く自己の失った部分を奪い返そうと様々な画策をします。それが大きければ大きいほど大きな詐欺や窃盗に繋がります。それが心の安定に繋がってしまうからです。ここで扱う盗みとは物質面のみの話ではありません。惑星やアングルと絡むとよりその意味合いは分かり易くなるでしょう。しかし意外にもポジティブな面も多く、アイデンティティを取り返すという動機は非常に強いものがあります、ですのでMC(社会的地位)などに絡むと大きな反動となり、他者に影響を与える事も可能です。つまりは他者の心を読み盗むプロフェッショナルです。

シナストリーでは、関わる惑星やアングルのアイデンティティを奪いますから、その部分で詐欺や欺瞞が起こり易いです。ただ盗まれたという事は、盗んだ相手に全てを捧げることにもなります。特に金星(愛情)や、アセンダント(人生の目的)、太陽(自我、人生)などは影響力が強いですので、個人によっては、持って行かれても良いと思ってしまい易いです。特に金星は大恋愛にも発展し易いです。

何をするにも理由があるものですが、こちらの星はある意味分かり易く、また大きな心理的な摩擦の要因ともなりますので、注意が必要な星の一つです。ただポジティブに解釈することも可能ですので、ホロスコープやアスペクトを全体的に把握する事が最重要となります。

今回はアスペクトを考察して行きます。自己を確立するのは大変な努力が必要ですが、日々人は成長して行きます。その過程で、何かの欠乏に気づいてしまった時人はすぐに対処できれば楽だろうと感じますが大抵は、それが何かわからずある種の欠乏感と共に生きて行き、間違いを犯すものです。欠乏箇所に気づく手助けになれるのならば、こちらは非常に現実的に役に立つ良い星とも言えます。

以下閲覧注意を含みます

ネイタルにおける小惑星Swindle

上記で説明したように、目立つアスペクトがない場合主に在住ハウスを見ると良いです。そのハウス関連でアイデンティティが失われ易く、欠乏感が生じ埋め合わせをしようと考え易いでしょう。また個人惑星と絡む場合はより注意が必要となります。この星は緩和剤が少ないのも難しいところです。キロンは傷を深め、パラスは悪い面を扱い易くしてしまい、土星は重くなり、木星は拡大、海王星はより深い深層心理の混乱を、冥王星はジレンマとなります。

小惑星Swindleと金星の合

要注意

こちらは愛情面とアイデンティティの欠乏が繋がっていますので、特に男性ですと女性に愛情を盗まれ易いです。恋に落ち易いというより、恋愛相手に執着します。もし相手が裏切ると、または振られるとその反動から奪い返そうと、女性に危害を加え易い要注意のアスペクトとなってしまいます。女性は女性としての自信を失い易いアスペクトの1つです。その為自分自身の女性としての部分を埋め合わせるために愛情や美しさに執着し、そう言った方面で他者を欺き易いでしょう。

シナストリーにおける小惑星Swindle

シナストリーではSwindle側にその惑星やアングルが示す部分を盗まれてしまいますから、惑星側は反発するか従うかどちらかになります。またお相手のネイタルSwindleが目立つか目立たないかも重要となります。目立つ場合、例えばヘッドやアセン、mc、惑星の合など、にある場合はどれだけ個人がSwindleに対処できているかによるので、大きな詐欺や欺瞞に注意が必要です。

小惑星Swindleとアセンダントの合

Swindle側にアセンダント側は全て盗まれてしまいます、というのは大袈裟ですが、よく解釈すれば崇拝のような関係にもなり易いです。なんでもいう事を聞いてしまい易いので、Swindle側も居心地が良く、2人はとても仲良くなるでしょう。Swindle側がネイタルで強い場合、なんらかの詐欺にはご留意下さい。

小惑星Swindleと金星合

こちらは単純にSwindle側が金星側の愛情を盗みます。ですので大恋愛にも発展し易いアスペクトです。ただ惚れた弱みで、とSwindle側の欺瞞を許してしまわないよう注意が必要です。

続きます

Ara/Arai バッドカルマ サイン別 閲覧要注意

小惑星Ara(849)とは

君はしくじった。

前世があるかどうか、それは誰にも分かりません。ただカルマの存在や、輪廻の不思議は見逃せません。チャート上でドラゴンヘッド軸は非常に重要なのは言うまでもありませんが、このカルマ軸を除いてもホロスコープからカルマは消えません。土星がいるからです。土星は、様々な意味を持ちますが根本的にはカルマの星です。
さて、こちらの星はとても怖い星の1つです。バッドカルマの星だからです。もし前世があるとして、悪い事をしてしまい何か今生に影響を与えているとしたら?
そのヒントが欲しければこちらを見ると良いでしょう。
主にネイタルでサインとハウスを見ます。
助けとなるのは逆のサインです。単純にはAraのサインが示す悪い面(ですから格式は重要なのですが)を過去生で行い、悪いカルマで今引き継いでいます。
カルマというのは深い深いご縁でもあります、そう、良い事をすれば巡りめぐって良い事が返ってくる、はてさて、その反対は???

あくまで可能性の星ですが、現実で出会う苦しみの中で何かのヒントになるかもしれません。
又カルマ等関係なくサインには良い面と悪い面がある事を知るには便利な星です。悪い面のみの解釈ですので。

Araの由来はギリシャ神話の呪いを司る女性の精霊(Arae)で、地底から自然界の法律を守らない人々に鉄槌を与えるために呼び出されたとされています。復讐の女神Erinyesと同一視され易いです。

★ネイタルでのアスペクトは要注意がほとんどでノーアスペクトか援助の星以外は気をつけなければなりません。火星と合は要注意です。悪いカルマが行動の動機づけになってしまいます。土星との合もカルマが重くなるのでよくありません。キロンの合ハード、木星合は助けになります。また冥王星も扱いは難しいですが、オポジションが特に良く窮地に陥ると上位者から助けが入るでしょう。

★シナストリーでは個人惑星とオポジションの星が助けになり、ソフトや合は良くありません。スクエアも良いのですが否定されていると思い易く助けにはなり難いです。憧れの意味も入るオポジション(オーブ2まで)が最適です。またアセンダントもよく、例えばAraが牡羊座でしたら、AC天秤座の方の行動は目が覚める事が多く救いになります。

誰もが1つ12星座に大嫌いだと感じる星があるそうですが、個人的にはこのAraの在住サインがそうである事が多いように感じます。

※ネガティブな星ですので良い解釈はありません。

牡羊座のAra

バッドカルマ:他者との不調和、強情

過去、好戦的で無意味な争いや諍いを繰り返し起こしたのかもしれません。その為今生では他者と仲良くする事に常に問題を抱え、喧嘩になれば仲直りする方法もわからず突き放し、1人になりやすいでしょう。そして誰もいなくなっても気にしないでしょう。それが自分の引き起こした事であり、良く無いと気づかない限り、周囲からキレやすいやら、性格が良くないだのと批判され、馬鹿にされるのは日常茶飯事。本人は至って自分の行いは普通であり無理に受け入れられなくてもいいと思い易いです。どこでそれが大きな問題になるのかはハウスを見ます。
天秤座に憧れます。天秤座の優柔不断さ(なぜ怒らないのか、すぐ縁を切らないのか等)に反発しながら、彼らの対人面での優しさ、素晴らしい調和能力にいつも憧れるでしょう。シナストリーで自分のAraが特に天秤座ライツにオポジションをとる人々と関われば、とても良い影響を受ける事が出来ます。ご縁も深いです。

続きます

Araのシナストリーアスペクト

基本的にはこちらはネイタルサインでカルマの方向性、ハウスで具体的な事象を見ますが、アスペクトも重要ではあります。ただネイタルではもう上記Araの説明でしたようにアスペクトは取らないのが1番です。
そもそも自分で治すのが難しい星です。他者にSOSと助けを出すだけの星です。
ネイタルで傷ついていると、自業自得と助けがきません。
シナストリーでは助けてくれるアスペクトがありますので以下に解釈します。全てオポジション(2度まで)のみです。
合やソフトはざっくり言えば悪い事をする仲間です。救いにはなりません。
またアスペクトが絡むと非常にカルミックなご縁の深いお相手です。

太陽とAraのオポジション

Ara側は太陽側に興味を持ちます。尊敬でもなく、好きでもなく、物凄く面白い存在だと感じるでしょう。太陽側はAra側のネガティブな側面に寛容です。自分に全く関係のないものだからです。怒りもしませんし、指示もしませんがまるで光の当たる道がわかりそこに指をさすように、一緒にいるとAra側のバッドカルマは太陽側によって徐々にポジティブな方向へと導かれます。ただ、バッドカルマを見せやすい相手である事には間違いがなく、太陽側に見限られると関係は終わります。

ヘッドとAraの合

要注意

こちらはオポジションではないですが、目立つので解釈します。テイルに乗る方が救いがあります。2人は非常にカルミックなご縁が強いです。しかし、2人がシェアするテーマはどちらかのバッドカルマでありまた、2人の未来はバッドカルマに繋がっているとも読めます。ヘッド側はAraの被害者になり易いですがタフです。何故ならヘッドの方が強いからです。そのサインの良い面を沢山貰っているからです。Araの性質にも寄りますが、関係性は大体Araが壊します。テイルに冥王星などが乗ると救いになります。その繰り返す精神面の変化の中でAraが生まれ変わることができたなら、2人は末永く仲良くいられる事でしょう。カルマ軸とのバッドカルマの合ですので強く脆い絆です。

AraとAraのオポジション

こちらはどちらかがどちらかの、指導者だと思い易いです。正義感の強い方か主導権がある方か、ただの思い込みかはわかりませんが。と言って止められるわけではなく、お互いに悪い面を助長します。全く君はダメだなあ、と言って道具を出すドラえも●のようにやらせるだけ自由にやらせて助けてくれます。またハウス面での事柄にも親切です。基本的にバッドカルマのせいでそのハウスで嫌な目に遭い苦しむわけですが、怒って助けてくれるでしょう。1番の救世主かも知れませんが、甘やかされたバッドカルマは怖いものがあります。この方といてもお互いバッドカルマに気づかないので、と言いますか甘やかされているだけなので、お互いにお互いがダメだなあと言う箇所を真剣に聞けば良いだけです。ただそれが最も難しい相性でもあります。

テイルとAraの合

要注意

非常にご縁の深いお相手となります。どこかでAra側に過ちを犯させたのはテイル側ですので、ここは素直にテイル側はテイルのサインハウスの良い面をAraに見せるしかありません。間違った使い方しかできないAra側にやり方を最初から教えてあげるような形です。手取り足取り教えてあげましょう。今生でテイル側はそのサインとハウスに恵まれていませんので大変でしょう、しかしその事柄にはテイル側は詳しいはずですから、今度こそ一緒に間違えないようにと、願いを込めて。

続きます