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小惑星ネメシス 見えない敵は自分? 閲覧注意

小惑星ネメシスとは

鏡のジグソーパズル残りのピースは後ひとつ

小惑星ネメシスの由来はギリシャ神話の義憤の女神です。

諸説ありますが闇の神ニュクスが1人で産んだ多くの子供達の1人で、闇の女神の名に相応しくとても力強い神々が生まれています。例えば不和の女神エリス、催眠の神ヒプノス、運命の女神モイラなど。

母親であるニュクスは世界が出来上がる前に生まれたとても古い神の1人で、その時世界にはカオス(混沌)のみしか存在せず、また、光はありませんでした。光を生み出したのはニュクスです。ニュクス以外には同時にガイア(大地)、エレボス(夜)、エロス(愛)、がおり、エロスの力でエレボスとの間に初めて子供が生まれました。昼の光の女神と、空の神です。

闇が先で光が後というのも興味深いですが、そんなわけでニュクスの娘であるネメシスはとても強い立場にあります。ゼウスですらニュクスには気を使ったので調停の女神とも呼ばれます。

しかしネメシスはとても美しい女神でゼウスが放っておくわけはなく当然目をつけます。最終的に鵞鳥になって逃げますが、白鳥になったゼウスとの子供が2人卵から産まれます。

占星術的な意味は、見えない敵、報復、嫌がらせ、虐めです。これは、ネメシスは思い上がった人間に制裁を下す神であるからですが、思い上がった?と疑問に感じる方もいるでしょう。そもそも神々の贈り物パンドラの瓶に関しても、入っていたのは沢山の苦しみで、たった一つの希望が残ったというのも、不思議です。ゼウスはプロメテウスが人間に火を与えた事を酷く怒りますし、ギリシャ神話では人間が神々から酷い目に遭う事も多いです。

神話では根源的に人間は道徳を守らず、贅沢で思い上がりやすい生き物とされているようです。

そんなわけで、ネメシスは人間に対して義憤と制裁を司る女神であり、機嫌が悪くならない為に常に多くを持つものは供物を捧げる必要がありました。

ネメシスとNessusの違い

さて、虐めというと代表的なNessus(加虐)がいますが、こちらはとても対照的な星です。

能動的で見える敵、虐待をしたいというコントロール不能な欲望、わかりやすい虐めや我儘をするのがNessus。

受動的で見えない敵、報復としての制裁、虐めを行うのがネメシスです。その報復は自分自身の弱点を守る為のものであるからです。自分が正しいのに注意された、だから上からやり返すという被害妄想と逆ギレのようなよくない星です。治さなくてはいけない部分ですが難しいです。

ただ、Dejaniraが目立つ個人にこの星達が絡むといじめが起き易いというのは共通です。

またズレますがNessusは冥王星のケンタウロスなので、8番目の部屋、冥王星、蠍座も同時に見ると良いです。

明らかに虐めが起きていてNessusはチャートで目立たず、ネメシスが目立つというのもよくある事です。(特に同年代だと配置が近いので、その場合はネメシスを見るといいです。)

ネイタル、シナストリーにおける小惑星ネメシス

ネメシスが受動的というのはそもそも、占星術的な解釈ではネメシスは自分自身の弱点を示すからです。ネイタルで個人惑星や軸と絡む場合、そこは自分自身の弱点となります。絡まなくとも入っているハウスの事柄も自身の弱点ですのでチェックすると興味深いでしょう。

シナストリーではこれが複雑になります。絡む個人惑星や軸はネメシス側の弱点を無意識に指摘する存在となり、ネメシスは強く、他者の上に立つ女神なので、その惑星や軸側を制裁という形で激しい攻撃をします。これがネメシスイコール見えない敵の裏側です。自分が攻撃されていると感じ、相手を攻撃する。更に相手にとってはわかりづらい方法である事が多く嫌がらせのようなものが多いです。Dejanira(被害者)が絡むとはっきりとしたわかりやすい虐めになる事が多いです。

ネメシスの示唆する弱点は正にアキレス腱のようなものですが、アキレス腱の由来であるアキレスという神話の登場人物の名を冠する小惑星が示す深い悲しみやトラウマとは少し違う、人生を通して上に立ちにくい部分であり、克服しようとは思っていません。神聖な天罰を与えようと考える過剰な誇りと思い上がりであり、見えない敵そのものそれがネメシスなのです。

ネイタルチャートの解釈

小惑星ネメシスとDCの合

要注意

最もよくない配置です。

個人惑星との合だと解釈は割と楽で、火星と合なら男性や行動力、怒りなどが弱点です。そこを直さなくてはいけませんが本人は自分は悪いと感じないので気づきづらいです。とてもシンプルです。

しかしDCの場合はそもそもACの反対で自分の苦手な影の自分であり、過去であり、カルマでもあります。基本的に他者を通して表現する部分です。例えばここにアポロ(崇拝)が合だと、他者は何かにつけて挑んで来るのですが(他者がアポロなので)、勝手に怯んで逃げていくでしょう。そして敬うでしょう。崇拝者が沢山寄ってくるでしょう。自分が、ではなく、他者が代弁する軸であるからです。ネメシスの場合は単純に他者(特に異性、パートナーの軸なので)の扱いが苦手です。笑顔で敵がワラワラ寄ってきます。特にサインが重要になり、そのサインの強い方々には気をつけましょう。制裁したりされたりと人生でパートナーとは問題がとても多いでしょう。

シナストリーチャートの解釈

ネメシスと太陽の合

要注意

ネメシス側は性格などにおいて、惑星側を気に入らない、嫌いだと感じます。惑星側は無意識にですが何かネメシスを怒らせる事、弱点をつく事、そこは良くないと指摘してしまうのでしょう。ネメシスは自分が上ですから惑星側にチクチク攻撃を開始するので気をつけましょう。無意識なのでなぜ嫌われるのかはわからないでしょう。特にネメシスが1室在住(性格対性格)であるとより強力です。太陽側がネイタルでネメシスと個人惑星との合などがあれば関係性はより悪くなります。

続きます

小惑星Dejanira 被害者の星 ハウス別編 閲覧要注意

小惑星Dejaniraとは

ダイヤモンドを拾い集めて

Dejaniraは完全なる被害者です。それ以上でもそれ以下でもありません。由来となる神話では、彼女はヘラクレスの妻でしたがNessus(加害者の星)に騙され虐げられた挙げ句、心から愛する夫のヘラクレスをNessusの策略によって殺めてしまいます。彼女にはなんの落ち度もありませんでした。災難は降って湧き、彼女は支配されて、何もかも奪われてしまったのです。彼女は、か弱く脆く優しく、運が悪かったというだけで、全ては狂ってしまいました。

こちらの星は他の星同様全ての人のチャートに平等に存在します。悪い星、弱い星は色々とありますがこちらは特に分かりやすく被害を受けるのみ、酷く悲しい星です。星の元では何も変えられないかもしれませんが、弱点を知り守ることで助けられる希望が沢山見つかるかも知れません。

そして完全無欠に見える誰にでも、耐えられない敵がいるという事です。

今回は在住ハウス別解釈をしていきます。ここで重要なのは、Dejaniraの表す事柄はハウス内で変化しませんが、もし同時に個人惑星や軸に触れれば、威力は非常に強くなり、チャート上で目立つ事となります。その場合個人惑星や軸とのアスペクトの解釈も併せてより強い注意が必要となります。逆に言えば、ただ在住しているだけならば、そこまでの大事には至らない事を示唆します。他例外的に1室在住はそれだけでも注意が必要です。生まれたての自分が最初に見る世界の部屋であるからです。

最も危険なのはチャート上でDejaniraとNessusと火星がアスペクトを取る場合です。

《緩和について》

良く効く緩和は木星(運が良くなる)かPOF(富と幸運)が同室に在住する事、Dejaniraが冥王星(強くなる)と合かソフト(援助)、または同室である事です。木星がDejaniraの関連するハウスに在住するのも良いです。

木星は特に12室に入るのがオールマイティに良い緩和となります。敵の部屋ですから敵を減らす、失くすことが可能だからです。
御守りのような良い木星の配置です。

また、同室内でDejanira自体は目立つことはなく、他の良い星が軸に乗る、惑星と合を取るなどすると、複雑な解釈にはなりますが、強く緩和されます。

火星とDejaniraのアスペクトは男性が持つと男性に虐げられる、つまり勝てない、男性社会で生きて行くには弱いだけでなく非常にフラストレーションが溜まるアスペクトです。

女性が持つともっと被虐的な意味合いが酷くなりますが、火星(男性の星)は強く反撃が可能です。よって火星とのアスペクトは女性にとって緩和ともなり得ます。

※以下全て閲覧要注意となります。

1ハウスのDejanira

要注意の配置です。特にアセンダント(人生の目的や体現)と合ですと理不尽な被虐、暴力沙汰に巻き込まれやすいチャートですので、自身の身を守る術を人生において真っ先に、確実に身に付けなければなりません。また1室Dejaniraはとてもか弱く優しいので流され易く、他者に簡単に支配権を渡してしまいます。単純には自我の主張と形成、自立に邪魔が入り易く人生で乗り越えるべきものが大きいでしょう。緩和には冥王星との合、ソフトがとても良いでしょう。

2ハウスのDejanira

詐欺や窃盗、大きくなると強盗、各種投資詐欺に遭いやすい配置です。基本的に他者から金銭、所有物を狙われて奪われやすいので常に防犯面で注意する必要が有ります。また、容姿について弄られ易く外見にコンプレックスを感じやすいでしょう。

3ハウスのDejanira

悪口を言われ易い配置です。噂話の格好のネタとなりやすいでしょう。また特に幼少期、学校の友人や兄弟から被害を受けやすいでしょう。基本的には身体的にというより、他者との会話、コミュニケーション、考え方の違いなどで相手に負けやすく、自信が持てず精神的に追いやられ被害を受ける事が人生で多いでしょう。水星の格式が良いと強い緩和になります。

4ハウスのDejanira

典型的な家庭内で被害を受けやすい配置です。ICと合なら特に幼少期、両親から虐げられやすいでしょう。また家、家族そのものが被害にあうとも考えられるので、泥棒や、侵入者、家庭の崩壊に繋がる事件などにご注意ください。1室に木星、また水星の格式がよく、9室が目立つと強い緩和となるでしょう。

5ハウスのDejanira

5室は趣味や子ども、ギャンブル、また目立つ部屋です。この配置のDejaniraは何かを成し遂げても評価されづらいです。ユーモアのセンスが悪趣味と捉えられやすく、他者が離れて孤立して行きやすいでしょう。また子供の部屋でもあるので自分の子供などへの多角的な被害なども示唆します。ギャンブルや投資はお勧めできません。

6ハウスのDejanira

仕事場での上下関係、特に目下から被害を受けやすい配置です。基本的には他者を助ける部屋ですので、他者を良かれと思って助けても、恩を仇で返されたり、正直者が馬鹿を見るといったことが多いでしょう。また身体に良くない偏食傾向が強い方が多いでしょう。ペットを飼うのもあまりお勧めできません。ペットに依存しやすくペットに支配されやすい配置です。10室に木星やMCに冥王星が合などですと、強い緩和となります。

7ハウスのDejanira

結婚相手や結婚生活、親密な交際相手から様々な被害を受けやすい典型的な配置です。社交術、ビジネスの部屋でもあるので対人面で害を受けることも多いでしょう。裁判にも負けやすいので、避けるのが賢明です。
DCや個人惑星と合の場合、1、2、10室に木星など入っているのなら、結婚をしないというのも1つの選択です。

8ハウスのDejanira

要注意幼少期から、大人に至るまで様々な異性的、暴力的な被害を受けやすい典型的な配置です。

9ハウスのDejanira

哲学的な多種多様な個人の信念、自由を主張する事において差別的な被害を受けやすい配置です。違う文化、外国の人々などとの関係、海外旅行にはご留意下さい。高等教育の部屋でもあるので、大事な学びの場を奪われるなどの被害にも注意が必要です。

10ハウスのDejanira

社会に出る事に壁があります。資格試験に受かり辛いなど、社会的地位を伴う仕事の場において苦境に立たされやすいです。社会に出ない、仕事をしない方も多いでしょう。ただ6室に木星が入ると仕事の環境や人間関係にはとても恵まれます。そして2室や8室に木星が入ると金銭取得に関する問題はないでしょう。

11ハウスのDejanira

友人や集団に恵まれず被害を受けたり、仲間はずれにされやすいでしょう。マスメディア、SNSの部屋でもあるので、そういった場で中傷などをされやすいでしょう。あまり深入りしないようにすべきです。

12ハウスのDejanira

12ハウス中最も要注意の配置です。12室は深層心理、秘密の部屋ですから、Dejaniraは被害者である事を表には決して出しません。被害者である事を否定する部屋です。その否定が強く出ると不安に駆られ逆にスケープゴートを作り出そうとします。何故なら単純に自分が虐める側になれば自分が虐められる心配がなくなるからです。被害者が窮鼠猫を噛むように加害者に転換しやすい怖い配置です。またそれは自身の知らない無意識下で行われるので誰かが気づき注意しなくては本人は何もわかりません。ご留意下さい。

NessusとDejanira 加害者と被害者 閲覧要注意

小惑星NessusとDejaniraとは

以下全てネガティブな為閲覧要注意です

小惑星の中では非常に有名な加害者、被害者と対になる小惑星です。Nessusは男性で加害者、Dejaniraは女性で被害者として扱われます。この二つは非常に深刻な加虐、被虐の関係性を示唆します。
この2つはとてもネガティブでダークな小惑星ですので、有名ではありますがホロスコープ上で最も嫌われる小惑星でもあります。(当サイトでNessusは一部前向きに扱ってもおりますが本来はそうです。)

元々のギリシャ神話では諸説ありますが、Dejaniraは目的地に向かう途中、河を渡りたく、しかしその方法を知らず困っている所、Nessusがその橋渡し役を買って出ます。純真なDejaniraは信じて船に乗り込みます。しかしNessusは自分の欲望のままにDejaniraを裏切ります。船を降りて、Dejaniraが夫の元に戻ってもそのNessusの強い支配欲と嫉妬心は続きます。NessusはDejaniraの夫にすぐに始末されますが、その後、精神的にも参って弱りきったDejaniraは判断能力を完全に失い、Nessusの策略にはまり夫を意図せず自らの手で死に追いやってしまいます。

シナストリーにおけるNessusとDejanira

シナストリーにおいてパーソナルプラネットやアセンダントまたヘッドと合衝スクエアになるとNessus側が惑星に加虐を、Dejanira側は惑星側から被害を受けるとなります。この2つがシナストリーで特に目立つ絡みの場合関係性には要注意となります。特にこの二つの小惑星同士の絡みはシナストリーでもネイタルでも最も悪く、加害者と被害者の典型的な相性となります。更に火星と天王星のハードがあると惹きつけあい火に油を注ぐ、手に負えない関係を作り易いです。また太陽と冥王星と火星と絡むと暴力的な生死に関わる事件に注意が必要です。
両惑星は性別と役割がハッキリしているので、男女が逆ですと解釈も複雑になり、特に女性のNessusは絡む惑星側(特に能動的な星)から加虐されるとも読めます。また異性的には倒錯した理想の存在ともなり得ます。同性同士ですとDejaniraは惑星側に助けてももらえます特にハード。Nessusは同性でも解釈は一緒です。

Nessusと太陽、アセンダント、ヘッド

要注意

Nessus側から何らかの害を惑星や軸が被ります。ヘッド(2人のテーマ)が最も強く、次にアセン、太陽です。ご留意ください。

Dejaniraと太陽、火星、アセン、ヘッド

Dejaniraは絡む惑星や軸側に勝てません。特に太陽や火星は能動的ですから気をつけましょう。軸は単に影響が強いので、同じく気をつけましょう。

Nessusと月

要注意

Nessus側は脆い月の心や感情を手酷く傷つけるかもしれません。月側はこちらの相手と付き合う場合はとても広く強靭な心が必要です。

続きます

ネイタルにおけるNessusとDejanira

Nessusはネイタルで土星、木星、キロンと合やハードなどですとやや悪意が抑えられます。(木星は逆に強くなる場合もあります。)Dejaniraは月、やアセンダント、ノースノードと合が最も良くなく気をつけなければなりません。MCIC軸との合では家庭や社会においてとなります。一体その加害や被害がどう言ったものなのかは当事者にしかわかりませんが、大きなものから小さなものまで多岐に渡ります。

※冥王星とDejaniraの合やアスペクトはDejaniraの救世主です。非常に強い緩和となります。

Nessusと太陽又は、アセンダント、ヘッド

要注意

他者に対し加虐傾向を持ちます。我儘で、攻撃的、横暴な面も目立つでしょう。支配欲も強く巧妙に他者を操る術に長けています。自身で気付くところがあれば改善しましょう。ヘッド(人生での目的)、アセン(未来)、太陽(自分自身)の順に強いです。

Dejaniraと太陽

太陽は強い惑星の一つですから、人生で弱者となりやすい配置の一つですが、反撃が可能です。しかし注意が必要な配置です。

Nessusと月

他者に対しやや冷酷な感情を持ちやすいです。また弱者に厳しいでしょう。ご留意ください。母親と問題があるかもしれません。

Dejaniraと月、アセンダント、ヘッド

要注意

月は脆く更に受動的な惑星ですので、Dejaniraとの絡みでは要注意となります。ネイタルにおいては、感情が他者により侵害され易く、精神面のケアが最優先です。
アセンダントも影響が強く、脆く映りやすいので他者に自身の未来の方向を押し曲げられないよう気をつけましょう。ヘッドは目的地となりますので、威力は最も強いですが、乗り越えれば弱者の気持ちがわかる強い人間になることも可能です。

Dejaniraと金星

金星は愛情、恋愛です。そして受動的な惑星ですから、そういった加虐傾向の強い異性を引き寄せやすいです。又は恋愛において相手の支配下に置かれやすいでしょう。

Nessusと火星

要注意

単純には非常に暴力的なNessusとなりますので、様々な暴行事件等に気をつけてください。特に女性でオポジションですと逆に男性からの加害に注意とも読めます。

Dejaniraと火星

火星も冥王星同様強い能動的な惑星ですので、冥王星のような守りは期待できませんが、反撃が可能です。個人惑星と絡むということはその小惑星が目立つという事ですから、被害者になりやすい事は変わりませんが、転んでもただでは起きないでしょう。

Vt軸との合

例えば単純にVTとDejaniraの合は被害者が周囲に集まり易く自信も被害に遭いやすいです。AVTは自身が被害者の中心となって他者と関わりやすいです。シナストリーでも解釈は同様です。

続きます

対人関係における要注意アスペクト 騙される、利用される、不和

自分を守るためには?

自分がこの世で何よりも一番大事な人もいますね。自分を大切にしている人は素晴らしいですね。というように、他者はよく言えば鏡であり、自分の理想を押し付ける投影の存在にもなり得ます。他者を自由自在に操り自分を確立する。悪いことではありませんが何の為にするのでしょうか。

さてこちらでは、人生において危険を回避する為のアスペクトをご紹介致します。その人物を極端に避けろと申し上げているのではございません。学ぶことすらあるでしょう。ただ、赤信号を渡るのに赤信号と知らずに渡るのとではまた違うように、石橋を叩き過ぎて壊すのもまた勿体無いことでもあるように、そのようにより中間的な視点で宇宙の彼方を覗くのもご参考になるかと感じます。

※ほぼ要注意アスペクトとなります。

※シナストリー小惑星のMCではなくヘッドに合ですので訂正お詫び申し上げます。こちらの文は数週間後削除いたします。

ネイタルチャート

ネイタルで以下の条件がありますと他者に利用され易いですのでご注意下さい。と言って殻に閉じこもる必要はございません。

ネイタルにおける天秤座、魚座、乙女座の配置

この3つの星座は非常に他者に影響を受けやすいサインです。ですので、この3つの星座が強い星やアングルですと他者から容易に進入されやすいです。例えば冥王星、ヘッド、MC。ご自分の領域が荒らされやすいことを知り守りましょう。逆に言えばとても優しい人が多いです。

小惑星Dejaniraとアセン、太陽、ヘッド、MCの合

Dejaniraは被害者の星ですので、こちらがネイタルで目立つと、弱々しく見られやすく、加害者にターゲットにされ易くなります。ご留意ください。例外的にDejaniraが冥王星と合であると、強くなります。

小惑星Dejaniraと小惑星オーラの合

被害者の星とご自身のオーラ、雰囲気でしょうか、が重なりますと、そのままの意味合いですが、弱者の印象が強くなります(つけ込まれ易くなります)。Dejaniraはか弱さの象徴ですからそうなります。因みにオーラはトランジットでもよく使う小惑星で、今どんなオーラなのかを見たい時にも便利です。こちらに合の時はつまり対人面で要注意な時期となります。

続きます

シナストリーチャート

シナストリーで以下のアスペクトを作る方々とはそれなりに距離感を保つか、心理的に余裕を持つ、いわば大人になる事、が必要です。子供に戻りたいですか。関係ないですが、小さなてんとう虫も四葉のクローバーも全てが貴方の味方です。

太陽がお相手に対してノーアスペクト

惑星間のみのメジャーアスペクトの話です。とてもわかりやすいのですが、自我が消えます。相手に主張する事がありません。言いなりでもあり、相手がどうでもよくもあり、単純には太陽側は相手が理解不能です。困った時は距離を置くのも悪くありません。

月がお相手に対してノーアスペクト

こちらも太陽同様に、とても冷たいアスペクトです。お相手の心が理解不能です。ですので操り人形のようにもなりやすいです。心が丸ごと飲み込まれるような、そしてそこはとても自由なのに何もできない、何も感じない、そんな感覚を覚えるでしょう。疲れましたら少し距離を置くのも良いでしょう。

火星と月の合

こちらのアスペクトは実は非常に怖いアスペクトで、月側が気付きづらいのが最も懸念されるポイントです。火星側は月を暗に攻撃し支配します。とにかく月側は脆いので、このアスペクトがある場合、もし息苦しくなれば一息入れましょう。

ライツまたは金星と海王星の合ハードに冥王星の絡み

心、または理想の恋愛対象、好みの外見に欺瞞と幻の星がのります、それでは幻想の世界が簡単に作り出されます。そして威厳や執着、永続性を表す冥王星が関われば中々その夢の区切りは現実と切り離される事がありません。悪いアスペクトではありませんが、目が覚めた時に貴方は海王星側をどう思うのでしょうか。責めるのでしょうか。打ちひしがれるのでしょうか。海王星側に悪気はありません。

水星と木星のハード

騙されたというなら、パッと思いつくのはこのアスペクトでしょうか?2人でいると心は大きく、会話はどこまでも大袈裟になります。ですので、木星側は水星側に良い影響を与えもしますが、現実に落とし込めなかった際に、あの会話はなんだったんだろうと思いやすい関係ではあります。

火星と火星のスクエア

火星と火星の絡みは基本的には性的に興奮するのですがこちらは、どうもイライラが勝ります。穏やかに生きていきたい場合は、少々適度な距離感を保つと良いでしょう。

月と月のスクエア

物事を見て感ずる物が根本的に違うので、人は人に君とは価値観が合わないね。と突き放された言葉を言われて嬉しいでしょうか?そのようなアスペクトですので自ずとずれが生じ良い関係で終わらない事も多いでしょう。お互いに擦り合わせが必要です。

土星と冥王星のスクエア

重苦しいアスペクトです。精神的に押し潰し押し返しそんな疲弊を伴って関係を続けても残念な結果に終わる事が多いかもしれません。逆恨みも抱きやすいです。息抜きしましょう。

金星と金星の合と衝

金星は単純にはお金を表します。ですので通常はこの関係はとても良いアスペクトですが、つまりビジネスライクと言いますか、お金のみの付き合いも示します。常連のお店、の店員とお客さまの関係でもあるので、友人関係や恋人関係でそう言ったことが目立つ場合のみご留意下さいませ。

小惑星Bilkとパーソナルプラネット、アセン、ヘッドの合

騙される、利用される、というなら筆頭にあがる小惑星です。Bilk側が無意識に(でない場合もあります)惑星側を上手く言葉巧みにカモにして釣り上げ、色々な物を吸い上げます。特に金銭です。そうでない場合もあるでしょう。タイトな合ですとすっからかんになるまで搾り取られるでしょう。男女間の場合は、お金がかかる子だなあ、で済めばまだ幸運でしょう。またその逆も、男性側は物質金銭面で上に立ち相手を手に入れようとしますので、女性は色々な意味で注意が必要です。この方とのビジネス関係もあまりオススメはできません。

小惑星Nemessisとパーソナルプラネット、アセン、ヘッドの合

隠れた敵と言ったらこちらの星です。Nemessis側は非常にフレンドリーに接してくるでしょう。笑顔で自分の領域に貴方を迎え入れるでしょう。しかしその笑顔の下でどのような悪意のある行為をされるのかは誰にもわかりません。かなり面倒な星と言えます。見える敵より見えない敵の方が時に厄介でしょうから。

小惑星Nessusとパーソナルプラネット、アセン、ヘッドの合

加害者の星として有名なNessus、こちらのアスペクトが多い場合は少々関係性をじっくり見直してみると良いかもしれません。騙される、利用される、どのような形でも大きくも小さくも基本的に害を受けます。非常に要注意のアスペクトです。

小惑星Nessusと小惑星Dejaniraの合か衝

こちらは関係性において最もよくないアスペクトの1つです。こちらに関しましては長くなりますので、個別ポストで詳細を解釈いたします。このアスペクトを見かけましたらとにかくご留意ください。

ネイタルチャート 小惑星Nessus(ネッスス) 12ハウス別編

小惑星Nessus(ネッスス)とは

Nessus(ネッスス、ネサス、ネッサス)は正に小悪魔の星(悪い面が出すぎると悪魔になってしまいますので要注意!)です。自分の中に巣食う悪の部分とされている有名な小惑星で、シナストリーで惑星と絡めば惑星側を徹底的に虐げ、惑星側は反抗すらできません、まるで何かに取り憑かれたようになって、離れたいとも思いません。されるがままです。ネイタルでは土星と木星とキロンと絡む以外では悪癖が様々な面で増長されます。強すぎる欲望、執着、小悪魔的な行動、やめられない誘惑、考え方の悪い癖、他人を巧妙に操作する、しかしどれもが意識化で行われわかっていながら反抗もしないのです、そこがこの小惑星の最も怖いところでしょう。本人は大したことではないと思っていることが多いのです。リリスの悪の面は弱点であり裏の顔でしたが、こちらは堂々と表、人生において涅槃に達するまであなたに取り付いて回るでしょう。どんなに良い人、素晴らしい人でも、その行動や考えはどうなのかと疑問に思う部分はありませんか。正にその部分です。この世に完璧な人間などいないのです。それをよく教えてくれる小惑星と言えるでしょう。ただそう、とても難しい部分ですが克服できないわけではないのです。いわゆる加害者の星ですから、迷惑をかける前に在住ハウスを知り、注意して改善するのも1つの手ではないでしょうか。

※こちらではなるべく前向きに解釈しておりますが、Nessusは性的で加虐の強い星ですの目立つアスペクトは全て注意喚起となります。詳しくはNessusとDejaniraのポスト(追加予定)をご覧下さいませ。

またNessusは単純には異常な執着心を示します。全てはそこから生み出された支配欲、強迫観念、性的欲望を示します。

1ハウスのNessus

だから俺が言ってるんだから、わかるでしょ?

こちらは要注意の配置となります。可愛く言うと、ジャイア◯の配置です。とにかく、自分が地球上で一番上の存在だと思っています。プライドが高いとかそう言った次元ではなく、彼らの思考では常に上下関係があり、そして自分は1番トップなのです。非常に扱いづらい配置で、幼少期から変わることはないでしょう。土星がとてもいい指導者となりますので、ネイタルで土星とのアスペクトが合かハードで必要です。又はキロンのソフトです。でなければいじめっ子として有名になってなってしまうかもしれません。恋愛では、肉食系そのものです。男女共そうです。欲しいものは自分で掻っ攫って行くでしょうし、他人に取られれば憤慨します。束縛も激しいながら自分自身は自由でしょう。王様ですから。しかし実は王様なのかと言うとそうではなく裸の王様であり、女性であればグループ内のヒエラルキーで上に立つ事に躍起になり快感を感じますが、それ故に人望はありません、敵も作り易いでしょう。勇猛果敢である事は頼もしいものですが、他人を蔑ろにしては元も子もありません。ふと気がついて1人になってしまった時に、更生し真っ当な道を歩いて行けば、希望が見えてくるでしょう。グループ内のリーダーや女王蜂を手に入れると嬉しくはありませんか?そんな小悪魔的な存在ではあります。王様になりたい故に決して一匹狼になれないという弱さを持ちます。

2ハウスのNessus

ねえねえ、このメイクどう?!いつもより可愛い?

こちらのNessusは、お金と自分の美貌が大好きです、そもそも牡牛座のハウスですから5感と美しさには執着があります。物心つく前は私はお姫様、その後は買い物や、高級品、コスメが大好きで、気づくとすごい額になっていた!方も多いでしょう。鏡を見るのも好きです。が、いわゆるナルシストではありません。綺麗かどうかのチェックを怠りません。こちらのNessusの最も良くない部分は、もしどうしても欲しくてお金がないのなら、借りちゃえばいいじゃない!親や彼氏(彼女)に貰えばいいでしょ!そんな考えを自然にしてしまいます。お金が大好きなのに稼ぐより誰かに稼いで貰おうとします。欲しいものの我慢など勿論できません。自分でお金を稼ぐことに誇りを持っている人間からすると理解不能でしょう。もちろん罪悪感などありません。彼らには当然の考えなのです。一方で、美貌の持ち主やモデルなどの職業にはとても向いています、美しくなること、着飾ること、化粧品などに糸目をつけませんし、美意識が非常に高いです。恋愛でも人よりお金に目が行きます、これは悪意はなく(ここが小悪魔なのですが)単純に高い服、高いバッグ、高いコスメ、スパ自分を美しくすることが出来るお金が欲しいのです。とても単純です。しかしこの方達は本当に、お金持ちと結婚するべきです。でなければ、夫や妻を延々といじめるでしょう、なぜ自分が綺麗でいられるお金がないのか、と。配偶者が可哀想です。リッチな方になぜか愛される配置でも有りますし玉の輿も多いです。8室に太陽や木星、金星が入っているとバランスが良くなり金銭面での悪い面が目立たないでしょう。ただお金のかかる人だと思われるのはもう仕方がないです。

3ハウスのNessus

コミュニケーション能力の非常に優れた知的なネサスです。言語、取引、文章において他者をうまく操り自分の思い通りにしてしまいます。キロンや土星の合ハードでしっかりブロックしませんと、ぺらぺらぺらぺら確証が有りもしないことも真実も含め、大きく自分の都合に合わせて景気良く喋り、他者を納得させてしまうでしょう。この配置の方は、エッセイストなどには全く向きません。一時的に人気は出るかもしれません。文章力説得力は多分にあっても、他者の本当の参考になりません。また、初等教育の場でも非常に賢く、強いもの弱いものを見極め、彼らを自分の支配下に置こうと努めます。親に上手く嘘をつくのも得意です。ですので幼い頃は周囲に警戒されやすいでしょう。
こちらは男女関係においては非常に小悪魔的要素が強いです。彼らは基本的に喧嘩を好みません、問題が起きても話し合いで全て解決しようと試み、時には表沙汰にならない脅迫的な手段すら使用することを辞しません。会話や交渉で彼らに勝とうと思うのは無謀としか言いようがなく、気づけばNessus側の持論に納得し従う自分自身を発見し驚くだけ、となることでしょう。こちらのNessusが恋人であったら?口論はやめましょう。他者がどんなに注意しようとだってお相手がそういうんだからいいんだよ!で終了する関係です。変だと思ったら距離を置いてよく考えてから連絡を取りましょう。またご自分がNessusであったら、うまく相手を自分の手のひらで丸め込もうとするのをやめましょう。非常に気付きづらく、でいて影響が強いので、かなり賢く厄介なNessusと言えます。

4ハウスのNessus

家庭内において、非常に強い力を持つNessusです。このNessusは責任感や保護精神の塊で家族を守ることを第一と考えます。ですのでNessusの中では良い部分が多々見受けられる方でもありますが、やはりNessusはNessus、家族からは頼りにされつつも陰ながら嫌がられ恐れられている事でしょう。家庭を良い意味でも悪い意味でも守り支配する存在です。支配が行き過ぎると他者に脅威とストレスを与えます。また性的な意味も多分に持ち得ます。
恋愛関係においては、相手を親身に、過保護に守り通します。優しく甘やかして、自分の範疇で自由にさせ、相手の心を知らず知らずに操ります。自分がいないとダメだとジワジワと思い込ませるでしょう。そう、家族にもその様にしたように。優しいようで非常に怖いNessusです。
一緒にいると親みたいだなあ、落ち着くなあ、そんな小悪魔的な面がありますが、ホッとしていられるのは束の間かもしれません。
相手を懐柔する事にかけては非常な精神力を発揮します。こちらのNessusをお持ちの方に言える事は、他人は少しぐらい放っておいても大丈夫です、です。守るものが無いのは人一倍不安でしょうが、独り立ちするのは家族の大きな拍手なしでも出来るのです。また母親は世界の絶対的な女王ではありません。無理に王様になる必要は無いのです。それを理解すれば、とても楽になるでしょう。
素質は最も優しいNessusの1つです。

5ハウスのNessus

こちらは非常に困ったNessusです。1室では宇宙で1番の自分を目指していたNessusですが、こちらではスポットライトが当たる場所には必ず出没したいNessusとなります。出しゃばりで、劇をやるなら主役よりも目立つ役柄、学校では地味な委員になる気はないけれど、目立つなら1番上の役員を目指します。目立つ、世界で最も目立つ!これが彼等の希望です。それ以外に特に興味がありません。またそのポジションが欲しいと思ったらどんな方法を用いてでも手に入れようとする、そんな恐ろしい面を持ちます。大抵Nessusはその事柄から、その性質から他者に煙たがられてしまうので、手に入れるためには非情な手段も厭わないでしょう。他者の冷たい視線を浴びながら「どうして私が主役じゃないのよ!」と喚き散らしている方がいたら、もしや、彼等かもしれません。
恋愛面では更に酷く、完全に脳内は王様ですから、自分に従わない相手は必要がありません。すぐに恋人を捨てます。しかし執着心も強いので、モテるタイプのNessusではないとこの方と関わると振り回されて大変でしょう。別れ際最もストー○ーになり易い方です。こちらのNessusはまず同室または1室アセンダント近くにアポロがあると良いです。また土星とキロンからのソフトアスペクトが必要です。また、4室や8室、10室mc近辺に木星、金星、ベスタも良いですね。でなければ、よっぽどこの方に従おうという愛情が無ければ続きません。彼等の愛情は簡単に命令に変わり、本人は脇役でいることに延々とフラストレーションを感じる羽目になるでしょう。肩書きが主役でなくとも人生では皆が主役です。この当たり前な言葉を1人でじっくりと考えてみる必要性のある配置です。華やかで性的魅力の強い方が多い配置です。何事においても我儘な部分が目立つので逐一小悪魔的ではあるでしょう。

6ハウスのNessus

こちらのNessusは余り目立つ害のないNessusの1つです。取り立てていうなら、非常に完璧主義で潔癖症、香りや味覚がとても敏感です。そして最も自分の感覚が正しいと信じているので、というよりもそんな事世界中で当然だと思っているので、他者が自分が思った通りの行動をしないと驚いてはっきり注意するでしょう。いわゆるお節介、ありがた迷惑なNessusです。異常に綺麗好きで、健康食品オタクで、嗅覚が敏感ですから、ズボラな方は彼等と一緒にいると真綿で首を絞められるような日々を過ごす事になるでしょう。6室ですから、6室は主従関係における、奉仕、従う部屋、他のハウスに比べ抑圧的ではないとは言えNessusなので攻撃力は強いです。チクチクチクチク注意されるので、どんどん自分はダメな人間だと思わされて気が滅入っていく事でしょう。個人には寄るでしょうがご留意ください。金星が乙女座だと上手く付き合って行きやすいです。ただ食事にせよ衛生面にせよ、健康にせよ、間違った事は余り言っていないので精神面が耐えられるのであれば日常生活において良い監督者になってくれるでしょう。毎日些細な事への小言が多すぎてついていけないから鬱陶しくて別れた、と言った後にふと、でも最近食生活乱れちゃって太っちゃった!なんて、いなくなったことが寂しくなる小悪魔的な面を持つ珍しいNessusです。

続きます