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ネイタルにおけるVT軸 惑星とのアスペクト

バーテックス軸とは

特別な運命を力に変えて

バーテックス軸は第3の軸、宿命軸の一つで、位置的にはディセンダント側に来る軸で、その180度向こう側、アセンダント側にはアンチバーテックスが存在します。

在住ハウスが非常に重要です。どこで何を行うかがわかるからです。

また夢が叶う軸であるので、人生に於ける様々な成長を促す機会に恵まれる場所を示唆します。

バーテックス軸は生きる上での自我の成長などに大きく影響を与える為ネイタルチャートを基盤から深く読み解く上で非常に重要な軸と言えます。

バーテックスが活発になるのは、シナストリーで惑星が絡む、トランジットで惑星が絡むなど。

未だ神秘に包まれている軸の1つでもあるので、どのようにそれが明らかになるのかはベールが解かれていくのをゆっくり眺めているのみと言った所でしょうか。

ただ非常に重要な何かが占星術的にそこにあるのは事実です。

シナストリーやトランジットではVTに絡む惑星が行動を起こし、良くも悪くもバーテックス側に影響を与えます。

さてではネイタルで惑星が乗る場合はどうなるのでしょうか?

ネイタルにおけるVT軸

VT軸は夢が叶う軸とも言われます。というのも、欲しいものを手に入れる事とそのために学ぶ必要がある事を示唆しているからです。VTがスイッチで学ぶべきことを知りエネルギーを蓄積、AVTでエネルギーを放出し還元、最終的に欲しいものを手に入れることができます。在住ハウスは大きなヒントとなります。惑星も大きなヒントです。

単純にシナストリーでVTと金星が合だと運命の恋人との出会いを示唆する訳で、望みは半分叶っています。ただ巡り会えるのか、会う機会がない人々とそのアスペクトがあってもあまり意味がないように感じますね。しかしきっとその相手に会えても会えなくても、あなたは好意や興味を抱くでしょう。現実的な関係であっても、本当の愛や美について考え、学ぶ、愛情について教えてくれるスイッチになり得ます。トランジットで速い惑星で言える事ですが、何かを学び取るチャンスは人生で何度も巡って来ているのです。それを掴み取れるかは本人次第と言えるでしょう。

そんなVTに惑星が元々絡んでいる場合は、常にボタンが押された状態となります。そのチャンスをガッチリ掴み取る方々です。興味深いですね。チャンスに恵まれた人々と言えるでしょう。

VTと火星の合

常に火星のボタンが押された状態であるので、火星的な機会が来れば掴み取る。準備万端な状態の火星とVTです。他者は本人となんらかの形でも火星とアスペクトを取る事が多いでしょうから、他者によって火星の与える学びの機会が多い方です。それは困難に繋がる事も多いでしょう。しかし機転や異性的魅力も強い方なのでそれらを持って乗り越えてエネルギーを得ます。

またVTが活性化していると言う事は火星的な人々を惹きつける力が強いでしょう。攻撃的で好戦的な人々です。しかしこの軸ではVTはエネルギーを得る事を思い出して下さい。活性化された状態で、惹きつけた人々からは全てのエネルギーを奪うことが可能です。勿論、簡単ではなく、それらにいかに上手く対処するかが宿命的な学びです。その後エネルギーを貰います。そのエネルギーは還元され人々の役に立ち、自身の希望や欲しいものを手に入れる事でしょう。

在住ハウスにもよりますが、警察官や、スポーツ選手、危険なものを扱う人々に多いアスペクトとも言われます。

続きます。

ネイタルにおけるVT軸のアスペクト 使命 小惑星

ネイタルにおけるVT(バーテックス)軸とは

VT軸のアスペクトはシナストリーですと宿命的にそのお相手が自分に何をしてくれるのかわかります。(i.g.金星合ですと愛を与えてくれる。)ではネイタルですと、基本的な構造は同じですが、宿命の出会いというよりも、宿命的にしなくてはならない事がAVT(アンチバーテックス)、宿命的にされる事VT(バーテックス)となります。最も重要なのは合する惑星や準惑星、小惑星、恒星などの意味です。VTではそのような人々が周囲に集まり易いとも読めます。AVTはほぼ使命のようになるので、社会に発信していく立場です。よって、悪星は要注意となります。
ネイタルにおけるVT軸の解釈は、星の合が最も重要で、次にサイン、真逆のサインの軸ですから、どの軸でも重要なように、VT軸でも乗り越える宿命的な課題として扱われます。ハウスはその際の強いヒントとなります。
合する星ですが、惑星は何もない場合、小惑星をよく見られると良いと感じます。惑星ではわからない多様で奇妙で、魅惑的な世界が延々と広がっていく事でしょう。

こちらでは小惑星をメインに解釈していきます。

大体オーブは2度まで3度でワイドです。恒星は0度。合のみです。
では考察していきましょう。こちらではVT、AVTをしっかりと分けて解釈します。またわかり易い小惑星の解釈も混ぜます。

※以下要注意を含みます。苦手な方は読まないようにお気をつけ下さい。

VT軸とNessus

要注意
こちらはとても解釈がわかり易いです。加虐の星ですので、VTに合の場合自分が害を加えられ、AVTの合は自分が他者に害を加え易いです。
ホロスコープは多様性が大きいですので、例えば、セレス(両親)、とNessusの合がVTに合だとすると親から害を受け易いと読めますし、ラム(弱者)とNessusの合ですと害を受けた弱い人々が周囲に集まり易いとも読めます。混ざる星との相互関係も柔軟な解釈が必要となります。

VT軸とジュノー

ジュノーはパートナー、結婚相手ですが、愛情面で言うと忠誠心の高い、深い愛情です。ですのでVTに合ですとそのような愛を受け易い、その様な人々が集まりやすい。となり、AVTでの合は忠誠的な愛情を社会で与えるとなります。

VT軸とキロン

要注意

こちらはやや複雑で、強い精神力が必要な配置です。VTに合では傷を受けやすく癒しも受け易いです、また癒しを求める人々が集まり易いです。問題はAVTとキロンの合です。VTとオポジションなわけですから、VT軸で受ける事全ては深い傷となります。宿命的な軸であり、生来その傷は逃れられません。それらを全て何度も乗り越え、AVTで社会に還元します。この配置の方は他者を助ける、癒す、カリスマティックな使命を背負っている方と言えます。傷を受ける場所はキロンが入るハウス、その原因はVTの星々となります。

VT軸とキルケ

こちらは分かりづらい小惑星との合との例ですが、キルケは基本的に最恐の悪女の星ですので、VTに合なら悪い魔法でも他者からかけられるのかと思いますが、キルケは諸説ありますが、好みの男性を全員弄んでから動物に変えた魔女ですがオデュッセウスには負けています。そして最終的に動物に変えられた男性もオデュッセウスに命令され皆元に戻っています。その後皆をワインや美味しい食事でもてなしたと言われます。つまり、こちらの小惑星はもう1つ価値を認められもてなされるという意味も持ちます。ですのでVTに合ですとおもてなしを受けることが多くまた、有能なアシスタントが周囲に集まりやすいとも読めます。AVTに合ですと素晴らしいアシスト能力があるか、誰かの手助けをしたり、おもてなしをするのが好きなタイプでしょう。

※ホロスコープは総合的に解釈して下さい。

続きます

シナストリーにおけるVT軸と惑星 運命

VT(バーテックス)軸とは

あなたは誰?

VT軸は宿命軸と言われるものの1つで、この軸に惑星が乗ると宿命的に非常にお互いに強く惹かれ合う事になります。VT軸は位置的に他者との関係を表すハウスにきます。AVTは自身や内面を表すハウスにきます。ですのでVTは第二のディセンダントとされていますが、今回こちらでは、少し簡略化しVT、AVTわけずに惑星との一般的な関係性を考察していきます。
チャートにおいて運命という言葉が1番似合う軸ですので、ロマンティックでもありますが少し怖いような、自分が動揺するほどあまりにも強く引き合う軸の一つです。
同じ宿命軸のアセン軸との大きな違いは全く無意識に惹かれるという点です。どこがというわけでもなく、つまり一目惚れの軸でもあります。偶然、何処かで、運命の人に会えたら?という思いはこの軸が叶えます。
VT側が強く惑星側に運命の人であると感じやすいですが基本的にはお互いにです。出会った瞬間から強い繋がりを感じお互いに引き込まれていくでしょう。
因みに他の主要軸アセン軸は引き寄せ合う軸であり宿命軸、MC軸は引力軸でもう少し重たい関係となり、ヘッド軸はカルマ軸と呼ばれています。以下全て合の解釈です。

もし彼らに出会えたら数々の運命的なご縁の不思議を思う存分楽しんで下さい。

また他主要軸との合は親子や夫婦によく見られるもので、特にご縁が深いものです。神秘的な軸と軸の交わりもまた別にポスト予定です。

バーテックスの語源と由来

一目惚れだった。

バーテックスはラテン語のvertereを語源としています。意味はターニングポイントです。
由来となるローマ神話は果実と季節の神、ベルトムヌス、諸説ありますが彼は自身の身体を自由に変化させる能力を持っていました。植物の種が芽を出し、枝になり、花が咲き、実がなるように自由自在に変化する能力です。その力を使い、ベルトムヌスは夢中になったポマナという女性を自分に一目惚れさせる事に成功します。
ポマナは彼に無関心だったので、ベルトムヌスはさまざまな姿になり彼女の菜園の前を通りますが、ポマナは全く興味を示しません。
ベルトムヌスはある日老婆に変身して油断したポマナの菜園に入り込み、会話する機会を得ます。そして自分の事をとても素晴らしい神であると彼女に熱心に教え込み彼女が好意を持った瞬間に、自らの偽の姿を解いて元の自分になり登場します。そして彼女はベルトムヌスに一目惚れするのでした。

VT軸と太陽

人生のパートナー

太陽側はVT側をまるで自分の分身のように気が合うとすぐに感じます。簡単に親友になれるでしょう。勿論人生の歯車も動き出すように感じ、これから長く2人で一緒に同じ道を歩いて行きたいとお互いに強く望むでしょう。宿命的に結ばれた2人でしょう。

VT軸と月

家族愛

最も安心感が強いというとこちら。家族のような暖かさを出会った初めから感じるでしょう。ああ早く家に帰りたいと惨めな気持ちになったことはありませんか?こちらの2人は一緒にいればそこが家です。お互いに強い親近感を感じ、離れているのが苦しいと感じるほどに惹きつけ合い一緒にいれば家族のように安心する事でしょう。

VT軸と金星

恋人

ロマンティックなVT軸の中でも最もロマンティックな相性はこちらです。お互いに理想の恋愛相手として一目惚れするでしょう。特にVT側は強く外見的にも魅力を感じます。
所謂まさに運命の相手に出会ってしまった!アスペクトです。一度結ばれれば離れる事はないのではないでしょうか?

VT軸と火星

愛を確かめ合う

最も異性的に惹きつけ合うのはこの相性ですが、単純にエネルギー源としても役立ちます。一緒にいれば行動力が増します。元気も出るでしょう。喧嘩やトラブルも多いかもしれません。しかし強く激しくお互いに惹かれ合うでしょう。狂おしい相性となります。

VT軸と木星

癒し

非常に良い配置です。VT側は木星と寛容で有意義な時間を過ごせますし、悪意のない関係です。何よりリラックスできます。特にVT側が一緒にいて気楽で安らげるでしょう。木星側はVT側を非常に甘やかしますし、社会的な地位も上げてくれます。このお相手とはお互いにお互いを甘やかし2人の世界を作り上げる事が簡単に可能です。

VT軸と土星

強い絆で守られて

土星はカルマの星でもあります。VT軸は宿命軸ですので、非常にカルミックで運命的な深いご縁を暗示します。土星側は2人の関係性を強固にします。簡単にご縁は切れることはないでしょう。関係性の脆いアスペクトの強い緩和剤になり得ます。また、土星は威厳のある父親の象徴でもありますから、VT側に強い責任感を抱き、2人の絆がより深く末長く続くよう様々な形で貢献するでしょう。

VT軸と天王星

衝撃

激しいショックをお互いに与えるアスペクトで、特に天王星側がさまざまな面で衝撃を受けやすいですが、VT側は天王星側といると人生が変化し易いです。一目惚れアスペクトの中でも強い一目惚れアスペクトです。特に人生が変化するという意味では最も強いです。

VT軸と海王星

幻想

最も精神性の高い関係性をもたらすアスペクトです。海王星側にVTは会った瞬間から理想の相手が現れたと引き寄せられます。海王星側も同様で、激しい恋愛を示唆します。お互いの夢に描いた理想の相手がそこにいるのですから当然でしょう。特にVT側にとって完璧だと感じる事が多いです。ただ金星と違い、あまりに現実離れした関係性である事も多いです。それでも熱烈に惹かれ合うのがこの相性です。タイトであれば精神的な結びつきは非常に強固です。

VT軸と冥王星

あなたが支えてくれるなら

冥王星は人智の及ばぬ命運を握る星です。VT軸は宿命の出会いですから、2人の出会いはどこかかなたで知る由もなく運命付けられたものであったのでしょう。冥王星はVTの人生を大きく生まれ変わらせます。そして冥王星側はVT側にとってその人生のステージを一段上がるエネルギーの元となり、バックアップしてくれる頼もしく力強い存在となるでしょう。火星よりも深く激しい異性的な引きつけ合い、またそのような関係も示唆します。

続きます

Vt軸 宿命スイッチ ハウス別編

VT軸とは

VT軸はノード軸、AC軸と並ぶ宿命軸の一つで第3の軸と呼ばれます。
VTは配置的にDC側なので第二のディセンダントと呼ばれますが、解釈は様々で、第二のACとする方もいれば、単に宿命軸としてAVTに意味を持たせない方もいます。こちらはまだまだ検討の余地がありそうですのでここまでとして、基本的にはAVT、EPはACの補佐的な解釈をするというのが通例ではあります。

こちらではVTの単純な意味を解釈致します。
宿命のスイッチがあるとしたら、正にVTがそうです。こちらの軸が入るハウスは宿命的な人生に影響を与えるハウスです。またサインはエネルギーの種類と、どのようにエネルギーを得て、VTが活性化するかを教えてくれます。
さてそのスイッチはVTに絡む星(惑星、隼惑星、小惑星)です。シナストリーでもネイタルでも。もしVTに絡む星が何もなければルーラーの惑星の配置を見ます。そして、一体誰がVTのスイッチを押したのか分からない方も多いのではないでしょうか?知らぬ間に紡がれたご縁によって運命は回っていきます。

シナストリーで把握できればわかり易いですね。

という事で、スイッチは個々様々でしょうから、まず宿命的なハウスで何が起き、AVTでそのエネルギーがどのように濾過し還元されるのかハウス別に解釈していきます。

5-11ハウスのVT軸

宿命的に恋愛面や趣味でエネルギーを得ます。11室には自身の力や興味がない事が多く、5室でVTに絡む星によって大きな葛藤が起きます。大概が本人にとって衝撃的な事が多く、サインによるのですが様々なエネルギーの露呈、取得を経験します。そしてそのエネルギーはAVTと真逆ですから、乗り越えた末に使用することとなり、11室で主に使用します。集団、希望、友人の部屋です。この力の取得と還元によって宿命的に11室の事柄に簡単にアクセスできるようになり、そこで他者に力を貸すことになるでしょう。(AVTに絡む星がネイタルにあればその象意の力です)

続きます。