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シナストリーにおけるVT軸と惑星 運命

VT(バーテックス)軸とは

あなたは誰?

VT軸は宿命軸と言われるものの1つで、この軸に惑星が乗ると宿命的に非常にお互いに強く惹かれ合う事になります。VT軸は位置的に他者との関係を表すハウスにきます。AVTは自身や内面を表すハウスにきます。ですのでVTは第二のディセンダントとされていますが、今回こちらでは、少し簡略化しVT、AVTわけずに惑星との一般的な関係性を考察していきます。
チャートにおいて運命という言葉が1番似合う軸ですので、ロマンティックでもありますが少し怖いような、自分が動揺するほどあまりにも強く引き合う軸の一つです。
同じ宿命軸のアセン軸との大きな違いは全く無意識に惹かれるという点です。どこがというわけでもなく、つまり一目惚れの軸でもあります。偶然、何処かで、運命の人に会えたら?という思いはこの軸が叶えます。
VT側が強く惑星側に運命の人であると感じやすいですが基本的にはお互いにです。出会った瞬間から強い繋がりを感じお互いに引き込まれていくでしょう。
因みに他の主要軸アセン軸は引き寄せ合う軸であり宿命軸、MC軸は引力軸でもう少し重たい関係となり、ヘッド軸はカルマ軸と呼ばれています。以下全て合の解釈です。

もし彼らに出会えたら数々の運命的なご縁の不思議を思う存分楽しんで下さい。

また他主要軸との合は親子や夫婦によく見られるもので、特にご縁が深いものです。神秘的な軸と軸の交わりもまた別にポスト予定です。

バーテックスの語源と由来

一目惚れだった。

バーテックスはラテン語のvertereを語源としています。意味はターニングポイントです。
由来となるローマ神話は果実と季節の神、ベルトムヌス、諸説ありますが彼は自身の身体を自由に変化させる能力を持っていました。植物の種が芽を出し、枝になり、花が咲き、実がなるように自由自在に変化する能力です。その力を使い、ベルトムヌスは夢中になったポマナという女性を自分に一目惚れさせる事に成功します。
ポマナは彼に無関心だったので、ベルトムヌスはさまざまな姿になり彼女の菜園の前を通りますが、ポマナは全く興味を示しません。
ベルトムヌスはある日老婆に変身して油断したポマナの菜園に入り込み、会話する機会を得ます。そして自分の事をとても素晴らしい神であると彼女に熱心に教え込み彼女が好意を持った瞬間に、自らの偽の姿を解いて元の自分になり登場します。そして彼女はベルトムヌスに一目惚れするのでした。

VT軸と太陽

人生のパートナー

太陽側はVT側をまるで自分の分身のように気が合うとすぐに感じます。簡単に親友になれるでしょう。勿論人生の歯車も動き出すように感じ、これから長く2人で一緒に同じ道を歩いて行きたいとお互いに強く望むでしょう。宿命的に結ばれた2人でしょう。

VT軸と月

家族愛

最も安心感が強いというとこちら。家族のような暖かさを出会った初めから感じるでしょう。ああ早く家に帰りたいと惨めな気持ちになったことはありませんか?こちらの2人は一緒にいればそこが家です。お互いに強い親近感を感じ、離れているのが苦しいと感じるほどに惹きつけ合い一緒にいれば家族のように安心する事でしょう。

VT軸と金星

恋人

ロマンティックなVT軸の中でも最もロマンティックな相性はこちらです。お互いに理想の恋愛相手として一目惚れするでしょう。特にVT側は強く外見的にも魅力を感じます。
所謂まさに運命の相手に出会ってしまった!アスペクトです。一度結ばれれば離れる事はないのではないでしょうか?

VT軸と火星

愛を確かめ合う

最も異性的に惹きつけ合うのはこの相性ですが、単純にエネルギー源としても役立ちます。一緒にいれば行動力が増します。元気も出るでしょう。喧嘩やトラブルも多いかもしれません。しかし強く激しくお互いに惹かれ合うでしょう。狂おしい相性となります。

VT軸と木星

癒し

非常に良い配置です。VT側は木星と寛容で有意義な時間を過ごせますし、悪意のない関係です。何よりリラックスできます。特にVT側が一緒にいて気楽で安らげるでしょう。木星側はVT側を非常に甘やかしますし、社会的な地位も上げてくれます。このお相手とはお互いにお互いを甘やかし2人の世界を作り上げる事が簡単に可能です。

VT軸と土星

強い絆で守られて

土星はカルマの星でもあります。VT軸は宿命軸ですので、非常にカルミックで運命的な深いご縁を暗示します。土星側は2人の関係性を強固にします。簡単にご縁は切れることはないでしょう。関係性の脆いアスペクトの強い緩和剤になり得ます。また、土星は威厳のある父親の象徴でもありますから、VT側に強い責任感を抱き、2人の絆がより深く末長く続くよう様々な形で貢献するでしょう。

VT軸と天王星

衝撃

激しいショックをお互いに与えるアスペクトで、特に天王星側がさまざまな面で衝撃を受けやすいですが、VT側は天王星側といると人生が変化し易いです。一目惚れアスペクトの中でも強い一目惚れアスペクトです。特に人生が変化するという意味では最も強いです。

VT軸と海王星

幻想

最も精神性の高い関係性をもたらすアスペクトです。海王星側にVTは会った瞬間から理想の相手が現れたと引き寄せられます。海王星側も同様で、激しい恋愛を示唆します。お互いの夢に描いた理想の相手がそこにいるのですから当然でしょう。特にVT側にとって完璧だと感じる事が多いです。ただ金星と違い、あまりに現実離れした関係性である事も多いです。それでも熱烈に惹かれ合うのがこの相性です。タイトであれば精神的な結びつきは非常に強固です。

VT軸と冥王星

あなたが支えてくれるなら

冥王星は人智の及ばぬ命運を握る星です。VT軸は宿命の出会いですから、2人の出会いはどこかかなたで知る由もなく運命付けられたものであったのでしょう。冥王星はVTの人生を大きく生まれ変わらせます。そして冥王星側はVT側にとってその人生のステージを一段上がるエネルギーの元となり、バックアップしてくれる頼もしく力強い存在となるでしょう。火星よりも深く激しい異性的な引きつけ合い、またそのような関係も示唆します。

続きます

シナストリーのアスペクト 小惑星アポロ 憧憬

憧れずにはいられない存在 アポロ

アポロは美しく賢く、強い星です。少々傲慢で無慈悲でもありますが、誠実で自分が思うものに従う事を辞しません。ここに惑星が重なりますとその惑星は、アポロに抗い難い憧憬の念を抱き、崇めることになります。誰にでも、憧れの方っておりますね、他人からするとなぜ?と見えても、どうしても手を伸ばしても届かないと思う人、ライバルにはなり得ない人、その原因をアポロは教えてくれるかもしれません。主に合、衝を見ます。衝の場合は少々アポロの傲慢さが目立ってきますので惑星側はご留意下さい。

アポロと太陽

こちらは太陽側がアポロ側を崇拝し過ぎて、人物そのものにメロメロになってしまいます。ですので親バカという言葉がございますが、正にそのような感じで、太陽側はアポロを好きすぎて猫可愛がりします。し、何をしようが許してアポロは我儘し放題です。太陽といるとアポロは楽でしょう、あれが欲しいこれがしたい、全部叶えてくれるからです。ですのでアポロも太陽側を頼ります。愛おしく思います。格別に贔屓もします、相思相愛の関係となります。

アポロと月

月側はアポロの進む道を一心に追いかけていきたいと思うでしょう。その道は指針であり、憧れであり、果てしなく遠いアポロに続く道に見えるのでしょう。月はアポロを崇めて、アポロの歩む道をただ追いかけ続けます、アポロは振り向きもしませんが、それはそれでいいのでしょう。アポロにとって月は非常に愛を注ぎたくなる存在です。まさか追いかけられているとは夢にも思っていないでしょうから。

アポロと水星

水星側はアポロを信頼し切ってなんでも話します。コミュニケーション能力に苦手意識があろうともアポロとでしたら臆せずに話す事ができます。これは特に合に限った話ではないですが、アポロとのアスペクトがあればそうなるでしょう、水星側はコミュニケーション能力においてアポロを尊敬し信頼します。この人のように喋りたいと思い、アポロにならば全て伝えたい言葉を解放します。アポロもまたそんな水星側を非常に愛おしく有り難く光栄に思います。

アポロと金星

金星側はアポロの美貌を崇拝します。なんと美しいのかと感動するでしょう。ただそれだけでどんなにプライドの高い金星側でもアポロを気にいるでしょう。アポロもまたそんな愛おしい、自分を褒め懐く金星を格別に贔屓します。激しい恋愛にも繋がります。もしアポロ側からとても嫌な目に合わされ別れたとしても、また、アポロ側に呆れて金星側が捨てたとしても、金星側はきっとこういうでしょう、でも外見は素晴らしかった、と。

アポロと火星

火星側はとにかくアポロが格好良くて堪りません。その知性にも性的な魅力も、美しさも全てに嫉妬する程夢中になります。アポロは我が道を突き進みます、そのエネルギーに抗い難い魅力を感じます。この方には敵わないと感じアポロを常に見上げるでしょう。そんな不器用な火星をアポロは少し愛らしくも感じます。惹きつけ合うアスペクトです。

ネイタルのアスペクト ベスタと惑星

ネイタルにおけるベスタとは

ベスタは恵まれた美貌、理想の処女性、献身と愛情、逃れられない抑圧、その恐怖と脱出口を司ります。複雑ですがとてもセクシャルなアステロイドの1つでもあり、関わる惑星を執着させ魅了し隷属させる力もあります。合とそれを象徴する惑星の人との絡みについての記事は以下のリンクをご覧ください。※こちらの解説でも重複箇所が見られることご了承下さい。

こちらでは、対人に限らずネイタルチャートにおけるベスタと惑星の絡みを解説してゆきます。ベスタは非常に美しく人々を惹きつけ、皆が心酔する汚れなき巫女そのものです、しかし、恋愛や性的には極めて抑圧されており、内面は恐怖と強迫観念に支配されています。しかし非常に熱い神聖な火の守り神でありますから、その命とも言える炎を絶やさないことがこの星との1番上手な関わり方と言えるでしょう。

ベスタと月

月は非常に優しく情緒的で直感で動く惑星です、こちらではベスタは冥王星に似た働きをします。合やソフトですと非常にこの情感を上手く纏め上げて集中的に使用する事が可能でしょう。直感がとても鋭くなります。太陽は目に見えるものを見極めますが、こちらは目に見えないものを見極める力があり、非常に優れています。特に合でしたら、その直感を先見の明として人生でいかせるでしょう。ハードですと、スクエアではそういった情感を扱う物事や仕事を避けやすく、逃げやすいでしょう。感情的な人々が苦手かもしれません。また母親や、母親のような存在に執着を抱きすぎてその支配から脱出するかのような行動を取る方も多いでしょう。衝ですと情感が高まりすぎて分散しやすく、感情の収集がつかなくなり易いでしょう。ですので感受性が高く非常にヒステリックな性質も持つでしょう。この点は月と冥王星のアスペクトに酷似します。違う点は、月と冥王星はそれでも支配力が上回り強くカリスマ的なのですが、こちらは感情の起伏が激しすぎて、非常に情に脆い方となります。あちらでもそちらでも直ぐに共感し肩入れし涙を流す、そのような方が多いでしょう。合と衝は特に人情味があり魅力的で沢山の人々に愛される方が多いでしょう。

ベスタと火星

こちらは正に情熱の炎です、怒りや、官能も指します。合であれば男性を惹きつけやすく、男性はベスタに一方的に憧憬と愛情を抱きやすいでしょう。ベスタ側も官能的な事柄は恋愛にとって最も重要な要素となります。合やソフトではその強い怒りの力を良い方向に向かって使用しやすく物事に熱中する際強力に働くでしょう。非常にパワフルなアスペクトであり、興味を抱いたものに強いエネルギーを傾けるのが容易です。怒りのコントロールも比較的楽ですが、例えばパラスと火星に比べると方向性は違い、怒りの原動力からのエネルギー取得が容易となるでしょう。また恋愛面では、パートナーの選択、好き嫌いがかなりはっきりしている方が多く、更にはを怒りが徐々に冷めるのと同様に数年以上愛情を保つのが苦手です。熱しやすく冷めやすい方でしょう。情熱は非常に強いのに冷めるのが早いのです、ただ本当に心から好きな人を見極めたなら、逆に執着しすぎて気を使い過ぎ疲れやすいでしょう。弱火でずっと炙るようなジリジリとした熱情でしょう。

ハードでは、衝ですと情熱を傾けすぎて抜け出すことが難しくなります。辞めなくてはと思うほど中々やめられません。特に仕事面で顕著でしょう。またこの集中力や情熱の全ては、抑圧された恋愛感情や性的欲求による怒りが原動力となるのでとてもキレやすい方かもしれません。余りにも火星的な欲求をベスタにより押さえつけられるのでそうなります。スクエアの場合は、今度はもう集中するのを辞めます。情熱の炎を自ら消してしまうでしょう、最も厄介なアスペクトと言えます。仕事や、性的な事柄からの完全な離脱を示します。そもそも生来的に、生殖活動に問題を抱えている場合も多いアスペクトです。土星とベスタのソフトなどが良い緩和となります。

ベスタと土星

こちらはとても似た作用を持つ2つの星のアスペクトとなります。どちらも、基本的には規律と抑制、集中です。ただベスタはそこに更に献身するという、愛着のような作用が強く働きます。合やソフトでは非常に上手く物事に取り組む集中力を得るでしょう。ベスタはまた吸引力も強い上に献身的で愛情深いですから、目上の人や有力者にとても好まれるでしょう。こちらの特にソフトは集中力が極めて強くなるので他のベスタのネガティブなアスペクト(集中力の分散)を緩和する作用もあります。また海王星の影響が強すぎる(人生が惑い過ぎる)、もしくは7室のステリウム(自我の分散)、天秤座の悪い影響(軽薄で八方美人)などが強いホロスコープには非常に良い緩和剤となり働きます。

ハードでは衝は物事を極めやすいのですがワーカホリック、物事にこんを詰めやすく、注意が必要です。そこから上手く抜け出しづらいでしょう、健康被害に特に気をつけましょう。スクエアでは逆に注意力散漫となり、何事に対しても投げやりになり易いでしょう。夢中になっていてもよく物事を途中で放棄しやすいです。また、土星と火星と少々似た解釈にもなりますが、ハードアスペクトでは性的に自分自信で抑圧しやすくさらにそこから退却することもあるでしょう。このハードアスペクトと5室の土星と金星のソフトが重なりますと、俗世間からの解脱が容易です。通常の生活では困難を生ずるでしょう。

ベスタと天王星

天王星は普通である事が大嫌いです。ですのでこちらとベスタのアスペクトは、合やソフトでは天才にもなり得ますし、単純に、人が変わっている、奇妙だ、奇想天外だ!といったことにのめり込みやすいでしょうし、斬新な発想や事柄もとても上手く扱うでしょう。ですので周囲には自然と類は友を呼ぶで特異に個性的でしたり、天才肌の方が集まりやすいでしょう。ハードですと、衝では、普通の事柄、つまり日常的なルーティーンや雑事に嫌気がさしやすく、変わったものでないと興味を示さないと言った狭量な視野が出てきやすいでしょう。スクエアですと、常識を嫌いになったり、そういった普通の行為をわざとしないような、反抗的な態度やファッションに傾倒しやすいでしょう。

続きます。

シナストリーのアスペクト アセンダントと惑星

シナストリーにおけるアセンダントと惑星の絡みとは。

こちらではアセンダントと惑星の感受点のシナストリー解説を致します。基本的にこの相性は、相互に影響を与えます。アセンダント側が雰囲気や仕草目的を惑星側の示唆する事柄目線から気に入られ、惑星側はアセンダント側からその惑星が示唆する事柄そのものを主に気に入られます。つまりお互いにとっての重要な存在となります。主に合とソフトを見ます。(オポとハードはディセンダントの解説で致します。)また個々惑星によっては、最初から惑星側がアセンダント側の虜になることも無論あり得ます。相互の関係性の濃度が非常に高い相性です。

アセンダントと金星

ソウルメイト

こちらはとても美しいアスペクトです。初めて会った時から好感を抱きます。アセンダント側は金星にとっての外見的にも雰囲気も理想の存在です。また金星もアセンダント側にとっての完璧な理想の体現となります。所作、仕草、雰囲気、会話全てで穏やかに好感を抱きます。お互いに尊敬しあい、運命を感じ、憧れるでしょう。視線を合わすのすら恥ずかしいような、一目惚れも容易でしょう。コミュニケーションにおいて、この2人は偏見や疑いのない素晴らしい関係性が築けます。恋愛面でも、対人でも深い心からの愛情を与え合う関係となります。合はやや好きが高じて甘やかしや、両者嫌われたく無いという思いから、気を遣いすぎて嫌気がさすことも稀にあるでしょう。しかし特に合の相手は精神面でも、人としても素晴らしい相性ですので出会えたら幸運以外の何者でもありません。手放さないようにしましょう。

アセンダントと火星

そんなつもりは、なかったのに

こちらは非常に相互的で直情的なアスペクトです。お互いに異性としての一目惚れをしやすく、そして相手の魅力に抗えません。アセンダント側が女性、火星が男性ですと特にわかりやすい展開となります。アセンダント側は火星にとって非常に異性として魅力的で、一目見た瞬間から手に入れたいと感じます。火星側も精力にに満ち溢れており、アセンダント側は湧き上がる感情を抑える事は到底出来ません。小惑星エロスの作用にも似たものがありますが、こちらの方が直情的であるのと、熱が冷めやすい点や、短期的という点が全く違います。小惑星エロスは、官能的な物語の絵の中に入っていくような陶酔感と満足感をアセンダント側と共有します。こちらは絵ではなく生身の人間となります。

対人ですと、単純に火星が有り余るエネルギーをアセンダント側に注ぎ込む関係となり、同じ目標に向かって突き進むには非常に良い素晴らしい関係性です。しかし同時に、アセンダント側は火星を強引だと感じやすく、火星側はアセンダント側にイライラしやすいので、喧嘩には要注意の間柄です。

異性間では魅力的で情熱的な関係を生み出しやすいですが、長続きさせる為には他の永続的なアスペクトが必要不可欠となります。

アセンダントと木星

君の家はどこ?今から僕のお家に遊びに来ない?

こちらのアスペクトは友人間で最高のアスペクト!といっても良いです。もちろんそこから恋愛に発展しても良い相性でもありますが、大親友になるべき相性です。アセンダント側は木星を見ると、落ち着きますし、穏やかな気持ちになります。木星側もアセンダント側といると自然と手救けしたくなりますし、素の自分を曝け出せます。基本的には木星側がアセンダント側の世界観や行動範囲を広げてくれます。が、お互いにメリットのある関係で、とても公平な価値観を共有できます。一緒にいると幸運も運ばれてきます。お互いに利益のある、とても良い相性と言えます。癒し癒される、ありそうで中々ない幸せな関係が育めるでしょう。

アセンダントと土星

これはあの人が大事に大事にしているものだよ

非常にカルミックな相性です。土星側は常に上に立ち、アセンダント側を監視し、支配し、批判して子供のように躾ようとしますが、実はカルマは土星側が持っているものですからアセンダント側はそれを土星側に教えてあげる立場にあります。アセンダント側が土星側の重圧に耐えられるならば、関係の永続性に繋がる良い相性となりますが、カルマの捌け口とされればたまったものではありません。アセンダント側がどう感じるか、そして許容できるかに全てが掛かる相性です。土星側は苦しんでおり、アセンダント側は土星側に従いつつ、土星側の苦しみを取り除かなければいけません。障害や問題も起き易い関係です。乗り越えられれば、他に見ない強い絆で結ばれる事でしょう。

アセンダントと海王星

虹色の牛乳が飲みたいのだけど

海王星は幻想と欺瞞の星です。こちらのアスペクトはアセンダント側が海王星の求める雰囲気や所作、ネイタルでアセンダント側に金星のアスペクトも混じれば外見も、全ての理想、幻想を備えています。言わずもがな海王星は即夢中になりますが、海王星の幻想とは狂気と欺瞞が凌ぎあっています。アセンダント側は否応なく海王星側に崇拝され愛されますが、海王星の導く混乱に巻き込まれないようにする事が重要です。

アセンダント側も同様に海王星の不思議で掴み所のない魅力に自分の理想を投影し夢中になりますが、どうも得体の知れない海王星に不安にさせられる事が多いでしょう。

海王星は、その道を極めているので、アセンダント側は手も足も出ません。霧の中に隠れた海王星を目を凝らして探す事になるでしょう。アセンダント側の強みは自分が海王星の理想の存在であるという事です。そしていくら海王星側が目眩しに長けていたとしても、アセンダント側は現状を掌握する能力に長けています。

総じてこの関係は、惑わし交わし合う抽象的な映画のような、幻想の駆け引きの相性になり易いでしょう。非常にロマンティックな間柄です。

アセンダントと天王星

君は変じゃないよ

こちらはアセンダント側が天王星側の個性的な人格に一目惚れする相性です。金星と天王星は外見の一目惚れでしたが、こちらはもっと内面や人生に踏み込みます。特に合は、アセンダント側の人格までも変えてしまうほど天王星側の影響力が強いですので、天王星側は少々自分の言動に気をつけるといいかもしれません。しかし天王星側も自分の奇妙で、他人が理解しづらい性格の側面や、強烈でエキセントリックな欠点までもを受け入れ、飲み込んでくれるアセンダント側に自由に本来の自分を明け渡すことができますから、まるで唯一の理解者であるかのようなアセンダント側に甘えっきりになる事も多いでしょう。

この関係は周りがいくらあの方は変ですよ、とアセンダント側に言ったところで、聞く耳持ちません、なぜならその周囲に認められない天王星側の変な所が大好きなのですから、そういう意味では異性間では大恋愛に発展し易い相性とも言えます。

アセンダント側はこの天王星側と出会い付き合うことにより周囲が驚くほど、外見的にも雰囲気も、人格すら突然に変化する事がありえます。良い方向に行くか悪い方向に行くかは正に天王星次第と言えます。

アセンダントと冥王星

僕についてきてもいいけど、どこに行くかわからないよ

こちらの2人は正に危険な相性と言えます。基本的に冥王星側にアセンダント側が非常にカリスマ性を感じ溺れてゆきます。冥王星側もそれが何故だかわからないでしょう、このアスペクトだからなし得る技です。大概はこの執着と吸引力の強さからどちらかが逃げ出して、もう一方が追いかけると言った相性になることが多いです。お互いのネイタル火星と冥王星の絡みにも寄りますが、それらがソフトや格式が良ければうまく絡めばアセンダント側は冥王星側に抗い難い性的魅力を感じ、冥王星側もそれを自然に受け入れ感謝します。非常に深い縁のある2人です。そしてその後2人でどこへ向かうかは本当に分かりませんが、相思相愛であれば非常に良い激しいアスペクトとなるでしょう。ただ冥王星は、極めて接触しづらい惑星である事は常常ご留意くださいね。

続きます

ネイタルのアスペクト 小惑星パラス

戦略、法則を見出し極める女戦士

4大小惑星の1つパラスは、知性の高い女戦士です。絡む惑星によって極めるスキルが変化します。基本的には中性的な人間を表し、知力を分け与え極めた戦術は武器となり人生に活かす事ができます。人生を戦いの場と例えるならば、どんな武器でも1番良いのは自分の力が最大限に活かせる武器ではないでしょうか?パラスはそのありかを教えてくれます。サイン、ハウスも重要ですが、こちらで惑星とのアスペクトをまず解説します。パラスはシナストリーよりもネイタルで重要視されるアスペクトです。さて、あなたはパラスとのアスペクト一体何を持っているのでしょうか?

パラスは全てのアスペクトでその力を様々な形で発揮されます。そもそも惑星は個々で不完全な面が多々あり、惑星同士で補い合い対立し克服しますが、この小惑星は非常に重要で、関わる惑星に知性と使い方を教えます。わかりやすいのは火星で、粗野な力強い惑星です、ここにパラスが加わると洗練されスポーツでそのパワーを発散する知恵を得ます。というように、パラスのアスペクトは3世代のマイナーアスペクト、またここ惑星のルーラーのハウスとの関わりも交え少しでもホロスコープ上で関わる方が良いのです。

※このアスペクトがホロスコープで強い方、例えばアセン、惑星との合などをお持ちの方は非常に中性的な方が多いでしょう。さらに異性関係においては否定的または潔癖な面を合わせ持つでしょう。

太陽とパラス

パラスは非常に知性と策略にみちた1人の戦士であり、その鋭い戦略で平和的に戦いを挑みます。太陽とパラスの絡みはパラスの中でも最も個人の中性的な要素の強いアスペクトです。ジェンダーに関して自由を強く求める事もあれば、社会的に1つの主張を大きく掲げ全てと戦うことも厭いませんし、その方法は非常に平和的で知略に満ちており、成功するでしょう。ジャーナリスト、アナウンサーなどにも多いアスペクトですが、多岐に渡ります。ジョンレノンがいい例でしょうか。

月とパラス

こちらのアスペクトで月は心ではなく極めた肉体として扱われパラスは単純に肉体を武器に使用します。つまり格闘家などに非常に多いアスペクトです。または技量が試される肉体的な仕事に向いています。例えば車やバイクの運転などが上手かったりするでしょう。スポーツ選手にももちろん多いですので、こちらと火星にパラスが関わりますとスポーツ競技全般に非常な才能を見せることとなります。

火星とパラス

火星は非常に粗野な惑星です。パラスはそこに知性と方法を与えます。火星の力を良い方向で最大限に活かすことができます。よってこのアスペクトは運動の分野で大きく活躍できるでしょう。スポーツ選手に多いアスペクトです。または、あまり怒ることのない人でしょう。怒りのコントロールが上手い平和主義です。

水星とパラス

言葉や文章力で人生を切り開いていく力があります。

金星とパラス

このアスペクトは美しさを職業にしたい方にはとても重要です、アスペクトはなんでも構いません。ルーラーのハウスも見て構いません。パラスは金星の美しさを純粋に戦術として使用する能力を与えます。全てのアスペクトでその能力は発揮され、金星系の職業ではキャリアアップが望めますし、単純には美しさを武器に自分の望みを叶えることができます。パラスの絡みの場合、より美人になるだとかそういったものではなく、金星の能力を上手く引き出せるという意味合いになります。ですからアスペクトの絡みがあるだけで十分です、直接的に美を補強する力はなく、戦略的に使用できるのです。ですからとても有効なアスペクトではあります、マイナーアスペクトも非常に需要ですので見てくださいませ。ハリウッド女優に非常に多いアスぺクトです。合は中性的な外見の方が多いですね。

また金星はただ金銭も表すので、金融関係の仕事も向いています、特にこれは男性に言えることでしょうか。

海王星とパラス

芸術全般に関して鋭い客観的な視点を持ちます。追随を許さない飛び抜けた芸術的才能、稀に見る多角的で包括された視点が人生にとって非常な武器となりえます。画家、写真、舞台演出、デザイナー、全ての芸術的分野でパラスは活躍可能です。鋭すぎる超感覚は時として本人の精神を傷つけるほどで、心は刺激に弱く繊細すぎて脆いでしょう。その為殻を自然と作り易く逆に普通の感覚の人からは鈍感な人とみられることも多いでしょう。本来気難しく側から見ればとっつきづらい方も多いので、まさに芸術家然とした方々です。海王星は金星の上位星ですから、美しい方も多いです、ただ金星のように美しさを武器とするというよりも、その美貌はただ崇められるだけのものかもしれません。美を武器として使う場合は金星よりも遥かに強い力を持つでしょう。センシュアルな人々です。兎にも角にも芸術方面でこのアスペクトに叶うものはほぼないでしょう。例えばピカソはパラスと海王星のクインカンクスがあります、ダヴィンチもアスペクトではありませんがハウスで関わっています。その他スピリチュアル系の職業も正に言わずもがな適職でしょう。

木星とパラス

非常に祝福されたアスペクトです。ただでさえ最大のベネフィックである木星を洗練させて活用できるのですから。特に言うこともありません。こちらのアスペクトの持ち主は、女神、妖精のような存在で、一緒にいると幸せになれるような、ただただ素晴らしい存在であることでしょう。合ですと尼のように潔癖でしょうが、それがまた純潔そのもので美しいでしょう。恵まれた幸福でポジティブな人です。光り輝く雰囲気を纏い金運もあるでしょう。

天王星とパラス

天王星はとてもユニークで変わった事が得意です。がそのままですとそれは多方面で迷惑をかけるだけ、かもしれません。パラスは天王星をうまく操り、知的に利用します、よってこのアスペクトの持ち主は面白い事を自然に把握して人を楽しませるでしょう。どうでも良いことに意味を持たせ人々を笑わせる特異な人々です。多少庶民的ではありますが面白い事が得意なので注目を浴び易いでしょう。お笑い芸人や、コメディアン、その他人を楽しませる職業にとても向いています。

冥王星とパラス

深層心理を暴く目と洞察力、対人関係での深い分野の理解力において支配的な能力を与えます。そしてこの人々の1番の武器は、そう言ったものを完全に把握した上で隠すことです。パラスは知的に平和的な解決方法を探ります、ですから、このアスペクトの持ち主は良くも悪くも社会的に自分自身を偽る天才でしょう。冥王星ですので、権力の行使、政治や金融を専門とするのにもとても向いています。フロイトやガンジーがこのアスペクトの合を持っています。ただやはりこちらはパラスとのアスペクトの中で1番扱いづらく難しいアスペクトだと感じます。パラスが冥王星に倒されてしまうことが、あるからかもしれませんね。。

❤️パラスは何個もの惑星にアスペクトする事は珍しくありません。基本的に合を1番強くみて、その他のアスペクトを幇助的に絡めて総括して下さい。

もしくは単純に全てアスペクトしている惑星が自らにとって扱いやすくなっている、と理解してもよろしいかと思われます。