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シナストリーにおけるVT軸と惑星 運命

VT(バーテックス)軸とは

あなたは誰?

VT軸は宿命軸と言われるものの1つで、この軸に惑星が乗ると宿命的に非常にお互いに強く惹かれ合う事になります。VT軸は位置的に他者との関係を表すハウスにきます。AVTは自身や内面を表すハウスにきます。ですのでVTは第二のディセンダントとされていますが、今回こちらでは、少し簡略化しVT、AVTわけずに惑星との一般的な関係性を考察していきます。
チャートにおいて運命という言葉が1番似合う軸ですので、ロマンティックでもありますが少し怖いような、自分が動揺するほどあまりにも強く引き合う軸の一つです。
同じ宿命軸のアセン軸との大きな違いは全く無意識に惹かれるという点です。どこがというわけでもなく、つまり一目惚れの軸でもあります。偶然、何処かで、運命の人に会えたら?という思いはこの軸が叶えます。
VT側が強く惑星側に運命の人であると感じやすいですが基本的にはお互いにです。出会った瞬間から強い繋がりを感じお互いに引き込まれていくでしょう。
因みに他の主要軸アセン軸は引き寄せ合う軸であり宿命軸、MC軸は引力軸でもう少し重たい関係となり、ヘッド軸はカルマ軸と呼ばれています。以下全て合の解釈です。

もし彼らに出会えたら数々の運命的なご縁の不思議を思う存分楽しんで下さい。

また他主要軸との合は親子や夫婦によく見られるもので、特にご縁が深いものです。神秘的な軸と軸の交わりもまた別にポスト予定です。

バーテックスの語源と由来

一目惚れだった。

バーテックスはラテン語のvertereを語源としています。意味はターニングポイントです。
由来となるローマ神話は果実と季節の神、ベルトムヌス、諸説ありますが彼は自身の身体を自由に変化させる能力を持っていました。植物の種が芽を出し、枝になり、花が咲き、実がなるように自由自在に変化する能力です。その力を使い、ベルトムヌスは夢中になったポマナという女性を自分に一目惚れさせる事に成功します。
ポマナは彼に無関心だったので、ベルトムヌスはさまざまな姿になり彼女の菜園の前を通りますが、ポマナは全く興味を示しません。
ベルトムヌスはある日老婆に変身して油断したポマナの菜園に入り込み、会話する機会を得ます。そして自分の事をとても素晴らしい神であると彼女に熱心に教え込み彼女が好意を持った瞬間に、自らの偽の姿を解いて元の自分になり登場します。そして彼女はベルトムヌスに一目惚れするのでした。

VT軸と太陽

人生のパートナー

太陽側はVT側をまるで自分の分身のように気が合うとすぐに感じます。簡単に親友になれるでしょう。勿論人生の歯車も動き出すように感じ、これから長く2人で一緒に同じ道を歩いて行きたいとお互いに強く望むでしょう。宿命的に結ばれた2人でしょう。

VT軸と月

家族愛

最も安心感が強いというとこちら。家族のような暖かさを出会った初めから感じるでしょう。ああ早く家に帰りたいと惨めな気持ちになったことはありませんか?こちらの2人は一緒にいればそこが家です。お互いに強い親近感を感じ、離れているのが苦しいと感じるほどに惹きつけ合い一緒にいれば家族のように安心する事でしょう。

VT軸と金星

恋人

ロマンティックなVT軸の中でも最もロマンティックな相性はこちらです。お互いに理想の恋愛相手として一目惚れするでしょう。特にVT側は強く外見的にも魅力を感じます。
所謂まさに運命の相手に出会ってしまった!アスペクトです。一度結ばれれば離れる事はないのではないでしょうか?

VT軸と火星

愛を確かめ合う

最も異性的に惹きつけ合うのはこの相性ですが、単純にエネルギー源としても役立ちます。一緒にいれば行動力が増します。元気も出るでしょう。喧嘩やトラブルも多いかもしれません。しかし強く激しくお互いに惹かれ合うでしょう。狂おしい相性となります。

VT軸と木星

癒し

非常に良い配置です。VT側は木星と寛容で有意義な時間を過ごせますし、悪意のない関係です。何よりリラックスできます。特にVT側が一緒にいて気楽で安らげるでしょう。木星側はVT側を非常に甘やかしますし、社会的な地位も上げてくれます。このお相手とはお互いにお互いを甘やかし2人の世界を作り上げる事が簡単に可能です。

VT軸と土星

強い絆で守られて

土星はカルマの星でもあります。VT軸は宿命軸ですので、非常にカルミックで運命的な深いご縁を暗示します。土星側は2人の関係性を強固にします。簡単にご縁は切れることはないでしょう。関係性の脆いアスペクトの強い緩和剤になり得ます。また、土星は威厳のある父親の象徴でもありますから、VT側に強い責任感を抱き、2人の絆がより深く末長く続くよう様々な形で貢献するでしょう。

VT軸と天王星

衝撃

激しいショックをお互いに与えるアスペクトで、特に天王星側がさまざまな面で衝撃を受けやすいですが、VT側は天王星側といると人生が変化し易いです。一目惚れアスペクトの中でも強い一目惚れアスペクトです。特に人生が変化するという意味では最も強いです。

VT軸と海王星

幻想

最も精神性の高い関係性をもたらすアスペクトです。海王星側にVTは会った瞬間から理想の相手が現れたと引き寄せられます。海王星側も同様で、激しい恋愛を示唆します。お互いの夢に描いた理想の相手がそこにいるのですから当然でしょう。特にVT側にとって完璧だと感じる事が多いです。ただ金星と違い、あまりに現実離れした関係性である事も多いです。それでも熱烈に惹かれ合うのがこの相性です。タイトであれば精神的な結びつきは非常に強固です。

VT軸と冥王星

あなたが支えてくれるなら

冥王星は人智の及ばぬ命運を握る星です。VT軸は宿命の出会いですから、2人の出会いはどこかかなたで知る由もなく運命付けられたものであったのでしょう。冥王星はVTの人生を大きく生まれ変わらせます。そして冥王星側はVT側にとってその人生のステージを一段上がるエネルギーの元となり、バックアップしてくれる頼もしく力強い存在となるでしょう。火星よりも深く激しい異性的な引きつけ合い、またそのような関係も示唆します。

続きます

シナストリーにおけるリリス ハウス別編

シナストリーでのリリスの在住ハウスの読み方

リリスは諸説ありますが、アダムの最初の妻で、大変奔放で、性的にも性格的にも激しく強い女性でした。自由を求めエデンから逃げ出そうとしますが、アダムは逃げ出すならと恐ろしい条件を突きつけ引き止めます。リリスは激怒し無視してエデンを出ます。その後彼女は特に性的に自由奔放に生きていきますが、アダムの出した条件を覆すことはできず、むしろその腹いせのような行動を取り続けるのです。その後アダムはもう手に負えないと理解しイブを作って貰います。つまりリリスは結婚を拒否した、非常に強く、我儘で、自由奔放な女性なのです。異性を性的に征服します。自分を縛るものに対しての反抗心と酷い仕打ちに対する憎しみや悲しみ、復讐心が奥底に渦巻いている為、常に不安定で複雑な心境を作り出します。ですのでお相手リリスの入るハウスは大抵がハウス側にとってリリスからストレスをかけられるハウスとなります。

ネイタルで山羊座と蠍座、8室にあるとリリスは強くなり、重なると更に強くなります。基本的には女性が持つリリスの方が強くリリスらしいです。月、木星、土星とネイタルで合かソフトですとリリスの嫌な面が弱まります。

★注意点として、女性と男性のハウスのシナストリーの場合、リリスは主には女性の感受点として見ますので、男性がリリス側の場合、リリスは魔性の苦手な女性像としても扱われますので、リリスの現象がハウス側と相互となったり、リリスが完全にハウス側に投影される事が多々ありますので、解釈に柔軟性を与えて下さい。

2ハウスのリリス

ハウス側が非常にリリスの性的魅力にやられてしまって、リリス側を特に金銭的に甘やかす配置です。それ以外はそこまでハウス側に害のない配置ですが、お金をどんどんリリスに使ってしまい易いです。リリスは全く遠慮はしないですので、ハウス側が良ければ楽しい配置です。リリスも自分の欲しいものが手に入りますし、ハウス側もリリスが喜んでいれば安心ですし、性的にも刺激的で満足させて貰えますし、ややワイルド過ぎるとも感じますが、良い配置です。

4ハウスのリリス

こちらは主に家庭や母親の部屋ですが、リリスは全く家庭的ではありません。ですのでハウス側はリリス側とい家にいても全く落ち着きません。リリス側と家庭を築いても落ち着くどころか不安になるだけで、フラストレーションが溜まりますが、リリスにハウス側は文句が言えません。この配置で結婚した場合は不貞にご留意下さい。特にはリリス側ですが、ハウス側に投影された場合はつまりそういう事です。

11ハウスのリリス

要注意の配置です。リリス側は常にハウス側と張り合ってきます。ハウス側はただイライラします。またリリス側はハウス側に飽きるか別れるとハウス側の友人に手を出してしまいます。そうでなくとも、ハウス側を嫉妬させるためにそのような事をし易いです。お互いに利益のないただ腹の立つ関係です。しかし他のアスペクトで大恋愛を表すアスペクトがあれば、惹きつけ合うでしょうし、少々切ない配置と言えます。

続きます

シナストリーのアスペクト 月と海王星

ご注文のルームサービスでございます。

こちらのアスペクトは非常に親密性の高いアスペクトです。太陽と海王星にも酷似しますがこちらの相性の方が、月側へのダメージが大きいでしょう。海王星はまた月とも共通項が多い惑星です。非常に優しく、同調し易く、同情的で共感性が高い惑星です。が、月が無垢であるのに対し、海王星は、金星の上位星であると共に、美しさと狂気をはらんだ惑星であり、二重人格そのものでもあります。上記から予想するのは容易いように、太陽ですら海王星の惑いに手も足も出ませんので、月はその共感性の高さも相まって、合ソフト以外では注意喚起アスペクトとなります。

合は非常に美しい相性です、海王星の悪い面は出づらいですし、お互いに愛情深く、幻想的な優しい関係を築けます。恋人としては最高ですし、対人でも好ましく良い関係が築けるでしょう。ソフトも同様で、海王星の魅せる美しく優しい世界で楽しく過ごす事が出来るでしょう。精神的にも肉体的にも素晴らしい相性の1つです。注意点は完全に海王星が主導権を握っている、という事です。おそらく月は気付くことはないでしょう。しかしこの海王星は、悪さをしません、月は従順で、また淑女のように魅力的に映るからです。海王星は刺激しないに越したことはありませんから。ライツでも太陽の場合は合ですと多少なりとも問題が出てきますが、月の場合は、精神の交わりですので問題ありません。

問題はハードアスペクトです。海王星側は月に対して本性を見せ始めます、偽りを隠しませんし、それを楽しみ始めます。月を騙し易く、裏切り易く、また、信じ込ませる力も十二分に持っています。月は完全に無力です。海王星は支配するというよりも巧妙に心を操ります。ホロスコープで相互のハードでは、まさに騙し合いですね。嘘なんてついていない?とよくよく考えると、些細な化かし合いをしている事が多々あります。もちろん、自分をよく見せるものが多いので、大したことでは無いのですが、だとしてもやはり素直で純粋な関係性からは離れやすいです。力的にはスクエアが1番強く要注意となります。が、海王星側の嘘を見破りやすいという利点もあります。しかし、1番海王星側に傷つけられるのもこちらの相性かもしれません。歯向かう優しい月に海王星側は容赦をしません。オポジションですと、月側は完全に海王星側の虜となりますので、更には精神的にも取り込まれ、海王星側の格式が悪ければ、海王星側の象徴する悪い世界にも拘束され易いです。そして永遠に気づきません。

恋愛においてはソフトもハードも非常に大恋愛に発展しやすく、月側は海王星側に否応なく惹かれ、海王星側も月を可愛いと思います。ハードでは可愛さ余って憎さ百倍なのか、海王星側の悪い面が出てしまいます。そして海王星はマレフィックですので、月側の手には負えません。対人ですとハードでは悪友と言ったところでしょうか。つい遊びが過ぎる、調子に乗ってしまう、楽しみに溺れてしまう。そんな関係です。どちらにせよ楽しく幻想に満ちた世界を海王星側が月に見せることは間違いがなく、月側が嫌でなければ、どのアスペクトでも良いのでは無いのでしょうかと思ってしまう相性ではあります。

がしかしやはり、海王星は美しさを凌駕してしまった星である事はおわすれ無きように。心を操り、簡単に裏切り、簡単に騙し、跡形もなく消えていくでしょう。

シナストリーのアスペクト ドラゴンヘッド・テイルとキロン

残ったお菓子、どれから食べましょう。

キロンのアスペクトは基本的には過去の傷跡を示しますが、こちらはノードの絡みですので過去生との関係性も絡めてみるとわかりやすいでしょう。ですのでノードとキロンを理解するのに非常にわかりやすいアスペクトと言えます。ヘッド合もテイル合も縁は同様に非常に深いです。解釈としてはヘッドはキロン側へ未来に向けての手助けを、テイルはキロン側へ慣れた事柄における間違いの訂正を手助けをする事になりますので、カルマの解消という最終的なゴールは同じですが、ヘッドはショートカットで息が長く、テイルは遠回りで短い関係となります。

一例として、ここに於けるキロンは過去生でついた傷跡と見る事ができます、そしてヘッドはその時その場所にいたのかもしれません、そしてキロン側を助けられなかったのが非常に心残りなのかもしれません。逆にテイルはその時その傷をキロン側につけた当事者なのかもしれません。この両者とキロンの保持者が集うことは稀だと思いますが、そのような仮定も成り立ちます。もちろん事実でなくただの仮定ですが。ヘッド側はキロンの傷を知っていますから、その傷をなんとかして癒したいと思っています、そしてキロン側もその暖かい気持ちがわかります。この2人の相性は至って前向きで、素晴らしく、キロン側はヘッドに癒され傷を直した後は、同じような傷を持つ人々を手助けすることさえできるようになるでしょう。2人でいると癒され落ち着くことでしょう。とても縁の深い2人です。

テイル側はと言いますと、罪悪感を感じます。しかし、キロン側を素通りする事は出来ません。見たくないものかもしれません。出来るなら関わりたくないかもしれません。しかし出会ってしまったら、懐かしく感じる事でしょう。キロン側は無邪気かもしれませんが、痛々しいでしょう。なんとかしなければとテイル側は思い、様々な手助けをするでしょう、キロン側の行動は逐一テイル側に打撃を与えるかもしれません、そしてキロン側もテイル側といると何故だか嫌な気分になるかもしれません。時間はかかるでしょうが、当事者にしかその傷は見えないですし癒せませんので、深い関わりとなるでしょう。お互いにゆっくり解決するしかありません。在住ハウスは大きなヒントとなるでしょう。

こちらは合以外ではノードとのソフトはヘッド寄り、ハードはテイル寄りと解釈してアスペクトをみてもよいでしょう。どちらにせよ深い縁のある相手に違いなく、お互いに為すべき事があります。キロンは癒しを与える存在になる事が目標ですから、キロン側に協力して深い傷を癒し、他者を癒せる存在にするのがヘッドとテイルの目標となるでしょう。

例え方法や道のりは違えども、この相性はたどり着く先は同じです。

シナストリーにおけるキロン

キロン 傷跡と癒しの小惑星

キロンとは、個人が過去に与えられた傷を示します。ハウスも重要です。こちらではシナストリーにおける惑星との関わりを解説いたします。基本的には惑星に出会うことによりキロンの傷が開きます。そして惑星側もまた、キロンと接触することにより、キロンの傷を知りまた自分の傷を知ります。こちらのアスペクトはソフトアスペクトが最も良く、合も惑星によればとても良いです。ハードアスペクトはほぼ全て注意喚起アスペクトとなります。キロンは過去からずっと引きづってきた傷跡です。非常にデリケートですので強い衝撃はその傷を広げるだけとなりやすいです。が、根本的にはこの相性はお互いに癒し合う相性となります。惹きつけ合う力もとても強いものとなります。シナストリーにおいては金星が一番強く、素晴らしい相性とされます。特徴的な相性は個別に解釈しておりますのでご参照ください。

※合はソフトにしておりますが、絡む星によってハードにもなり易いのでご留意ください。

キロンと太陽

君の人生は完璧だよ。

こちらはプライドの傷です。特に幼少期でしょうか、誰もがプライドを傷つけられた過去を持っているとは思いますが、そういった傷を癒し合う関係性となり、特にソフト合は非常にいい関係性が築けるでしょう。(詳細別途記述予定)

キロンと月

あなたはとっても綺麗な瞳だから、安心するの。

こちらは2つとも似たような属性を持ちます。脆く柔らかく同情心が強いです。母親に関するトラウマや家族、また単純に誰にも触れさせない心の傷です。こちらもソフトが非常によく、一緒にいるだけで落ち着くでしょう。この相手になら全ての傷を見せてもいいとお互いに思うでしょう。しかし非常に繊細な関係である事は忘れないように。(詳細別途記述予定)

キロンと水星

君って本当に面白いね。

こちらはコミュニケーション能力や知的領域でお互いにとても魅力を感じます。コミュニケーション能力に関する傷をお互いに癒します。ソフトや合ですと2人でいると、お互いの傷を気にしないですみますし、むしろ忘れて楽しく交流ができ癒されるでしょう。キロン側の知識を水星側がどこまでも知りたがる事が多いです。とても良い関係性です。ハードですと、お互いの交流において誤解が生じ易く、それがお互いの傷を開く鍵となり動揺を誘います。水星側はキロン側を説教臭いと感じキロン側は水星側を物事を甘く見易いと見なしやや摩擦が生じる関係となります。

キロンと金星

あの子は本気なんだ。

こちらはキロンとのシナストリーで最も良い惑星との相性と昔からされています。特に合とソフトがよく、過去の恋愛問題、外見や理想の自分との相違、そういった過去からのトラウマの克服を2人でいるだけで自然に行うことが出来る素晴らしい相性です。理想的な恋人となりえます。ハードではズレが生じます。合も時にハードに転ずる事が有りますが、稀です。詳細は個別ポストをご覧下さいませ。

キロンと火星

そう言ったことは苦手です。

こちらはお互いに端的に異性関係においての傷を癒します。主に性的な関係性が中心となります。合ソフトは問題なく、スキンシップにより癒されるというスムーズで良い関係性ですが、個人の傷の深さ、性的なもの又は、暴力的なもの関連ですが、によりソフトでも注意喚起となり、ハードは要注意の関係性となります。キロン側は火星を非同情的で横暴だと感じ易く火星側は、キロン側を精神的にひ弱過ぎると捉え易く馴染みません。この関係では相互的に傷をこじ開ける事になるので問題が非常に重くなりこじれ易いですので、お互いの慎重な関わり合いが望ましいです。お互いに性的に惹かれ合う存在であるのは確かです。そして、キロン側の強固な性的な殻を壊す事が出来るのはもしかすると、火星のハードの相性のみかもしれません。

キロンと木星

そう僕はいつでも穏やかだよ。

この相性はキロンの中で一番穏やかです。ハードアスペクトもそこまで悪くありません。主に寛容性や前向きな態度、恵まれた精神への傷を解決します。木星側がキロンの傷を受け止め優しく労わります。キロン側は木星といると前向きで優しい気持ちになれるでしょう。過去の痛みを2人で分け合い、過去から学び前向きに2人の関係にその要素を混ぜ合わせるには最も良い関係となります、まさに木星の恩恵から経験を昇華させ前向きなものにする、非常に建設的な相性です。お互いにメリットの感じられる相性でしょう。ハードですとやや、その過程で傷口を不用意に拡大させ過ぎてしまう傾向が強くなります。そもそもキロンの中で最も楽観的な相性な筈が、弾みで両者ともども転落し易い関係となります。又木星側の格式にもよりますが、木星側が恵まれている事に嫉妬し易い面もあります。

キロンと土星

これ以上惨めになるのは真っ平だよ。

こちらはソフトでもやや扱いづらい相性になります。権力や立場、父親に関するトラウマとなりますが、キロンの傷の度合いや状態によりますが、例えばそのトラウマなどでキロン側が混乱しているとしたら、土星側はよい指示者となり、問題の解決に上手く導いてくれるでしょう。そうする事で土星側も自身の存在価値を見出すことが出来ます。ハードですと要注意アスペクトとなります。お互いの傷に塩を塗るような関係性になり易いです。大抵土星側の方が有力者である場合が多く、キロン側は土星側から余計な事をする人間だと思われ易く、キロン側も土星側を抑圧的で厳し過ぎると感じます。更にキロンは土星の傷を気にして、それでもなんとか癒そうと、関わろうとするのですが、土星側は徹底してキロン側を受け入れません。関わりにおいてかなり辛いアスペクトとなります。が、時間をかけることにより、お互いに信頼を得たなら、その根底の深い深い傷を見られるのはハードの相性かもしれません。

キロンと海王星

あなたまさか嘘をついている?

こちらもまた月同様類似性のある関係です。人間の深い心理の奥、嘘や裏切り、心理的策略、心理的利用などの傷となりますが、海王星はそもそもは、否定的な面がでさえしなければ非常に美しく優しい同情的な星です。キロンもまた本来は関わる惑星を癒す感受点ですのでソフトや合ですと全く問題なく調和します。海王星は非常に共感して慈しみますし、愛情深いです。キロン側も海王星側を自然に癒します。お互いに愛情の交換が容易で、無条件で労わりあう事が可能です。とても良い相性と言えます。が、ハードですと一転して要注意アスペクトとなります。海王星は惑いの星でマレフィックですから牙を剥くと怖いです。恐怖と混乱をキロンと共有する事になります。完全に交流が持てない状態にもなり易いです、関われば関わるほどお互いに自分の傷口しか見えなくなり、相手を癒すどころか、頻繁に不安が募るばかりとなります。嘘をついてるのでは?利用されているのでは?と。海王星側はキロンの自分の傷への反応に不快感を抱き、キロン側は海王星側を理解不能と位置付けます。関係性の構築に時間がかかる相性となるでしょう。しかし逆にその不安から共依存に陥りお互いに中毒にもなり易くソフトよりも離れづらい相性とも言えます。

キロンと天王星

君って変わっているって言われない?

こちらは、例えば人は他人に変わっているね、と言われて喜ぶ時と嫌な時があるのではないでしょうか。あの方は個性的ね、と言われるのと変な人ねと言われるのでは随分違うように。そんなトラウマをキロン側は抱え、天王星側が受け止める形となります。ソフト合では天王星側はキロン側を個性的で面白く素晴らしいと感じ支えたくなるでしょう。キロン側も天王星側の破天荒な行動に一目で興味を抱き好ましい存在として惹かれるでしょう。お互いにお互いの独特でエキセントリックな面を受け入れ敬える、そして癒される、とてもよい相性となります。ハードアスペクトはまた要注意アスペクトとなります。天王星側はキロン側の独自の路線を敬いますが同時に手に負えないと感じやすく、キロン側もまた天王星側を自分を隠しつまらない存在とみなし易いです。しかしお互いが出会う事により傷は開きますので、キロン側は自分の人と違う面に対するコンプレックスを思い起こし、天王星側はずっと隠しておきたかった、変わった、側面を暴かれ困惑を隠せません。しかし2人の縁はそこで終わっては勿体無いでしょう、そんな事が出来る人間はあまりいません。個人間の相性としては貴重で、お互いに素の自分をさらけ出す事により、トラウマが解消される激しい関係となるでしょう。その後は強固な絆を紡ぐことでしょう。

キロンと冥王星

お願い、僕を1人にしないで

こちらは深過ぎる絆への傷です。ですから単純にこのアスペクトは、親密な時間をどれだけ長く過ごすかにかかっています。両者の絆は強固で、ただ2人でいるだけで癒されていくでしょう。そう、孤独に対するコンプレックスです。人は誰しもどんなに自由を求めようと孤独に耐えられる精神を持ち得ません。そんな個人の深い闇を覗いてしまうアスペクトです。勿論性的な意味合いも多分に含みます。ソフトや合であれば問題なく惹かれ合い癒し合うでしょう。ハードも実はそこまで悪くはありません。そもそもが極端な相性ですので。ただ冥王星側はキロンによって気づいた傷口を隠すことが出来ず、キロン側を極めて厳しく束縛します。誰とどこにいつまでいたのか?問い詰めるでしょう。そういった事柄にキロン側が耐えられるのであれば、問題のない親密な相性と言えます。2人の関係が濃厚であればあるほどよいアスペクトです。世代的に年齢差がありますと現実と幻想の混迷の相性とも言えます。

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シナストリーのアスペクト キロンと金星

あなたのおかげで、自分がまるでその通りに価値があるものだって気づいたの。

こちらは過去の傷を癒すアスペクトであり、シナストリーのホロスコープ上ではとても強く働くアスペクトです。合が素晴らしくほかソフトもとても良いです。こちらはキロンですので、過去生ではなく、過去です。あなたが過去に傷付いた傷を癒し癒される素晴らしい相性で、恋愛においては特に素晴らしいものです。このアスペクトのお相手に会うと、今までの傷がリセットされます。金星が1番強いです。何故なら金星は恋愛そのものも表しますし、自分の美しい部分、理想の自分でもあるからです。相互の相性です。例えば、外見にコンプレックスがあったとして、このお相手に会うとそれは消えるでしょう。

お互いに外見や雰囲気も好みな相手です、それは、美醜ではありません。お互いにお互いの傷を知らないのに完全に癒す事が出来ますし、自信が湧きます。お互いの傷は全く違うのですが、このお相手に会うだけで、お互いの傷が癒されるでしょう。恋愛関係ですと非常に強い絆となり、対人関係でもいい友人や相談相手となるでしょう。

お互いになくてはならない存在となるでしょう。人はコンプレックスに悩まされます。キロンとはまさにコンプレックスのありかですが、そのコンプレックスをなくす人が現れたら、どうでしょう、例えば学生時代はモテなかった!男性がいたとして、大人になり時を重ね高嶺の花に出会ったとします、そして、結ばれたとしたら?全て昇華されるのではないでしょうか。そのようなアスペクトが、金星とキロンです。相互であるというのは、どんなに完璧に見える高嶺の花も、コンプレックス塗れだからです。キロンはそのコンプレックスを全て消し去ります。そのようなコンプレックスをお互いに解消できる、かけがえのない相性なのです。

ハードですと、大なり小なり、ズレが生じます。キロンの相性は繊細ですからハードの強さには脆いものがあります。お互いにコンプレックスの解消をしようとするのですが、オポジションでしたら、高嶺の花過ぎて関わってもキズが広がるだとか、スクエアですと、お互いに物足りなく感じるですとか、コンプレックスに関する摩擦が生じ易く注意喚起となります。がそもそもは癒し合うアスペクトですので、ハードも乗り越えるとソフト以上の完遂感が待っているでしょう。ハードルは高いですが、やってみるべきでしょう。なぜなら縁があるのですから。

ネイタルキロン金星のハードアスペクトは、いわゆる外見コンプレックスを指します。が、勿論それは真実ではなく、個人の勝手なコンプレックスとなりますが、本人にとっては辛いものです。もし、シナストリーでこちらの合やソフトの持ち主に逢えたなら大事にしましょう。そのままのあなた自身を認め敬い癒してくれるでしょう。

金星とキロンはネイタルでも扱いづらいアスペクトとなりますが、他人の力を借りて乗り越えるのも、非常に建設的な考えではないでしょうか。人は自分だけでは解決できない問題が山のようにあることを教えてくれる良いアスペクトです。

シナストリーのアスペクト 太陽と太陽

大丈夫、一蓮托生ってわけじゃないんだから

こちらのアスペクトはスクエア以外はとても相性のいい前向きなアスペクトです。特に合とオポジションが引き合う力が強いです。太陽とはつまり端的には自我の象徴ですから、合となりますと自我と自我が溶け合い似た者同士のような、方向性が同じのような行き着く先を知っているような気になるでしょう。しかし自我とは強いもので勿論衝突は起きます。しかしそれは同じ方向性を向いているので、人生の新しい突破口のヒントともなり得るでしょう。とても良い関係性であり、異性間でも非常に仲の良い相性でしょう。

オポジションも同様に非常に惹きつけ合う力が強いです。こちらは真逆の価値観ですが、お互いにお互いを同等の存在とみなします。太陽は大変プライドの高い惑星です、そしてホロスコープでは自我そのものです。太陽は本来合とオポジションしか同等の存在とみなしません。合はわかりやすいでしょう。同じ、ですから、オポジションはまた逆の価値観で同等なのです。お互いに非常に魅力的に映ります。例え立場がどんなに違っていても気になる存在であり、負けたくないと思います。異性間では、自分に相応しい存在と感じるでしょう。実際にこの関係はお互いに欠かせない存在となり易いでしょう。自我の衝突は合よりも少ないかもしれません。別の物として同等という意味で素晴らしい関係性が築ける事でしょう。

トライン、セクスタイル、ソフトは問題のない相性で、合や衝に比べればインパクトは弱いですが友人関係などには最適ですし、異性間でも兄弟のように仲が良いでしょう。自我の衝突も少ないでしょうし、あってもすぐに解決するでしょう。お互いにエネルギーを活性化させる非常に良い相性と言えます。

問題はスクエアです、こちらは注意換気のアスペクトとなります。自我と自我は認め合わず、同調もせず、協力もし合わずただ対立します。一方が承諾すればもう一方は承諾せず、と行った関係性になり易いです。太陽はプライドの塊ですので、常に上から目線で物を言います。この相性では、お互いに、そうすべきであると主張します。そしてその対象はお互いの意思に反する事が多いでしょう。そういった討論はこの関係では最も避けるべき議題となります。そのような葛藤を乗り越えれば、強固な絆を築けるでしょう。

太陽と太陽とはプライドとプライド、自我と自我の関係性です。アスペクトがなければお互いに記憶に残らないかもしれません。単純に見えて深い相性診断となります。マイナーアスペクトの関わりもとても面白いでしょう、キンタイルは自我と自我がお互いの空想の世界で調和し夢のような時間が過ごせるでしょう。セミセクはやや存在感が薄くなるでしょう、セミスクエアはスクエアと同様です。セスキコードレイトは、病的にお互いの存在を意識するでしょう、深い関係や犯罪に繋がりやすいでしょう。クインカンクスは、異様にお互いをライバル視するでしょう、お互いにないものを持っているからです。交わる事はありませんが、良きライバルとなる事でしょう、異性間では、非常に刺激的な相手となるでしょう。例えば、漫画などの定番の眼鏡を取ったら好みの美人などはクインカンクスの相性にぴったりです。

こちらのアスペクトの問題点はとにかく、どのアスペクトも自我の衝突です。近づきすぎる離れすぎる、ぶつかる、色々とありますが、そこに気をつけるだけで、鏡を見るように客観的な視点を与えてくれる素晴らしい関係性と言えるでしょう。

シナストリーにおける太陽 ハウス別編

相手の太陽が在住するハウスとは

こちらではシナストリーにおいてお相手の太陽がご自分のどのハウスに入るか、そしてその影響について解釈いたします。
ハウスにライツの配置はシナストリーを読み解く上で非常に重要です。ご自分のハウスは正に自分のプライベートな分野に関する様々な意味を持っています。そして太陽はお相手自身、そのものを表します。果たしてどこにお相手の太陽が入っているのでしょうか?
アスペクトだけではわからないホロスコープに隠された関係性をゆっくりと紐解いていきましょう。

1室に太陽

こちらは人格の承認の部屋です。自分自身のお部屋ですから、そこにお相手を招き入れる事となります。とても素晴らしい配置です。何故ならば、自分と相手の一体化が望めます。お相手の全てを許すことが出来ます。そしてお相手もあなたに全ての身をゆだねます。お互いに個人を認め合い、許し合い、純粋に愛し合うことの出来る唯一の配置です。相性としては最高のお部屋と言えるでしょう。
注意点は最終的には全てを曝け出す事になる為、時にエゴの衝突が起きるでしょう。甘え甘やかす関係の中でわがままになりすぎるのは確かに問題ですね。それだけ居心地が良いという事ですが、正に親しき仲にも礼儀あり、のお部屋でもあります。

2室に太陽

こちらは欲求と所有の部屋です。太陽側はあなたを確かに好きになりますが、標的として見易いでしょう。あなたは簡単に手に入ると思われ易いです。そして事実あなたはすぐに太陽側以上に太陽側に夢中になるでしょう、ハウス側はそもそも太陽を元々自分のものだと思い込み易いです。しかし太陽側はあなたを手に入れると、非常にドライかもしれませんし、太陽側はあなたの愛情が永遠に続くだろうと楽観視し易いです。ハウスの所有者が裕福である事も多く、または太陽側に必要なものを提供し易いでしょう、太陽が女性ですと玉の輿であったりする事も多いでしょう。ハウスの所有者がどんなに愛情を示しても、太陽側は愛情深さよりも利害関係が最終的には焦点となる相性になり易いでしょう。

3室に太陽

こちらは社交、コミュニケーション、旅の部屋です。こちらの太陽はハウス側に対しとても友好的です。こちらの2人の交流は大概がとてもスムーズです。太陽側は異性的にはハウス側にとても惹かれます、しかしハウス側は深い関係になろうとはしません、試す事はあるでしょう。あくまで旅の途中なのです。この関係性の完結は表面的という言葉が最もしっくりくるでしょう。ですからとても美しく、乱れることがありません。社交の面では最も良い関係ですから、友人でしたら最高でしょうし、仕事関係でも素晴らしいでしょう。ただ恋愛関係でのみ、こちらの太陽はハウス側に素の自分をなかなか見せないでしょう。スマートな関係においては完璧な配置です。ですのでこちらのハウスの太陽に関しての真意は詳しくは御自分の太陽のハウス、またはお互いの月の在住ハウスを見る必要性があります。気本的には交流に関し何も問題のないハウスです。

4室に太陽

こちらは家族と親密性の部屋です。こちらに入った太陽はハウス側に対して庇護欲が掻き立てられます。無性に守りたい、保護したいとまるで使命のように強く思うでしょう。そして、肉親のような深い愛情をハウス側に感じる事でしょう。相性としてはとても良いです。親密にもなり易く、お互いに直ぐに心を許せます。太陽側が年上ですと、庇護欲は更に高まり常時放って置けないと感じるでしょう。ドライな関係には向きませんね。恋愛に発展もし易いです。特にハウス側は依存し易く甘えっきりになる事も多いです。太陽側の暖かい包み込むような優しさと愛情は非常に心地が良く、ハウス側が太陽に最も甘え易い部屋と言っても良いかもしれません。まるで生家で親の手料理を食べ、ソファーでゴロゴロ寛ぐ気分しょうか。ただ太陽側の依存心も非常に強くなりますので、1度縁ができますと別れづらいお部屋です。またはどちらかが居なくなると喪失感が強く寂しくなり易いでしょう。多少の自立が求められます。

5室に太陽

こちらは恋愛、快楽、趣味、子供の部屋です。こちらの太陽は非常にわがままです。ハウス側に自分が1番楽しみを与えられる存在だと主張するでしょう。いわゆる恋愛においてはこちらの太陽は構ってちゃんですね、ハウス側にとってのみですが。ハウス側が可愛いと思えば長続きするでしょうし、気楽で明るい関係でしょう。それから、こちらは子供の部屋でもありますので、シナストリーにおいて、ご自分の太陽がお子様の5室に入っている事も多いでしょう。単純に恋愛関係となりますと、子供を2人で作りたい!と思うお部屋でもあります。こちらに入った太陽はハウス側を束縛しやすく嫉妬も感じやすいです。なぜなら自分が1番ハウス側を喜ばせることが出来ると信じているからです。しかしまあこちらはハウス側に太陽は勝てませんので、ご自分がハウス側の喜びの対象であり、悪く言いますと道具である事を認識し、2人で楽しく関係を育むのが最も良いでしょう。土星がどちらかのホロスコープに絡みますと子供に関する問題が起きる事があります。お気をつけください。友人関係ですと問題なく楽しいはしゃげる関係でしょう。

6室に太陽

こちらはお仕事と義務や上下関係の部屋です。こちらの太陽はやや注意となります。ハウス側の行動を逐一観察して、まるで連絡を取るのが仕事のように、義務化されます。ハウス側は少々重荷に感じることが多くなるでしょう。とにかくこの太陽はハウス側の行動をよく見ています。もちろん好きだから、なのですが。また、太陽側はハウス側よりも立場が下になる事が多いでしょう、それは環境かもしれませんし、または単純に関係性に上下関係が出来易いのです。不公平感を感じやすいでしょう。そして太陽側の愛情はただ無条件の愛情というよりはしっかりと見返りを求めるものなので更にハウス側は重苦しく感じ易いです。太陽側もそのような愛情の提供の義務感に疲れる事が多くなり易いので、両者肩の力を抜くアスペクトが必要となるお部屋となります。または太陽側が自分の愛情を自由に表現する必要性があります。対人ですと、特に上下関係が太陽側のストレスになり易いでしょう。

7室に太陽

こちらは正に人生のパートナー、結婚相手の部屋です。1室と並びパートナーとしての相性としては最高の部屋となります。ハウス側は最初から太陽側を運命の人と思うでしょう、自分のそばに常にいて欲しいと望むでしょう。太陽側も最初からハウス側を特別な存在だと感じます。2人が仲良くなるのに時間が必要がなく、いつのまにか、深い関係になっている事も多いでしょう。親密になるのになんの苦労もない関係性です。問題があるとすればそこで、気づくと親友であったり、恋人であったり、仕事のベストパートナーであったりするのでお互いに感謝を忘れやすく、有り難みがなくなり易い点でしょうか。また、太陽側はハウス側の深刻さを忘れてはいけません。ハウス側は2人の関係に誰も加えたく有りません。束縛よりももっと強い絆です。太陽側がそれに気づかないか忘れてしまうと途端に破綻する、余りにも力強い関係性であることを理解する事が必要不可欠と言えます。非常に恵まれた配置です。大切にしましょう。

8室に太陽

こちらは他人の所有物、遺産また官能の部屋です。他人の所有物、つまり対人に当てはめると人そのものを磁石のように惹きつけるお部屋となります。こちらに入った太陽はなぜかハウス側に異性的な魅力を感じてしまいます。そして良いも悪いもなく惹きつけられて知らずに虜になってしまうでしょう。最もハウス側の魅力に無条件で抗えないお部屋となります。ハウス側は逆に太陽側に余り興味を示さないかもしれません、が太陽側の強いアプローチで関係が進む事が多いでしょう。ハウス側が望む望まないに関わらず贈り物も多いでしょう。そういうわけで深い関係になり易いのですが、関係性は安定し易いわけではありません。2人ともなぜそのような関係になったのかわからない、といった風で対象が必ずしも恋愛相手に限らない事も問題となるでしょう。ただ縁は切りづらく、仲も良く、腐れ縁のようになる事も多いでしょう。

9室に太陽

こちらは高度な知識と、獲得の部屋です。異国という意味合いも持ちます。こちらの太陽はハウス側に出会うと、まだ何も知らないのでは?それとも熟知しているから落ち着いているのか?と非常に興味を抱きます。知的好奇心が、勝る部屋で、例えば恋愛相手の知性を重視する場合この配置は最高の配置となります。ハウス側が太陽側よりも学歴等が高いことも多々あります。しかしハウス側は太陽の専門とする事柄にほぼ無知です。が興味はすぐに沸きいくらでも吸収して、更に超えることも可能です。太陽側が与える知識は新しく、刺激的で、抗えないものとなるでしょう。恋愛関係においては激しく盛り上がる相性ともなり得ます、なぜならハウス側は無知で、太陽側はよく知っている、のですから。最終的にハウス側が太陽側よりも詳しくなってしまうような相性です、太陽側が教えてくれた様々な世界や価値観はハウス側にとって有形無形の財産となるでしょう。2人は大抵仲が良くお互いに尊敬し合う相性です。知識の交換がスムーズに行けばいつまでも有力な友人である事でしょう。新たな価値観を得ることに至っては右に出るもののない配置でしょう。

10室に太陽

こちらは成功者、社会的地位の確立の部屋です。こちらに入る太陽は、悪い言い方をしますと完全にハウス側の肩書に魅力を感じています。正にトロフィーワイフやガールフレンド的な関係のお部屋です。なぜならハウス側もそのような色眼鏡で太陽側を見ます。いえ、太陽側以上にでしょうか。ハウス側の厳しい審査に通れば太陽側とハウス側の関係性は長引くでしょう。太陽側は常にハウス側を満足させる必要があります。それは美しさでしょうか、内面でしょうか、経歴でしょうか、なんでもいいでしょう。太陽側にないもの、手にできないものをハウス側は持っていて、太陽側はそれに惹かれ、ハウス側は厳しい審査を太陽側に課せます。2人の関係は太陽側の努力や価値にかかっていると言えます。上下関係がありそうでない、少々俗物的な関係性と言えるでしょう。友人や対人でも同様です、肩書に踊らされるでしょう。別にその事自体に悪い意味はございません。

11室に太陽

こちらは友情と、友愛、幸運獲得の部屋です。こちらの太陽はハウス側と快楽や遊びを共有するには最適な存在です。仕事関係は少々仲が良すぎるでしょうか、悪くはないでしょう。この2人の関係は公平、平和の一言に尽きます。2人の間に口論は必要ないですし、お互いを批判的な目で見る事も、何かの利益を求める事もありません。ただそこに居て、楽しい時間を一緒に過ごしたいと切に願える相手である事でしょう。非常に美しい関係です。

精神性の高い関係が自然と望める相性となります。そしてそこには問題も生まれます。例えばどちらかが、大概は太陽側ですが、もっと親密になりたいと願った時点で関係はほつれ出します。ハウス側は友情以外の愛情を基本的に太陽側に抱くことができませんから。自分の太陽の配置を見るのがその突破口になるか、関係性の膨らみになるか、混乱の入り口となるかはわかりませんが、こちらのハウス側には基本的には太陽側に友情しか抱けない事をよく知るのは稀な体験であり、残念ではなく良い事であり、友愛というものは非常に幸運で貴重でかけがいのないものだ!と知る素晴らしい相性である事も納得で来るのではないでしょうか。期待にそぐわずとも大切にしましょう。

12室に太陽

こちらは秘密と隠された心理、深い精神の昇華の部屋です。こちらに入る太陽は注意となります。なぜならば、1室が最初に開かれた部屋だとすると一周回ってこちらは終局、オープニングとクローズの関係のお部屋です。といって関係が終局するわけではございません。ただハウス側は幕を閉じた後ろ側にいるという事です。太陽側は必然的に、ハウス側の姿がハッキリと見えなくなります。ハウス側はアンコールに応えるようにチラチラ顔を見せるでしょうから、太陽側はミステリアスで興味深いと感じ惹かれます。がしかし、幕は降ろされたままですので、太陽側は肩透かしを食らうでしょう。そして、誤解や不信感が産まれてしまいます。これは誰が悪いという話ではございません。太陽側はなぜ幕は開かないのだろうと思い続けますので、なんとか理由をつけて自身を納得させようとしますから益々ハウス側を信用しなくなります。太陽側はハウス側のカーテンの奥に隠された深層心理に惹かれた事を理解する必要性があるでしょう。この関係は継続するにあたり様々な犠牲を払うでしょう。困難を乗り越える必要性があります。このお部屋は対価を支払うお部屋でもありますから、特に言えば隠された関係を続けなければいけない、など心痛を伴うものとなるでしょう。しかし、もし乗り越えられたならば、12ハウス中最も非常に精神性の高い世界での交流が可能となります。貴重な関係性でしょう。ハウス側は太陽側が望むものを見せること、太陽側はハウス側の隠された事実を歪曲しない事が重要となります。

シナストリーのアスペクト 太陽と月

そして2人は幸せに暮らしましたとさ、その後は誰も知らないよ。

こちらのアスペクトはコンジャンクションが最もパワフルで、素晴らしいです。ヒーローはヒロインの元へ、陰と陽は対になり、朝日が昇り、夜になると月が眩しく光ります。まさに完璧なパートナーシップのアスペクトです。基本的に月が全面的に太陽を支える形となり、月は女性、太陽が男性であれば最高の関係が築けるでしょう。月は陰となり、後ろ盾となり、太陽に憧れ支え続けます。太陽はそんな月の元で癒しを得て大空へ羽ばたいていくことでしょう。月は太陽に甘え太陽は月を守ります。友人として夫婦として素晴らしい相性です。男女間では恋人というよりも夫婦の相性でしょう。夫を立てる妻の理想像、であります。

注意点は月側は太陽に従う立場ではありません。支える立場であるという自負を持つことが重要です。更に、月が男性の場合は少々厄介で、太陽側を力強くサポートするという意識がありませんとうまくいかなくなる場合が多々あります。支える事と従う事は似て非なる事であるのを理解する必要性があります。男性側が女性側に従っている、と感じると男性は反発する事が多々有りますし、例えばこれは自活力のある女性、特に現代的な女性にも良く言える事です。このコンジャンクションは素晴らしいもので完全な円形の関係を作り上げますが、そう言った要素から上手くいかないこともよくあるでしょう。従うのと支えることの違いをよく認識しましょう。それ以外の問題は何もありませんから。

ソフトアスペクトもとても美しく良好です。お互いに惹かれ合い、月は太陽の後ろ盾となり、太陽は月を守り、月に力を与えます。月の甘えや依存心は太陽にとってとても心地が良く、月もこの人ならと支え続けたいと感じますし太陽といるだけで元気が出るでしょう。お互いにとても良い相性ですし扱い易いアスペクトです。

問題はスクエアです。注意換気アスペクトとなります。前述しました、協力と主従関係が混同し易く、太陽側は月の甘えや依存心を可愛く思う事が出来ません、嫌悪感すら湧くほどです。月も太陽側に圧迫感や主従関係を感じ易くストレッサーになります。こちらのアスペクトで唯一ネガティブな解釈が強いものとなります。

オポジションはスクエアの要素をやや含みますが、それよりもお互いに引き合う力の方が強いですので、特に問題にならないでしょう。月は太陽に強い憧れを感じ従う事も辞しませんし、太陽は甘えん坊で依存心の強い月を自分のものにしてしまいたいと思うでしょう。立場によりけりではありますが、欲望が絡む情熱的なアスペクトとなります。

こちらのアスペクトはスクエアのみを除き、正に幸せなお伽話の体現のようです。極めて美しくホロスコープ上で強力に働き、ネガティブなアスペクトもほぼポジティブに捉える事が可能となります。月が女性であればお相手の太陽が自身の1室又は7室にあると尚素晴らしい配置となります。巡り会えましたらその縁を大事にしましょう。

シナストリーのアスペクト 月と土星

あの子には優しかったのに、僕には厳しかったんだ。

こちらのアスペクトはソフト以外は要注意アスペクトです。月はとても無垢な惑星で深窓の令嬢でしたり、純粋無垢な子供のようであったりします。こちらのアスペクトでは月は子供に返ります。そして土星は厳しい先生や父親、または告解を聴く穏やかな神父のようでもあります。ソフトでは優しく諭してくれる存在でしょう。月は無防備ですので、時に何をするか分からないことがあります。ネイタルで月がハードだらけでしたりディグニティが悪かったり、要素は多いですが反抗期の子供のように手に負えないことが多々あるでしょう。そのような場合、こちらのソフトアスペクトは、とても役に立ち、関係性の安定にも役立ちます。正に優しく厳しい先生、甘えられる父親、全てを許し導き手を差し出す神父にように。ソフトはとても良い相性です、対人でも恋愛でも特に月にメリットが多いでしょう。

ハードは一転して要注意アスペクトとなります。安定性はピカイチですが、いったい誰が、監獄の看守と恋愛する気になれるでしょうか?土星はとても厳しく辛く月側を突き放し、厳しく躾けます。月は土星側といると緊張するでしょうし、全く心を許せません。土星側には冗談も、軽口も通用しません。月側の純粋な子供っぽさは最も嫌悪されるべき特徴で、最初からお互いに自立が求められます。月は甘えが一切許されないのです。お互いに必要としているのは、深刻で真面目な関係です。土星は常に監視の目を怠りませんし、月はその隙間から逃げ出したいと常に感じます。直接的な感情の交わりや月の繊細な深い感受性はカットされてしまいます。単純に言えば開放的な精神的な交流が不可能となります。最も注意すべきはスクエアくですが、オポジションも強いです。非常にパワフルなアスペクトでホロスコープ上でかなり強い働きをするのも特徴です。関係性は浮つかず長引きますが、恋愛向きとは言えません。

こちらのハードアスペクトには原因があります、本来はソフトよりもお互いの愛情は強いのです、ただ行き過ぎてしまっているだけで、まるで子育ての苦手な頑固な父親のように子供に愛情を素直に注げないだけなのです。本来は2人とも心の底から仲良くしたいだけなのです。そこに気づけば、お互いに歩み寄り激しい情熱すら湧くでしょう、ただ大きな壁を乗り越える必要性があるのは確かです。とても人間らしい悩ましいアスペクトとも言えましょう。対人では上司が土星でしたりすると月側は心を休ませる暇がなくストレスを抱えるでしょう。

コンジャンクションはソフトハードどちらにも転びます。時には優しい先生、懺悔を聴く神父、厳しく行動を監視する看守、甘えられる普段は仏頂面の父親等、土星側の様々な顔を見る事が出来るでしょう。2人の関係性によりますが、ハードアスペクトよりは扱い易いことは確かでしょう。

月が自由過ぎるのは確かに問題なのですが、厳し過ぎても上手くは行かない、とても良い例を提示するアスペクトでしょう。