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シナストリーのアスペクト 太陽と月

そして2人は幸せに暮らしましたとさ、その後は誰も知らないよ。

こちらのアスペクトはコンジャンクションが最もパワフルで、素晴らしいです。ヒーローはヒロインの元へ、陰と陽は対になり、朝日が昇り、夜になると月が眩しく光ります。まさに完璧なパートナーシップのアスペクトです。基本的に月が全面的に太陽を支える形となり、月は女性、太陽が男性であれば最高の関係が築けるでしょう。月は陰となり、後ろ盾となり、太陽に憧れ支え続けます。太陽はそんな月の元で癒しを得て大空へ羽ばたいていくことでしょう。月は太陽に甘え太陽は月を守ります。友人として夫婦として素晴らしい相性です。男女間では恋人というよりも夫婦の相性でしょう。夫を立てる妻の理想像、であります。

注意点は月側は太陽に従う立場ではありません。支える立場であるという自負を持つことが重要です。更に、月が男性の場合は少々厄介で、太陽側を力強くサポートするという意識がありませんとうまくいかなくなる場合が多々あります。支える事と従う事は似て非なる事であるのを理解する必要性があります。男性側が女性側に従っている、と感じると男性は反発する事が多々有りますし、例えばこれは自活力のある女性、特に現代的な女性にも良く言える事です。このコンジャンクションは素晴らしいもので完全な円形の関係を作り上げますが、そう言った要素から上手くいかないこともよくあるでしょう。従うのと支えることの違いをよく認識しましょう。それ以外の問題は何もありませんから。

ソフトアスペクトもとても美しく良好です。お互いに惹かれ合い、月は太陽の後ろ盾となり、太陽は月を守り、月に力を与えます。月の甘えや依存心は太陽にとってとても心地が良く、月もこの人ならと支え続けたいと感じますし太陽といるだけで元気が出るでしょう。お互いにとても良い相性ですし扱い易いアスペクトです。

問題はスクエアです。注意換気アスペクトとなります。前述しました、協力と主従関係が混同し易く、太陽側は月の甘えや依存心を可愛く思う事が出来ません、嫌悪感すら湧くほどです。月も太陽側に圧迫感や主従関係を感じ易くストレッサーになります。こちらのアスペクトで唯一ネガティブな解釈が強いものとなります。

オポジションはスクエアの要素をやや含みますが、それよりもお互いに引き合う力の方が強いですので、特に問題にならないでしょう。月は太陽に強い憧れを感じ従う事も辞しませんし、太陽は甘えん坊で依存心の強い月を自分のものにしてしまいたいと思うでしょう。立場によりけりではありますが、欲望が絡む情熱的なアスペクトとなります。

こちらのアスペクトはスクエアのみを除き、正に幸せなお伽話の体現のようです。極めて美しくホロスコープ上で強力に働き、ネガティブなアスペクトもほぼポジティブに捉える事が可能となります。月が女性であればお相手の太陽が自身の1室又は7室にあると尚素晴らしい配置となります。巡り会えましたらその縁を大事にしましょう。

シナストリーのアスペクト 月と土星

あの子には優しかったのに、僕には厳しかったんだ。

こちらのアスペクトはソフト以外は要注意アスペクトです。月はとても無垢な惑星で深窓の令嬢でしたり、純粋無垢な子供のようであったりします。こちらのアスペクトでは月は子供に返ります。そして土星は厳しい先生や父親、または告解を聴く穏やかな神父のようでもあります。ソフトでは優しく諭してくれる存在でしょう。月は無防備ですので、時に何をするか分からないことがあります。ネイタルで月がハードだらけでしたりディグニティが悪かったり、要素は多いですが反抗期の子供のように手に負えないことが多々あるでしょう。そのような場合、こちらのソフトアスペクトは、とても役に立ち、関係性の安定にも役立ちます。正に優しく厳しい先生、甘えられる父親、全てを許し導き手を差し出す神父にように。ソフトはとても良い相性です、対人でも恋愛でも特に月にメリットが多いでしょう。

ハードは一転して要注意アスペクトとなります。安定性はピカイチですが、いったい誰が、監獄の看守と恋愛する気になれるでしょうか?土星はとても厳しく辛く月側を突き放し、厳しく躾けます。月は土星側といると緊張するでしょうし、全く心を許せません。土星側には冗談も、軽口も通用しません。月側の純粋な子供っぽさは最も嫌悪されるべき特徴で、最初からお互いに自立が求められます。月は甘えが一切許されないのです。お互いに必要としているのは、深刻で真面目な関係です。土星は常に監視の目を怠りませんし、月はその隙間から逃げ出したいと常に感じます。直接的な感情の交わりや月の繊細な深い感受性はカットされてしまいます。単純に言えば開放的な精神的な交流が不可能となります。最も注意すべきはスクエアくですが、オポジションも強いです。非常にパワフルなアスペクトでホロスコープ上でかなり強い働きをするのも特徴です。関係性は浮つかず長引きますが、恋愛向きとは言えません。

こちらのハードアスペクトには原因があります、本来はソフトよりもお互いの愛情は強いのです、ただ行き過ぎてしまっているだけで、まるで子育ての苦手な頑固な父親のように子供に愛情を素直に注げないだけなのです。本来は2人とも心の底から仲良くしたいだけなのです。そこに気づけば、お互いに歩み寄り激しい情熱すら湧くでしょう、ただ大きな壁を乗り越える必要性があるのは確かです。とても人間らしい悩ましいアスペクトとも言えましょう。対人では上司が土星でしたりすると月側は心を休ませる暇がなくストレスを抱えるでしょう。

コンジャンクションはソフトハードどちらにも転びます。時には優しい先生、懺悔を聴く神父、厳しく行動を監視する看守、甘えられる普段は仏頂面の父親等、土星側の様々な顔を見る事が出来るでしょう。2人の関係性によりますが、ハードアスペクトよりは扱い易いことは確かでしょう。

月が自由過ぎるのは確かに問題なのですが、厳し過ぎても上手くは行かない、とても良い例を提示するアスペクトでしょう。

シナストリーのアスペクト 火星と火星

もっと、もっとフルパワーが必要だよ!

こちらのアスペクトは力や攻撃、衝動、本能の方向性の相性です。マレフィック同士のアスペクトですので、金星同士のように簡単に理想の相手!とはいきません。特にハードは要注意のアスペクトとなります。そして、ハードでもソフトでもこのアスペクトがありますと喧嘩になりやすいことには変わりません。お互いにすぐに頭に血が上りハイテンションになる相性で、もちろん討論も口論もなにもかも白熱します。そこはなんにせよ、気をつけなければなりません。

最も良いのはソフトです。友人でしたら良い戦友となり頼もしくエナジーの交換ができます。異性でしたら相性は抜群に良く、痒いところに手が届くでしょう。怒りの方向が同じですので、同じ事に怒り、結束感が増すでしょう。とても良い相性です。

合ですと、お互いに本能的に惹かれ合い、一緒になれば力が有り余るでしょう。この火星の合同士の集会がもしあるとすれば、極端な力の暴走でとんでもない事が起きるのではないでしょうか。2人でいるとエナジーは常に満タンです、同じゴールも目指せます。2人の力は強力です。友人間では良いライバルにもなることでしょう。異性間では、これ以上ない相性かも知れません。しかしお互いに譲る事を知りませんので、自分本意となりがちですから、緩和するアスペクトは必要です。月金星や太陽月のソフトなどが良いでしょう。

問題はハードです。こちらは注意喚起のアスペクトとなります。まず、お互いに怒りの攻撃対象が異なります。ですからエネルギーがぶつかったり、最悪にはお互いを攻撃します。更に2人でいるとすぐにイライラする事でしょう。とどのつまりはお互いにライバルなのか敵なのか、全くわからなくなる事でしょう。エネルギーの流れが違う事を理解して、妥協する必要性があります。異性間ですと、どうもしっくりこないでしょう、いわゆる肌が合わないといった関係になりやすいです。緩和するアスペクトが必要です。

総じて、エナジーの交換はとても容易な関係で、エンジンをフル稼働させたいならば合です。程よく気持ちよく運転したいならばソフトです。ハードですと、エンジントラブルが起き易く、車は止まってしまうか壊れます。ハードでは緩和するアスペクトの有無によって、かなり変容できるアスペクトではあります。コントロールする後ろ盾のようなアスペクトを探しましょう。

とにかくエナジーは満タンなのです。

シナストリーのアスペクト 金星と土星

そこにかけて、ごゆっくりお寛ぎ下さい。

こちらのアスペクトは正に結婚向きのアスペクトです。強いアスペクト程そうです。が、そうでない場合は、合、ソフト以外はやや扱い辛く、ハード特にスクエアに至っては注意喚起のアスペクトとなります。

合、ソフトでは、こちらはまずお互いに一緒にいてとても落ち着きます。恋愛関係ですと、非常に絆も強く、お互いにリラックスできて、関係性も即座に安定する、まさに結婚向きのアスペクトなのです。

が、土星はとても冷酷で厳しく、強く、規律を重んじる星です。それをそのまま金星側にぶつける事となります。ソフトなど、可愛い関係であれば、土星側は金星側に執着や嫉妬をし易く、自分達のテリトリーを作りたいと思い、金星側も愛されていると感じ穏やかに従います。とても良い関係です。

合ですともう結婚するかしないかといったような相性です。土星側は金星側を自分達の世界から出ないようにしたいですし、金星側も土星側の深い愛情に気づき、従いたいと思うのです。関係性の安定性は非常に増すのですが、唯一、退屈さがウィークポイントとなります。このアスペクトは少々小惑星ジュノーの性質に似たところもありますね。

ハードですと、惑星同士行きすぎた面が出てくるので一気に注意喚起のアスペクト となります。土星側の執着は束縛や重さに変わり、自由が失われ、金星側に昔の習慣を全て捨て狭い世界で生きていく事を一方的に望みます。金星側はそれに対し、10代の子供が親の愛のある躾に反抗するかのように、窮屈さ、つまらなさを感じ不満のみが募っていきます。土星側も金星側が要求に従わなければ、甘やかされた感謝のない魅力のない存在と感じやすいです。

またはハードですと単純に恋愛対象から外れやすい事もありえます。本能的にそういった全てを見越してか、お互いに興味がない、と行った立場をとりやすいです。

特にスクエアは非常に扱い辛いアスペクトとなります。不自由さを乗り越えることができれば、こちらのアスペクトは恋愛でも、その他の関係性においても非常に強固な絆を繋ぐことができます。単純には金星側は土星側の固い愛情に感謝し、土星側は金星側の自由な気持ちを尊重すれば良い関係が築けます。

金星と土星はあまりに対照的すぎて、やはりギャップが混乱を生み出します。冥王星ほど土星は許容力も強さもないのでそのようになりますが、そもそもは、悪い相性ではありません。永遠の約束か束縛か、それは双方の取捨選択によるのかもしれません。

シナストリーのアスペクト アセンダントと惑星

シナストリーにおけるアセンダントと惑星の絡みとは。

こちらではアセンダントと惑星の感受点のシナストリー解説を致します。基本的にこの相性は、相互に影響を与えます。アセンダント側が雰囲気や仕草目的を惑星側の示唆する事柄目線から気に入られ、惑星側はアセンダント側からその惑星が示唆する事柄そのものを主に気に入られます。つまりお互いにとっての重要な存在となります。主に合とソフトを見ます。(オポとハードはディセンダントの解説で致します。)また個々惑星によっては、最初から惑星側がアセンダント側の虜になることも無論あり得ます。相互の関係性の濃度が非常に高い相性です。

アセンダントと金星

ソウルメイト

こちらはとても美しいアスペクトです。初めて会った時から好感を抱きます。アセンダント側は金星にとっての外見的にも雰囲気も理想の存在です。また金星もアセンダント側にとっての完璧な理想の体現となります。所作、仕草、雰囲気、会話全てで穏やかに好感を抱きます。お互いに尊敬しあい、運命を感じ、憧れるでしょう。視線を合わすのすら恥ずかしいような、一目惚れも容易でしょう。コミュニケーションにおいて、この2人は偏見や疑いのない素晴らしい関係性が築けます。恋愛面でも、対人でも深い心からの愛情を与え合う関係となります。合はやや好きが高じて甘やかしや、両者嫌われたく無いという思いから、気を遣いすぎて嫌気がさすことも稀にあるでしょう。しかし特に合の相手は精神面でも、人としても素晴らしい相性ですので出会えたら幸運以外の何者でもありません。手放さないようにしましょう。

アセンダントと火星

そんなつもりは、なかったのに

こちらは非常に相互的で直情的なアスペクトです。お互いに異性としての一目惚れをしやすく、そして相手の魅力に抗えません。アセンダント側が女性、火星が男性ですと特にわかりやすい展開となります。アセンダント側は火星にとって非常に異性として魅力的で、一目見た瞬間から手に入れたいと感じます。火星側も精力にに満ち溢れており、アセンダント側は湧き上がる感情を抑える事は到底出来ません。小惑星エロスの作用にも似たものがありますが、こちらの方が直情的であるのと、熱が冷めやすい点や、短期的という点が全く違います。小惑星エロスは、官能的な物語の絵の中に入っていくような陶酔感と満足感をアセンダント側と共有します。こちらは絵ではなく生身の人間となります。

対人ですと、単純に火星が有り余るエネルギーをアセンダント側に注ぎ込む関係となり、同じ目標に向かって突き進むには非常に良い素晴らしい関係性です。しかし同時に、アセンダント側は火星を強引だと感じやすく、火星側はアセンダント側にイライラしやすいので、喧嘩には要注意の間柄です。

異性間では魅力的で情熱的な関係を生み出しやすいですが、長続きさせる為には他の永続的なアスペクトが必要不可欠となります。

アセンダントと木星

君の家はどこ?今から僕のお家に遊びに来ない?

こちらのアスペクトは友人間で最高のアスペクト!といっても良いです。もちろんそこから恋愛に発展しても良い相性でもありますが、大親友になるべき相性です。アセンダント側は木星を見ると、落ち着きますし、穏やかな気持ちになります。木星側もアセンダント側といると自然と手救けしたくなりますし、素の自分を曝け出せます。基本的には木星側がアセンダント側の世界観や行動範囲を広げてくれます。が、お互いにメリットのある関係で、とても公平な価値観を共有できます。一緒にいると幸運も運ばれてきます。お互いに利益のある、とても良い相性と言えます。癒し癒される、ありそうで中々ない幸せな関係が育めるでしょう。

アセンダントと土星

これはあの人が大事に大事にしているものだよ

非常にカルミックな相性です。土星側は常に上に立ち、アセンダント側を監視し、支配し、批判して子供のように躾ようとしますが、実はカルマは土星側が持っているものですからアセンダント側はそれを土星側に教えてあげる立場にあります。アセンダント側が土星側の重圧に耐えられるならば、関係の永続性に繋がる良い相性となりますが、カルマの捌け口とされればたまったものではありません。アセンダント側がどう感じるか、そして許容できるかに全てが掛かる相性です。土星側は苦しんでおり、アセンダント側は土星側に従いつつ、土星側の苦しみを取り除かなければいけません。障害や問題も起き易い関係です。乗り越えられれば、他に見ない強い絆で結ばれる事でしょう。

アセンダントと海王星

虹色の牛乳が飲みたいのだけど

海王星は幻想と欺瞞の星です。こちらのアスペクトはアセンダント側が海王星の求める雰囲気や所作、ネイタルでアセンダント側に金星のアスペクトも混じれば外見も、全ての理想、幻想を備えています。言わずもがな海王星は即夢中になりますが、海王星の幻想とは狂気と欺瞞が凌ぎあっています。アセンダント側は否応なく海王星側に崇拝され愛されますが、海王星の導く混乱に巻き込まれないようにする事が重要です。

アセンダント側も同様に海王星の不思議で掴み所のない魅力に自分の理想を投影し夢中になりますが、どうも得体の知れない海王星に不安にさせられる事が多いでしょう。

海王星は、その道を極めているので、アセンダント側は手も足も出ません。霧の中に隠れた海王星を目を凝らして探す事になるでしょう。アセンダント側の強みは自分が海王星の理想の存在であるという事です。そしていくら海王星側が目眩しに長けていたとしても、アセンダント側は現状を掌握する能力に長けています。

総じてこの関係は、惑わし交わし合う抽象的な映画のような、幻想の駆け引きの相性になり易いでしょう。非常にロマンティックな間柄です。

アセンダントと天王星

君は変じゃないよ

こちらはアセンダント側が天王星側の個性的な人格に一目惚れする相性です。金星と天王星は外見の一目惚れでしたが、こちらはもっと内面や人生に踏み込みます。特に合は、アセンダント側の人格までも変えてしまうほど天王星側の影響力が強いですので、天王星側は少々自分の言動に気をつけるといいかもしれません。しかし天王星側も自分の奇妙で、他人が理解しづらい性格の側面や、強烈でエキセントリックな欠点までもを受け入れ、飲み込んでくれるアセンダント側に自由に本来の自分を明け渡すことができますから、まるで唯一の理解者であるかのようなアセンダント側に甘えっきりになる事も多いでしょう。

この関係は周りがいくらあの方は変ですよ、とアセンダント側に言ったところで、聞く耳持ちません、なぜならその周囲に認められない天王星側の変な所が大好きなのですから、そういう意味では異性間では大恋愛に発展し易い相性とも言えます。

アセンダント側はこの天王星側と出会い付き合うことにより周囲が驚くほど、外見的にも雰囲気も、人格すら突然に変化する事がありえます。良い方向に行くか悪い方向に行くかは正に天王星次第と言えます。

アセンダントと冥王星

僕についてきてもいいけど、どこに行くかわからないよ

こちらの2人は正に危険な相性と言えます。基本的に冥王星側にアセンダント側が非常にカリスマ性を感じ溺れてゆきます。冥王星側もそれが何故だかわからないでしょう、このアスペクトだからなし得る技です。大概はこの執着と吸引力の強さからどちらかが逃げ出して、もう一方が追いかけると言った相性になることが多いです。お互いのネイタル火星と冥王星の絡みにも寄りますが、それらがソフトや格式が良ければうまく絡めばアセンダント側は冥王星側に抗い難い性的魅力を感じ、冥王星側もそれを自然に受け入れ感謝します。非常に深い縁のある2人です。そしてその後2人でどこへ向かうかは本当に分かりませんが、相思相愛であれば非常に良い激しいアスペクトとなるでしょう。ただ冥王星は、極めて接触しづらい惑星である事は常常ご留意くださいね。

続きます

シナストリーのアスペクト 水星と海王星

最後の1人になっても僕はあなたの味方ですから

こちらのアスペクトが恋愛関係のシナストリーにありますと、相互にとてもロマンティックで甘ったるい言葉が自然に出ます。基本的には水星側が海王星側に魅了されて、そんな会話を紡ぎだす事が多いでしょうが、どっちにしろお互いに言葉は甘くなります。目立たないアスペクトですが、こちらがありますとやはり会話がすぐにお菓子のように甘くなるので、恋愛関係においては幇助的に非常に有効です。し、言葉でのコミュニケーションというのは重要ですから、大恋愛に発展し易いきっかけを作るアスペクトでも有ります。会話によって甘やかして甘やかされる関係になります。

合やソフトですと、自然と甘く優しい会話になり易く、とても良いです。照れるような台詞もさらりと出てくるでしょう。ハードですと、やや水星側が大袈裟になり易く海王星側が混乱し易くなりますが、恋愛間では特に問題はありません。例えば、君は僕の全て!宇宙そのもの!と喚く水星側に海王星側がクスッと笑って、ありがとう、と言うような、甘過ぎる相性です。まあしかしあくまで、両思いの場合ですから、片思いとなると、ハードでは少々水星側は重たく、海王星側を困らせるかもしれません。しかしそもそも水星は軽やかで移ろい易い惑星ですから、海王星側が相手にしなければそこまで問題になる事は少ないでしょう。

対人関係では、あまり仕事には向かない相性です。ルーズになりやすいですし、馴れ合いも起こり易いですので。あまり規律の厳しい関係には向かないアスペクトです。クリエイティブ系などでしたら向くかもしれません。友人関係ですとふわっとした会話が続く関係でしょう。癒し系の友達と言ったところでしょうか。ハードですと少々お互いの会話に温度差が生じて両者戸惑う事も出てくるかもしれませんね。

総じて会話やコミュニケーションの面においてとてもロマンティックで愛らしい関係が築ける相性です。

シナストリーのアスペクト ドラゴンテイルと火星

謝ってくれたから、許してくれた?

こちらのアスペクトはテイル側が火星側にすぐに夢中になります。火星側は抗えもせず、受け入れることでしょう。ただしそれはとても短い間かもしれません。非常に、男女間での名残惜しい相性とも言えますし、でなければ過ぎ去りし昔に、酷い喧嘩をしたまま終えた縁だったのでしょう。

合のみタイトに見ます。テイル側と火星側は、過去において、恋人でなくとも深い関係にあった可能性が高いアスペクトです。しかしテイル側は火星側に強引に迫ったのかもしれず、大きな喧嘩や問題が起きたのかもしれません。火星側は未だ謝罪の言葉を貰っていないのかもしれず、テイル側は湧き上がる強い思いを成し遂げていない確率が高いのです。

この2人の課題の解決は、まず深い関係性になる事、そしてテイル側が十二分に満足し立ち去る事。または、ヘッドの絡みなどがあるならば、お互いに欲求の赴くまま求め合い、充足感を感じ、幸せに浸る事です。あくまでもこちらのアスペクトは恋愛関係に及ぶ必要は無いのが特徴です。

異性間でなければ、過去の暴力的な事柄なども浮かび上がります。解決方法は今回は優しく穏やかにテイル側は火星を扱い、敬う事です。火星側は否定も抵抗もしないでしょう。2人で穏やかな時間をなるべく長く繰り返すことが、なによりの成長を促すでしょう。

基本的にはテイル側が満足、又は謝罪的な行為を火星側に完遂した時点でこの相性は一方的に解消されます。火星側は舵を握ることはできません。でもそれでいいのかもしれません。お互いの方向は明後日を向いております。立ち去るテイルを見送ることが何よりの、心苦しくても、火星側の救いになるのかもしれません。

とても切ない相性になりがちですが、ヘッドの絡みなどもあれば関係は前向きに長続きします。火星側が思うよりもテイル側のカルマは重いものなのかもしれませんね。

シナストリーのアスペクト ドラゴンテイルと金星

藪の中の迷路で、多分君は電球を割った。

こちらのアスペクトは、いわゆる、前世で恋人同士であった可能性が高い!アスペクトです。ただ、幸せは長く続かなかったのかもしれず、もしくは大きな問題が起きて離ればなれになったのか、またはテイル側が金星側に酷い仕打ちをしたのかも、しれません。想像は膨らみ膨らむアスペクトです。

合のみ見ます。オーブはタイトに見ます。テイル側は金星側に会うと仲良くしたいと思いますが、同時にどうでもいいと感じさらに嫌悪感も催します。金星側はテイル側を見た瞬間からなぜか忘れる事が出来ません。この2人の課題は、2つあります。どんな関係でも恋人同士のように仲良くすること、そしてそのまま幸せになること。もしくは、仲良くしてみて、相性が合わないと認識し別れる事です。どちらでもいいのですが、大概は後者になります。しかしもちろん、前者の場合もあり得ます。ホロスコープ全体を見て、ヘッドの合などがありますと前者が強くなります。

この相性はテイルの絡みですので、基本的にはテイル側は罪悪感があるのです。テイル側が何かのきっかけで、金星側と別れたか、金星側を傷付けたかなのですが、この2人が恋人同士出会った可能性は非常に高いのです。縁はとても深いと言えます。

他にもテイルと惑星の合があればそれも見て、多ければ、残念ながら確実にテイル側は金星側を傷付け、今、その対価を払う時が来ています。ヘッドの合もあるならば関係性は長引くでしょう、ゆっくりゆっくり、お互いに折り合いをつけ解決していくしかありません。金星側はテイル側に対し為す術なく転げ落ちていくでしょう、テイル側は恐怖を感じるのではなく受け止め、健全な解決策を探して下さい。

とてもロマンティックですが、複雑で混乱した相性となります。2人で乗り越えた先には綺麗な虹が一緒に見られるかも、しれません。

ドラゴンヘッドとテイルについて

ドラゴンヘッドは別名ノースノード、テイルはサウスノードと呼ばれます。こちらではシナストリーとネイタルにおける主なヘッドとテイルの解釈をザックリと説明します。

ネイタルにおけるドラゴンヘッドとテイル

ドラゴンヘッドと惑星の合、ソフト(も見て構いません、ネイタルヘッドは)、は本人へのギフトの様なもので、その才能を自由に用い極めなさいと提案されています。が、何分不慣れな才能ですので使いこなす為には相当な時間が必要となります。

反対にテイルへの惑星の合は、過去生において既に極めた才能であり、更には得意であったが為に間違った使い方をしてしまった能力となります。ですので、慣れ親しんで、得意であるのにどうも進んで手が出ない、またはハードアスペクトのように力のコントロールが上手くできないと言った状況に陥り易いです。困難な葛藤を乗り越える事により、カルマの清算と新しい成長や能力を手に入れることが可能です。

どちらもオーブはタイトに取ります。

シナストリーにおけるドラゴンヘッドとテイル

ドラゴンヘッドとテイルはシナストリーでは合のみを重視し、オーブもタイトに3度程度で一般的には見ます。

ドラゴンヘッド

こちらは、ヘッド側が惑星側の良き協力者となります。または、師匠や導く存在となります。とても良い素直な関係で、お互いに惹かれ合い、息の長い建設的な付き合いとなります。ヘッド側は惑星側がその惑星についての課題をクリアするのにとても素晴らしい立役者となり得ます。

ドラゴンテイル

テイル側は、惑星側に借りがあるか、過去の因縁があります。その為、惑星側に執着しつつ、復讐のような何かを警戒します。惑星側は、テイル側に初めから無防備に依存します。お互いに乗り越えていくものがある関係となり、精神的な成長を促しますが、テイル側は屈折したやり方でそれを手助けしますので、とても惹かれ合いますが、乗り越えるものも違うので、非常に困惑する関係となります。緩和するアスペクトがなくこちらのみ強いと、例外を除き極端に息の短い一方的な関係性を生み出してしまいます。基本的に主導権は全てテイル側にあります。

🌟テイルへの合を緩和するアスペクトとはヘッドへの合が1番です。その他は、ライツを含んだベネフィックへの合やソフトです。ホロスコープは全体的に見ますので、緩和されれば、テイルへのアスペクトは非常に深い縁のある強い絆が結ばれることでしょう。

シナストリーのアスペクト ドラゴンテイルと冥王星

離れても、離れても、離れても。

ドラゴンヘッドは未来に向けての必須科目、テイルは過去のカルマの解消、共依存の克服と一般的にはされております。こちらはシナストリーでは非常に興味深い相性となります。

そもそもテイルとの絡みは、テイル側が惑星側と課題を解決した時点で去っていく相性ですので、基本的に縁は切れやすいと言えます。が、冥王星に至っては再生の力が強力に働くのか、解決しても切れない縁といった妙な現象が起こり得ます。ですのでこちらの相性は、大概が頻繁に会えない、遠距離でしたり、相手の出張が多かったり、又は何度も長期的に別れたりという、離れた関係である事が非常に多いです。2年でも何年でもお互いに離れます。しかし関係は修復されます。非常に特異な関係性と言えます。

合のみ見ます。こちらの特徴は切っても切っても切れない縁です。本来なら切れるはずの縁なのです。それは決して無駄な縁ではありません。遠く離れていてもずっと繋がるにはこのような縁がむしろ必要なのかもしれません。また、別れて何年も経ってからまたなんどでも結びつくような、そのような縁でもあり、また、一回り以上離れた相手であっても何も違和感なく付き合えるような、縁でもあると言えます。

異性間においてこの相性は非常に不可思議で、腐れ縁などとはまた違う、細く長く永遠と続くかのような純粋な絆をもたらします。オーブはタイトに見ます。しかしこちらのアスペクトがあるならば、たとえ別れて数十年経ってもまた縁があってもおかしくはありません。特に長く遠距離恋愛、や離れていても繋がっている関係を続けるならば必要不可欠なアスペクトといっても過言ではないでしょう、また、この相手との縁は不可抗力的に切れないと考えて良いでしょう。

一応、テイル側が主導権を握ります。しかし冥王星は得体の知れない星なのです、正に深淵を覗き込むかのような縁ですが、それを手綱にするならば、何か違った世界が見えるのかも知れません。

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