「水星」タグアーカイブ

魅惑の水星 その引力

水星とは

空腹の味がする

水星は中性的な惑星で、知性そのものと解釈され、そこから仕事の仕方などにも直結されます。支配星は双子座、ギリシャ語ではヘルメスで、ゼウスのメッセンジャーとして活躍します。太陽神アポロンと仲が良いことも神話では有名です。
双子座というと軽やかでお喋りで賢く情報通、悪くいうと軽薄、またヘルメスも幼い頃から狡賢い面が見られます。ゼウスのメッセンジャーであることからもわかるように、水星は頭を使うこと、主にはコミュニケーション能力全般を司ります。
良くも悪くも非常に柔軟で染まりやすい星のため如何様にもアスペクトにより姿を変容可能です。
シナストリーでは水星と水星のスクエアの相性は極めて重要とされます。コミュニケーション不可の相性になり得るからです。

さてこちらでは、惑星や小惑星も混ぜてどんな水星のアスペクトが他者から特に魅惑的に見られるのかを検証してしていきます。
コミュニケーション能力とは会話、文章、仕草、声の出し方など多岐に渡るからです。

因みに太陽神と仲の良いヘルメスですが、惑星では太陽と水星の合はあまり良くありません。コミュニケーション能力が著しく下がります。

水星は特に文章能力にも顕著に現れるのでSNSがメインの今の時代、アセンダントよりも重要な惑星かもしれません。

水星と小惑星アスモデウス

こちらは要注意のアスペクトで、特に合は魔性性が高いです。癖になると言う言葉がありますが、まさに癖になる、中毒性の高い口調が特徴の人物です。非常に色気も強いので、巧妙に相手の心を奪います。引っかからないように気をつけましょう。釣った魚に餌は与えません。好色で気まぐれで頭が良く失礼な人間を最も嫌います。

水星と小惑星カリス

こちらは素晴らしく良いアスペクトです。特に合は言葉や文章を使用して他者を簡単に魅了できます。交渉術にも長けますし、物腰も極めて優雅です。カリスマ性が高く、人々の注目を浴びます。

水星と小惑星グロー

言動が普通でも何故か華やかで非常に目立ちます。言うこと言うことメガホンを通したかのように聞こえます。他者の声を遮るのは造作もないでしょう。よってハードは扱いづらく、悪目立ちもしやすいです。煩いと思われやすいのですが、目立つことには変わりません。言葉の選択に注意が必要な配置となります。有名になりやすいです。

水星と小惑星ルシファー

ルシファーはとても賢く美しい最も神に近い天使でした。悪魔となった今でも天使であり自分が神であると信じています。よって精神性が非常に高いです。簡単に言うと、知ったかぶりの天才です。実際賢いのですが、とにかくなんでも知っているかのように喋るので、疑問を抱いても仲良くしたいのならばこの方との口論は避けるべきです。また、知らないでしょうと上から言ってはいけません。

水星とリリス

非常に異性的魅力の高い、可愛いリリスのアスペクトです。リリスのドミサイルが双子座とされている為ですが、悪い面が弱くなり水星とは極めて良い意味で相性が良くなります。話し方、仕草、文章、小悪魔的で魅惑的でしょう。

続きます。

ネイタルチャートのアスペクト 小惑星Logos 宇宙の海への旅路

Logosとは

永遠を見つけに

小惑星で、特に神聖で神秘的な精神と宇宙との一体化、交流を合理的に行えるとしたらこちらです。更に非常に精神性の高い恵まれた人間性を個人や関係性に与える4大小惑星があるとしたら、Logos、Angel、Horus、spiritです。こちらの小惑星達に月や水星がソフトアスペクトで絡むと最高の状態となります。何故なら精神の核である2つの惑星が、精神性の最も高い小惑星と組むことでその力をより促進させるからです。またこの4つの小惑星同士の合も素晴らしい精神活動を促します。全てにおいて言えるのは神秘性、高い精神性、永遠と宇宙への旅路です。俗世間の真逆の世界へ旅立つ時に、特にこの小惑星とアセン、太陽、月が合の方と一緒ですととても楽に旅立てる事でしょう。崇高な精神の交流、永遠を見つける事、旅の目的は様々でも向かう先は同じでしょうから、その指針となる数少ない小惑星です。

アセンダントまた太陽また月とLogosの合

自我領域の確立が容易にできます。彼らは一見普通の人間ですが、物凄く強大な宇宙の支配者が味方についていて人生の道案内をしてくれるでしょう。因みにここで言う宇宙は、基本的には精神世界の深い海の事で、そこには神がいて、天使がいるのかもしれませんが誰にもわかりません。そこはただただ深淵なのです。普通でしたら簡単に道に迷うところですが、彼らは直感力に優れ危機を察知し、また自分の意思は明確ですが常に全てと調和しています。自分を愛し、人生を愛します。水星がソフトで絡みますと、より、精神性は高まり、その言語化も容易となります。非常に合理的で的確に物事を処理しますが、やはり常に地球や自然と穏やかに調和しています。とても聖なる存在です。

続きます

シナストリーのアスペクト 小惑星アムール

小惑星アムールとは

違う違う、本当の愛だよ、本当の愛。

アムールは現在進行形の信実の愛の小惑星です。アムールが何を探しているのか、無償の愛情を関わる惑星に捧げ、理想を掲げ追い求めます。無償の愛とは何でしょうか、簡単に言い換えれば真実に値する愛なのでしょう。対象は対人ではなく恋愛対象に向けられます。しかし無償の愛ですのでそこに乗り越える壁などないのが理想形であり、正にアムールが求める愛の象徴とも言えます。そもそも愛情は与える方も、与えられる方も同等のものです。アムールは、それをよくわかっています。アムールは認めた存在に相応の愛情を与える代わりに自分自身も愛されていると感じるのです。ですので相手からの見返りを求める必要がないのです。こちらが他の恋愛に関する小惑星とアムールを決定的に分ける点と言えるでしょう。

★シナストリーにおいてアムールを扱う際に注意点がございます。アムールは極めて繊細な小惑星です。ですのでまずネイタルで御自分のアムールの状態を確認して下さい。かなりアフリクトされてる場合はシナストリーでイージーアスペクトであってもアムールの愛情は憎しみに変わりやすいのです。それだけ真摯であり曲がりが効かない小惑星と言えます。扱いは非常に難しいでしょう。

アムールと金星

君は僕の大事な人

こちらは理想的な愛の形の具現化です。特に合はアムール側が金星にぞっこんとなります。金星側もアムール側の初心なすべての反応が心地よいでしょう。打てば響く響けば盛り上がり、2人の間で共通語ができてしまう事でしょう。金星は基本的に男性にとっての理想の女性であり、女性にとってのあるがままの自分であります。アムールにとって探し求めていた無償の愛を捧げる存在そのものとなります。彼らの行動全てに愛着を感じ心から大きな愛情を感じる事ができます。アムールに偽の愛情は通じません。そもそも合やソフトで、そのような愛情は発生しませんが。

ハードアスペクトですと、アムールは対象の惑星に違和感を感じます。自分の理想と違うからです。愛するべきか迷います、しかし気になって仕方ない存在でありはします。何故なら理想と異なるからです。こちらはネイタルアムールの状態にもよりますが、徹底的に苦手だと避けるか逆に溺れてしまうかに分かれます。受け入れた場合、スクエアですと可愛がり甘やかしますが興味が削がれるのが早く、オポジションですと夢中になるのも強烈ですが、愛情が憎しみに変わるのも時間の問題です。この関係では、惑星側は誠実な対応ができないのなら、特に衝ではアムール側に気を持たせるような事は決してしないべきです。

アムールは一見自由に愛情を向け自分勝手なようにも見えますがそれだけ真摯でいて、不器用なのです。惑星の中でも金星は特にアムールが追い求める愛そのものとなりますので、無償の愛を弄ぶことはできない事を知るには良い相性となります。

続きます

シナストリーのアスペクト 水星と木星

そのシャボン玉は割れないんだよ。

こちらは水星側が木星側の夢を叶える相性です。とてもドラマティックであり、また切ないアスペクトでもございます。2人でいると、とにかく誇大妄想とも言える話が延々と広がって行くでしょう。会話は現実から遠く離れ、夢を語り、さらに遠くの希望まで掴みに行こうとするでしょう。側から見れば熱狂的で大げさな2人であり、一度話し出すと遥か未来への展望は止まりません。

ソフトではとても楽しい相性です。木星側は鷹揚で、水星側の多少せっかちで現実的な見解を大きく取り込み、協力して視野を広げていきます。現実的には、木星側の空論を水星側の現実的な視界がある程度の到達地点までうまく落とし込み、2人の理想を叶えます。非常に恵まれた相性で、無理を冒すのは水星側とはなりますが、夢を見るのに最適な相性です。なぜならただ、夢想で終わらずにそこに到達できる可能性が一番高い相性だからです。人は夢を見ます、ほぼ他力本願でそれを叶えて欲しいと多少我儘に願うでしょう、それを叶えてくれるのは現実的な水星なのです。また、木星側は水星の頑なな視野も広げ、必要となる情報も膨らませます。お互いにメリットの高い関係です。最も理想的な配置はソフトの相互でしょうか、この現実で、夢を叶えたいと願うなら最適な相性と言えます。が、注意点があるとすれば、あくまでも水星側の地に足の付いた現実のもとでとなることでしょうか。キンタイルは木星の大きな夢を水星が叶えてくれ易いでしょう、その代わり、木星側の水星への甘やかしは非常に強いでしょう。

基本的に、友人でも恋愛でも、木星側は自分の夢を語り合える水星側を常に甘やかす関係です。

ハードですと、水星側は木星側の妄想を止める事ができません。木星側も、水星側がその夢を叶える事が出来ないことに非常に落胆しやすいです。この2人は長く長く夢を語り、いつか叶うと信じていますが、殆どが机上の空論となり易いです。そして、水星側は木星側のどこまでも続く夢のような会話の中で、木星側を無責任で、プライドが高く、傲慢だとすら感じ、木星側は、水星側を実行力のない人間だと決めつけ易いです。本当は、2人とも本気で夢を語り合っているだけなのですから、切ない話です。本来なら、こちらの2人の方が惹きつけ合う力は強く、だからこそ願う夢も大きなものとなるのですから。もし、この2人の夢が叶う事があるとすれば非常に強い絆が築ける事でしょう。また、オポジションでは、木星側は水星側に虜になって様々な提案をするでしょう、しかし、なぜか実現しない事が多いです。木星側は期待を持たせるだけ持たせて、水星側が悔しい思いをし易いです、水星側に行動力があっても木星側がその期待を裏切りやすくなります。ハードは大体がそんなアスペクトと言えるでしょう。セスキコードレイトは少々奇妙で、乗り越える壁など実は無いのに、2人の夢を叶えるには余りに大きな意思が必要な狂おしい関係となりやすく、更に実現しなかった事柄を2人共延々と引きづる事が多いかもしれません。繰り返し繰り返し同じ夢をただ語り続け易いです。

合はお互いの関係性によってソフトハードどちらにもなり得ます。最も良い相性かもしれません、または最も名残惜しい相手になる事でしょう。この関係では実現不可能かのように見える事柄を最も想像する相性となります。成功するかしないかは、お互いにかかっています。絆は深いです。大事にしましょう。友人でも、恋愛でも、皆夢を抱き追うでしょう、こちらのアスペクトはそれを語るに値すべき相手であるという事は確かです。

シナストリーのアスペクト 水星と水星

でね、そしたら彼が言うの、丁度僕も連絡しようと思ってたって!

こちらはコミュニケーションの惑星の関わり合いです。また知性や思考の方向性、恋愛においてはいわゆるビビッと来た、という感覚はこのアスペクトの特に合が当てはまるでしょう。一目惚れなどととはまた違うのですが、この相手とは合うなあという一目惚れでしょうか。引き付け合う力は強いです。事実会話をすれば気が合いますし、口下手な方でもこの相手となら会話も弾むでしょう。相手の言葉が足りずとも補いあえますし、理解し合うことができ、お互いに貴重な存在だと感じます。自分が伝えたかったことの先の思考がが同じ相手という解釈になりますので、意思の疎通が非常に滑らかで、思考においては最も良い相手です。例えば太陽と水星では、どちらかというと友人関係に向いているのですが、こちらは恋愛関係にもとても影響を及ぼします。正に、なんだっけ、ええと、と言うと応えてくれるのはこの方です、何においてもです。非常にいい相性です。

他ソフト、トラインやセクスタイルでは会話が特に弾み楽しい間柄となるでしょう。ずっと話し続けるというよりも水星は行動が素早いので、とにかく楽しいひと時が良く積み重ねられる相性でしょう。因みにお喋りが延々と続くのは月と水星となります。

ハードですと、オポジションはお互いの物事の捉え方の違いにお互いに興味を持つので、良い相性と言えます。また、二人ともその考え方の違いに感嘆し、褒め合うことも多いでしょう、思考やコミュニケーションの取り方の違いに憧れ、憧れられる関係です。例えば一方は大人しく、思慮深く、もう一方は華やかで、若干軽薄であったとしてもお互いにその良い点を見つけやすいですし、羨ましがることすらあり得ます。無い物ねだりの関係ですが、とても引力は強く、協力すればその足りない部分を補うことも可能であり、かつ、どちらかに染まる事もありませんので、際立つコントラストが素晴らしい相性を産むでしょう。ただどちらかが頑固であったり批判的ですと問題は少なからず出てくるでしょう。

スクエアのみ要注意アスペクトとなります。お互いに上手くコミュニケーションが取れない関係となり易いです。水星はその関わる惑星との関係における速さが何にも増して特徴的なのですが、こちらは、いくら話しても平行線という状態が続いて起きやすいでしょう。ですので水星の苦手な長話、楽しかったり無駄話は好きなのですが、ただ長い会話は非常に思考にストレスを引き起こします。そもそも話が噛み合っていないだけなのですが、お互いそれに中々気付くことが出来ません。少々緩和、または客観視する努力が必要となるアスペクトとなります。

総じて、友人関係でも、ただの対人関係でもこちらのアスペクトは重要であり、恋愛関係においては極めて重要な要素となり得ます。あの方とはウマが合う、以前に自分の意思をなんとなくわかってくれるというのはあるようで無い、珍しい相性と言えます。

シナストリーのアスペクト アセンダントと惑星

シナストリーにおけるアセンダントと惑星の絡みとは。

こちらではアセンダントと惑星の感受点のシナストリー解説を致します。基本的にこの相性は、相互に影響を与えます。アセンダント側が雰囲気や仕草目的を惑星側の示唆する事柄目線から気に入られ、惑星側はアセンダント側からその惑星が示唆する事柄そのものを主に気に入られます。つまりお互いにとっての重要な存在となります。主に合とソフトを見ます。(オポとハードはディセンダントの解説で致します。)また個々惑星によっては、最初から惑星側がアセンダント側の虜になることも無論あり得ます。相互の関係性の濃度が非常に高い相性です。

アセンダントと金星

ソウルメイト

こちらはとても美しいアスペクトです。初めて会った時から好感を抱きます。アセンダント側は金星にとっての外見的にも雰囲気も理想の存在です。また金星もアセンダント側にとっての完璧な理想の体現となります。所作、仕草、雰囲気、会話全てで穏やかに好感を抱きます。お互いに尊敬しあい、運命を感じ、憧れるでしょう。視線を合わすのすら恥ずかしいような、一目惚れも容易でしょう。コミュニケーションにおいて、この2人は偏見や疑いのない素晴らしい関係性が築けます。恋愛面でも、対人でも深い心からの愛情を与え合う関係となります。合はやや好きが高じて甘やかしや、両者嫌われたく無いという思いから、気を遣いすぎて嫌気がさすことも稀にあるでしょう。しかし特に合の相手は精神面でも、人としても素晴らしい相性ですので出会えたら幸運以外の何者でもありません。手放さないようにしましょう。

アセンダントと火星

そんなつもりは、なかったのに

こちらは非常に相互的で直情的なアスペクトです。お互いに異性としての一目惚れをしやすく、そして相手の魅力に抗えません。アセンダント側が女性、火星が男性ですと特にわかりやすい展開となります。アセンダント側は火星にとって非常に異性として魅力的で、一目見た瞬間から手に入れたいと感じます。火星側も精力にに満ち溢れており、アセンダント側は湧き上がる感情を抑える事は到底出来ません。小惑星エロスの作用にも似たものがありますが、こちらの方が直情的であるのと、熱が冷めやすい点や、短期的という点が全く違います。小惑星エロスは、官能的な物語の絵の中に入っていくような陶酔感と満足感をアセンダント側と共有します。こちらは絵ではなく生身の人間となります。

対人ですと、単純に火星が有り余るエネルギーをアセンダント側に注ぎ込む関係となり、同じ目標に向かって突き進むには非常に良い素晴らしい関係性です。しかし同時に、アセンダント側は火星を強引だと感じやすく、火星側はアセンダント側にイライラしやすいので、喧嘩には要注意の間柄です。

異性間では魅力的で情熱的な関係を生み出しやすいですが、長続きさせる為には他の永続的なアスペクトが必要不可欠となります。

アセンダントと木星

君の家はどこ?今から僕のお家に遊びに来ない?

こちらのアスペクトは友人間で最高のアスペクト!といっても良いです。もちろんそこから恋愛に発展しても良い相性でもありますが、大親友になるべき相性です。アセンダント側は木星を見ると、落ち着きますし、穏やかな気持ちになります。木星側もアセンダント側といると自然と手救けしたくなりますし、素の自分を曝け出せます。基本的には木星側がアセンダント側の世界観や行動範囲を広げてくれます。が、お互いにメリットのある関係で、とても公平な価値観を共有できます。一緒にいると幸運も運ばれてきます。お互いに利益のある、とても良い相性と言えます。癒し癒される、ありそうで中々ない幸せな関係が育めるでしょう。

アセンダントと土星

これはあの人が大事に大事にしているものだよ

非常にカルミックな相性です。土星側は常に上に立ち、アセンダント側を監視し、支配し、批判して子供のように躾ようとしますが、実はカルマは土星側が持っているものですからアセンダント側はそれを土星側に教えてあげる立場にあります。アセンダント側が土星側の重圧に耐えられるならば、関係の永続性に繋がる良い相性となりますが、カルマの捌け口とされればたまったものではありません。アセンダント側がどう感じるか、そして許容できるかに全てが掛かる相性です。土星側は苦しんでおり、アセンダント側は土星側に従いつつ、土星側の苦しみを取り除かなければいけません。障害や問題も起き易い関係です。乗り越えられれば、他に見ない強い絆で結ばれる事でしょう。

アセンダントと海王星

虹色の牛乳が飲みたいのだけど

海王星は幻想と欺瞞の星です。こちらのアスペクトはアセンダント側が海王星の求める雰囲気や所作、ネイタルでアセンダント側に金星のアスペクトも混じれば外見も、全ての理想、幻想を備えています。言わずもがな海王星は即夢中になりますが、海王星の幻想とは狂気と欺瞞が凌ぎあっています。アセンダント側は否応なく海王星側に崇拝され愛されますが、海王星の導く混乱に巻き込まれないようにする事が重要です。

アセンダント側も同様に海王星の不思議で掴み所のない魅力に自分の理想を投影し夢中になりますが、どうも得体の知れない海王星に不安にさせられる事が多いでしょう。

海王星は、その道を極めているので、アセンダント側は手も足も出ません。霧の中に隠れた海王星を目を凝らして探す事になるでしょう。アセンダント側の強みは自分が海王星の理想の存在であるという事です。そしていくら海王星側が目眩しに長けていたとしても、アセンダント側は現状を掌握する能力に長けています。

総じてこの関係は、惑わし交わし合う抽象的な映画のような、幻想の駆け引きの相性になり易いでしょう。非常にロマンティックな間柄です。

アセンダントと天王星

君は変じゃないよ

こちらはアセンダント側が天王星側の個性的な人格に一目惚れする相性です。金星と天王星は外見の一目惚れでしたが、こちらはもっと内面や人生に踏み込みます。特に合は、アセンダント側の人格までも変えてしまうほど天王星側の影響力が強いですので、天王星側は少々自分の言動に気をつけるといいかもしれません。しかし天王星側も自分の奇妙で、他人が理解しづらい性格の側面や、強烈でエキセントリックな欠点までもを受け入れ、飲み込んでくれるアセンダント側に自由に本来の自分を明け渡すことができますから、まるで唯一の理解者であるかのようなアセンダント側に甘えっきりになる事も多いでしょう。

この関係は周りがいくらあの方は変ですよ、とアセンダント側に言ったところで、聞く耳持ちません、なぜならその周囲に認められない天王星側の変な所が大好きなのですから、そういう意味では異性間では大恋愛に発展し易い相性とも言えます。

アセンダント側はこの天王星側と出会い付き合うことにより周囲が驚くほど、外見的にも雰囲気も、人格すら突然に変化する事がありえます。良い方向に行くか悪い方向に行くかは正に天王星次第と言えます。

アセンダントと冥王星

僕についてきてもいいけど、どこに行くかわからないよ

こちらの2人は正に危険な相性と言えます。基本的に冥王星側にアセンダント側が非常にカリスマ性を感じ溺れてゆきます。冥王星側もそれが何故だかわからないでしょう、このアスペクトだからなし得る技です。大概はこの執着と吸引力の強さからどちらかが逃げ出して、もう一方が追いかけると言った相性になることが多いです。お互いのネイタル火星と冥王星の絡みにも寄りますが、それらがソフトや格式が良ければうまく絡めばアセンダント側は冥王星側に抗い難い性的魅力を感じ、冥王星側もそれを自然に受け入れ感謝します。非常に深い縁のある2人です。そしてその後2人でどこへ向かうかは本当に分かりませんが、相思相愛であれば非常に良い激しいアスペクトとなるでしょう。ただ冥王星は、極めて接触しづらい惑星である事は常常ご留意くださいね。

続きます

シナストリーのアスペクト 水星と海王星

最後の1人になっても僕はあなたの味方ですから

こちらのアスペクトが恋愛関係のシナストリーにありますと、相互にとてもロマンティックで甘ったるい言葉が自然に出ます。基本的には水星側が海王星側に魅了されて、そんな会話を紡ぎだす事が多いでしょうが、どっちにしろお互いに言葉は甘くなります。目立たないアスペクトですが、こちらがありますとやはり会話がすぐにお菓子のように甘くなるので、恋愛関係においては幇助的に非常に有効です。し、言葉でのコミュニケーションというのは重要ですから、大恋愛に発展し易いきっかけを作るアスペクトでも有ります。会話によって甘やかして甘やかされる関係になります。

合やソフトですと、自然と甘く優しい会話になり易く、とても良いです。照れるような台詞もさらりと出てくるでしょう。ハードですと、やや水星側が大袈裟になり易く海王星側が混乱し易くなりますが、恋愛間では特に問題はありません。例えば、君は僕の全て!宇宙そのもの!と喚く水星側に海王星側がクスッと笑って、ありがとう、と言うような、甘過ぎる相性です。まあしかしあくまで、両思いの場合ですから、片思いとなると、ハードでは少々水星側は重たく、海王星側を困らせるかもしれません。しかしそもそも水星は軽やかで移ろい易い惑星ですから、海王星側が相手にしなければそこまで問題になる事は少ないでしょう。

対人関係では、あまり仕事には向かない相性です。ルーズになりやすいですし、馴れ合いも起こり易いですので。あまり規律の厳しい関係には向かないアスペクトです。クリエイティブ系などでしたら向くかもしれません。友人関係ですとふわっとした会話が続く関係でしょう。癒し系の友達と言ったところでしょうか。ハードですと少々お互いの会話に温度差が生じて両者戸惑う事も出てくるかもしれませんね。

総じて会話やコミュニケーションの面においてとてもロマンティックで愛らしい関係が築ける相性です。

シナストリーのアスペクト 水星と土星

気づくと言いなり、気づかなくても。

こちらのアスペクトは割と地味というか、見逃しやすいアスペクトかなと感じますが、重要です。因みにこのアスペクトの上位交換的なものは水星と冥王星になります。こちらは土星側が行動や知識などの面で水星側を誘導します。ソフトですと水星側は為になるなあと穏やかに従う感じでしょうか。まあ2人でいますと同じような行動をしやすいので仲が良いなあと思われるでしょう。

問題は合とハードですね。合ですと水星側は気づくと土星の言いなりになっていて抵抗できません。水星は単純に神経や知性を司り、土星はモラルや上位者、命令を司りますが遅延、という意味も持ち合わせます。つまり合やハードですと、土星のパワーの方が遥かに上回りますから水星の知識を鈍化させます。基本的に決定権は土星にあり水星側は振り回されるでしょうが、大抵気づきませんし、気づいた所で何をするという事もないでしょう。合になるとその位置付けがお互いに当たり前のように感じるでしょう。

海王星などは絡む惑星を混沌の渦へと惑わしますが、また真逆の方法で土星や冥王星は絡む惑星を頭から支配します。土星は大抵モラルに強い星ですが個人の性格にもサインや品格によりますから、そう言った意味でマレフィックとされるのもわかりますね。ですので相性でこの関係がある場合は多少思い当たるところなど考えると良いかもしれません。

恋愛関係では、土星側の誘いに水星側は非常に弱く断れません。ソフトなどですと割とお互いに納得した関係が築けるでしょうけど。合ですと完全に言いなりです、土星側の望み通りに水星側は動くでしょう。ハードですと合に似ていますが違和感も出てくる事でしょう。ですがやはり、なんとなく抗えず流されてしまうでしょう。しかし基本的にそれだけで、この相性のアスペクトの相手は魔性や危険性などは全くないのですが他に恋愛がらみの強いアスペクトもある場合は一気に要注意な関係となります。

[affi id=15]

シナストリーのアスペクト リリスと水星

君の声が耳に残って離れない

リリスと惑星のシナストリーの絡みでは、月が群を抜いて影響力があり、次火星となります。が、少々引力が落ちますが、しっかり引き付け合う惑星として太陽、金星、水星も見ます。合と衝のみです。水星との絡みはコミュニケーションが基本です、例えば金星と絡みますと、金星の雰囲気、所作、美しさに水星側が惹かれる形となります。リリスはと言いますと水星側からすると、リリスの話し方、動き方、接し方全てに魅力を感じるでしょう。リリスは、水星といると自分の隠していたコミュニケーション能力が自由に発散できるのを感じます。自分の例えば自信のないような行動をすべて受け入れて、褒めてくれる人間というのは案外と少ないものです。この関係はお互いに非常に魅力的に映ります。

水星側からすればこんなにも愛らしいと感じる存在はいないでしょう、リリス側も自分を表現する場を与えくれるのはこの人だけ、と感じることでしょう。わがままなリリスも水星の前では少々大人しいでしょう。なぜなら、わがままな態度も水星側にとっては非常に魅力的で、肯定するからです。わがままなリリスが本来の心のままにわがままでいられる唯一の場所かもしれません。

絆が月や火星に劣る点としては、リリスはいくら自由に振る舞うと言ってもこの二つの惑星以外では容赦のないぶりっこが得意で、もちろん惑星側も気づきません。月や火星にはそういったことをしません。大きな違いはそこでしょうか。。

といっても、声や雰囲気、所作や人との距離の取り方に魅力を感じるというのは大きな磁力となるでしょう。そしてリリスもそこにまつわるイライラが解消されて気持ちが良く過ごせることでしょう。惹かれ合う、2人です。多少の依存関係にはなりますが、月や火星程ではないです。リリスとの相性の中では割と良い関係と呼べるでしょう。

🌟同性ですと、リリス側の所作に隠れた色気を感じます。知らずに憧れや気になってしまう存在でしょう。