ネイタルチャート 小惑星Nessus(ネッスス) 12ハウス別編

小惑星Nessus(ネッスス)とは

Nessus(ネッスス、ネサス、ネッサス)は正に小悪魔の星(悪い面が出すぎると悪魔になってしまいますので要注意!)です。自分の中に巣食う悪の部分とされている有名な小惑星で、シナストリーで惑星と絡めば惑星側を徹底的に虐げ、惑星側は反抗すらできません、まるで何かに取り憑かれたようになって、離れたいとも思いません。されるがままです。ネイタルでは土星と木星とキロンと絡む以外では悪癖が様々な面で増長されます。強すぎる欲望、執着、小悪魔的な行動、やめられない誘惑、考え方の悪い癖、他人を巧妙に操作する、しかしどれもが意識化で行われわかっていながら反抗もしないのです、そこがこの小惑星の最も怖いところでしょう。本人は大したことではないと思っていることが多いのです。リリスの悪の面は弱点であり裏の顔でしたが、こちらは堂々と表、人生において涅槃に達するまであなたに取り付いて回るでしょう。どんなに良い人、素晴らしい人でも、その行動や考えはどうなのかと疑問に思う部分はありませんか。正にその部分です。この世に完璧な人間などいないのです。それをよく教えてくれる小惑星と言えるでしょう。ただそう、とても難しい部分ですが克服できないわけではないのです。いわゆる加害者の星ですから、迷惑をかける前に在住ハウスを知り、注意して改善するのも1つの手ではないでしょうか。

※こちらではなるべく前向きに解釈しておりますが、Nessusは性的で加虐の強い星ですの目立つアスペクトは全て注意喚起となります。詳しくはNessusとDejaniraのポスト(追加予定)をご覧下さいませ。

またNessusは単純には異常な執着心を示します。全てはそこから生み出された支配欲、強迫観念、性的欲望を示します。

1ハウスのNessus

だから俺が言ってるんだから、わかるでしょ?

こちらは要注意の配置となります。可愛く言うと、ジャイア◯の配置です。とにかく、自分が地球上で一番上の存在だと思っています。プライドが高いとかそう言った次元ではなく、彼らの思考では常に上下関係があり、そして自分は1番トップなのです。非常に扱いづらい配置で、幼少期から変わることはないでしょう。土星がとてもいい指導者となりますので、ネイタルで土星とのアスペクトが合かハードで必要です。又はキロンのソフトです。でなければいじめっ子として有名になってなってしまうかもしれません。恋愛では、肉食系そのものです。男女共そうです。欲しいものは自分で掻っ攫って行くでしょうし、他人に取られれば憤慨します。束縛も激しいながら自分自身は自由でしょう。王様ですから。しかし実は王様なのかと言うとそうではなく裸の王様であり、女性であればグループ内のヒエラルキーで上に立つ事に躍起になり快感を感じますが、それ故に人望はありません、敵も作り易いでしょう。勇猛果敢である事は頼もしいものですが、他人を蔑ろにしては元も子もありません。ふと気がついて1人になってしまった時に、更生し真っ当な道を歩いて行けば、希望が見えてくるでしょう。グループ内のリーダーや女王蜂を手に入れると嬉しくはありませんか?そんな小悪魔的な存在ではあります。王様になりたい故に決して一匹狼になれないという弱さを持ちます。

2ハウスのNessus

ねえねえ、このメイクどう?!いつもより可愛い?

こちらのNessusは、お金と自分の美貌が大好きです、そもそも牡牛座のハウスですから5感と美しさには執着があります。物心つく前は私はお姫様、その後は買い物や、高級品、コスメが大好きで、気づくとすごい額になっていた!方も多いでしょう。鏡を見るのも好きです。が、いわゆるナルシストではありません。綺麗かどうかのチェックを怠りません。こちらのNessusの最も良くない部分は、もしどうしても欲しくてお金がないのなら、借りちゃえばいいじゃない!親や彼氏(彼女)に貰えばいいでしょ!そんな考えを自然にしてしまいます。お金が大好きなのに稼ぐより誰かに稼いで貰おうとします。欲しいものの我慢など勿論できません。自分でお金を稼ぐことに誇りを持っている人間からすると理解不能でしょう。もちろん罪悪感などありません。彼らには当然の考えなのです。一方で、美貌の持ち主やモデルなどの職業にはとても向いています、美しくなること、着飾ること、化粧品などに糸目をつけませんし、美意識が非常に高いです。恋愛でも人よりお金に目が行きます、これは悪意はなく(ここが小悪魔なのですが)単純に高い服、高いバッグ、高いコスメ、スパ自分を美しくすることが出来るお金が欲しいのです。とても単純です。しかしこの方達は本当に、お金持ちと結婚するべきです。でなければ、夫や妻を延々といじめるでしょう、なぜ自分が綺麗でいられるお金がないのか、と。配偶者が可哀想です。リッチな方になぜか愛される配置でも有りますし玉の輿も多いです。8室に太陽や木星、金星が入っているとバランスが良くなり金銭面での悪い面が目立たないでしょう。ただお金のかかる人だと思われるのはもう仕方がないです。

3ハウスのNessus

コミュニケーション能力の非常に優れた知的なネサスです。言語、取引、文章において他者をうまく操り自分の思い通りにしてしまいます。キロンや土星の合ハードでしっかりブロックしませんと、ぺらぺらぺらぺら確証が有りもしないことも真実も含め、大きく自分の都合に合わせて景気良く喋り、他者を納得させてしまうでしょう。この配置の方は、エッセイストなどには全く向きません。一時的に人気は出るかもしれません。文章力説得力は多分にあっても、他者の本当の参考になりません。また、初等教育の場でも非常に賢く、強いもの弱いものを見極め、彼らを自分の支配下に置こうと努めます。親に上手く嘘をつくのも得意です。ですので幼い頃は周囲に警戒されやすいでしょう。
こちらは男女関係においては非常に小悪魔的要素が強いです。彼らは基本的に喧嘩を好みません、問題が起きても話し合いで全て解決しようと試み、時には表沙汰にならない脅迫的な手段すら使用することを辞しません。会話や交渉で彼らに勝とうと思うのは無謀としか言いようがなく、気づけばNessus側の持論に納得し従う自分自身を発見し驚くだけ、となることでしょう。こちらのNessusが恋人であったら?口論はやめましょう。他者がどんなに注意しようとだってお相手がそういうんだからいいんだよ!で終了する関係です。変だと思ったら距離を置いてよく考えてから連絡を取りましょう。またご自分がNessusであったら、うまく相手を自分の手のひらで丸め込もうとするのをやめましょう。非常に気付きづらく、でいて影響が強いので、かなり賢く厄介なNessusと言えます。

4ハウスのNessus

家庭内において、非常に強い力を持つNessusです。このNessusは責任感や保護精神の塊で家族を守ることを第一と考えます。ですのでNessusの中では良い部分が多々見受けられる方でもありますが、やはりNessusはNessus、家族からは頼りにされつつも陰ながら嫌がられ恐れられている事でしょう。家庭を良い意味でも悪い意味でも守り支配する存在です。支配が行き過ぎると他者に脅威とストレスを与えます。また性的な意味も多分に持ち得ます。
恋愛関係においては、相手を親身に、過保護に守り通します。優しく甘やかして、自分の範疇で自由にさせ、相手の心を知らず知らずに操ります。自分がいないとダメだとジワジワと思い込ませるでしょう。そう、家族にもその様にしたように。優しいようで非常に怖いNessusです。
一緒にいると親みたいだなあ、落ち着くなあ、そんな小悪魔的な面がありますが、ホッとしていられるのは束の間かもしれません。
相手を懐柔する事にかけては非常な精神力を発揮します。こちらのNessusをお持ちの方に言える事は、他人は少しぐらい放っておいても大丈夫です、です。守るものが無いのは人一倍不安でしょうが、独り立ちするのは家族の大きな拍手なしでも出来るのです。また母親は世界の絶対的な女王ではありません。無理に王様になる必要は無いのです。それを理解すれば、とても楽になるでしょう。
素質は最も優しいNessusの1つです。

5ハウスのNessus

こちらは非常に困ったNessusです。1室では宇宙で1番の自分を目指していたNessusですが、こちらではスポットライトが当たる場所には必ず出没したいNessusとなります。出しゃばりで、劇をやるなら主役よりも目立つ役柄、学校では地味な委員になる気はないけれど、目立つなら1番上の役員を目指します。目立つ、世界で最も目立つ!これが彼等の希望です。それ以外に特に興味がありません。またそのポジションが欲しいと思ったらどんな方法を用いてでも手に入れようとする、そんな恐ろしい面を持ちます。大抵Nessusはその事柄から、その性質から他者に煙たがられてしまうので、手に入れるためには非情な手段も厭わないでしょう。他者の冷たい視線を浴びながら「どうして私が主役じゃないのよ!」と喚き散らしている方がいたら、もしや、彼等かもしれません。
恋愛面では更に酷く、完全に脳内は王様ですから、自分に従わない相手は必要がありません。すぐに恋人を捨てます。しかし執着心も強いので、モテるタイプのNessusではないとこの方と関わると振り回されて大変でしょう。別れ際最もストー○ーになり易い方です。こちらのNessusはまず同室または1室アセンダント近くにアポロがあると良いです。また土星とキロンからのソフトアスペクトが必要です。また、4室や8室、10室mc近辺に木星、金星、ベスタも良いですね。でなければ、よっぽどこの方に従おうという愛情が無ければ続きません。彼等の愛情は簡単に命令に変わり、本人は脇役でいることに延々とフラストレーションを感じる羽目になるでしょう。肩書きが主役でなくとも人生では皆が主役です。この当たり前な言葉を1人でじっくりと考えてみる必要性のある配置です。華やかで性的魅力の強い方が多い配置です。何事においても我儘な部分が目立つので逐一小悪魔的ではあるでしょう。

6ハウスのNessus

こちらのNessusは余り目立つ害のないNessusの1つです。取り立てていうなら、非常に完璧主義で潔癖症、香りや味覚がとても敏感です。そして最も自分の感覚が正しいと信じているので、というよりもそんな事世界中で当然だと思っているので、他者が自分が思った通りの行動をしないと驚いてはっきり注意するでしょう。いわゆるお節介、ありがた迷惑なNessusです。異常に綺麗好きで、健康食品オタクで、嗅覚が敏感ですから、ズボラな方は彼等と一緒にいると真綿で首を絞められるような日々を過ごす事になるでしょう。6室ですから、6室は主従関係における、奉仕、従う部屋、他のハウスに比べ抑圧的ではないとは言えNessusなので攻撃力は強いです。チクチクチクチク注意されるので、どんどん自分はダメな人間だと思わされて気が滅入っていく事でしょう。個人には寄るでしょうがご留意ください。金星が乙女座だと上手く付き合って行きやすいです。ただ食事にせよ衛生面にせよ、健康にせよ、間違った事は余り言っていないので精神面が耐えられるのであれば日常生活において良い監督者になってくれるでしょう。毎日些細な事への小言が多すぎてついていけないから鬱陶しくて別れた、と言った後にふと、でも最近食生活乱れちゃって太っちゃった!なんて、いなくなったことが寂しくなる小悪魔的な面を持つ珍しいNessusです。

続きます

シナストリーのアスペクト 水星と木星

そのシャボン玉は割れないんだよ。

こちらは水星側が木星側の夢を叶える相性です。とてもドラマティックであり、また切ないアスペクトでもございます。2人でいると、とにかく誇大妄想とも言える話が延々と広がって行くでしょう。会話は現実から遠く離れ、夢を語り、さらに遠くの希望まで掴みに行こうとするでしょう。側から見れば熱狂的で大げさな2人であり、一度話し出すと遥か未来への展望は止まりません。

ソフトではとても楽しい相性です。木星側は鷹揚で、水星側の多少せっかちで現実的な見解を大きく取り込み、協力して視野を広げていきます。現実的には、木星側の空論を水星側の現実的な視界がある程度の到達地点までうまく落とし込み、2人の理想を叶えます。非常に恵まれた相性で、無理を冒すのは水星側とはなりますが、夢を見るのに最適な相性です。なぜならただ、夢想で終わらずにそこに到達できる可能性が一番高い相性だからです。人は夢を見ます、ほぼ他力本願でそれを叶えて欲しいと多少我儘に願うでしょう、それを叶えてくれるのは現実的な水星なのです。また、木星側は水星の頑なな視野も広げ、必要となる情報も膨らませます。お互いにメリットの高い関係です。最も理想的な配置はソフトの相互でしょうか、この現実で、夢を叶えたいと願うなら最適な相性と言えます。が、注意点があるとすれば、あくまでも水星側の地に足の付いた現実のもとでとなることでしょうか。キンタイルは木星の大きな夢を水星が叶えてくれ易いでしょう、その代わり、木星側の水星への甘やかしは非常に強いでしょう。

基本的に、友人でも恋愛でも、木星側は自分の夢を語り合える水星側を常に甘やかす関係です。

ハードですと、水星側は木星側の妄想を止める事ができません。木星側も、水星側がその夢を叶える事が出来ないことに非常に落胆しやすいです。この2人は長く長く夢を語り、いつか叶うと信じていますが、殆どが机上の空論となり易いです。そして、水星側は木星側のどこまでも続く夢のような会話の中で、木星側を無責任で、プライドが高く、傲慢だとすら感じ、木星側は、水星側を実行力のない人間だと決めつけ易いです。本当は、2人とも本気で夢を語り合っているだけなのですから、切ない話です。本来なら、こちらの2人の方が惹きつけ合う力は強く、だからこそ願う夢も大きなものとなるのですから。もし、この2人の夢が叶う事があるとすれば非常に強い絆が築ける事でしょう。また、オポジションでは、木星側は水星側に虜になって様々な提案をするでしょう、しかし、なぜか実現しない事が多いです。木星側は期待を持たせるだけ持たせて、水星側が悔しい思いをし易いです、水星側に行動力があっても木星側がその期待を裏切りやすくなります。ハードは大体がそんなアスペクトと言えるでしょう。セスキコードレイトは少々奇妙で、乗り越える壁など実は無いのに、2人の夢を叶えるには余りに大きな意思が必要な狂おしい関係となりやすく、更に実現しなかった事柄を2人共延々と引きづる事が多いかもしれません。繰り返し繰り返し同じ夢をただ語り続け易いです。

合はお互いの関係性によってソフトハードどちらにもなり得ます。最も良い相性かもしれません、または最も名残惜しい相手になる事でしょう。この関係では実現不可能かのように見える事柄を最も想像する相性となります。成功するかしないかは、お互いにかかっています。絆は深いです。大事にしましょう。友人でも、恋愛でも、皆夢を抱き追うでしょう、こちらのアスペクトはそれを語るに値すべき相手であるという事は確かです。

シナストリーのアスペクト 月と月

僕も同じのが付けたい、うさぎの置物の耳に掛かってるあの小さな指輪

月は感情を司る惑星です、そして親密さ、その延長線上に暖かい家族が見えます。単純には心と心の繋がりです。合やソフトですと穏やかな感情の流れる時間の音が聴こえるかのようです。リラクゼーションにぴったりの相性です。恋愛でも友人でも良いでしょう、癒される関係です。嗜好や感情の波長がとても合います。ただ、注意点としては外出が少なくなるかもしれません。ハネムーンはずっと同じ部屋に長く2人くるでいるのと似ていて、狭い世界から出たくなくなるかもしれません。とにかく居心地がいいからなのですが。視野が狭まり易いアスペクトであはあります。それ以外では何も問題は無いですが、やや幇助的なアスペクトである事は否めません。恋愛においては、こちらに燃え盛るようなアスペクトがなければすぐにマンネリ化してしまうでしょう。しかし、関係の基盤を築くには素晴らしい関係性です。そして安定しています。大事にしましょう。またこのアスペクトがありますとお互いの家族同士が仲が良いことが多いでしょう。幼馴染の間柄などによく見られるアスペクトでもあります。または生活習慣が似ていて気楽に過ごせる事でしょう。が、いっぽうに上昇志向などがあると関係は一気に崩壊します。僕はこんなしけた街を出ていくよと、一緒に来ない?と飛び出して行く少年を見送る少女の心の複雑さのように、それがいいのか悪いのか、結果が出るまでわかりません。またはその逆で、この親族が敷き詰めた決まり切ったレールから一歩出たいと愚痴をこぼす2人にも多いアスペクトでしょう。

さて、こちらはハードですと一気に要注意となります。いわゆる共感を得る、事が難しくなります。価値観も違う事でしょう。例えば月の話ですので女性にわかりやすかもしれませんが、一方が高揚していてはしゃいでいても、もう一方は気が乗らず、気難しい顔をしている事が多いです。でもただそれだけのことですが、どうしたの?気分が乗らないの、で終わる話。しかしこれでは一緒に何かを楽しむ事が出来づらいです。ハードは友人関係特に女性間で特に問題がある相性でしょう。男女間でもお互いに気分屋だと感じやすいです。感情の流れ方が違うからですね。月は繊細ですから、お互いに自分は繊細だと思っています、そして両者が共に無遠慮だと感じ易いのです。こちらは長い時間をかけると解決するアスペクトではあります、とにかく我慢と忍耐が必要不可欠です。それは時に酷いフラストレーションを産むかもしれません。またこちらは産まれや育ちが全く違う二人によく見られるアスペクトでもあります。そもそもの生活習慣が違うのですね。スムーズな流れに導くには他の緩和するアスペクトが必要となります。しかしオポジションですと玉の輿アスペクトでもあります。二人の習慣は馴染む事はありませんが、それよりもお互いのない部分に引かれます、昔で言えば御坊ちゃまと破天荒な町娘、お姫様と粗野な従者、非常にロマンティックな関係ともなりえます。結ばれて幸せになるのかはこれもまたわからない話でしょう。

シナストリーのアスペクト 水星と水星

でね、そしたら彼が言うの、丁度僕も連絡しようと思ってたって!

こちらはコミュニケーションの惑星の関わり合いです。また知性や思考の方向性、恋愛においてはいわゆるビビッと来た、という感覚はこのアスペクトの特に合が当てはまるでしょう。一目惚れなどととはまた違うのですが、この相手とは合うなあという一目惚れでしょうか。引き付け合う力は強いです。事実会話をすれば気が合いますし、口下手な方でもこの相手となら会話も弾むでしょう。相手の言葉が足りずとも補いあえますし、理解し合うことができ、お互いに貴重な存在だと感じます。自分が伝えたかったことの先の思考がが同じ相手という解釈になりますので、意思の疎通が非常に滑らかで、思考においては最も良い相手です。例えば太陽と水星では、どちらかというと友人関係に向いているのですが、こちらは恋愛関係にもとても影響を及ぼします。正に、なんだっけ、ええと、と言うと応えてくれるのはこの方です、何においてもです。非常にいい相性です。

他ソフト、トラインやセクスタイルでは会話が特に弾み楽しい間柄となるでしょう。ずっと話し続けるというよりも水星は行動が素早いので、とにかく楽しいひと時が良く積み重ねられる相性でしょう。因みにお喋りが延々と続くのは月と水星となります。

ハードですと、オポジションはお互いの物事の捉え方の違いにお互いに興味を持つので、良い相性と言えます。また、二人ともその考え方の違いに感嘆し、褒め合うことも多いでしょう、思考やコミュニケーションの取り方の違いに憧れ、憧れられる関係です。例えば一方は大人しく、思慮深く、もう一方は華やかで、若干軽薄であったとしてもお互いにその良い点を見つけやすいですし、羨ましがることすらあり得ます。無い物ねだりの関係ですが、とても引力は強く、協力すればその足りない部分を補うことも可能であり、かつ、どちらかに染まる事もありませんので、際立つコントラストが素晴らしい相性を産むでしょう。ただどちらかが頑固であったり批判的ですと問題は少なからず出てくるでしょう。

スクエアのみ要注意アスペクトとなります。お互いに上手くコミュニケーションが取れない関係となり易いです。水星はその関わる惑星との関係における速さが何にも増して特徴的なのですが、こちらは、いくら話しても平行線という状態が続いて起きやすいでしょう。ですので水星の苦手な長話、楽しかったり無駄話は好きなのですが、ただ長い会話は非常に思考にストレスを引き起こします。そもそも話が噛み合っていないだけなのですが、お互いそれに中々気付くことが出来ません。少々緩和、または客観視する努力が必要となるアスペクトとなります。

総じて、友人関係でも、ただの対人関係でもこちらのアスペクトは重要であり、恋愛関係においては極めて重要な要素となり得ます。あの方とはウマが合う、以前に自分の意思をなんとなくわかってくれるというのはあるようで無い、珍しい相性と言えます。

ネイタルのアスペクト ベスタと惑星

ネイタルにおけるベスタとは

ベスタは恵まれた美貌、理想の処女性、献身と愛情、逃れられない抑圧、その恐怖と脱出口を司ります。複雑ですがとてもセクシャルなアステロイドの1つでもあり、関わる惑星を執着させ魅了し隷属させる力もあります。合とそれを象徴する惑星の人との絡みについての記事は以下のリンクをご覧ください。※こちらの解説でも重複箇所が見られることご了承下さい。

こちらでは、対人に限らずネイタルチャートにおけるベスタと惑星の絡みを解説してゆきます。ベスタは非常に美しく人々を惹きつけ、皆が心酔する汚れなき巫女そのものです、しかし、恋愛や性的には極めて抑圧されており、内面は恐怖と強迫観念に支配されています。しかし非常に熱い神聖な火の守り神でありますから、その命とも言える炎を絶やさないことがこの星との1番上手な関わり方と言えるでしょう。

ベスタと月

月は非常に優しく情緒的で直感で動く惑星です、こちらではベスタは冥王星に似た働きをします。合やソフトですと非常にこの情感を上手く纏め上げて集中的に使用する事が可能でしょう。直感がとても鋭くなります。太陽は目に見えるものを見極めますが、こちらは目に見えないものを見極める力があり、非常に優れています。特に合でしたら、その直感を先見の明として人生でいかせるでしょう。ハードですと、スクエアではそういった情感を扱う物事や仕事を避けやすく、逃げやすいでしょう。感情的な人々が苦手かもしれません。また母親や、母親のような存在に執着を抱きすぎてその支配から脱出するかのような行動を取る方も多いでしょう。衝ですと情感が高まりすぎて分散しやすく、感情の収集がつかなくなり易いでしょう。ですので感受性が高く非常にヒステリックな性質も持つでしょう。この点は月と冥王星のアスペクトに酷似します。違う点は、月と冥王星はそれでも支配力が上回り強くカリスマ的なのですが、こちらは感情の起伏が激しすぎて、非常に情に脆い方となります。あちらでもそちらでも直ぐに共感し肩入れし涙を流す、そのような方が多いでしょう。合と衝は特に人情味があり魅力的で沢山の人々に愛される方が多いでしょう。

ベスタと火星

こちらは正に情熱の炎です、怒りや、官能も指します。合であれば男性を惹きつけやすく、男性はベスタに一方的に憧憬と愛情を抱きやすいでしょう。ベスタ側も官能的な事柄は恋愛にとって最も重要な要素となります。合やソフトではその強い怒りの力を良い方向に向かって使用しやすく物事に熱中する際強力に働くでしょう。非常にパワフルなアスペクトであり、興味を抱いたものに強いエネルギーを傾けるのが容易です。怒りのコントロールも比較的楽ですが、例えばパラスと火星に比べると方向性は違い、怒りの原動力からのエネルギー取得が容易となるでしょう。また恋愛面では、パートナーの選択、好き嫌いがかなりはっきりしている方が多く、更にはを怒りが徐々に冷めるのと同様に数年以上愛情を保つのが苦手です。熱しやすく冷めやすい方でしょう。情熱は非常に強いのに冷めるのが早いのです、ただ本当に心から好きな人を見極めたなら、逆に執着しすぎて気を使い過ぎ疲れやすいでしょう。弱火でずっと炙るようなジリジリとした熱情でしょう。

ハードでは、衝ですと情熱を傾けすぎて抜け出すことが難しくなります。辞めなくてはと思うほど中々やめられません。特に仕事面で顕著でしょう。またこの集中力や情熱の全ては、抑圧された恋愛感情や性的欲求による怒りが原動力となるのでとてもキレやすい方かもしれません。余りにも火星的な欲求をベスタにより押さえつけられるのでそうなります。スクエアの場合は、今度はもう集中するのを辞めます。情熱の炎を自ら消してしまうでしょう、最も厄介なアスペクトと言えます。仕事や、性的な事柄からの完全な離脱を示します。そもそも生来的に、生殖活動に問題を抱えている場合も多いアスペクトです。土星とベスタのソフトなどが良い緩和となります。

ベスタと土星

こちらはとても似た作用を持つ2つの星のアスペクトとなります。どちらも、基本的には規律と抑制、集中です。ただベスタはそこに更に献身するという、愛着のような作用が強く働きます。合やソフトでは非常に上手く物事に取り組む集中力を得るでしょう。ベスタはまた吸引力も強い上に献身的で愛情深いですから、目上の人や有力者にとても好まれるでしょう。こちらの特にソフトは集中力が極めて強くなるので他のベスタのネガティブなアスペクト(集中力の分散)を緩和する作用もあります。また海王星の影響が強すぎる(人生が惑い過ぎる)、もしくは7室のステリウム(自我の分散)、天秤座の悪い影響(軽薄で八方美人)などが強いホロスコープには非常に良い緩和剤となり働きます。

ハードでは衝は物事を極めやすいのですがワーカホリック、物事にこんを詰めやすく、注意が必要です。そこから上手く抜け出しづらいでしょう、健康被害に特に気をつけましょう。スクエアでは逆に注意力散漫となり、何事に対しても投げやりになり易いでしょう。夢中になっていてもよく物事を途中で放棄しやすいです。また、土星と火星と少々似た解釈にもなりますが、ハードアスペクトでは性的に自分自信で抑圧しやすくさらにそこから退却することもあるでしょう。このハードアスペクトと5室の土星と金星のソフトが重なりますと、俗世間からの解脱が容易です。通常の生活では困難を生ずるでしょう。

ベスタと天王星

天王星は普通である事が大嫌いです。ですのでこちらとベスタのアスペクトは、合やソフトでは天才にもなり得ますし、単純に、人が変わっている、奇妙だ、奇想天外だ!といったことにのめり込みやすいでしょうし、斬新な発想や事柄もとても上手く扱うでしょう。ですので周囲には自然と類は友を呼ぶで特異に個性的でしたり、天才肌の方が集まりやすいでしょう。ハードですと、衝では、普通の事柄、つまり日常的なルーティーンや雑事に嫌気がさしやすく、変わったものでないと興味を示さないと言った狭量な視野が出てきやすいでしょう。スクエアですと、常識を嫌いになったり、そういった普通の行為をわざとしないような、反抗的な態度やファッションに傾倒しやすいでしょう。

続きます。

シナストリーのアスペクト ベスタと惑星

シナストリーに於けるベスタとは

お花を買ってきて!10本ぐらいかな、そしてあのお屋敷で結婚しよう

ベスタは神聖なる火の守り神であり、選ばれし見目麗しい巫女達とおります。年齢制限もございます、そして彼女らの仕事は火を絶やさない事、どこに連れていかれてもです。しかしもし火を絶やしたならあまりにも酷い仕打ちが待っています。美しい無垢な女神と、巫女に課せられた使命は大き過ぎます、そして巫女達はそもそも、守られて崇められており、恵まれて美しく魅力的で、定められた年齢が来たら解放される、自由な女性であったのです。神話では厳しい業務や禁止事項を守れなければ未来はありませんでした。更に今と違い年齢は女性達にとって非常に厳しい制限でした。そんな環境下で彼女達の心はどう変化していったのでしょうか。本来は美しい普通の女性です、そんなジレンマを私たちの星のもと、シナストリーで探求していきましょう。ベスタとは、火星や冥王星に次ぐ官能的な小惑星の1つです。ただそこに、強く乙女座の気質が加わります。シナストリーにおいてのベスタと惑星の交わりは、端的には変容です、お互いに変化し合うことにより目的を成し遂げる事ができるでしょう。

ベスタと月

こちらの相性ではベスタは月を信頼しきって献身的な愛情を捧げます。そもそもベスタは、男性優位の世界で生きてきたとされる女性です。なぜベスタが性的かと言われる所以は、乙女座と蠍座が混ざったと一般的に表されますが、ベスタが所属する世界は、美しい女神であるベスタを取り囲む男性から出来ていたからです。ベスタは純血の女神ではありますが、主の力に逆らうことは出来ませんから、神聖な儀式として何がなされていたかは、知る由もないのです。ですので、シナストリーにおける中性的で純粋な心そのものである月はベスタがもっとも信頼できる対象となります。合もソフトも良いでしょう。月は初めからベスタを労わり、ベスタは愛情を注ぎ続けます。セクシャルな相性では金星と火星が勝るのですが、月相手には隠し事がございません。ベスタは我慢と隠し事に抑圧されていますが、こちらにはそれがなく、開放的で純粋で美しいベスタを見られる唯一の相性でしょう。

ハードでは共依存の関係になり易いです、しかし、ソフト同様労わり合うことに違いはございません。苦しみ悩むベスタを救い出せるのはこの相性のみかもしれません。

ベスタと金星

基本的に合と衝を見ます。非常に惹かれ合う配置です。金星側はベスタ側にとても性的に惹かれるのですが、実際付き合ってみると、何故だか淡白な関係となるでしょう。ベスタ側は金星側に中々胸の内を見せませんし、親密な関係にもなりたがりません。しかし、2人の仲自体はとても良い事でしょう。そのように時が経つに連れ、徐々にベスタ側が解れていけば、2人は急速に接近するでしょう。その瞬間は感動すら覚えるかもしれません。ベスタの吸引力に金星は手も足も出ませんので、金星側にすれば、どうも仲良くしたいのに一線が越えられないとやきもきする間柄でしょう。2人の親密性は確かですので、辛抱と時が解決するでしょう。金星側はベスタ側にとても優しく、何も急かさない許容力があるでしょう。ベスタも金星には気を許しやすいでしょう。何故なら金星はベスタが求めている献身的で深い愛情を自然に与えてくれるからです。愛を確かめ合うのに時間がかかりますがとても良い関係です。

オポジションでは、金星は無条件にベスタに従い、ベスタの言いなりになりやすいでしょう。しかし言いなりと言ってもこの脆いベスタの弱さに夢中になるので相互依存の強い関係性となるでしょう。と言ってベスタはとても激しい情熱を秘めた小惑星ですので割と時間をかけずとも親密になるかもしれませんが、問題はそこで、ベスタ側が了承しているかは謎です。その後突然ベスタ側は居なくなってしまうかもしれません。つまりベスタと関わるにはある程度の長い時間が必要不可欠なのですがお互いに待ちきれず、心を傷つけてしまいやすいアスペクトでしょう。ベスタは愛情深く魅力的ですが、深淵のように深くて重い愛情を金星側にも求めています。関係性を長引かせたいのならばとにかく親密になるまでどれくらい待てるか、時間をかける事がキーとなります。何年もかかるかもしれません、それがベスタなのです。ベスタは用心深く、人を信用するのが苦手です。オポでは惹かれ合う力が強過ぎてそれを守れない事が多々あるでしょう。

続きます

ネイタルにおけるベスタ 12サイン別編

ベスタのサインとは

ベスタのサインでは、あなたの隠れた才能がわかります。最も集中力の高まる場所です。ベスタのサインを知り自分の能力を有意義に使いましょう。

⭐︎ハウスと絡めて見る場合、そのハウスでサインが現す方向性で集中力を発揮し易いと捉えるとわかり易いでしょう。サイン自体の方向性にネガティブな解釈はほぼございません。ベスタのハウスではその他人には真似できない集中力をどの様に使いやすく、使いすぎて疲弊し易いかがわかります。ですからハウスの事柄を避けるのではなく、ハウスから熱望されている才能である事は確かなので、はまり込まずにバランスをとりその類い稀な集中力の中心をハウスの事柄において上手く使えば素晴らしいプロフェッショナルにもなれるほどです。良き人生へのキーとなるでしょう。

牡羊座のベスタ

こちらは集中力の瞬発力に優れています。集中すべき事に向かい合った時、瞬時にそのマックス値まで集中力を高める能力があります。こちらは簡単なように見えて非常に難しい事です。勝負事に向いています。、スポーツ選手、知的な試合、将棋や囲碁など、一般的に言えば仕事でも良いですが、様々な場面で瞬時に向き合いたい物事に向き合えます。勝負事に関して右に出る者がいない特異な才能でしょう。ただ勿論持久力は持ちません。その瞬間のみに見極めて爆発する、素晴らしい才能です。

牡牛座のベスタ

こちらは近い牡羊座と真逆の能力となります。とにかく集中力を発動させるのに時間がかかりますが、的は見据えております。虎視眈々と狙っており、その瞬間までじっくりと集中力を高めて行きます。その徐々に蓄えられ極められた集中力の矛先から獲物が逃れる事はほぼ無理でしょう。特徴は持続力です。その後、本人もどう止めればいいのかわからなくなる程でしょう。延々と集中し続けます。誰かが肩を叩く必要がありますが、勝負事でしたら持久戦に持ち込まれましたならこの相手に敵うと思うのはほぼ諦めた方が良いでしょう。

蟹座のベスタ

他者との親密性における才能があります。人は誰しもそう簡単に他人を自分の領域に引き入れないものですが、こちらは、安全な距離を取りながらも、まるで家族のように他者と馴染み合う方法を心得ています。華やかな社交家というより小さな、自分が居心地の良い世界を意図も簡単に作り上げる事ができるでしょう。他者と魔法のように親密になれる特技があります。自分が安心していられる人を見極める直感力があり非常に人生において有用でしょう。

双子座のベスタ

様々な事柄において、どうしたらそこから円滑に他者と交流が図れるか、第一に考え、どんな状況でも最適なコミュケーション方法を編み出すでしょう。これは天性のものです。人は他者と繋がらなければ何も共有できず孤独になってしまいます。孤独は双子座の最も畏怖することがらでもあります。どんなに困難な世界においても、異質なものと交流できる可能性を捻出する才能に満ちています。同時にいくつもの情報を纏め上げるマルチタスカーでもあります。社交能力において極めて頼れる存在でしょう。

獅子座のベスタ

こちらにベスタをお持ちの方はどんな事柄にでも、華やかで、目立ち、人を感激させる面を見出せる才能があります。普通の人にはなんの変哲も無い事柄でもあなたにとっては素晴らしいダイヤモンドの原石で、事実それはそうであるでしょう。人気になる人や物事をいち早く見つけ、ピックアップできる能力の持ち主です。ただ一発屋的なものはレーダー引っかからないでしょう。

乙女座のベスタ

人が気付かない細かい所に目がゆき届きます、更にその視点は正確で、精密です。極めて細かい注意力とその正否を決定する様な事柄に対して真価を発揮するでしょう。あまりにもよく見えるメガネをかけており、一欠片のチリやシミを決して見逃すことのない鋭敏な神経の持ち主でしょう。

天秤座のベスタ

何事においても協調する能力に長けており、特に現実と幻想を見事に調和させる才能があります。ですので芸術家に最適なベスタの配置ですが、魚座と違う点は、もっと常人に親しみ易く、分かりやすい表現が出来る点でしょう。万人うけする親しみ易い芸術を広く世間に提供する能力がとても高く、正に噛み砕いた想像力、現実に混ざる非凡と言った中唐の橋渡しをなだらかに出来るでしょう。一般に難しいとされるような創造的な活動にも造作もなく心身を傾ける事が可能でしょう。コピーライターや広報、デザイナー、風刺作家に向いています。ベスタの中で最もやりすぎない、ベスタの配置となります。

蠍座のベスタ

こちらのベスタは非常に隠し事を見破るのが上手いです。人生における間違い探しをするのが得意でしょう。それを正しい物と置き換えたり、間違いを正して更生するように促す役目もぴったりです。この俗世間で大量にあるであろう隠された何かを発見し暴き深く深く追いつめる才能があります。混沌の中で見つかる鈍い光を放つ真実を常に探し求める事でしょう。何かを調査する仕事に非常に向いています。

射手座のベスタ

物事の大局を見定める能力に長けており、極めて美しいものを残して余計なものを省く才能があります。且つ人々が熱狂する、夢中になる箇所が即座にわかります。大きな視野で小さな熱狂ポイントを見定める、中々並の人間に務まる事ではありません。芸術系の監督などにも向いているでしょう。審美眼に非常に優れています。

水瓶座のベスタ

どんな分野においても友人を見つけるのが得意です。協力者や仲間を的確に発見し共同作業を行う能力に恵まれています。自らが率先してグループを率いる力もあります。更にそのような活動の中で、集団が驚くような事件が起きたとしても決して物怖じすることも無く常に冷静さを保ち、颯爽と課題をこなして行くでしょう。特に知的で新しい分野、又は今までと違う発見をするグループ活動に向きます。また基本的な集団生活において派閥などを即座に見極め溶け込む才覚もあります。

魚座のベスタ

創造的な分野に自然に没頭できる能力があります、他人の手が届かない素晴らしい空想の世界に造作もなく入り込めるでしょう。作家、芸術家、スピリチュアルの分野、全ての幻想的な事柄はあなたの味方であり、その卓越した集中力により最高の作品を作り上げる事も可能です。一切の創造的活動に向くベスタです。他者への同情心も並外れたものがあり愛されるでしょう。

続きます

ネイタルにおけるベスタ ハウス別編

小惑星ベスタとは

あっ、その花瓶高価だから、運ぶ時に注意してくださいね。

人は誰しも何かにハマる、ものですが、まさにベスタはその場所を教えてくれます。簡単に言えば、その事柄が大好き!なのですが、好きな事には無条件に降伏し、時間を使い、集中して没頭しますね、寝食を忘れて夢中になる事もあるでしょう。その結果手に入れるものも勿論大きいですが、心や身体の調子はどうでしょうか?徹夜をして、具合は悪くないでしょうか?こちらの小惑星は正に、そこから早く抜け出さないとそのまま病気になってしまう可能性もあるかもしれませんよ、という注意喚起をする星でもあります。さてあなたのベスタはどこのハウスにあるでしょうか。在住ハウスを知ることにより、あなたがのめり込み疲弊する落し穴とそこから脱出する方法がわかるでしょう。大事なものには特に神経を使いますね、そんな星なのです。

さらにベスタは少々性的な星でもあります、といっても生々しいものではなく、関わる惑星に愛着を抱き、また愛されます。執着にも似たものですが、無意識下で行われる事が多い為コントロールしづらい領域ではあります。しかし、上手くコントロール出来たならば、非常に生きていきやすい世界が目の前に広がる事でしょう。個人においてベスタの認識はとても重要です。

1室のベスタ

こちらは自己認識の部屋ですので、自分自身に対し非常に興味があり執着します。ナルシストな方が多いかもしれません、実際とても魅力的でしょう。自分に関わる全てにおいて思い詰める習性があります。自分に関わるもの全てに興味があり、とにかく自分、関わる他人、自分、自分、になりがちですので最終的にそれ以外見えない状況に陥りやすいです。自我が強いと言うよりも自分自身の虜になって、そうナルキッソスは湖へ落ちてしまいました。そうならない為に、折をみては自分に関わる全てのもの、全ての人間から一旦離れる事が重要となります、かなり難しい課題です。なぜなら独りきりの時間を多く取りすぎてしまうこともあるからです。そして孤独は休息にはなりません。特に鏡と2人きりはダメです、整形依存にもなりがちです。ベスタの12ハウスの中でも最も難しい配置の1つとなります。疲れた時にはとにかく少しだけ1人になりましょう、鏡のない部屋で。大自然の中で深呼吸でも良いでしょう。思考回路をリセットするのです。孤独になってはいけません、自分自身を他人に見られてこそ輝くお部屋ですから。アセンダント近くのベスタは出生の際に何かトラブルがあったかもしれません。金星が絡むととても助けになります。

2室のベスタ

こちらは所有物、金銭獲得の為の仕事の部屋です。こちらにベスタがある方は仕事人間になりやすく、そこでまた限界まで頑張ってしまい疲れ易いでしょう。他の事が簡単に疎かになり他者からは冷たくも見え、問題も起きやすいでしょう。またコレクター気質で、欲しいと思ったものが手に入るまで必死に力を使い、得られないと非常にストレスを抱えます。元々自分が持っているものに常に目を光らせ、誰かに取られないか常に心配するでしょう。特にお金は、お金がなくなったらどうしようと心配し過ぎて気に病む方もいるでしょう。とりあえず一旦、仕事関係から離れてリラックスする必要性があります。単純にはこんを詰め過ぎずなるべく頻繁に休日を入れるように意識すること、肩の力を抜ける所は抜いて仕事と向き合う姿勢をとる事、自分の所有物に執着し過ぎず、ある程度のものは気持ちよく手放す、諦める心構えが重要となります。6、10室の仕事と違う点はお金を稼ぐ仕事のみに限定される所です。6室はどんな雑事でも仕事として扱う事となり対処法が難しくなります、10室は社会生活に含まれた仕事全般を指すのでどちらかというと社会における自分の仕事や立ち位置という風にまた意味合いが変わります。こちらは比べるとわかりやすいお部屋です。お金を稼ぐ仕事のみにはまり込みます。

3室のベスタ

こちらは主にコミュニケーションの部屋です。こちらのベスタはお喋りでしょう、人と情報を交換したり、楽しい会話で生活を潤すことに熱中するでしょう。とても社交能力の高い方であるのですが、夢中になりすぎて、わけがわからなくなり易いです。戻る道がわからなくなり、疲弊するでしょう。しかしとても扱い易いベスタの1つです、疲れたらお喋りをやめればよく、少し仲間たちから距離を取れば良いのです。それでエネルギーは補給されます。あとはちょっとした小旅行でしょうか、国内の移動でしょうが、そういった事が頻繁な生活には向いていません。なるべく生まれた土地を離れない様に、それから、兄弟姉妹が大好きでしょうが、適度に離れて付き合う様にすれば、良い影響のみを得る事がで来るでしょう。疲れたら口を噤む、そんなベスタではあります。こちらにベスタの所有者がなぜか無口になったとしたら、周囲は心配するべきではあるでしょう。

4室のベスタ

こちらは割と扱いやすいベスタの配置です。家族の部屋ですから、家にいる、又は家族と一緒にいるのを最も好みます。しかし家にいればいるほど、神経を使い、息がつまりどんどん疲弊してしまうでしょう。つまり悪く出ると気力も失われ引きこもりのような状態になってしまう事もあるかもしれません、また逆に家にいると神経を使うので、実家から疎遠になり易い配置でもありましょう。しかしそこまでする必要はありません。解決方法は単純です。家から少し出れば良いのです。定期的に散歩でも良いので、外出する機会を増やすだけでエネルギーが戻ります。こちらにベスタをお持ちの方はなるべく外出するように気をつけると良いでしょう。

5室のベスタ

こちらは基本的には恋愛の部屋です。他は趣味、遊び、子供の部屋です。こちらのベスタは遊びが大好きです。そして恋愛にのめり込むでしょう、恋愛第一主義でしょう。他人からはあの方は恋人が出来ると連絡が来ないねなんて言われるタイプでしょうか。がしかし、本人としては、好きすぎて辛い状況が待っています。そして本当に疲弊します。恋愛中毒になりやすく、どうしようもできません。あまりにも辛いので、もう恋はしないと宣う方もいらっしゃるのでは、それほどのめり込みます。遊びや、自分の子供に関してもそうです。が特には、恋愛面で顕著でしょう。恋愛中毒によくみられる配置です。解決方法は特に難しくありません。恋愛相手と距離を適度に取る。遊びすぎないようにする、子供に余りにも干渉しすぎないようにする。それぐらいでしょうか。割と扱いやすいベスタの配置です。

6室のベスタ

こちらは仕事の部屋です。基本的に自分が従事する全てのものが仕事と見なされ、ある意味完璧主義で、どんな事でもやり遂げる能力があります。が勿論その反動やストレス、疲労感もとても強いものがあります。何においても自分が仕事と感じるものが最優先であり、他はおざなりで、ワーカホリックそのものとなります。自分に与えられた課題をやり遂げる力には右に出るもののない配置ですが、身体や心を最も壊しやすい配置ともなり要注意となります。神経をすり減らし没頭し完遂するでしょうが、その後は心身共にズタボロという状況を招きやすいです。一体何がこの方にとっての仕事なのかは全て個人によりますが、ベスタの中で最も扱いづらい配置となります。なぜなら、解消法がはっきりしないからです。仕事人間ではありますが、いわゆるお金を稼ぐ仕事から離れても、また別の仕事が待ち構えています。この個人が従事しようと思った事柄全てが仕事となりますので、学問趣味全ての範囲で、緊張感と集中力が発揮されます。それ自体は素晴らしい才能となります。

何においても極めやすいという点は本当に素晴らしい利点です、天王星の絡みがあるとさらに顕著になるでしょう。冥王星や土星は重さや集中力を重複させ、木星は体調面において特に良い救いとなるでしょう。とにかく、ベスタらしい配置と言えます。何かをしようと思わないことが1番の休息方法です。何にもとらわれず、ぼーっと過ごす時間を長く作りましょうエネルギーが戻ります。ベスタを理解するにはわかりやすいですが個人にとっては極めて扱いづらい配置です。こちらの配置では仕事を辞めるという選択枠すら現れません。ストレス緩和が1番の目的となるでしょう。

7室のベスタ

こちらはパートナーの部屋です。ただの友人ではありません、とても親密で真剣な関係性にある人物のみが対象となります。こちらのベスタの持ち主は結婚相手の事が大好きです。24時間一緒に居たいとすら思っていますが、現実問題として無理な話ではありますし、相手の事が大事で大事でたまらなく、非常な神経を使います。ですので長く一緒にいればいるほど、どんどん疲弊していきます。パートナーが大事でたまらないのに、疲れるから一緒に居たくないと言い出すかもしれません。結婚相手が最も困惑する配置となります。例えば、新婚なのに部屋が別々だとか、結婚後もあまり家に帰って来ないだとか、その場合もしお相手のベスタがこの配置にあるのでしたら、愛情に関する心配は無用と言えるでしょう。1番大事なのはパートナーですから。ただ、一緒にいる時間はなるべく少なめにし、適度な距離感を取り付き合っていく必要があります。対処法は簡単なベスタの1つではあります。真剣な交際相手とは適度な距離をとって付き合う、だけで良いのです。

また対人関係の部屋でもあるので、他人との距離感が普通とは違う事が多々あり、とても人懐っこい事が多いでしょう。人気も出ますが本人はそこにストレスを感じることも多いでしょう。

8室のベスタ

こちらは官能の部屋です。ですのでわかりやすく、あまり説明する必要がないかと思われます。こちらにベスタの持ち主はそういった事柄で常に頭がいっぱいになりやすいです、限界を知りません。どんなに好きでも落ち着いて思考にも行動にも休みを入れましょう。でなければ身体も心もを壊してしまうでしょう。逆に言いますと、そんな単純な注意喚起が必要な程官能的な欲望が強い方ですのであまり自制し過ぎても良くないでしょう。心身ともに適度に休憩を入れる必要性を認識するだけでも世界観は良い方へ変わるでしょう。金星と絡むと傍目には健全で羨ましくも見え、火星、冥王星が絡むと常軌を逸脱した状態に注意する必要性が出てきます。

9室のベスタ

こちらは高度な学問と異国の部屋です。こちらのベスタはいわゆる勉学に夢中になるでしょうそれはとても素晴らしいことでしょう。しかし非常なストレスも伴いますので、周囲のケアと本人のそこまで息を詰めなくていいという気の持ちようが必要となります。こちらのベスタは、もし自分の目標に達せなかったとしたら簡単に全てを放棄するでしょう。それぐらい学問が人生において重要なのです。勿論素晴らしい配置なのです、が、学問とは自由に行い極めて行くものでは無いでしょうか?それが緊張やストレスを生み出すものであったとしたら、嫌悪感を催すのも想像にたるものです。9室は優れて恵まれた部屋ですので、問題は起きづらいでしょうが、気をつけるべきは、学問に傾倒しすぎて我を忘れて混乱しない事です。高度な学術が出来る出来ないは本人の価値に関係はありません、それをまず理解しましょう。勉以外にも楽しいことがある事を理解しましょう。またこちらの部屋は海外を象徴します、海外旅行は長くても数週間に留めましょう。ストレスや疲れが溜まりやすい配置です。海外在住には最も向かない配置であり、どうしてもそうなった場合は、極力生地と頻繁に連絡を取る様にするととても精神の安定と息抜きになるでしょう。

10室のベスタ

こちらは社会的な仕事や、社会生活、また上位者の部屋です。のでこちらにベスタがある方は社会に出るのが大好きですし、目立つのも好きで、元々目立ちますし、人気者にもなり易いですが、本人はそこから期待に応えようと意識しすぎてどんどん疲れてしまいます。いわゆるリーダーやボス的な人物も見つけ易く非常に気にします。そもそもこの方自身が社会のどんな分野でもトップにもなり易いです、有力者に目もかけられやすいですし、目をつけられもしやすいです。人からどう見られるかを常に異常に意識し過ぎてしまったり、その結果引きこもってしまったり、社会生活における権力争いにも非常に敏感ですので、そこも参ってしまうか疲れてしまうでしょう。直接関係の無い人間の事もとても気にします。ですので、まず社会的な仕事から離れること、上位者と感じる人物がいるとしたら近寄りすぎない距離感を作る事、他人の目を気にしすぎない事、自分が思うほど人は貴方を見ていません。また社会生活から適宜に離脱して家でゆっくり過ごし息抜きをする必要性が不可欠でしょう。定期的に家族とリゾート地に行くのもとてもオススメです。

11室のベスタ

こちらは主に友人の部屋です。そして希望や幸運の部屋です。こちらのベスタの持ち主は、友人と一緒にいるのが何より楽しいでしょう。恋人などから私と友達どっちが大事なの?なんて聞かれてしまって破局にまで至るなどという配置でしょう。様々な惑星や格式の要素は加味されますが、友人と過ごす時間を取り分けて大事にして、気配りを怠らないでしょうし、また集団において人気者になりやすい配置でもあります。そしてプツッと糸が切れる様に疲れてしまうでしょう。対処法はいかに友人が大事でも人生の大半を使う必要はありません、友人からの評価で生死が決まるわけでもありませんから、時折友人との活動から離れ、家族や、恋人とゆっくり過ごす、また1人で過ごすことに良いエネルギー補給となります。また、高い理想を掲げるお部屋ですので、手の届かない夢を追い求め、精神が疲労して行くこともあり得るでしょう。もちろん、手が届けば何の問題もありませんが。最も困るのは友人と非現実な理想を追い求めて失脚する事ですが、そもそも11室は恵まれた部屋ではあるので、そうそうはないでしょう。しかし気をつけるに越すことは無いでしょう。友人関係には恵まれますから、適度に休息を取り、夢や希望も、半分は薄眼を開けて見る程度でいれば、何の問題も起きないベスタでしょう。有効に使いましょう。

12室のベスタ

こちらは、全てからの退却、精神の昇華の部屋です。ですのでベスタというものは、集中しすぎて周りも見えなくなり一旦引きましょうねと促すポイントとなりますが、こちらはそもそもが終局の部屋ですから、勿論悪い意味ではございませんが、簡単に馴染みやすく言えば引きこもりのお部屋なのですが、こちらのベスタに例えば外出しなさいというアドバイスは無効なのです。理解しやすい範囲であれば、ヨガやスピリチュアルセラピーなどそういったものにのめり込みやすいです、宗教関係にも興味を持ちやすいかもしれません。要はこの世から超えて隠されたもの全てが興味深く追い求める場所となるでしょう。こちらはベスタの中で相当扱いづらいものの1つです、要注意となります対処法は人生における退却からの退却ですから、12室が象徴するものは全てこの世から逸脱した良い世界を示します。ニルヴァーナであり、常人が到底手が届く場所ではございません。果たしてそこが本当に必要で、また手を引くか引かないかむしろそこが鍵となるお部屋と言えるでしょう。12室は病棟という意味もございます、どうぞご留意ください。

ベスタからの提案

ベスタは大切にするが余り特別に神経を使う場所を教え、そこからストレスの軽減を促します。疲れに気づいている場合もいない場合も、どちらにせよ反動が大きくやりすぎが多くなってしまう点が要注意ですので、ハウスが象徴する事柄からの適度な距離感が心身の安定に繋がります。自分の陥りやすいパターンをよく知りバランスを取っていきましょう。人生がとても楽になるはずです。

シナストリーのアスペクト 月と海王星

ご注文のルームサービスでございます。

こちらのアスペクトは非常に親密性の高いアスペクトです。太陽と海王星にも酷似しますがこちらの相性の方が、月側へのダメージが大きいでしょう。海王星はまた月とも共通項が多い惑星です。非常に優しく、同調し易く、同情的で共感性が高い惑星です。が、月が無垢であるのに対し、海王星は、金星の上位星であると共に、美しさと狂気をはらんだ惑星であり、二重人格そのものでもあります。上記から予想するのは容易いように、太陽ですら海王星の惑いに手も足も出ませんので、月はその共感性の高さも相まって、合ソフト以外では注意喚起アスペクトとなります。

合は非常に美しい相性です、海王星の悪い面は出づらいですし、お互いに愛情深く、幻想的な優しい関係を築けます。恋人としては最高ですし、対人でも好ましく良い関係が築けるでしょう。ソフトも同様で、海王星の魅せる美しく優しい世界で楽しく過ごす事が出来るでしょう。精神的にも肉体的にも素晴らしい相性の1つです。注意点は完全に海王星が主導権を握っている、という事です。おそらく月は気付くことはないでしょう。しかしこの海王星は、悪さをしません、月は従順で、また淑女のように魅力的に映るからです。海王星は刺激しないに越したことはありませんから。ライツでも太陽の場合は合ですと多少なりとも問題が出てきますが、月の場合は、精神の交わりですので問題ありません。

問題はハードアスペクトです。海王星側は月に対して本性を見せ始めます、偽りを隠しませんし、それを楽しみ始めます。月を騙し易く、裏切り易く、また、信じ込ませる力も十二分に持っています。月は完全に無力です。海王星は支配するというよりも巧妙に心を操ります。ホロスコープで相互のハードでは、まさに騙し合いですね。嘘なんてついていない?とよくよく考えると、些細な化かし合いをしている事が多々あります。もちろん、自分をよく見せるものが多いので、大したことでは無いのですが、だとしてもやはり素直で純粋な関係性からは離れやすいです。力的にはスクエアが1番強く要注意となります。が、海王星側の嘘を見破りやすいという利点もあります。しかし、1番海王星側に傷つけられるのもこちらの相性かもしれません。歯向かう優しい月に海王星側は容赦をしません。オポジションですと、月側は完全に海王星側の虜となりますので、更には精神的にも取り込まれ、海王星側の格式が悪ければ、海王星側の象徴する悪い世界にも拘束され易いです。そして永遠に気づきません。

恋愛においてはソフトもハードも非常に大恋愛に発展しやすく、月側は海王星側に否応なく惹かれ、海王星側も月を可愛いと思います。ハードでは可愛さ余って憎さ百倍なのか、海王星側の悪い面が出てしまいます。そして海王星はマレフィックですので、月側の手には負えません。対人ですとハードでは悪友と言ったところでしょうか。つい遊びが過ぎる、調子に乗ってしまう、楽しみに溺れてしまう。そんな関係です。どちらにせよ楽しく幻想に満ちた世界を海王星側が月に見せることは間違いがなく、月側が嫌でなければ、どのアスペクトでも良いのでは無いのでしょうかと思ってしまう相性ではあります。

がしかしやはり、海王星は美しさを凌駕してしまった星である事はおわすれ無きように。心を操り、簡単に裏切り、簡単に騙し、跡形もなく消えていくでしょう。

シナストリーのアスペクト ドラゴンヘッド・テイルとキロン

残ったお菓子、どれから食べましょう。

キロンのアスペクトは基本的には過去の傷跡を示しますが、こちらはノードの絡みですので過去生との関係性も絡めてみるとわかりやすいでしょう。ですのでノードとキロンを理解するのに非常にわかりやすいアスペクトと言えます。ヘッド合もテイル合も縁は同様に非常に深いです。解釈としてはヘッドはキロン側へ未来に向けての手助けを、テイルはキロン側へ慣れた事柄における間違いの訂正を手助けをする事になりますので、カルマの解消という最終的なゴールは同じですが、ヘッドはショートカットで息が長く、テイルは遠回りで短い関係となります。

一例として、ここに於けるキロンは過去生でついた傷跡と見る事ができます、そしてヘッドはその時その場所にいたのかもしれません、そしてキロン側を助けられなかったのが非常に心残りなのかもしれません。逆にテイルはその時その傷をキロン側につけた当事者なのかもしれません。この両者とキロンの保持者が集うことは稀だと思いますが、そのような仮定も成り立ちます。もちろん事実でなくただの仮定ですが。ヘッド側はキロンの傷を知っていますから、その傷をなんとかして癒したいと思っています、そしてキロン側もその暖かい気持ちがわかります。この2人の相性は至って前向きで、素晴らしく、キロン側はヘッドに癒され傷を直した後は、同じような傷を持つ人々を手助けすることさえできるようになるでしょう。2人でいると癒され落ち着くことでしょう。とても縁の深い2人です。

テイル側はと言いますと、罪悪感を感じます。しかし、キロン側を素通りする事は出来ません。見たくないものかもしれません。出来るなら関わりたくないかもしれません。しかし出会ってしまったら、懐かしく感じる事でしょう。キロン側は無邪気かもしれませんが、痛々しいでしょう。なんとかしなければとテイル側は思い、様々な手助けをするでしょう、キロン側の行動は逐一テイル側に打撃を与えるかもしれません、そしてキロン側もテイル側といると何故だか嫌な気分になるかもしれません。時間はかかるでしょうが、当事者にしかその傷は見えないですし癒せませんので、深い関わりとなるでしょう。お互いにゆっくり解決するしかありません。在住ハウスは大きなヒントとなるでしょう。

こちらは合以外ではノードとのソフトはヘッド寄り、ハードはテイル寄りと解釈してアスペクトをみてもよいでしょう。どちらにせよ深い縁のある相手に違いなく、お互いに為すべき事があります。キロンは癒しを与える存在になる事が目標ですから、キロン側に協力して深い傷を癒し、他者を癒せる存在にするのがヘッドとテイルの目標となるでしょう。

例え方法や道のりは違えども、この相性はたどり着く先は同じです。