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小惑星ネメシス 見えない敵は自分? 閲覧注意

小惑星ネメシスとは

鏡のジグソーパズル残りのピースは後ひとつ

小惑星ネメシスの由来はギリシャ神話の義憤の女神です。

諸説ありますが闇の神ニュクスが1人で産んだ多くの子供達の1人で、闇の女神の名に相応しくとても力強い神々が生まれています。例えば不和の女神エリス、催眠の神ヒプノス、運命の女神モイラなど。

母親であるニュクスは世界が出来上がる前に生まれたとても古い神の1人で、その時世界にはカオス(混沌)のみしか存在せず、また、光はありませんでした。光を生み出したのはニュクスです。ニュクス以外には同時にガイア(大地)、エレボス(夜)、エロス(愛)、がおり、エロスの力でエレボスとの間に初めて子供が生まれました。昼の光の女神と、空の神です。

闇が先で光が後というのも興味深いですが、そんなわけでニュクスの娘であるネメシスはとても強い立場にあります。ゼウスですらニュクスには気を使ったので調停の女神とも呼ばれます。

しかしネメシスはとても美しい女神でゼウスが放っておくわけはなく当然目をつけます。最終的に鵞鳥になって逃げますが、白鳥になったゼウスとの子供が2人卵から産まれます。

占星術的な意味は、見えない敵、報復、嫌がらせ、虐めです。これは、ネメシスは思い上がった人間に制裁を下す神であるからですが、思い上がった?と疑問に感じる方もいるでしょう。そもそも神々の贈り物パンドラの瓶に関しても、入っていたのは沢山の苦しみで、たった一つの希望が残ったというのも、不思議です。ゼウスはプロメテウスが人間に火を与えた事を酷く怒りますし、ギリシャ神話では人間が神々から酷い目に遭う事も多いです。

神話では根源的に人間は道徳を守らず、贅沢で思い上がりやすい生き物とされているようです。

そんなわけで、ネメシスは人間に対して義憤と制裁を司る女神であり、機嫌が悪くならない為に常に多くを持つものは供物を捧げる必要がありました。

ネメシスとNessusの違い

さて、虐めというと代表的なNessus(加虐)がいますが、こちらはとても対照的な星です。

能動的で見える敵、虐待をしたいというコントロール不能な欲望、わかりやすい虐めや我儘をするのがNessus。

受動的で見えない敵、報復としての制裁、虐めを行うのがネメシスです。その報復は自分自身の弱点を守る為のものであるからです。自分が正しいのに注意された、だから上からやり返すという被害妄想と逆ギレのようなよくない星です。治さなくてはいけない部分ですが難しいです。

ただ、Dejaniraが目立つ個人にこの星達が絡むといじめが起き易いというのは共通です。

またズレますがNessusは冥王星のケンタウロスなので、8番目の部屋、冥王星、蠍座も同時に見ると良いです。

明らかに虐めが起きていてNessusはチャートで目立たず、ネメシスが目立つというのもよくある事です。(特に同年代だと配置が近いので、その場合はネメシスを見るといいです。)

ネイタル、シナストリーにおける小惑星ネメシス

ネメシスが受動的というのはそもそも、占星術的な解釈ではネメシスは自分自身の弱点を示すからです。ネイタルで個人惑星や軸と絡む場合、そこは自分自身の弱点となります。絡まなくとも入っているハウスの事柄も自身の弱点ですのでチェックすると興味深いでしょう。

シナストリーではこれが複雑になります。絡む個人惑星や軸はネメシス側の弱点を無意識に指摘する存在となり、ネメシスは強く、他者の上に立つ女神なので、その惑星や軸側を制裁という形で激しい攻撃をします。これがネメシスイコール見えない敵の裏側です。自分が攻撃されていると感じ、相手を攻撃する。更に相手にとってはわかりづらい方法である事が多く嫌がらせのようなものが多いです。Dejanira(被害者)が絡むとはっきりとしたわかりやすい虐めになる事が多いです。

ネメシスの示唆する弱点は正にアキレス腱のようなものですが、アキレス腱の由来であるアキレスという神話の登場人物の名を冠する小惑星が示す深い悲しみやトラウマとは少し違う、人生を通して上に立ちにくい部分であり、克服しようとは思っていません。神聖な天罰を与えようと考える過剰な誇りと思い上がりであり、見えない敵そのものそれがネメシスなのです。

ネイタルチャートの解釈

小惑星ネメシスとDCの合

要注意

最もよくない配置です。

個人惑星との合だと解釈は割と楽で、火星と合なら男性や行動力、怒りなどが弱点です。そこを直さなくてはいけませんが本人は自分は悪いと感じないので気づきづらいです。とてもシンプルです。

しかしDCの場合はそもそもACの反対で自分の苦手な影の自分であり、過去であり、カルマでもあります。基本的に他者を通して表現する部分です。例えばここにアポロ(崇拝)が合だと、他者は何かにつけて挑んで来るのですが(他者がアポロなので)、勝手に怯んで逃げていくでしょう。そして敬うでしょう。崇拝者が沢山寄ってくるでしょう。自分が、ではなく、他者が代弁する軸であるからです。ネメシスの場合は単純に他者(特に異性、パートナーの軸なので)の扱いが苦手です。笑顔で敵がワラワラ寄ってきます。特にサインが重要になり、そのサインの強い方々には気をつけましょう。制裁したりされたりと人生でパートナーとは問題がとても多いでしょう。

シナストリーチャートの解釈

ネメシスと太陽の合

要注意

ネメシス側は性格などにおいて、惑星側を気に入らない、嫌いだと感じます。惑星側は無意識にですが何かネメシスを怒らせる事、弱点をつく事、そこは良くないと指摘してしまうのでしょう。ネメシスは自分が上ですから惑星側にチクチク攻撃を開始するので気をつけましょう。無意識なのでなぜ嫌われるのかはわからないでしょう。特にネメシスが1室在住(性格対性格)であるとより強力です。太陽側がネイタルでネメシスと個人惑星との合などがあれば関係性はより悪くなります。

続きます

性格と魅力を表す小惑星リスト

性格と魅力、傾向

全ては無に還るのに、貴方は天井の隅でどんな夢を見る?

個人の性格とは一言で表せないもので、多面性がありますね。小惑星にも性格や性質を表す沢山の星があります。あなたはこんなタイプでこんな方ですよ、なんてサラリと分類され、そうですね、なんて簡単に頷けますでしょうか?

今回は主に内面の性格、真の強さや魅力、欠点になりうる真逆の要素を示唆する小惑星をまとめていきます。心の魅力に繋がるものは、美しさやカリスマ性と被る内容も多くなりますが、新たな自己発見や、単純に性格診断的に楽しまれても面白いかと感じます。

※解釈は多くある場合、性質的な特徴をメインにしています。
※悪い星も良い星も混ぜています。
※全て簡易解釈となります。

※見方のポイントは個人天体との合や軸との合をまず見ることです。それら以外は目立ちません。
解釈できるようになれば、合以外はハード2、イージー0で見ていくと更に興味深いでしょう。
アスペクト以外では、1ハウス在住は全て重要な小惑星です。
基本的に小惑星は惑星はソーシャル以降は幇助的にしか使用しません。

ハード=ディフィカルト=ダイナミック
ソフト=イージー=ハーモニアス

単純な惑星の意味

絡む惑星を理解するにはシンプルが1番と言うことで、惑星を単純に表現します。沢山の意味はありますが、複雑なものを省き理解する際に肉付けしていく為にはこちらの方が楽でしょう。

太陽:自我、意志
月:感情、性格
水星:コミュニケーション能力、対人
金星:価値観、好み
火星:行動力、動機

木星:拡大
土星:基盤
天王星:閃き
海王星:幻想
冥王星:変化

性格や魅力に関する小惑星リスト


Kama (1387): どんな異性的関係を好むか

Wisdom(3402):知恵に恵まれるそのままの意味の星、博識であったり、頭の回転が速いなど賢い良い星。

Sappho (80): 中性的、ロマンティスト、詩人

Diana( 78 ):目立つと非常に動物好きで、守ります。動物愛護に力を入れるでしょう。独立心旺盛。天王星に似る。

Close (54902): 深く信頼できる人

Aesculapia ( 88 ):特に水星と絡むと医療関係に向きます。医者。

Devota (1328): 献身的な人

Alinda (887): 1夜の遊び相手になりやすい

Loving (432971): 純粋で忠誠的な愛情を捧げる、よって他者に愛されやすい。

Ganymed (1036): バイセクシャル、引き立てられ易い。

Gaussia (1001): 磁力があり惹きつける

Valentine (447):可愛い、優しく、純粋で愛おしい

Adonis (2101): すごく贔屓される。可愛がられる。またはタイプの男性。女性のチャートで好みの異性は火星、理想的な人は木星、アドニスは両者の良いとこどり、正にタイプ。

Aphrodite (1388): 官能的でチャーミング、誘惑する。またはタイプの女性(特に官能的に)。

Vipera(7464)/Serpe(9968):両者とも蛇の事で、蛇は脱皮をする事から裏表のある人と解釈されます。表面的に優しくても、最後の顔はわかりません。

Irma(177):世界的なと言う意味で大注目される星。意味は完成されたものまたは全世界、完璧な人だと思われ易い。

Buddy (16155): 最高の友人

Knight (29391): 理想の男性像

Venusia (499): 理想の女性像

Lovejoy (61342): 一緒にいるととても楽しい人

Hera (103): 恋人がいても浮気する。パートナーへの嫉妬が強い.ヘラは解釈が多い。

 Isis (42):面倒見がよく親身で優しい。

 Osiris (1923):他者に面倒をかけやすい。特にパートナー。

Amor (1221): 真の愛情を捧げることが出来る。

Pallas (2): 人心掌握術に長ける。

Cupido (763): どんな恋をするか。真剣な愛に発展しないロマンスの傾向。本気の浮気をし易い。

Vesta (4): 純粋で情熱的な愛情の持ち主。真面目。

Ko (6498): 子供との関係性、良い親かどうか、子沢山、子供っぽさ、ハードは未熟に見える。

Le Gentil (12718): 親切で優しい。丁寧で柔らかい物腰。穏やか印象を与える。

Masterman (21561): 支配的、権威主義者

Ogmios (189011): イージーアスペクトならば賢く、文筆力があり、社交的。ハードなら他者を操る傾向。この星が目立つと身長が低い場合が多い。

Ate (111): 衝動的、結果を急ぐ。早計。我慢ができない。

Angers (371220): キレる、不愉快、怒らせる原因

Aurora (94): 他者を楽しませるのが得意。注目を浴びやすい。沢山の人を惹きつける。

Babel (5808): マルチリンガル。

Baucis (172): 最高の客、心が温かく広い、寛容で献身的。

Caesar (18458): イージーならリーダーに向き、ディフィカルトなら周囲に無理難題を押し付け嫌われやすく独裁的。

Cadmus (7092): 良い指導者

Compassion (8990): 自然な協調能力、同情心、哀れみの心を持つ。

Candance (4899): 高度な説得力を持つ星

Castalia (4769): 創造性、芸術的なインスピレーション、アーティストに向く。

Dainty (9758): 繊細で愛らしい美しさ。優雅で上品。

Deborah (541): 強い意志、信念を曲げない、強い精神力を持つ。

Devine (3561): 常に神秘と繋がる。神聖な存在、非常に魅力的。

Dix (6776): 心理学、異常心理学への強い関心。または禁忌的な事柄への強い興味。

Otto (2962): 独立心旺盛、個人主義、ハードは自分勝手になりやすいので注意。

Patientia (451): 他者に我慢を強いられ易い。

Porta Coeli (3276):自己啓発能力、好機、幸運と幸せを見つけ易い。

Protogenia (147): 家族や友人の中での初代運、野心家、指揮を取る。

Qwerty (6600): を書くか、文章を書くのが好きかどうか。文章の癖。

Rosengard (21610): 内面も外見も美しい。物腰が柔らかく人好きする。希少価値、絶滅危惧種。

Aletheia (259): 正直者、信頼に足る人物

Alona (15230): 孤独を感じ易い。目立つと孤独がテーマになる。

Amenemhet (5010): 目立つ、注目を浴びる、光り輝き他者は霞む

Ask (4894): 捜査官に向く。質問好き、好奇心旺盛。

Schadow (5265):隠す人。二面性のある人

Virginia (50): 伝統や歴史を重んじる。純潔と高貴さ。

Viv (2558): 力が有り余って落ち着きがない。活動的で躍動感がある。

Yarilo (2273): 明るく前向き、異性的魅力が強く他者の目を引く。魅力的で周囲に良い影響を与える。

Young (2165): 快活で若々しく、歳下の友人が多く慕われる。

Eva (164): とても女性的、金星に似る

Melanie(688): 脆い、純粋、創造性豊か

Esther (622): 他者を助ける、救済者

Nestor(659):コミュ力が高い、リーダーの素質

Freud (4342): 心理学への興味

Leonora (696): 社会的な影響を与える。本を読むのも書くのも愛する。勇気、意志の力、太陽に似る星

Zenobia (840): 権力のある女性、活力に満ちプライドが高い

Ophelia (171): 海王星に似る。自尊心に問題を抱える。大袈裟。水が怖い人も?

Iris (7):木星と金星を足したような星、幸福、一緒にいると幸せな気持ちになれる。

Kafka (3412): ミステリーやホラー好き。

Dallas (8084): 格好いい人、富、人気

Mary (2779): 子供っぽいが、純粋で遊び心があり美形が多い。

Pandora (55):トラブルメーカー

Cornelia (425): 模範になりたい、美徳がある、知識欲旺盛、他者の見本になりたい

Gorky (2768): 意地が悪く見える。

Aditi (4401): 育てる、気にかける、守られる、創造的な人、感情をよくコントロールでき、知恵がある。

L’ Encyclopedia (21000): かしこく、博識

Diotima (423): 哲学者、優れた直感力、人生の深い意味を知る

Hammurabi (7207): 復讐心に燃える、正義感が強い

Sila-Nunam (79360): 親近感、穏やか、賢い相談相手、良いアドバイスをくれる、カウンセラー、聞き上手

Genoveva (680): 忠実、誠実

Swedenborg (3947):ミステリアス、神秘主義、超能力、不思議ちゃん

Kozlovskij (4944): 近寄りがたい雰囲気を醸し出してしまう。

Nabokov (7232):背徳好き

Hel(949)/Hela (699): 冷たくみえる。気が利かない

Sekhmet (5381): 強く勇気のある性格。個人主義、独立心旺盛。

Naema (845): 非常に高いカリスマ性、魅力がありフレンドリーで笑顔が可愛い

Prokne (194): 表現力が高い、表情豊か、お喋りで甘い囁きが上手い。可愛い。

Lorenz (3861): 魅力的で、愛らしく癒し系、優しい。

Altjira (148780): 風変わり、冷たい、芸術家、夢想家。他人行儀。

Sassi (7500): 生意気で傲慢に見える。

Manawyden (452307): 賢く説得力があり落ち着いている。

Fantaica (1589):極端、やりすぎる、テンションが高い。

Sunshine (3742): 常にキラキラしていて、一緒にいると楽しい人。

Beatrix (83): 他者を幸せにする能力、幸福を感じる場所、良いエネルギー循環

Fidelio (524): 信頼出来る、正直、忠実、土星に似る。

Amanda (725)とても愛らしい人だが、愛されたいという承認欲求が強い。金星に似る

Sophia (251): 同情心が強く、秀でた直感力、知恵、公平でバランスの取れた思考と感情の持ち主。

Agrius (8241): 冷たく短気に見える。

Amadora (4482): 沢山のものを愛し分け与える、優しくカリスマ性にある性格

Buffon (7420): 冗談好き、愉快、いたずらっ子。ちょっかいをかけられ易い。

Candy (3015): 優しく、愛らしく、可愛い。

Deprez (9795): 目立つと精神的に落ち込み易い。

Eos (221): フレンドリーで、礼儀正しく性格の良い人。理想家で夢みがち

Furia (194982): 怒り狂う原因、理由、何がイライラさせるか。アンガーより深刻。

Galante (6241): 礼儀正しい。

Hermite (24998): 疑い深く、一人でいたがる。

Lucidor (1176): 目立つ、見せびらかす。

Plato (5451): 哲学、人生を達観する。

Quirk (18376): 変な癖を持つ。

Hybris (430):自信過剰、無謀

Utopia (1282): 空想、幻想、目立つと文筆業に向く。

Vanadis (240):虚構、強いエゴ。

Webb (3041): SNS上でのペルソナ。

続きます。

小惑星Hebe あなたの虜

小惑星Hebeとは

頭を優しく撫でて、微笑む

由来となる神話によると諸説ありますが、Hebeはヘラ(ジュノー)とゼウスの娘で若さと青春の女神として生まれました。非常に美しい女性で、全身が光り輝いていたと言われています。

ただ、彼女はそれだけというと失礼ですが他に目立って出来ることはなかったようです。しかしその見目麗しさからゼウス達、神々の集いで不死の飲み物、ネクターを皆に注ぐ役目を仰せつかっていました。

後にhebeは、ヘラクレスの妻となり、その役目は、余りの美しさから地上でも一際目立ちゼウスが一目で気に入り連れ去ってきた人間の王子、Ganymedが引き継ぐ事になります。

神話ではそのように彼女は特に目立って活躍する事はないのですが、占星術的には様々な意味を持つ興味深い星の一つです。分類的には悪い、弱い星とされ、注意しなくてはいけない星です。

基本的な意味合いは、他者に従い助ける星です。特に食事に縁が深いです。異性的魅力も示唆します。地位の高い人々と関わりも深いともされていますが、余り良い意味ではありません。

上下関係の要素が強い星で、立場的に無条件で下につく事になりやすいからです。

こちらはシナストリーで用いられることが多く、惑星や軸と絡むと、相手の言いなりになる。支配される。抵抗できない。となり、恋愛ですとまさに身動きの取れない虜のような状態に置かれ易くなります。

青春の女神由来から、ネイタルでは10代がどんな風であったか、青春時代の危なっかしさ、過ち、異性的な感情の芽生え、親の庇護の元で従順であったか、上下関係から、他者からの被虐、いじめ、異性的被害も示唆します。

また若さと青春の象徴であり、輝かしい美貌の持ち主ですので、ネイタルでアセンダントや金星、太陽に絡むと外見の美しさも強く示唆します。母親であるジュノーも絶世の美女であり、毎年の禊で常に若返る為、金星を超え、無垢で穢れのない赤ん坊のような純粋さ、美貌と年齢不詳の若さをアセンダントや太陽に与えます。こちらはまた違い、所謂10代の瑞々しい若々しさを与えます。同時に強い異性的魅力も加わりますので、あどけなさの残るそれは非常に儚く魅惑的でしょう。

今回はネイタル、シナストリーとアスペクトを考察していきます。

シナストリーにおける小惑星Hebe

どちらかがどちらかに無条件で従うような関係になりやすいので注意が必要です。合ハードですと、弱い星ですので相手に抗えない事からトラブルに発展しやすくなります。例外的に親子関係では、Hebeとのアスペクトがあるとハッキリとした上下関係が出来上がるので良い関係が築けます。

アセンダントとHebe

注意

アセンダント側はHebeを自分に気があり、自分のものだと思いやすいです。またHebe側も同様に強く惹かれます。お互いに外見を酷く気に入り、贔屓にすることもあります。一度結び付くと、どちらかがどちらかの虜になり、トラブルが起きても離れられず、虐げられ困窮してもずっと側にいるような状態になりやすいでしょう。お互いに注意が必要な関係です。合やハード(DCは別途記述)はどちらかの力が強すぎて、奴隷のようになり易いです。トラブルに気をつけましょう。バレンタイン(良い人過ぎる星)などが同時に強く絡むと更に抗えない為、感情が爆発するケースもあります。

続きます

小惑星Dejanira 被害者の星 ハウス別編 閲覧要注意

小惑星Dejaniraとは

ダイヤモンドを拾い集めて

Dejaniraは完全なる被害者です。それ以上でもそれ以下でもありません。由来となる神話では、彼女はヘラクレスの妻でしたがNessus(加害者の星)に騙され虐げられた挙げ句、心から愛する夫のヘラクレスをNessusの策略によって殺めてしまいます。彼女にはなんの落ち度もありませんでした。災難は降って湧き、彼女は支配されて、何もかも奪われてしまったのです。彼女は、か弱く脆く優しく、運が悪かったというだけで、全ては狂ってしまいました。

こちらの星は他の星同様全ての人のチャートに平等に存在します。悪い星、弱い星は色々とありますがこちらは特に分かりやすく被害を受けるのみ、酷く悲しい星です。星の元では何も変えられないかもしれませんが、弱点を知り守ることで助けられる希望が沢山見つかるかも知れません。

そして完全無欠に見える誰にでも、耐えられない敵がいるという事です。

今回は在住ハウス別解釈をしていきます。ここで重要なのは、Dejaniraの表す事柄はハウス内で変化しませんが、もし同時に個人惑星や軸に触れれば、威力は非常に強くなり、チャート上で目立つ事となります。その場合個人惑星や軸とのアスペクトの解釈も併せてより強い注意が必要となります。逆に言えば、ただ在住しているだけならば、そこまでの大事には至らない事を示唆します。他例外的に1室在住はそれだけでも注意が必要です。生まれたての自分が最初に見る世界の部屋であるからです。

最も危険なのはチャート上でDejaniraとNessusと火星がアスペクトを取る場合です。

《緩和について》

良く効く緩和は木星(運が良くなる)かPOF(富と幸運)が同室に在住する事、Dejaniraが冥王星(強くなる)と合かソフト(援助)、または同室である事です。木星がDejaniraの関連するハウスに在住するのも良いです。

木星は特に12室に入るのがオールマイティに良い緩和となります。敵の部屋ですから敵を減らす、失くすことが可能だからです。
御守りのような良い木星の配置です。

また、同室内でDejanira自体は目立つことはなく、他の良い星が軸に乗る、惑星と合を取るなどすると、複雑な解釈にはなりますが、強く緩和されます。

火星とDejaniraのアスペクトは男性が持つと男性に虐げられる、つまり勝てない、男性社会で生きて行くには弱いだけでなく非常にフラストレーションが溜まるアスペクトです。

女性が持つともっと被虐的な意味合いが酷くなりますが、火星(男性の星)は強く反撃が可能です。よって火星とのアスペクトは女性にとって緩和ともなり得ます。

※以下全て閲覧要注意となります。

1ハウスのDejanira

要注意の配置です。特にアセンダント(人生の目的や体現)と合ですと理不尽な被虐、暴力沙汰に巻き込まれやすいチャートですので、自身の身を守る術を人生において真っ先に、確実に身に付けなければなりません。また1室Dejaniraはとてもか弱く優しいので流され易く、他者に簡単に支配権を渡してしまいます。単純には自我の主張と形成、自立に邪魔が入り易く人生で乗り越えるべきものが大きいでしょう。緩和には冥王星との合、ソフトがとても良いでしょう。

2ハウスのDejanira

詐欺や窃盗、大きくなると強盗、各種投資詐欺に遭いやすい配置です。基本的に他者から金銭、所有物を狙われて奪われやすいので常に防犯面で注意する必要が有ります。また、容姿について弄られ易く外見にコンプレックスを感じやすいでしょう。

3ハウスのDejanira

悪口を言われ易い配置です。噂話の格好のネタとなりやすいでしょう。また特に幼少期、学校の友人や兄弟から被害を受けやすいでしょう。基本的には身体的にというより、他者との会話、コミュニケーション、考え方の違いなどで相手に負けやすく、自信が持てず精神的に追いやられ被害を受ける事が人生で多いでしょう。水星の格式が良いと強い緩和になります。

4ハウスのDejanira

典型的な家庭内で被害を受けやすい配置です。ICと合なら特に幼少期、両親から虐げられやすいでしょう。また家、家族そのものが被害にあうとも考えられるので、泥棒や、侵入者、家庭の崩壊に繋がる事件などにご注意ください。1室に木星、また水星の格式がよく、9室が目立つと強い緩和となるでしょう。

5ハウスのDejanira

5室は趣味や子ども、ギャンブル、また目立つ部屋です。この配置のDejaniraは何かを成し遂げても評価されづらいです。ユーモアのセンスが悪趣味と捉えられやすく、他者が離れて孤立して行きやすいでしょう。また子供の部屋でもあるので自分の子供などへの多角的な被害なども示唆します。ギャンブルや投資はお勧めできません。

6ハウスのDejanira

仕事場での上下関係、特に目下から被害を受けやすい配置です。基本的には他者を助ける部屋ですので、他者を良かれと思って助けても、恩を仇で返されたり、正直者が馬鹿を見るといったことが多いでしょう。また身体に良くない偏食傾向が強い方が多いでしょう。ペットを飼うのもあまりお勧めできません。ペットに依存しやすくペットに支配されやすい配置です。10室に木星やMCに冥王星が合などですと、強い緩和となります。

7ハウスのDejanira

結婚相手や結婚生活、親密な交際相手から様々な被害を受けやすい典型的な配置です。社交術、ビジネスの部屋でもあるので対人面で害を受けることも多いでしょう。裁判にも負けやすいので、避けるのが賢明です。
DCや個人惑星と合の場合、1、2、10室に木星など入っているのなら、結婚をしないというのも1つの選択です。

8ハウスのDejanira

要注意幼少期から、大人に至るまで様々な異性的、暴力的な被害を受けやすい典型的な配置です。

9ハウスのDejanira

哲学的な多種多様な個人の信念、自由を主張する事において差別的な被害を受けやすい配置です。違う文化、外国の人々などとの関係、海外旅行にはご留意下さい。高等教育の部屋でもあるので、大事な学びの場を奪われるなどの被害にも注意が必要です。

10ハウスのDejanira

社会に出る事に壁があります。資格試験に受かり辛いなど、社会的地位を伴う仕事の場において苦境に立たされやすいです。社会に出ない、仕事をしない方も多いでしょう。ただ6室に木星が入ると仕事の環境や人間関係にはとても恵まれます。そして2室や8室に木星が入ると金銭取得に関する問題はないでしょう。

11ハウスのDejanira

友人や集団に恵まれず被害を受けたり、仲間はずれにされやすいでしょう。マスメディア、SNSの部屋でもあるので、そういった場で中傷などをされやすいでしょう。あまり深入りしないようにすべきです。

12ハウスのDejanira

12ハウス中最も要注意の配置です。12室は深層心理、秘密の部屋ですから、Dejaniraは被害者である事を表には決して出しません。被害者である事を否定する部屋です。その否定が強く出ると不安に駆られ逆にスケープゴートを作り出そうとします。何故なら単純に自分が虐める側になれば自分が虐められる心配がなくなるからです。被害者が窮鼠猫を噛むように加害者に転換しやすい怖い配置です。またそれは自身の知らない無意識下で行われるので誰かが気づき注意しなくては本人は何もわかりません。ご留意下さい。

小惑星ハトシェプスト 栄華を極める

小惑星ハトシェプスト(2436)とは

エジプトで有名な女性というとやはりクレオパトラやネフェルティティかなという印象ですが、諸説ありますが実は1番女性で権力を持っていたのはこちらのハトシェプスト、五人目のファラオです。

歴史的に女性で2番目のファラオとはなりますが、ハトシェプストは他者とは比べ物にならない権力と地位を得ていました。全ての者が傅く名声、正にそのようなものを手に入れた女性の1人です。男性主権の時代にあって、20年以上もの間その地位を守り続けました。よって、彼女は常に男装をしていたとも言われています。

なぜかクレオパトラなどの影に隠れがちで余り目立ちません、彼女たちよりも圧倒的に影響のあった人物なのに、です。

また彼女の死後もミステリーに満ち満ちています。

彼女の存在した記録は一度抹消されており、その後再度発見されることとなります。

このように非常に魅力的で謎に満ちた人物ですが、こちらの小惑星が占星術的に象徴するのは、

成功、富、崇拝、女王、平和を維持するもの、栄華、自己アピール能力です。

また男装のくだりからも察するように、異性的な差別も示唆します。

こちらが目立つ(アングル、個人天体との合)人物は非常に素晴らしい名声を博している方々が多いです。億万長者、女王、成功した芸術家など、多岐にわたります。

偶然か必然かは分かりかねますが、そのような星の元に生まれた人物がどのように人生を積み重ね、名を広めて行くのか興味深くもありませんか。またはご自身がそうであるなら、今もしそうでなくとも可能性は無限大です。

今回はアスペクトを考察していきましょう。

小惑星ハトシェプストとMCの合

企業して成功したり、芸能活動、芸術で成功したり、特に女性ですが、男性含みそのような方が多いです。成功も小さいものではなく、社会的地位の確立、莫大な富に繋がり名誉得るものが多いです。

小惑星ハトシェプストと金星の合

こちらは特に金運が強くなります。成功運と共に強く、元々そのような家系に生まれることも多いです。また芸術家や芸能活動でも多くの成功例が見られます。ルーラーやハウスも見なくてはいけませんが水星、金星は特にその傾向が強いですね。また女性ですと金星はそのものを表しますので特に家柄がそうである事も示唆します。

小惑星ハトシェプストと太陽の合

こちらは家柄が非常に恵まれて良いことが多いですが、それらを引き継ぎ名誉を守る方々もとても多いです。こちらの星は大きな建築物も示唆しますので大概が豪邸や広い広い家に住むか、そう遠くない未来に住むようになることでしょう。

小惑星ハトシェプストと月の合

ハトシェプストと月の合は母親が非常に成功しており権力があるか、またそのような女性を母親の理想像として捉える事が多い事を示唆します。また精神的にとても強い、女性のリーダー的存在になる性格を生来的に持つ事を示します。成功は蟹座の在住ハウスの事柄で実り易いです。その場合、女性、子供、大衆の人気を得易いでしょう。

小惑星ハトシェプストとテイルの合

過去生で、栄華を極めたことを示唆します。
今生でどのように消化し生かされるのかはその方次第ですが強い成功運とエネルギーを秘めた方です。

小惑星ハトシェプストとDCの合

DCは対人のポイントですから、対人面で女性から強く支持される配置となり、世の中には様々な成功の形がありますが特に女性ファンが多い配置でしょう。非常に影響力があり、パワフルな女性として女性の目に映るでしょう。

小惑星ハトシェプストと火星の合

こちらは分かり易い例があり、マリリンモンローが火星と合で8室在住です。今でもそのようなシンボルである彼女ですが、つまりはとても異性的魅力に溢れそのアピール力は、力強くまた名声、カリスマ、富、そして深い謎に繋がるものであることでしょう。

小惑星ハトシェプストとヘッドの合

潜在的且つ運命的にそのような能力を得る才能を持ちます。使いこなすには時間がかかりますが、成功者の潜在能力としては抜群の配置と言えるでしょう。

続きます

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小惑星Union シナストリーにおけるハウス解釈 結婚生活

小惑星Union(1585)とは

白馬と追いかけっこ

こちらは単純に結婚したい星です。結婚したい、繋がりたい、カルミックな星のひとつでもあります。ですので、ソウルメイト系の相性でも良く使用されます、その場合もう一度一緒になりたいと言った想いが強くなります。基本的には、あの方と結婚したらどんな風になるのかな?と、考える方は多いかと思いますが、こちらの星はそれらを少し覗き見して私達に教えてくれます。ハードアスペクトなど配置によっては離婚も示します。ですので、結婚に特化できる星のひとつです。

今回は、シナストリーのハウスでお相手のUnion在住ハウスを見ていきます。勿論お2人のお互いのUnion在住ハウスを見るのが1番の近道ですが。

彼の方と一緒になったらどんな生活が待っているのか見ていきましょう!

※ネイタルの在住ハウスにも応用が可能です。その場合自分がそのような結婚生活がしたいと望んでいるとなります。

1ハウスのUnion

結婚するには最高のお部屋、お互いに一目惚れから始まり直ぐに結婚へと辿り着くことが多いでしょう。結婚への方向性や思考がとても似ていて、お2人の行く末を後押ししてくれるでしょう。後ろを振り返らずに前だけを見る、2人で協力し合い同じゴールを目指す、素晴らしい結婚生活が待っています。

2ハウスのUnion

こちらは少しリッチな結婚を示唆するお2人のお部屋です。または2人でいると金運や仕事運が上がります。お互いに束縛が強くなりがちではありますが問題にはなり辛いです。お互いにお互いを所有したという満足感が必要で、ある意味ただそばに居てくれればそれでいい、と言った関係にもなり易い非常に求愛される結婚相手となります。

3ハウスのUnion

コミュニケーションのお部屋ですから、お2人はとてもスマートで常に知的な会話ができるカップルとなるでしょう。2人きりで長く過ごす事が好きで、特にUnion側は長く結婚生活が続いても、いつまでもデートや旅行に行く事が好きでしょう、新鮮でロマンティックな2人の幸せを感じるために。

4ハウスのUnion

こちらは典型的な大家族の配置です。どちらかが子供を沢山欲しがる事でしょう。又は、どちらかのご両親と一緒に暮らすなど。又はどちらかが再婚や子連れであったりする事もあります。お互いに家族としての絆や距離感がとても強い結婚を暗示します。単身赴任などは考えられない配置でしょう。

5ハウスのUnion

こちらも結婚には最高のお部屋です。お2人の相性は、官能的な意味でも、様々な愉しみごとにとても良いです。2人でいると何もかもが楽しみに繋がります。趣味や想像力のお部屋ですので。一緒にいると子供の頃に戻ったような遊び心が疼きだすでしょう。Union側は子供を欲しがるでしょう。子供の有無は5ハウス側の状態に寄ります。

6ハウスのUnion

Union側はいつもハウス側を助けてくれるでしょう。どんな時も辛い時は支えてくれるでしょう。結婚へのきっかけは具合が悪い時や調子が悪い時、又は好きな人に振られて落ち込んでいる時かもしれません。話を聞き、あなたを励まし、魅力的だと言ってくれる事でしょう。6ハウス側の状態に寄っては、養子などをもらう配置でもあります。温かな家庭を築く事でしょう。Union側は常にあなたの味方です。

7ハウスのUnion

こちらは結婚相手として最高のお部屋なのですが、7室はディセンダント、自身の最も苦手なサインのお部屋です。ですので最高であり最悪な結婚相手となります。お2人の結婚は満足感に溢れるでしょうし、大抵一目惚れで始まります。矛盾がありますがアセンダントとアセンダントの合(も勿論素晴らしいのですが)よりもアセンダントとディセンダントの合の方が惹きつけ合う力も性的魅力も強いのです。又ジュノーもアセンに合よりもディセンダントに合の方が魅力的に見えてしまうものです。パートナーのお部屋は自我と正反対の対人のお部屋、相性とは不思議なものですね。

8ハウスのUnion

こちらは言わずもがなのとても親密なお部屋です。ですので、お2人は誰にも言えない会話を2人で何もかも話すでしょう。誰にも言えない秘密も共有するでしょう。そして、お2人の結婚生活はまた言わずもがな、とてもとても、異性的な魅惑と誘惑に満ちたものである事でしょう。お2人の結婚は禁断の森の中です、官能が溢れています。

9ハウスのUnion

Union側が海外の方か外国に住んでいることが多いでしょう。結婚はどちらかがどちらかの元に住むことになります。遠距離恋愛である事が多いです。基本的にとてもロマンティックで幸運な結婚を表しますので、とても幸せなお二人になる事でしょう。お互いの異文化の知識の交換を良くします。また海外旅行も大好きでしょう。

10ハウスのUnion

結婚生活に求めるもの全てが高級志向です。毎日高級レストランで高いお料理やワインを注文するような生活が待っています。Union側が非常にお金持ちである事が多いでしょう。そして2人ともそんな生活が側から見ても似合う公認のカップルとなります。かなりの年の差婚である事も多いでしょう。しかし2人ともお互いに2人の事しか目に入りません、非常にロマンティックなお2人でしょう。ハウス側の野望はすべてUnion側が叶えてくれるでしょう。

11ハウスのUnion

典型的な親友であり恋人、の配置です。お2人はお互いの友人関係を共有しますし、それにより人脈も広がりますが、ここで肝心なのはそう言った沢山の友人の中で、お2人のみは恋人なのです。よく考えるととてもロマンティックで妬ける配置ですね。水瓶座のお部屋でもあり、個人主義の高い関係でもあり、お2人は気付かずとも少し斬新な関係性の結婚生活である事でしょう。非常に恵まれたハウスですので、結婚生活自体は幸福で平穏です。

12ハウスのUnion

こちらはカルミックな結婚相手です。郷愁を呼び起こすお相手でしょう。お互いにある種の一目惚れが起き非常に惹きつけ合います。お相手の魂が感じられるような感覚でしょう。このお二人が結婚すると運命の相手と結婚できたと言う満足感がとても強いです。しかし問題は、どこかでお相手は敵になるかもしれません。

電撃婚のお部屋でもありますが、同時に憎しみ合いやすいお部屋でもあります。

全体的なホロスコープの配置を把握する必要があります。

また、ご縁自体は12室で最も強いとも言えます。

❤️ホロスコープは全体的に解釈して下さいませ。

小惑星Swindle アイデンティティと盗み

小惑星Swindleとは

だってあれは僕のものだったから。

こちらの小惑星は主に犯罪レベルの大きな嘘や詐欺を指します。と言ってもそう単純な星ではなく、盗むという意味が最も強い星です。ここで問題になるのは、何を盗み何を盗まれたかです。
何かを失くした事はありませんか、財布、鞄、アクセサリー、きっと慌てた事でしょう。そして大事であればあるほど忘れる事はできないでしょう。いつまでも返してほしいと願うでしょう。
こちらの星は主にアイデンティティを盗む星です。ホロスコープ上では12室全てで自己の確立が行われますが、ネイタルでこちらの星が入るハウスはその肝心な自己を証明する部分が盗まれてしまい易いと読みます。私達にできる事は取り返す事です、よってそのハウス関連で強く自己の失った部分を奪い返そうと様々な画策をします。それが大きければ大きいほど大きな詐欺や窃盗に繋がります。それが心の安定に繋がってしまうからです。ここで扱う盗みとは物質面のみの話ではありません。惑星やアングルと絡むとよりその意味合いは分かり易くなるでしょう。しかし意外にもポジティブな面も多く、アイデンティティを取り返すという動機は非常に強いものがあります、ですのでMC(社会的地位)などに絡むと大きな反動となり、他者に影響を与える事も可能です。つまりは他者の心を読み盗むプロフェッショナルです。

シナストリーでは、関わる惑星やアングルのアイデンティティを奪いますから、その部分で詐欺や欺瞞が起こり易いです。ただ盗まれたという事は、盗んだ相手に全てを捧げることにもなります。特に金星(愛情)や、アセンダント(人生の目的)、太陽(自我、人生)などは影響力が強いですので、個人によっては、持って行かれても良いと思ってしまい易いです。特に金星は大恋愛にも発展し易いです。

何をするにも理由があるものですが、こちらの星はある意味分かり易く、また大きな心理的な摩擦の要因ともなりますので、注意が必要な星の一つです。ただポジティブに解釈することも可能ですので、ホロスコープやアスペクトを全体的に把握する事が最重要となります。

今回はアスペクトを考察して行きます。自己を確立するのは大変な努力が必要ですが、日々人は成長して行きます。その過程で、何かの欠乏に気づいてしまった時人はすぐに対処できれば楽だろうと感じますが大抵は、それが何かわからずある種の欠乏感と共に生きて行き、間違いを犯すものです。欠乏箇所に気づく手助けになれるのならば、こちらは非常に現実的に役に立つ良い星とも言えます。

以下閲覧注意を含みます

ネイタルにおける小惑星Swindle

上記で説明したように、目立つアスペクトがない場合主に在住ハウスを見ると良いです。そのハウス関連でアイデンティティが失われ易く、欠乏感が生じ埋め合わせをしようと考え易いでしょう。また個人惑星と絡む場合はより注意が必要となります。この星は緩和剤が少ないのも難しいところです。キロンは傷を深め、パラスは悪い面を扱い易くしてしまい、土星は重くなり、木星は拡大、海王星はより深い深層心理の混乱を、冥王星はジレンマとなります。

小惑星Swindleと金星の合

要注意

こちらは愛情面とアイデンティティの欠乏が繋がっていますので、特に男性ですと女性に愛情を盗まれ易いです。恋に落ち易いというより、恋愛相手に執着します。もし相手が裏切ると、または振られるとその反動から奪い返そうと、女性に危害を加え易い要注意のアスペクトとなってしまいます。女性は女性としての自信を失い易いアスペクトの1つです。その為自分自身の女性としての部分を埋め合わせるために愛情や美しさに執着し、そう言った方面で他者を欺き易いでしょう。

シナストリーにおける小惑星Swindle

シナストリーではSwindle側にその惑星やアングルが示す部分を盗まれてしまいますから、惑星側は反発するか従うかどちらかになります。またお相手のネイタルSwindleが目立つか目立たないかも重要となります。目立つ場合、例えばヘッドやアセン、mc、惑星の合など、にある場合はどれだけ個人がSwindleに対処できているかによるので、大きな詐欺や欺瞞に注意が必要です。

小惑星Swindleとアセンダントの合

Swindle側にアセンダント側は全て盗まれてしまいます、というのは大袈裟ですが、よく解釈すれば崇拝のような関係にもなり易いです。なんでもいう事を聞いてしまい易いので、Swindle側も居心地が良く、2人はとても仲良くなるでしょう。Swindle側がネイタルで強い場合、なんらかの詐欺にはご留意下さい。

小惑星Swindleと金星合

こちらは単純にSwindle側が金星側の愛情を盗みます。ですので大恋愛にも発展し易いアスペクトです。ただ惚れた弱みで、とSwindle側の欺瞞を許してしまわないよう注意が必要です。

続きます

Ara/Arai バッドカルマ サイン別 閲覧要注意

小惑星Ara(849)とは

君はしくじった。

前世があるかどうか、それは誰にも分かりません。ただカルマの存在や、輪廻の不思議は見逃せません。チャート上でドラゴンヘッド軸は非常に重要なのは言うまでもありませんが、このカルマ軸を除いてもホロスコープからカルマは消えません。土星がいるからです。土星は、様々な意味を持ちますが根本的にはカルマの星です。
さて、こちらの星はとても怖い星の1つです。バッドカルマの星だからです。もし前世があるとして、悪い事をしてしまい何か今生に影響を与えているとしたら?
そのヒントが欲しければこちらを見ると良いでしょう。
主にネイタルでサインとハウスを見ます。
助けとなるのは逆のサインです。単純にはAraのサインが示す悪い面(ですから格式は重要なのですが)を過去生で行い、悪いカルマで今引き継いでいます。
カルマというのは深い深いご縁でもあります、そう、良い事をすれば巡りめぐって良い事が返ってくる、はてさて、その反対は???

あくまで可能性の星ですが、現実で出会う苦しみの中で何かのヒントになるかもしれません。
又カルマ等関係なくサインには良い面と悪い面がある事を知るには便利な星です。悪い面のみの解釈ですので。

Araの由来はギリシャ神話の呪いを司る女性の精霊(Arae)で、地底から自然界の法律を守らない人々に鉄槌を与えるために呼び出されたとされています。復讐の女神Erinyesと同一視され易いです。

★ネイタルでのアスペクトは要注意がほとんどでノーアスペクトか援助の星以外は気をつけなければなりません。火星と合は要注意です。悪いカルマが行動の動機づけになってしまいます。土星との合もカルマが重くなるのでよくありません。キロンの合ハード、木星合は助けになります。また冥王星も扱いは難しいですが、オポジションが特に良く窮地に陥ると上位者から助けが入るでしょう。

★シナストリーでは個人惑星とオポジションの星が助けになり、ソフトや合は良くありません。スクエアも良いのですが否定されていると思い易く助けにはなり難いです。憧れの意味も入るオポジション(オーブ2まで)が最適です。またアセンダントもよく、例えばAraが牡羊座でしたら、AC天秤座の方の行動は目が覚める事が多く救いになります。

誰もが1つ12星座に大嫌いだと感じる星があるそうですが、個人的にはこのAraの在住サインがそうである事が多いように感じます。

※ネガティブな星ですので良い解釈はありません。

牡羊座のAra

バッドカルマ:他者との不調和、強情

過去、好戦的で無意味な争いや諍いを繰り返し起こしたのかもしれません。その為今生では他者と仲良くする事に常に問題を抱え、喧嘩になれば仲直りする方法もわからず突き放し、1人になりやすいでしょう。そして誰もいなくなっても気にしないでしょう。それが自分の引き起こした事であり、良く無いと気づかない限り、周囲からキレやすいやら、性格が良くないだのと批判され、馬鹿にされるのは日常茶飯事。本人は至って自分の行いは普通であり無理に受け入れられなくてもいいと思い易いです。どこでそれが大きな問題になるのかはハウスを見ます。
天秤座に憧れます。天秤座の優柔不断さ(なぜ怒らないのか、すぐ縁を切らないのか等)に反発しながら、彼らの対人面での優しさ、素晴らしい調和能力にいつも憧れるでしょう。シナストリーで自分のAraが特に天秤座ライツにオポジションをとる人々と関われば、とても良い影響を受ける事が出来ます。ご縁も深いです。

続きます

Araのシナストリーアスペクト

基本的にはこちらはネイタルサインでカルマの方向性、ハウスで具体的な事象を見ますが、アスペクトも重要ではあります。ただネイタルではもう上記Araの説明でしたようにアスペクトは取らないのが1番です。
そもそも自分で治すのが難しい星です。他者にSOSと助けを出すだけの星です。
ネイタルで傷ついていると、自業自得と助けがきません。
シナストリーでは助けてくれるアスペクトがありますので以下に解釈します。全てオポジション(2度まで)のみです。
合やソフトはざっくり言えば悪い事をする仲間です。救いにはなりません。
またアスペクトが絡むと非常にカルミックなご縁の深いお相手です。

太陽とAraのオポジション

Ara側は太陽側に興味を持ちます。尊敬でもなく、好きでもなく、物凄く面白い存在だと感じるでしょう。太陽側はAra側のネガティブな側面に寛容です。自分に全く関係のないものだからです。怒りもしませんし、指示もしませんがまるで光の当たる道がわかりそこに指をさすように、一緒にいるとAra側のバッドカルマは太陽側によって徐々にポジティブな方向へと導かれます。ただ、バッドカルマを見せやすい相手である事には間違いがなく、太陽側に見限られると関係は終わります。

ヘッドとAraの合

要注意

こちらはオポジションではないですが、目立つので解釈します。テイルに乗る方が救いがあります。2人は非常にカルミックなご縁が強いです。しかし、2人がシェアするテーマはどちらかのバッドカルマでありまた、2人の未来はバッドカルマに繋がっているとも読めます。ヘッド側はAraの被害者になり易いですがタフです。何故ならヘッドの方が強いからです。そのサインの良い面を沢山貰っているからです。Araの性質にも寄りますが、関係性は大体Araが壊します。テイルに冥王星などが乗ると救いになります。その繰り返す精神面の変化の中でAraが生まれ変わることができたなら、2人は末永く仲良くいられる事でしょう。カルマ軸とのバッドカルマの合ですので強く脆い絆です。

AraとAraのオポジション

こちらはどちらかがどちらかの、指導者だと思い易いです。正義感の強い方か主導権がある方か、ただの思い込みかはわかりませんが。と言って止められるわけではなく、お互いに悪い面を助長します。全く君はダメだなあ、と言って道具を出すドラえも●のようにやらせるだけ自由にやらせて助けてくれます。またハウス面での事柄にも親切です。基本的にバッドカルマのせいでそのハウスで嫌な目に遭い苦しむわけですが、怒って助けてくれるでしょう。1番の救世主かも知れませんが、甘やかされたバッドカルマは怖いものがあります。この方といてもお互いバッドカルマに気づかないので、と言いますか甘やかされているだけなので、お互いにお互いがダメだなあと言う箇所を真剣に聞けば良いだけです。ただそれが最も難しい相性でもあります。

テイルとAraの合

要注意

非常にご縁の深いお相手となります。どこかでAra側に過ちを犯させたのはテイル側ですので、ここは素直にテイル側はテイルのサインハウスの良い面をAraに見せるしかありません。間違った使い方しかできないAra側にやり方を最初から教えてあげるような形です。手取り足取り教えてあげましょう。今生でテイル側はそのサインとハウスに恵まれていませんので大変でしょう、しかしその事柄にはテイル側は詳しいはずですから、今度こそ一緒に間違えないようにと、願いを込めて。

続きます

小惑星フォルス バタフライエフェクト

小惑星フォルスとは

ぼくたちそんなに仲良かったっけ?

フォルスは諸説ありますがパンの息子でデュオニソスの神聖で特別なワインの管理を任されていたとされています。
ある日ヘラクレスの狩に付き添い、もてなし、その芳しいワインのボトルを開けてしまいます。するとNessusが引き連れていたケンタウロスがその香りを嗅ぎつけ、ヘラクレスと戦闘が始まり、その場にいたキロンに、かの有名な、2つ目の肉体への治らぬ傷をつけた(1つ目は母親から捨てられた心の傷こちらはアポロが癒しその術を教えた)といわれます(キロンは別名傷だらけのヒーラー)。
戦いの後、倒れたケンタウロスから落ちたヘラクレスの矢を好奇心から拾ってよく見たフォルスは、矢の余の恐ろしさに衝撃を受けうっかり自らの足に落としてしまい、その毒で命を絶たれたという事です。

こちらは非常に重要な小惑星で、単純には爆発を指しますが、火を起こす際にバチッと火花が散りますね。そのような小さな火花が、大きな大きな目が覚めるような花火を生み出すようなそのような星です。
何事においてもそうですがきっかけは何かわからないものです。結論から導き出すしかありません。またその結論も気づくことがないまま終わる事もあります。そのように小さな一瞬の接触が大きく人生を変えるきっかけとなる、星です。運命のトリガーを自分勝手に引きます。

トランジットで見れば軸や惑星にタイトに合の時がよく注意すべきであり、ネイタルで目立てば他者よりも思っているより遥かに驚くことが多い人生である事でしょう。些細で無害な好奇心が大きな結果を生み出します。よく使われる小惑星ですので沢山の例がありますが、スーザンボイルはMCとフォルスが合です。シナストリーでは、フォルスはヘルパーであり、同時に中毒や良くない習慣を指します。ですので助けを求めていますから陽性、陰性の星とどう関わるかにより作用は変わります。アングルが1番影響は強いでしょう。特にVTは強力です。

冥王星のような星とも呼ばれ蠍座で高揚ともされますが、神話からも分かる通り、キロンと関わりが深く射手座と乙女座で高揚ともされます。フォルスは傷の痛みからすぐに解放されましたが、キロンは不死であった為そうは行かなかったからです。
因みにキロン、ヘラクレス、フォルスは3大ヒーリング小惑星です。
複雑な解釈ができる星ですので、トランジット、ネイタル、シナストリー全て混ぜて解釈します。応用して答えを見つけ出してくださいませ。

小惑星フォルスのアスペクト

※ハード特にインコンジャンクト(気づかない)は良くありません。注意が必要です。

フォルスは主に、爆発、バタフライエフェクト、ターニングポイント、大きな出来事へのきっかけ、元には戻れない、悪い習慣や環境に気づかせ助けると言った意味合いがあります。ですのでシナストリーでは勿論重要な運命のトリガーを引く相手との出会いとなります。またやや性的な意味合いも含みます。
※ネイタルとトランジットなど柔軟に組み合わせて用いるのが最も効果的な小惑星です。

アセンダントとフォルス

トランジットでは自らを曝け出す時期であり、その時点でのカミングアウト、本来の自分をどんどん表に出します。ネイタルでは集団で目立ちます。周囲を揺るがす方です。シナストリーでは人生そのものを変える、大きく揺るがす方との出会いでしょう。アセンダント側はフォルスと良くない習慣や、間違った状況から抜け出す手助けをし合う事ができます。

ディセンダントとフォルス

人生を揺るがす方々に出会いやすいです。新しい世界に飛び込んだり、関わる方々によりガラリと世界観が変わっていくことでしょう。基本的にきっかけは些細でも大きくドミノ倒しのように進み、自分でも気づかない良い方向へと連れて行かれるでしょう。

太陽とフォルス

シナストリーではフォルス側にとって太陽側は自分を変えてくれる理想的なパートナーです。太陽側の人生も大きく変わります。基本的に癒し助け合うことができるので、居心地がとても良いでしょう。仲良くなれることでしょう。ただそれは同時に何かが大きく変化することを辞しません。ネイタルでは、太陽というのは強い存在ですので、フォラスは揺らぎと爆発ですからあまり合いません。その葛藤を力に変えていくといいです。フォルスは身体を爆発的に沢山動かすことも指すのでスポーツ選手などにとても向くでしょう。トランジットでは人生が変わる出会いか、注意すべき人生の大革命への些細なきっかけを指します。

月とフォルス

トランジットでは自分に必要なものや、習慣が大きく変わっていきます。ネイタルでは良くなく、そもそも月は脆いのでまず、心を落ち着かせる必要性があります。スポーツや瞑想もいいでしょう。ただやはり月ですので、安心させてくれる相手がとても必要な不安定な配置となります。シナストリーでは逆にすごく良く、お互いになくてはならない癒しの相手となります。心の底から人生を変えてくれます。

水星とフォルス

トランジットでは自身の考え方や他者との接し方に変化が現れる時期です。ネイタルでは知的領域や精神活動において何度も変化が訪れるので安定せずあまりよくはない配置です。常に社会的な改革や斬新な交流を求めますが、他者を驚かせてしまうことが多いでしょう。シナストリーでは、精神活動のヘルパーであり、悪い考えや環境から保護してくれるでしょう。2人でいると思考における良い変化が起き癒しと新しい世界を目の当たりにする事でしょう。

金星とフォルス

トランジットでは愛情関係にある誰かとの関係性に変化が起きます。特に女性とですが、対人面でも構いません。対人面では多少なりとも愛情を持って接するものですね。よってこの変化は自然と他者が絡むことが多いです。恋のライバルが!というのもこちらでわかります。些細な変化ですが。ネイタルでは、愛情と爆発というとそのままでわかりやすいといいますか、大袈裟で恋愛に非常にのめり込むタイプですのでそういった、感情の津波を穏やかに受け止めてくれる存在が必要不可欠な配置です。大恋愛が多い配置でもありますし、いわゆるオタクも多いでしょう。シナストリーでは、正に大恋愛のお相手です。恋愛における一大変化を経験できるでしょう。また悪い嗜好などを変化させてくれるお相手でもあります。

火星とフォルス

トランジットですと何かの勝負に変化が訪れます。インコンジャンクトですと特に事故には注意してください!又性生活の方向性も変わります。女性ですと男性との関係に注意が必要です(暴力沙汰など)。ネイタルではそもそも火星は行動力ですので、それに勢いがつくような感じで、仕事でもスポーツでもとても良い配置です。さまざまな変化を楽しみ自発的に波に乗っていくでしょう。シナストリーは目的地や(性的なものも含む)行動範囲の変化などを経験させてくれるでしょう。偶発的な暴力、事故にのみ気をつければ楽しい関係でしょう。

MCとフォルス

トランジットでは社会的地位における一大変化や転換期を表し、ICが真逆ですのでそれによる家庭生活への大きな影響を示します。その変化は他者や又は何らかの機会によって訪れます。ネイタルでは、社会的な立場において、良くも悪くも非常に目立つ存在で、仕事場でも周囲に削ぐわなかったり、人間関係を揺るがしやすいでしょう。シナストリーでは、お互いに社会的地位における一大変化を体験するでしょう。関わる惑星によります。

★以下はソーシャル以降ですのでトランジットのみの解釈ですが、シナストリー等に当てはめる事も可能です。

木星とフォルス

自身の信念が変化し易いでしょう。又木星は法律も表すので、最終的に裁判などの結果にも繋がります。

土星とフォルス

土星はキャリアを表しますので、キャリア上のなんらかの変化が起きます。

天王星とフォルス

突然のなんらかの変化、衝撃、特に事故などに注意が必要です。

海王星とフォルス

理想や夢が変化します。アスペクトにより叶ったり、又は諦めたり、理想そのものが変わる事も多いでしょう。

冥王星とフォルス

人生における一大変化、それまでのご褒美をもらったりまたは逆に、支払います。勝利には犠牲がつきものです。冥王星の要素の強い解釈となります。転落と栄光、どちらに転ぶかはわかりませんが、ハードでなければ、基本的にご褒美が待っているでしょう。

※ホロスコープは全体的に読んでくださいませ。

ミダス 富と名声 ハウス別編

ミダス(1981)とは

おもちゃのお金じゃ何も買えないよ?

金運や名声を表す小惑星も沢山あるので、後ほどまとめますが、まずはこちら。
こちらの小惑星は、世界のいわゆる富豪と云われる方々のチャートでよく目立って(個人惑星、また軸に絡む)見かける星の一つです。
基本的には名声や強い金運を表します。
名前の由来のミダスは諸説ありますが、非常に強欲な王様でした。山ほどお金が欲しい!ある時、快楽とお酒の神様デュオニソスにその望みを話します。彼はニコニコ快く叶えてくれた事でしょう。その時からなんとミダスは触るもの全てを金に変える力を得たのでした。非常に悦びお金に囲まれていたミダスですが、ふと空腹になり我に返ります。何かを食べようと手に取ろうとしても、勿論金になるだけで、ミダスは飢餓寸前にまで追い込まれてしまいます。そして、手助けに来てくれた娘に、ミダスが触れた瞬間娘までも金になってしまったのでした。ミダスはとんでもないことになってしまったと酷く嘆き後悔して、デュオニソスに元に戻してほしいと懇願し、その力を手放したのでした。
人は欲に目が眩むと何も見えなくなると言いますが、まあそのままの星で、アスペクトを読む時は取り扱い要注意の小惑星の1つです。
しかし、危険と隣り合わせですが手に入れたいものや欲しいものが全て手に入る、強い金運と名声の星である事もまた確かです。
今回はハウスから何をもとに金運が上がるのか、名声を得るのか、何が欲しいのかを考察します。

※ミダスが強いチャートの方は自分の欲望に注意しましょう。叶ってしまう事が多く、その代償も大きいからです。

1ハウスのミダス

自分自身の才能やアセンに絡めば美貌などから望んだものやお金が手に入り易いです。脚光を浴びる事を望み、軸に合であれば特に手に入り易いでしょう。失いやすいのは他者への思いやり、自分勝手な傲慢さは全てを失う結果に繋がります。

2ハウスのミダス

物欲の非常に強い配置です。あれも欲しいこれも欲しい配置です。そして手に入り易いでしょう。繊細な感性などを用いたり、美容関係、また単純に金運に恵まれ易い配置です。特に仕事運が良いでしょう。他者に分け与えることを忘れると、資産家となってもあまり意味がないでしょう。

4ハウスのミダス

実家が裕福であったり、家業をやっていたり、家庭内での金運に恵まれる配置です。また家庭を強く求め大事にします。問題は、家族を大切にする余り、社会と隔絶し易い事です。家庭内で全ての問題は解決できません。気をつけましょう。

5ハウスのミダス

楽しい事が大好きなミダスです。みんなで騒いで趣味や遊びに没頭します。とくに金運はギャンブル、くじ運が良いでしょう。クリエイティブな仕事も向きます。大袈裟で目立ちたがりでもあるので、成功するとグループ意識が薄れていきます。公平さを忘れてしまえば楽しい事は何もかも終わりです。パーティは1人ではできません。8室とハードを取る場合のみ子供関係にも要注意して下さい。

6ハウスのミダス

全ての自分が従事する事柄から金銭をえ易いです。アシスタント、家政婦、介護職や、栄養管理、看護師のような仕事も向きます。完璧主義ですので、余りに神経質になると物事が上手く回らなくなりますので、日々のルーティーンワークをこなす事に気を使いすぎないようにしましょう。成功すると健康を害し易いので注意が必要です。

7ハウスのミダス

配偶者の愛を強く求めます。そして配偶者が全て叶えてくれるでしょう。とてもロマンティックなミダスです。DCと合であれば玉の輿の配置でもあります。ただ、自立する術も覚えなければ、配偶者がいなくなるとお金も名誉も何もなくなってしまうでしょう。

8ハウスのミダス

金運の強い配置です。他者の才能や資産を使いお金や名声が巡ります。芸能事務所の経営者や金融関係などが向きます。配偶者のお金も指します。他者と精神的にも肉体的にも融合するお部屋ですので、余りに他人を受け入れすぎて危機管理が甘くなり酷い害を被る事があります。気をつけましょう。

9ハウスのミダス

主に知恵、知識欲が強く賢いです。それをまとめた出版関係、また通訳翻訳、などで金銭を得るのが容易であり、名声も伴うでしょう。MCと合の場合は特に強い金運キャリアアップに繋がります。視野が広いのですが、すぐ近くの簡単な事を忘れます。頭でっかちになり易く、人と人との身近な繋がりを大事にする必要性があります。

10ハウスのミダス

そのままですね、ステータスが1番欲しい配置です。野心家です。金運も強い配置です。MCと合であれば素晴らしいステータス、キャリア、金運、名声に恵まれ易いでしょう。ただ、家庭が疎かになるか、家庭が代償となり易いので注意が必要な配置です。

11ハウスのミダス

友人関係や知人のコネクションを通して金運が上がり易いです。またSNSなどネット社会のコミュニティから金銭を得るのが容易です。結果的に成功すると個人で動いてしまい易いので、代わりに現実社会での対人運が不安定になり親密な関係性を維持しづらく切れ易いですので気をつけましょう。

12ハウスのミダス

精神的な高度な変容が一番の望みですので非常に崇高な精神の持ち主です。またその変容も他者よりスムーズに行う事ができ、一歩前へと進み易いです。それは尊敬と畏怖を伴う事です。しかしその為、現実の問題や片付けるべき事すべき事を疎かに、蔑ろにしてしまいます。その問題は自身の最も重い課題となり得ます。そこから目を背けるためにまた非現実的な世界へと逃避しますので、両立には現実を良く見て、他者同様に知る事が最重要となります。

続きます

※ホロスコープは全体的に見て下さい。特にミダスはアスペクトが重要です。ハードアスペクトがある場合その惑星の意味をよく見ましょう。