ネイタル/シナストリーにおける小惑星 アンテロス 返愛

占い

小惑星アンテロスとは

これで君が僕のものだってみんなに分かるね

愛の神エロスは、クピドでもあります。よく絵画等で見かけますのは弓矢を持ちよちよちとした可愛い幼児ですね。そして、小惑星エロスは美青年です。彼を大人にするにはクピドを成長させなければなりません。諸説ありますが、恋心の弓矢に応える愛がなくてはエロスは永遠に子供のままで、成長できないとのことで、外見は双子の様な対となるアンテロスという弟を、母である美と愛の女神アフロディーテは、女神テミスのアドバイスで産んだと言われます。
事実エロスは弟が産まれると美しく愛と官能に満ちた存在に成長しました。
エロスは1人では実は不完全なのです。一方がどんなに愛しても返事が無ければ愛は成立しません。
アンテロスは受けた愛を返す事を司る神です。と同時に、エロスにはない、愛されなければその愛を憎しみに変える、愛の復讐も取り扱います。その点では注意が必要な小惑星です。ですのでこの2人があってやっと愛の神は完成します。
アンテロスもまたエロス同様に非常に情熱的な返愛、相思相愛の神です。

海王星が愛に幻惑と欺瞞を与える筆頭だとすると、海王星に対抗できる小惑星はアンテロスでしょう。夢の中の愛に返事をする事は無いからです。そう言った点では非常に冷静な星です。愛されるのを待ち、両思いを喜び、失えば憎しみます。
対人面ではハウスやサインで、受けた愛情に対する対応の仕方がわかります。

※神話では、エロスはギリシャ名、クピド、アモルはラテン名と名称が違うのみです。

ネイタルチャートにおけるアンテロス

この星と目立つアスペクトを取ると非常に情熱的な愛情を持ち、他者に強く愛されることを求めます。そして一度愛されたなら、周囲に2人の愛を見せびらかすのが大好きです。また、その愛が終わったら、愛した分だけ相手を嫌いになるか、非常に執着します。愛の鏡の様な小惑星とも呼ばれます。

※ハードの解釈訂正いたします。
注意ハードですと愛を否定される、受け入れてもらえないとなります。ハードの場合は全て要注意となります。

アンテロスと太陽

目が泳いでたし、好きなのかなって

エロス同様に非常に性的魅力に溢れ他者を惹きつけます。ただエロスと違い少々危険な雰囲気があります。
そしてエロスは能動的に他者を愛しますが、アンテロスは、愛されるのを待ちます。ですので積極的ではありません。がその為異性を惹きつける能力がとても高いです。しかし愛されていると分かると相手以上に夢中になります。そして自分が愛されている事を周囲に見せつけて喜びます。
ただこの星の危険な所は、愛が終わった時に納得していない場合、相手に嫌な事を言ったり、粘着質になりやすい所です。行き過ぎると嫌がらせに発展する事も有りますのでご留意下さい。

要注意ハードの場合、愛情を否定され易いです。太陽ですと自分自身を他者に否定され易く、反動で人間嫌いになる事もあります。

続きます。

コメント

  1. 小さなお月さん より:

    Vanillaさま

    いつもわくわくしながら拝見させて頂いております
    小惑星を辿ってゆくのも楽しいですね☆

    シナストリーでのアンテロスを探してみたところ、相手のアンテロスとネメシスが0度合の場所に1度差で私の金星がありまして

    そこに相手の火星プシケも5度差であるので

    私の月、SNに相手のエロスキュピド、メデューサ合の側面と少し似ているなぁと思ったのですがどうでしょうか?
    ちなみに同じ相手です。

    例えば、相手から少なからず憎まれるさだめにあったりなどなど

    また、私のアンテロスは相手の火星に3度差で同じ場所にあります。

    なかなか会えないお相手なので、相性のアスペクトをなかなか実感する機会がなく…このお相手とはシナストリー図でにらめっこです。

    • Vanilla より:

      小さなお月さんさま

      コメントありがとうございます。
      はい、小惑星は様々な発見があり魅力は尽きないです。

      金星とアンテロスは問題なく良い相性ですが、
      ネメシスは、恋愛面において注意の配置ですね。
      クピドより深い傷を与えてくるかと感じます。
      「気づかない悪意」にご留意ください。
      お相手が悪人と言っているわけではございません。

      またアンテロス火星の合は非常に盛り上がりますが、別れる際に非常に注意が必要です。アンテロスは火星側の行動に執着しますので。
      確かにSN絡みもありますので縁の深いお相手ですね。

      また後日談をお聞かせ願えますと有り難いです。

  2. カプリコン より:

    Vanilla様

    いつも素敵な小惑星のストーリーを教えていただきありがとうございます。
    エロスが双子だったなんて、知りませんでした。
    星のお話はギリシャ神話に繋がるのでしょうか?本当に色々な逸話があるのですね。
    とても興味深く、楽しく拝読させていただいています。
    逸話通りだとすると、エロスとアンテロスの合もなにか意味があるのでしょうか…?
    他にも色々合のある相手ですが、私の太陽エロスに彼アンテロスがかなりタイトな合でしたので。
    いつもお忙しい中、質問させていただいてしまい申し訳ありません。
    お時間がある時にでも教えていただけたら幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • Vanilla より:

      カプリコンさま

      コメントありがとうございます。
      エロスとアンテロス面白いですよね。
      はい。元はギリシャ神話です。
      スペインの画家のジャーマンエルナンデスアモーレスのエロスとアンテロスの絵画が素敵ですよ。
      双子みたいで黒髪とブロンドで対になって可愛らしいです。

      占星術的な解釈はアンテロスはややネガティブな面も強くなります。
      そちらの合は特にソウルメイトという扱いはされておらず、また、エロスは使用するけれどアンテロスは余り使わない方が多いように思います。

      愛を与え、愛し合うエロスと愛を求め応え、時に愛を貰えず愛を嫌悪に変えるアンテロスでは、役割が真逆ですので解釈は簡単そうで難しそうだなという印象です。

      情報が集まり解釈できましたら記載いたします。
      体験談などございましたら教えて頂けると有り難いです。
      どうぞ宜しくお願い致します。

  3. alma より:

    いつも素敵な文章をありがとうございます。
    体験談になるのかはわかりませんが…
    私の夫は基本的に優しいのですが、もしも私が裏切ったら刺されそう…社会的に抹殺されそう…な感じがずっとしておりました。
    夫の冥王星と私の金星がタイトな合なので、そう感じるのかなと今までは思っておりましたが、今回調べてみたら夫のアンテロスと私の太陽が合でした。
    小惑星の世界、面白いですね。
    これからも楽しみにしております。

    • alma より:

      たびたびすみませんが追加です。
      さらに調べると、私のネイタルでディセンダントとアンテロスが合でした。
      そういうパートナーと縁があるということでしょうか。
      小惑星も効いているものですね。

  4. 無名 より:

    あけましておめでとうございます。
    今年も更新楽しみに待ってます
    こちらの小惑星、シナストリーなどでバレンタインやセレスなどと合や
    コンポジットで太陽金星水星などと合でも同じような解釈なのでしょうか?